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岸田総理「同盟国たる中国」発言はただの言い間違えか?

おはよう。久しぶりに政治方面の話を一つ。

数日前から岸田文雄総理大臣が米国バイデン大統領の元、首脳会談及び晩餐会に出席した。

岸田っちの晩さん会スピーチは「大したものだ」思った。
向こうの人たちを笑わせたのだから。

ところが共同記者会見にて共同通信記者の質問を通し、岸田総理は「同盟国たる中国」発言。
すぐさま「同盟国たる米国」言い直した。

彼の発言について「ただの言い間違え・揚げ足をとるな」声があった。
私はそう思っていない。むしろ心臓が絞られるような思いだった。

 

同盟国たる中国発言の流れ

まずは実際の動画を見てみよう。1時間33分あたりから再生してほしい。

共同通信記者の質問

「日米の連携を固めれば、中国が威圧的な態度をとってくる。分断を深めないために日米、中国にどんな対応を要する?」

岸田総理の答えを一部書きおこすと、

「日米緊密に連携し、中国との対話を継続する。共通課題は協力していく。(米国と)重要性を確認した。
引き続き同盟国たる中国(1時間34分55秒)と……失礼、同盟国たる米国(軽く笑う)と強固な信頼関係の元、大国としての責任を果たしていく。

また我が国としては戦略的互恵関係を推進、建設的安定的日中関係構築を、双方の努力で進めていく。
私の一貫した方針だ。引き続き中国と意思疎通を図っていきたい。

完全な文字書き起こしではないので動画を確認してほしい。

 

戦略的互恵関係と同盟の違い

私は違和感しかなかった。理由は一つ。

日本の歴史上チャイナが同盟国だった事実は「初めからない」からだ。

まずは外務省から日本とチャイナの関係を見直してみよう。
資料によると、岸田総理がおっしゃった「戦略的互恵関係」だった。

戦略的互恵関係とは「日中両国がアジア及び世界に対して厳粛な責任を負うとの認識の下、国際社会に共に貢献する中で、お互い利益を得て共通利益を拡大し、日中関係を発展させる」関係だ。

同盟と互恵関係の違いは何か。辞書を使うと、

互恵「互いに特別の利益・恩恵などを与え合う」状態だ。
同盟「国家・団体・個人などが同じ目的のために同じ行動をとるように約束した」状態だ。

仕事上の関係が互恵であり、家族間を巻き込んだ「仕事だけでは切り離せない」関係が同盟だ。
親密度に大きな開きがある。

資料:最近の日中関係と中国情勢

資料2:「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明

 

日本の同盟国といえばどこか?

世界地図と同盟国と準同盟国

日本の同盟国を見直してみよう。現時点で日本の同盟国は米国のみだ。

続いて英国・カナダ・インド・オーストラリア・フランス5か国は準同盟国だ。

準同盟国は安全保障上の相棒を示し、同盟国を基準としている。

チャイナとは互恵関係であり、同盟国でも準同盟国でもない。
なお先日地震で被災した台湾とは正式な外交関係を持っていないが、民間レベルで緊密にやり取りしてる。

参照:日本の同盟国、準同盟国の6カ国

画像:世界地図

 

ありえない間違い

同盟国と日中関係を再度見直したうえで、岸田っちの言い間違えを見ていくと、まずありえない

同盟国は米国のみで間違えようもない。現時点での日本同盟国は米国のみだ。
だいいち歴史や政治の教育などで、教師や教科書から「中国と日本は同盟国だ」など教えてもらってない

教えてもらってない言葉は、自分で新たに概念を創らない限り存在しない
言葉はもちろんイメージも脳内にない(頭に浮かんでこない)。

日米共同記者会見であり、岸田総理がある種の緊張を抱いていたので、気が狂った状態ではない。
むしろしっかり落ち着きながら、ゆっくりと言葉を選び、受け答えしていた。

岸田総理にとって記者会見や一人での会見は慣れている。

世間にない言葉を出すとしたら、あらかじめ総理が「内心で言葉を作っていた」状況と考えている。

真意として

  1. 岸田総理がこっそり「中国を同盟国」にしたい
  2. 岸田総理は中国を「互恵関係」でなく「同盟国」扱いしている
  3. 岸田総理は中国を「互恵関係」を「同盟国」と勘違いしている

昨日の共同記者会見で、私は初めて「同盟国たる中国」言葉が脳内で生まれた
同盟国は米国のみと脳内で図式化があるので「米国以外もある」が生まれた。

私は昨日初めて浮かんだ。前から岸田総理が「同盟国=米国、そして中国」置いていた。
そしてオフレコの場か会議などで「日中同盟」言葉を使ったやり取りがあったんじゃないか。

推測がまず一つ。二・三番の「互恵でなく同盟」は何か。

互恵関係とはいえ、やってることはほぼ緊密なやりとりだから、同盟という言葉に置き換えてもいいんじゃね?

