![美術解剖図と人体解剖図](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2017/10/gege455.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
おはよう、しゃしゃ。
人体をもう少し詳しく美しく描きたいと思ったので、
視覚デザイン研究所の美術解剖図を通し、学び直している。
私が持っている美術解剖図には「性行為(18未満)」が乗っていない。
18未満部分の解剖図があれば、正常や馬乗りや後ろなど、
じっくり力を入れて描きたい表現ができるのに……。
ないのだろうか?
性表現(18禁)は医療系解剖図が一番
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ygw26A34L._SL320_.jpg?w=728&ssl=1)
性表現に関する解剖図は普通の美術解剖図にない。
美術解剖図でも裸を描いてくれているにはありがたいが、
性表現で最も重視すべき部分「鍵と鍵穴(たとえ)」、
そして「鍵の挿入(たとえ)」は美術解剖図にはない。
中でも一番知りたい部分が「会陰(えいん)」だ。
(会陰とは赤ちゃんが生まれる部分を間近で捉えるところ)
ネットで調べたら出てくるものの、
より詳しい描写はなかなか出てこない。
18未満画像や動画を念入りに調べても、
「表面(肉体・肌)」しか観察できず「内部(筋肉や骨)」がわからない。
最も知りたい会陰部分を詳細に描写した解剖図は、
「美術系」になく「医療系」解剖図にある。
医療系解剖図のデメリットは値段が美術解剖図よりもかかる。
アマゾン中古や古本屋で見つかれば、よいかもしれぬ。
上記本(アマゾン):グレイ解剖学 原著第3版 電子書籍(日本語版・英語版)付
グレイ解剖学「アトラス」が一番いい
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51qo2%2Bw99hL._SL320_.jpg?w=728&ssl=1)
医療系解剖図の本を念入りに数冊調べた結果、
「イラスト」として描くなら最も役に立つ教材がグレイ解剖学だ。
グレイ解剖学は表紙が青の教科書と、
アトラス(画集)という表紙が赤に分かれている。
イラストを描くためにお勧めする教材がアトラス。
アトラスはイラストでの解説に力を入れ、
青色(教科書)に比べて言語による記述が少ない。
グレイ解剖学は会陰一つをとっても、
筋肉や神経はもちろん、肌をすかせた状態で骨の描写、
肌をすかせた状態で筋肉の描写といったところが良かった。
肌の断面図描写がとても参考になり、
正常や馬乗りの大きな勉強になると確信したよ。
なお、グレイ解剖学(教科書)はアトラスを買わなくても、
教科書そのものが画集にもなっているそうだ。
金額だとアトラスのほうが教科書よりも安いよ。
たいていは美術解剖図で十分
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51n9%2BpHuAkL._SL320_.jpg?w=728&ssl=1)
性行為以外の部分を描く、ヌードを描くなら美術用の解剖図で十分だ。
美術解剖図の大半は筋肉や骨に対し「イラスト」を用いている。
私が持っている視覚デザインの美術解剖図は白黒だ。
できるならカラーものがわかりやすい。
白黒でも「大まかなイメージ」がわかればよい。
基本は「相性」だ。自分はこれがいいなあ~思ったら選ぼう。
私は視覚デザイン系を揃えたかったから、
美術解剖図も視覚デザインになっただけ。
みみずく美術解剖図はグレースケールで描かれている。
私が持つ美術解剖図:美術解剖図ノート (みみずく・アートシリーズ)
私が持っている美術解剖図は白黒なので、カラーならこちら。
目で覚える美術解剖図
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51nXZdgojQL._SL320_.jpg?w=728&ssl=1)
初めて美術解剖図を読むなら、効率的な学習法も載っているよ。
人体の構造はもちろん、どうやって学べばいいか。
初めて手を出すなら、こちらを手に取ってみよう。
テキストをなるべく声に出して読みながら、
