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けもフレ2最終回炎上より「非常にむごい」思った箇所

おはよう、しゃしゃ。
けものフレンズ2が最終回を迎えた。

とりあえずスタッフはみなお疲れさまでした。

考えさせられる物語を提供していただきありがとうございます。

さて最終回を見ると猛烈な感動がなかった。
むしろ「これはちょっと……」失望を抱いたよ。

今回は最終回の比較を通して、
「物語を作るうえで参考になる場所」を抜き取りたい。

 

けものフレンズ2最終回がむごい部分

私が最終回を見たとき「むごい」思った場所は3つ。

  1.  ビースト化したトラが"のけもの"のまま死ぬ
  2.  イエイヌが最後まで独りぼっち
  3.  かばんさんとサーバルの関係に涙

1番目はけものフレンズの中で、
「のけもののまま、報われない終わり方」をするキャラがいる。

しかも「助っ人」として呼んでおきながら、
建物崩壊後に全く気にもしなかったキュルル。

(フレンズたちが「嫌な予感」言ってたのは草)

2番目はのけものでないけれど、最後まで報われなかったキャラ、
イエイヌのその後を描いていた。

3番目が「前作のかばんちゃんとサーバルはいったい何だったの?
あれは夢だったの? なんでそっけない別れ方なの?

前作に敬意を抱かないどころか、
むしろ敵意を抱くような終わり方をしていた。

キュルルが最後まで子供のままであり、
周りのフレンズも「キュルルに恩義」を感じる部分は、
キュルルの人柄もあって違和感を抱いたよ。

伏線も回収されないまま終わった。
全ての回収されなくてもいいから、8割ほど回収してほしかった

2割以下の回収率だったからこそ、
最終回を見ても心に大きな感動を押し寄せなかったのだろう。

 

けものフレンズ2は前作を殺しにかかったの?

とどめは最後のかばんさんとサーバルの会話だ。

かばん「キュルル、カラカル、サーバル。いいチームだと思う」

サーバル「本当、やったあ」

かばん「ね……私たちもそうだったかな」

サーバル「え?」

カラカル「そろそろ行くわよ」

サーバル「(かばんさんに)ごめん、なんだっけ?」

かばん「ううん、なんでもない」

その後、かばんは泣きそうになるが「また会おうね」

さすがにかばんちゃんとサーバルの旅を見守っていた人にとって、
「1期の旅について全く覚えていないのかよ(唖然)」と、
私を含め大きく落ち込む要因となった。

けものフレンズ2がプリキュアのように、
前作と全く違う世界観なら「仕方ない」思うが、
「2」とついているので「前作とのつながり」はあって当たり前。

前作の否定を感じたよ。

 

キャラクターがかわいそう

けものフレンズ2を見終えて現在抱く気持ちとして、
キュルルやサーバル、カラカルをはじめ全キャラクターに対し、

「視聴者から見捨てられてかわいそう」という印象を抱いた。

例えると神が下界の人間の生き方を見て嘆くのと同じだ。

私たちはけものフレンズ2の誰かになれない。
アニメを通してフレンズたちの動きを見て感想を抱くしかできぬ。

  • アニメを見る視聴者=神様であり、
  • アニメ内で動くキャラクター=私たち人間

置き換えてみてほしい。
私たちは人間であり「神様」でもあるわけだ。

神様は口出しできても物語を強引に改変させる力はない。
批評や文句を通して「ただ見守る」だけなのだ。

イエイヌやアムールトラ、かばんさんの心を救えないまま終わった。

キャラクターを動かしたスタッフらに対し、
失望を抱くとともに「悲しさ」しか残らぬ。

スタッフの手によってキャラクターが嫌われたと感じたよ。

最初から嫌われる敵キャラならともかく、主人公キャラですら嫌になったのだ。

※敵でもフリーザ様のように愛される側へ変わるキャラはいる。

また人によっては主題歌を作った大石さんや、
キャラクターに命を吹き込んだ声優ほかにも敵意を抱いたのではないか?

物語は展開と結末によって、人の心を救うか追い詰めるかという二択が生まれる。

私も創作者である以上、肝に銘じたよ。

 

ケムリクサはなぜ感動できた?

けものフレンズ1期の監督、たつきさんの新作ケムリクサ。
元はたつきさんの同人から始まり、
11話ではけもフレ1期と同じショックが起きた。

11話と12話であら方の伏線を回収したばかりか、
11話では「どうあがていてもハッピーエンドにならない」展開を、
視聴者が納得できる状態で幸せな結末に持ち込んだ。

登場人物の大半が最後に救済されたからこそ、
「視聴してよかった」私は思ったよ。

けもフレ2期の最終回直前もフレンズが集合し、
セルリアンと戦ったのだのだけど……なぜあまり感動しないのか?