総理が互恵(国交)と同盟の違いを認識しておらず、ほぼ同じ意味と捉えていた。
そこから同盟国たる中国(=互恵関係たる中国)が出てきた。

 

ただの言い間違えだから重要視されない

私としては米国側が素通りしてくれるならありがたい……が、ならないだろう。
むしろ要警戒と確信している。

「すでに脳内で中国は同盟国」たる言葉がないと、まず出てこない単語だ。

一応米国の通訳では、あえてここを触れず、同盟国たる米国を英語で語っていた。
(上記動画20分あたりから)

通訳者はよく言わなかった。偉いと思う。

一方で米国インテリジェンス業界は注目すると考えている。
仮に「ただの言い間違いだよね」インテリジェンス側が取られているなら、私は笑う。

日本が実はチャイナの手に落ちているというか、同盟国日本が米国を裏切るのではないか?
警戒を持っているんじゃないか。

私はインテリジェンス側の人間でないので、詳しくはわからない。
ただ日本のメディアも当日のみ話題になっただけで、今日は沈静化している。

岸田総理の晩さん会スピーチが面白く、話題に上がっている。
私が見ているネット番組、虎ノ門ニュース及び日本ジャーナルでも触れていない。

日本保守党の有本香さんが運営しているあさ8では
「こういうことで揚げ足をとろうと思わない」おっしゃっていた。
(上記動画2時間00分あたり)

私は驚いた。日米会談、岸田総理の言い間違え以外は成功だと思ってるよ。
スピーチでは向こうの人バカ受けしてたし。

と、うちのフォロワーから興味深い指摘をいただいた。

 

岸田とバイデンの服装を観よ

海外のyoutubeから宮中晩さん会における、岸田っちのスピーチをみよう。
まず上側は日本語通訳つき、下側は米国ニュースサイトからの動画だ。

二つの大きな違いとして、上は岸田総理に焦点が当たっている。
下は岸田総理とバイデン大統領二人に焦点が当たっている。

下側は岸田っちの発言を聞きながら、バイバイデンがどういう表情を浮かべているか。
内心どう思っているか。聞いているようで聞いてないのか。

「おい、広島いいすぎ」などツッコミを抱いているのか。
彼がどういう想いで聞いているか、身振り手振り表情を観察できる。
同じくバイバイデンがしゃべっているときの、岸田っちを観察できる。

岸田っちが聴衆を笑わせて、バイバイデンも笑いながら岸田っちの背中をさするところは、にやりと来た。

で、うちのフォロワーが指摘をした。

「総理と大統領の衣類があっていない」

確かに総理は蝶ネクタイのタキシード、バイバイデンはネクタイにスーツだ。
格式の違いからブラックスーツ/ダークスーツでないかと推測。

別のフォロワーは「略礼装・喪服かよ」つっこんでいた。
略礼装:冠婚葬祭で着用される礼服の中でもっとも格式の低い服

天皇晩餐会での江沢民を思い出す人もいた(私はまだ生まれてない)。

画像参照したい人:なぜ江沢民は陛下主催の宮中晩餐会でわざわざ「反日発言」を開陳したのか

迎える側がタキシードでなく普通のスーツは日本(招待国)非礼にあたるのでないか。
意図的だとしたら、岸田っちは警戒を持たれているのでないか。

安倍ちゃんとトランプ元大統領の晩さん会における衣装を見ると、ほぼ同じだった。
天皇陛下とトランプ大統領の晩さん会もタキシードだった。

今回は服装が一致していない

※私は最初、岸田っちの服装を燕尾服と間違っていた。正しくはタキシードだ。
タキシードと燕尾服の違いは参照にある。

蝶ネクタイが白いと燕尾服、黒いとタキシードと。勉強になった。

参照:安倍総理大臣夫妻主催トランプ米国大統領夫妻との晩餐会

参照:燕尾服、モーニング、タキシードの違い

参照:儀式の準礼装

 

国賓と公式訪問

衣装についてもう一つ、上記動画は韓国のユン大統領が国賓として招かれたときだ。
この時バイバイデンはユン大統領と同じタキシードに身を包んでいる。

一方CNNオーストラリア首相が米国に訪問した時、
バイデンの衣装は岸田っちと同じブラックスーツだった。

そしてオーストラリア首相はタキシードを着ている。
今回の岸田っちもオーストラリア首相と同じ扱いでないか?