当てはまる部位を描き、体に叩き込んでおこう。
手が勝手に「この部分はここで、こう動く」
判断するまで、部位を描くといいよ。
アマゾン:目で覚える美術解剖学
アーティストのための美術解剖学
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51FxDZYwnRL._SL320_.jpg?w=728&ssl=1)
アマゾンだと、中身の一部を読める。
イラストはもちろん、筋肉と骨の動きもあるからわかりやすい。
鉛筆と紙を用いて、徹底的に名称や筋肉を描く。
書いている言葉は声に出すのもいい。
より身近に筋肉や骨を意識できるからね。
授業を受ける感覚で読もう。部位を学んだあとにどう描くか。
アドバイスや知的好奇心をくすぐるコラムがあって楽しいよ。
アマゾン:アーティストのための美術解剖学
楽天:アーティストのための美術解剖学 デッサン・漫画・アニメーション・彫刻など、人体表現、生体観察をするすべての人に/ヴァレリー・L・ウィンスロゥ/宮永美知代
シェパードの人体ポーズと美術解剖学
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61U3qauAufL._SL320_.jpg?w=728&ssl=1)
体表解剖学の解説を声に出して読みながら覚えるテキストだ。
声に出しながら体表解剖学の項目を読む。
何度か読んだら、声に出しながら「当てはまる部位」を触れる。
あるいは当てはまる部位を描く。
キーワードを覚えつつ、体の部位や役割も覚えられる。
自分の体を動かしながら、陰影もきちんと見ていこう。
音読できる美術解剖図として、
筋肉や骨の名称と役割を体に叩き込むなら、読んだうえで使った方がいい。
アマゾン:シェパードの人体ポーズと美術解剖学
モーションを描くための美術解剖学
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51SgoYtWUcL._SL320_.jpg?w=728&ssl=1)
動きに焦点を絞った美術解剖学だ。
人間が腕を使う、指を使う、体を使う際、筋肉はどう働いているのか。
体を曲げる時、どんな表現を行うのか?
動きをとらえたイラストに焦点を絞りたい。
バトルなど動きを中心とした漫画を描くならこちらが良い。
18未満も「動き」が主体になるから学んでおくといい。
アマゾン:モーションを描くための美術解剖学
楽天:モーションを描くための美術解剖学 関節、筋肉の繊細な動きを理解し、デッサン・漫画・アニメーション・彫刻、生体観察に活かす/ヴァレリー・L・ウィンスロゥ/宮永美知代
スカルプター(彫刻家)のための美術解剖学
![](https://i0.wp.com/images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51hLJPf76JL._SX383_BO1,204,203,200_.jpg?w=728&ssl=1)
イラストというよりは彫刻家向けの美術解剖図だ。
範囲を広げると3Dを作るために役立つと考えている。
イラストとの違いは自分で掘り当てるところ、仏像を作る感覚だ。
私は絵を描くとき、わざわざ掘るイメージを浮かべない。
前にイラスト系の雑誌(デザインノート?)で漫画家矢吹健太郎さんが、
女性を描くときは彫刻のごとく掘り当てると述べていた。
描くというよりは掘る(発掘)感覚だ。
イラストだけでなく3Dも考えているなら手にしよう。
感動したソッカの美術解剖学ノート
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51%2BIBrNUt6L.jpg?w=728&ssl=1)
感動した美術解剖学ノートがある。
韓国人のソッカさんが書いた美術解剖学ノートであり、
人体に関する雑学がわかりやすくとっつきやすく面白い。
人間の筋肉や骨って、こんなに語るテーマがあるんだ。
多岐にわたる人体解剖雑学に感動したよ。
なぜこの筋肉は重要か、なかったらどうなるのか?
理屈をつけて語るから、人体を描くとき理論を浮かべながら描ける。
詳細はこちらで書いているから、ぜひ読んでほしい。
性行為表現を除く人体解剖学をまず買うなら、どれがいい?