私の考えだと

  1.  敵キャラへの絶望感
  2.  主人公や脇役への愛着
  3. 様々なキャラへの救済

まずは敵キャラへの絶望感から始まる。

敵キャラが強すぎたり、敵の攻撃で主人公が最大級のピンチに陥った場合
「もしかしたら、彼は死んでしまうのではないか?」

ケムリクサ11話ではわかばさんが強い敵にやられた。
一発で倒せるほど簡単に攻略できる敵ではない。

けものフレンズは敵キャラについてあまり怖くない。

フレンズが一発ぶん殴れば消えるからだ
敵キャラに対する絶望感がけもフレ2にあまりなかった。

セルリアンが多数登場して「敵の量」に対する恐怖感はあったが、
いざ戦うとパンチ一つで軽く倒せるので、絶望に至る敵ではない。

続いて主人公や脇役への愛着だ。

キュルルは自分を助けてくれたフレンズに対して、
「ありがとう」すら言わない冷たさを持っている。

主人公以外のわき役が主人公によって救済される。
「ありがとう、本当にありがとう」だけでも救済されるのだ。

https://twitter.com/ten_sura_anime/status/1110609140836192260

2期が決まった「転生したらスライムだった件」でも、
漫画1巻でリムルが農村を救って敵の狼をやっつけたのち、
脇役はもちろん敵の一部にも救済策を与えた。

漫画でリムルが周りをいたわり、役割を与えるシーンを見たとき、
「転スラは面白い」思ったね。

けもフレ2では主人公が脇役をきちんと救済や希望を出さないまま次に話が進む
だから主人公がピンチだろうと関係ないし、むしろ喜んでしまう。

キュルルが飛行機から海に落ちたとき、
本来なら「キュルルーーそんなあ……」絶望してもらいたかったのだが、
実際は「やった、ざまあみろ」罵られた。

くわえてキュルル=災いを招くヒトとけもフレ2で定義された。
ある意味フレンズからも嫌われているのだ。

キュルルに悪意はないものの、行動が結果として悪意を招いた

味方を助けるつもりで呼び寄せたトラが、
敵はもちろん味方にまで襲い掛かるという、場の空気を読めない助け方。

しかも助っ人を放置したまま気遣いもなく、
目先の楽しさ(サーバルカラカルとの旅)に喜びを見出す冷酷さ。

涙が出てくるね。

 

アニメを見て視聴者はどう動いたの?

物語を通して視聴者は「どんな行動」を起こしたのか?
視聴者はどんな作品でも心が動く。

動いた先に何をやったのか?
例えば私の場合はけもフレ2を見て心が動き、記事を書いた。

けもフレ2はアニメのBD-DVDにくわえ、コラボしたカフェやゲームはもちろん、
動物園といった間接的なつながりにどう波及効果を与えたのか?

1期では動物解説シーンに飼育員がインタビューを受けていたが、
2期ではナショジオを使ってプロの声優が解説をしていた。

2期は1期に比べて動物園の関係が薄くなった。
動物園の入場者数が増えたというニュースも聞かない。

しかも2期最終回ではアムールトラがのけもののまま、
建物と一緒に死ぬという、フレンズに優しくない世界を描いた。

同情のために動物園へ訪れる視聴者が増えるのだろうか?

 

経営戦略視点から語る失敗

記事を更新した後、経営戦略の立場からけもフレ2の失敗を載せた動画があった。

テレビ業界側の既得権益と権益を作るための戦略、
ビジネスとクリエイティブの反する立場を上から見る人の存在、

商品を買うばかりが応援ではない。口コミも応援なのだ。

ビジネスの観点から見て損はないよ。

 

けもフレ2最終回ニコ生アンケートの結果が

ニコニコ動画のアンケートでは歴史的偉業を達成した。
1の良かったがとても低く、視聴者数はおよそ60万人。

私はこの時間寝ていたからアンケートには参加していないが、
最終話を見たら「5を押しても納得」できると思った。

アンケートを通してけもフレ2に出るキャラすべてが、
製作者たちの手によってズタズタにされた気分を抱いた。

愛とは反対の無関心でなく公開処刑。

「1期の全否定であり(吉崎総監督の)私怨を見ている感じで気持ち悪い」
評価している人もいた。

1期の感動を体験しているからこそ、ただただ悲しい。

 