私には衣服の差がわからぬ。

参照:White House releases guest list for state dinner honoring Australian PM

 

相手はお前をみているぞ

フォロワーは上記動画を教えてくれた。

2015年(安倍晋三総理大臣時代)、佐々淳行氏が語っている。
ケネディ大統領葬式時、池田総理が笑っていた姿を、シークレットサービスに見られてしまった

芸者となんかやり取りしてて、面白い内容だったそうだ。
総理と現地の駐在官が日本語でやり取りしていた。

シークレットサービスは日本語がわからない……ように見えて、きっちり聞き取っていた。
こういうところから機密漏洩が生じると。

今回の件、当日大騒ぎしただけ。
すぐさま岸田っちの晩さん会スピーチが素晴らしいと話題に上がり、言い間違えは消えた。

なお、米国で述べた岸田っちのスピーチを載せて置く。

岸田総理スピーチ(日経新聞):岸田総理米議会演説全文

だからこそ恐ろしい。

岸田っちが総理になって、私の予想を上回る功績も出しているが、
今回の言い間違えとLGBT理解増進法前における、
自民部会の強引な幕引きは好き/嫌いを越えて警戒でしかない。

岸田総理時代に「チャイナとの国交関係が互恵関係から一歩踏み込んだ親しき仲」になってもおかしくない。
さすがに同盟国扱いはしないと思いたいが……ね。

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プロフィール画像は自画像でなく、Megabe-0ブログのマスコット、めがびちゃん。

 

雷が苦手で、光を見ると頭が固まる(元から固い)。 月初めは墓参りと神社参拝を行い、賽銭箱へ1万円を入れた際、とても気持ちがすっきりした。

 

■ 簡単な自分史 ■

0歳:釧路のある病院で生まれる。暇さえあれば母乳を吸って、ご飯を4膳食べても体重が落ちるほど、母のダイエットにものすごく貢献したらしい

 

3歳:行方不明になり、全裸で海を泳ごうとしたところ、いとこのお姉さんに発見され、この世へ留まる

 

8歳:自分のお金でおもちゃのカードを初めて買い、経済を知る。なぜか父親に怒られ、家出するがすぐに見つかる。

 

12歳:学校で給食委員長になる。委員長として初めて全校生徒の前にて演説する際、原稿用紙を忘れてアドリブで笑いを誘いながらも何とかやり過ごし、多くの生徒に名前と顔を覚えてもらう。また、運動会の騎馬戦では変なアドリブを行い、多くの笑いを誘った。

 

18歳:初めて好きな人ができたけれど、告白が恥ずかしくてついにできず、別れたことを今でも根に持っている(妻となる人にははっきり言えてよかった)

 

21歳:大学在学中、アルバイトを始める。人手不足かつとても忙しい日々を過ごしながら「どうせなら自分から楽しいことをしていきたいなあ⇒起業って選択肢があるのか」働き方の選択肢を見つける

 

27歳:自分で作った会社がうまくいかず、一度たたんで都落ち。実家でとことん自分を責める日が続く。「何をやっても駄目だな、お前は」など。自分を責めても自殺ができず、体中から毒素があふれ出て苦しい日々を送る。寝るのも怖かった日々。

 

28歳:「このままじゃいけない」決心を決め、小学校からの勉強をやり直す。高校の勉強で躓きながらも、学び直すうちに「自分は何もわかっていなかったんだなあ」大切な教えに気づかされる。 加えて、小説やイラストなど「今までの自分が手を出さなかった分野」に手を伸ばしてみた。

 

29歳:「定義」と「自己肯定」こそが生き方を決めると気づかされ、不安な日々が起きても、心が強くなったと感じる。でも子供の誘惑にはめっぽう弱くなる。

 

35歳:人生初の交通事故(物損)に出会う。冬道の運転で車を上下に大回転(スピンではない)を体型氏、何とか命を取り留め、なぜ生きているのかわからない状態に陥る。

自分の生き方はすべて自分が握っている。わずかな瞬間にしか現れない「自分の真実」を表に引きずり出し、ピンチからチャンスを生み出す発想や視点をブログやメルマガ他で提供中。