尋ねられたら私はソッカさんの美術解剖学ノートを進める。
美術解剖図が必要なとき
![夏の終わり](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2017/09/0a395.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
初めから美術解剖図は必要ないと思う。
初めのうちは適当でいい。描きたいから描くでいい。
ある日、自分で限界に気づく。
「このままじゃ成長できない」
私を含む、誰かに言われて手を出すのもいいけれど、
「今の自分に限界を感じるなあ……」
自分の心から「成長したい」願望がない限り、手を出さないほういい。
本当に必要な時ほど、何をしたらいいかわかるから。
(今、記事を読んでいるのもその一つ)
美術解剖図の勉強法(暗記)って?
![真夏](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/07/2018-07-16-12.57.16.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
美術解剖図の勉強はとにもかくにも模写。
頭で考えるのでなくまずは手を動かす。
暗記はしなくてもいい。体に覚えさせるため何度も描く。
描く際、美術解剖図の本を読まないで、体の記憶でどこまで描けるか?
自分にテストをしながらやってみる。
後はヌードや〇〇画像とグーグルで検索し、出てきた人体画像を模写するといい。
人体画像を模写するとき、一度の模写で終えるのでなく、
最低でも7回くらいは同じものを描いたほうがいい。
3回以上同じものを模写するうち、仕組みが少しずつ分かる。
わからない部分を美術解剖図や絵の教科書を用いて、
いろいろ研究してみるのが良いと考えているよ。
![モノクロ](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/06/2018-06-22-15.23.57.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
最初にイラストを描き、足りない部分を見つけ、調べ、模写する方法をすすめる。
記憶しなくても「すらすら」出てくるのが理想なので、
1日30分ほど費やして、人体を描いてみよう。
人体を描くのになれてきたら、より大胆な構図をこちらの本を通し、
勉強して面白いイラストを作りあげていこう。
美術解剖学をやってから手を出すと、手助けになるよ。
絵のスランプを克服するための方法
![なつ](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2020/05/2020-05-11-07.18.48.jpg?resize=225%2C300&ssl=1)
どんな分野でも必ずスランプ–マンネリを生じ、伸び悩む時期が必ずやってくる。
マンネリかつスランプとは「現在あなたは中途半端な状態」を示す。
対策は一つ、初心に帰る。
今まで学んだ事柄をすべて忘れ去り、はじめからやり直していく。
イラストの場合なら美術解剖図に乗っている項目をはじめ、
モデルやコラムについてもノートに書き込んでいく。
はじめと違って、あなたの脳に基本が入っている。
基本を再確認するとともに、抜け落ちている基本を拾い集め、
より人間の構造を把握し、新たなイラストへ挑戦できる。
マンネリは初心に帰る大きなチャンスだ。
こちらでは実際に私が克服した方法を書いているので、参考にしてもらいたい。
自分の絵が評価されないときと思ったら
![時短術](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2020/04/zaqr6.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
もう一つ、イラストを描いていると「評価」が気になる。
できるなら「へたくそ」など心を傷つける評価はいただきたくない。
ひとりでも多くの人から「うまい、すばらしい」といった評価をもらいたい。
私もイラストを描いていると第三者からいろいろ言われる。
第三者の評価は気にしていい部分としなくていい部分がある。
まず気にしなくていい評価は罵倒だ。
言葉に「飛躍のヒント」がない場合は「罵詈雑言」として処理する。
一方検討に値する批判は意見だ。
上記絵を見て「ちょっと人間離れしている、気持ち悪い」とコメントをいただいた。
「人間離れか……自分はそこを目指しているのか」や、
「気持ち悪い、か、そこを目指してみようか」など、
今後の世界観作りの参考としてとらえればいい。
参考なので取り入れるも省くもあなたの自由。
評価についてはこちらで詳しく書いている。
お互い頑張っていこう。
![お願い](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/05/sheare2.jpg)