最終回後の考察動画ーシンボルの話

けもフレ2は物語作成考察動画が増えた。

視聴者は「常に読み取る」癖を持っている。

例えばかばんさんの家には壁があった。
壁がある……そこから「かばんさんは黒幕」説が生まれた。

壁を作る→フレンズを快く、友達と思っていない

けもフレ2スタッフは壁の狙いをどうとらえているのか?
上記動画主のような考えを持っていたかどうかはわからない。

適当な設定は邪推を作る。

考察動画を見て、私は本当に怖いと思っている。

けもフレ2の考察動画を見続けているおかげで、
物語についてきちんと「その設定、必要か?」検討するようになったよ。

本当にありがたい。

 

スタッフは頑張ったと思うけど

制作期間が限られた状態で、
精一杯できることをけもフレ2スタッフはやった。

監督や脚本家ほか、スタッフらにはとりあえず
「考えさせるいい作品、ありがとうございました」ねぎらいたい。

悪意を感じない振り返らない人間が、
外から見ると「どれだけ悪人」に見えるか?

人間以外の動物から見たら、人はこうも醜く見えるのだろうなあ。

物語はもちろん、生き方にも考えさせられたよ。

けものフレンズは10年以上続けるコンテンツらしい。
だからこそフレンズとヒトとのかかわりをもっといたわってほしいよ。

ちょっとまって

けものフレンズに関する考察は元がこちら。

次の感想はこちら

物語を作るうえで大変勉強になるよ。
フレンズなのにひびが入る描写をあまり見たくないものだ。

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ティラノスクリプトや小説家になろう、ピクシブ他で物語を書きながら、 「私が気になった事件」の裏側を作家の視点で書いているおっさん。

プロフィール画像は自画像でなく、Megabe-0ブログのマスコット、めがびちゃん。

 

雷が苦手で、光を見ると頭が固まる(元から固い)。 月初めは墓参りと神社参拝を行い、賽銭箱へ1万円を入れた際、とても気持ちがすっきりした。

 

■ 簡単な自分史 ■

0歳:釧路のある病院で生まれる。暇さえあれば母乳を吸って、ご飯を4膳食べても体重が落ちるほど、母のダイエットにものすごく貢献したらしい

 

3歳:行方不明になり、全裸で海を泳ごうとしたところ、いとこのお姉さんに発見され、この世へ留まる

 

8歳:自分のお金でおもちゃのカードを初めて買い、経済を知る。なぜか父親に怒られ、家出するがすぐに見つかる。

 

12歳:学校で給食委員長になる。委員長として初めて全校生徒の前にて演説する際、原稿用紙を忘れてアドリブで笑いを誘いながらも何とかやり過ごし、多くの生徒に名前と顔を覚えてもらう。また、運動会の騎馬戦では変なアドリブを行い、多くの笑いを誘った。

 

18歳:初めて好きな人ができたけれど、告白が恥ずかしくてついにできず、別れたことを今でも根に持っている(妻となる人にははっきり言えてよかった)

 

21歳:大学在学中、アルバイトを始める。人手不足かつとても忙しい日々を過ごしながら「どうせなら自分から楽しいことをしていきたいなあ⇒起業って選択肢があるのか」働き方の選択肢を見つける

 

27歳:自分で作った会社がうまくいかず、一度たたんで都落ち。実家でとことん自分を責める日が続く。「何をやっても駄目だな、お前は」など。自分を責めても自殺ができず、体中から毒素があふれ出て苦しい日々を送る。寝るのも怖かった日々。

 

28歳:「このままじゃいけない」決心を決め、小学校からの勉強をやり直す。高校の勉強で躓きながらも、学び直すうちに「自分は何もわかっていなかったんだなあ」大切な教えに気づかされる。 加えて、小説やイラストなど「今までの自分が手を出さなかった分野」に手を伸ばしてみた。

 

29歳:「定義」と「自己肯定」こそが生き方を決めると気づかされ、不安な日々が起きても、心が強くなったと感じる。でも子供の誘惑にはめっぽう弱くなる。

 

35歳:人生初の交通事故(物損)に出会う。冬道の運転で車を上下に大回転(スピンではない)を体型氏、何とか命を取り留め、なぜ生きているのかわからない状態に陥る。

自分の生き方はすべて自分が握っている。わずかな瞬間にしか現れない「自分の真実」を表に引きずり出し、ピンチからチャンスを生み出す発想や視点をブログやメルマガ他で提供中。