![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51%2BIBrNUt6L.jpg?w=728&ssl=1)
ども、しゃしゃ。
美術解剖学に関してはいくつかうちの記事で紹介している。
今日、書店で韓国人のソク・ジョンヒョン氏が記した、
美術解剖学ノートを読み、大きな衝撃を受けた。
値段を見るとびっくりするけれど、見合う価値を提供しているよ。
理系が絶対に感動できる美術解剖学
![みあ](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/12/mia.jpg?resize=225%2C300&ssl=1)
ソッカさんが書いた美術解剖学は、
筋肉や骨が「体の動き」においてどんな利点をもたらすか。
ある機能が失われると、どんな欠点があるか。
どういう成り立ちで卵は丸くなったのか。
西洋系の美術解剖学にはほとんど見られない、
「骨や筋肉雑学」をわかりやすいうえに詳しく書いている。
美術解剖図でありながら、小学生向けの科学大図鑑を混ぜている感じだ。
![美術解剖学ノート](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/12/znaqws4.jpg?resize=483%2C273&ssl=1)
上記のようなイラスト付きコラムで骨や筋肉の動きをはじめ、
- ある骨や筋肉(上腕や縫工筋など)がないとどうなるか?
- 骨や筋肉はどういう由来で成り立っているのか?
- 少しでも簡単に描くコツ
ソッカさんが苦労しているエピソードを含め、たくさん書いている。
特に骨盤は目からうろこ状態で大変参考になったうえ、
あおりやふかん描写を描くときの参考になるよ。
プロローグからして面白い
![発達障害の絵](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/11/dte1.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
ソッカさんが分厚い解剖学を書いた一つのきっかけとして、
プロローグにとても面白いお話がある。
なぜ犬の脚は曲がっているのか?
犬の脚が曲がる利点を考えているうち、絵の業界に手を突っ込むようになった。
あるとき、歩き方における人間と犬はそっくりという事実をつかむ。
犬の脚はただ曲がっているのではない。
きちんと理由があって曲がっており、人間も犬と同じように曲がっている。
ソッカの美術解剖学ノートは「なぜ人はこう動くのか?」など
絵を描いているうちに抱く疑問について答えている。
指一つをとっても、先端へ行くにしたがって、指の骨と筋肉は細くなっていく。
太いものを動かすエネルギーと細いものでは動きの結果に大きな差が現れる。
些細な意識こそ人の動きをはじめ、
「静止画なのに生きているように感じる」
絵が現実世界へ飛び出す感覚に襲われるよ。
結果として「なんとなく人体を描く」のでなく、
きちんと理論に基づいて人を描けるようになり確実にうまくなる。
骨や筋肉の理論がどの美術解剖図本よりもわかりやすい。
だからこそほかの解剖図本に比べ大変分厚い。
もちろん確実にうまくなるためには反復模写が必要だよ。
見ているだけだとあまりうまくならないからね。
ソッカさんも手足の描写が苦手
![イラスト発達障害](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/11/ira.jpg?resize=480%2C300&ssl=1)
ソッカさんは美術の専門講師だ。
講師だからこそ弱点がないのでなく、手足は今でも苦手と書いている。
私はとても納得している。私も手足は苦手だ。よく省略する。
苦手のままでいると、大きく成長できないので練習せねばならないが……
手足は人間を描く上で「動作」を伴うので重要な部位であり、
手足を省略するよりきちんと描くとドラマが埋まられる。
ドラマとは「絵の中にいる人物は今、何をしているのか?」を絵のみで表す表現力だ。
ソッカさんの美術解剖学ノートには足を省いたイラストと、
きちんと足を描いた絵を比較し、わかりやすく述べている。
ソッカの美術解剖学ノートの勉強法
![将ねん](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2019/02/2019-02-08-07.31.23.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
ソッカの美術解剖学ノートはほかの美術解剖図と違い、
筋肉や骨の役割について、頭から腕、胴体、両足その他において、
一つずつコラムを設け、みっちり解説している。
しかも解説が長文でなく、100人中90人がすんなり理解できるよう、
愛着あるイラストを添えて一つずつ解説している。
例えば「手を描くのが苦手」なら手の項を読み、
描き方や手に関するコラムをきちんとノートに書きとり、
体(利き腕)へ叩き込む。もちろん復習(模写)は必須。
苦手意識についてただ勉強すれば克服できるのではない。
苦手意識の克服法として、一枚の写真を用意する。
一枚を最低10回ほど描きながら、関連写真を模写しつつ、
ソッカの美術解剖学ノートにおける該当項目を開く。
するとだんだん二次元を描いているようで、
空間を把握できるようになるからうまく絵を描けるようになる。
![癒されてほしい](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2019/05/2019-05-27-07.10.53-1.jpg?resize=204%2C300&ssl=1)
ほかにも苦手の克服法として全体像をつかんでしまう。
人体の全体像とは人間すべてを大まかに描きつつ、細かい部分を見ていく。
くわえて描いている部分をソッカさんの解剖図を基に音読し、
自分の言葉で「手の描き方はこうでああで」といえるようになれば、
苦手が一気にしゃしゃの個性(得意分野)へと変わる。
読むだけでもいろいろな人体雑学を得るので、
自分でオリジナルキャラクターを作るとき、
人間の構造を考えていくうえで、非常に役立つよ。
一つずつ苦手意識を克服し、しゃしゃの素晴らしい絵を仕上げてほしい。
ソッカの美術解剖学ノートは絵を仕上げる手助けをしてくれるよ。
ソッカの美術解剖学を購入したら雑学を暗記すべし
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51%2BIBrNUt6L.jpg?w=728&ssl=1)
ソッカの美術解剖学は大変欲張りな人体解剖学本だ。
一冊で美術解剖学をはじめ人体を描くテクニック、
何より人間をより性的やダイナミックに描けるよう、たくさんの雑学がある。
雑学こそほかの美術本にない強烈な個性であり、
骨盤雑学を知ったおかげで、胴体をうまく意識できるようになった。
数冊の美術本が一冊にまとまっている状態だ。
だからこそソッカの美術解剖学一冊を手に取ったら、
ほかの本にあまり目を向けなくていいと考えている。
パースや色塗りテクニックを書いていないから、
ほかの本を読むならパースと色塗りに絞るといい。
- ほかの美術解剖学ボンデうまく骨と筋肉がどう人の動きに直結するかがわからない
- 骨と筋肉の立体図をあまり意識できない
- よりリアルかつ自然な動きを表現したい
思ったら今すぐ手に取ろう。
値段は医者向けの解剖図なみにかかるけれど、ぼったくりと全く思わない。
むしろ医者向けにソッカさんの人体雑学があればいいのにと思うくらい、
解剖図に関してはほかの本よりも強くおすすめするよ。
アマゾン:ソッカの美術解剖学ノート
今すぐ様々な人体解剖雑学に震えてほしい。
なお性表現に関する図はソッカさんの解剖図ノートにもなかった。
知るならこちらを読んでほしい。
![お願い](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/05/sheare2.jpg)