おはよう、しゃしゃ。
どんなことも続けていれば、たるむ時期がやってくる。
マンネリと呼ばれる状態だ。
イラストにおいてもポーズなど、
マンネリズムを感じたらどんな作業をすればよいのだろう?
私なりにマンネリを打破した方法と考え方を載せていく。
参考になったらぜひやってほしい。
マンネリは一つのゴールにたどり着いた証

まずマンネリは悪い状況でない。むしろ一つのゴールにたどり着いた状態だ。
マンネリは日々同じ作業や考えの繰り返しによって、新鮮さが失われた状態を示す。
同じ作業の繰り返しとは「それまでの部分はできる」という、
一つのゴールを示しており、新しいスタートを欲している。
例えば私の場合、はじめは「脳内の絵を形にする」がゴールだった。
ある程度試行錯誤をこなし、脳内の絵を形にできた。
もちろん手や足などおかしいところはたくさんあるが、どーでもいい。
脳内にある想いを形にできたのだ。
すると、自分で気づくか人からの指摘によって、
「うん、このままじゃいけないな」気づき始める。
自分で気づく場合は
以前に比べてのめりこむ気がなくなったもん
イラストにかかわらず受験でも仕事でもすべて同じ。
たまたまポーズにマンネリが現れただけ。
どうすればいいのだろう?
受験勉強に例えるマンネリ打破の基本

マンネリ克服について数学の勉強で例えよう。
数学はまず先生から基本を教えてもらう。
次に練習問題をやって、大まかな解法パターンを得る。
同じ問題ばかり解いているので、
「この問題は楽勝だよ」と捉え新鮮味が欠けた状態となる。
この状態こそポーズのマンネリを感じるときにあたる。
いざ応用問題をやろうとしたら……手も足も出なくなる。
ある程度まではできる、難しいものはできない。
でもある程度まで解けるのだから、難しいものに挑まなくてもいいや。
できるなら挑みたいけれど、そこまで必要……かなあ?
心があっちこっちいって考えがまとまらない状態だ。
今のあなたはこの心境になっているだろうか?
私のポーズにおいてマンネリになる傾向があるので、
とりあえず次のやり方を試してみた。
ポーズマンネリ打破のコツ:初心に帰りやり直す

初心に帰るとは「今まで学んだ事柄をすべて忘れ」たうえで、
「もう一度最初から最後までじっくりやり直す」だ。
マンネリの原因はあいまいなまま、つまみ食いで学んだ状態だ。
今まではつまみ食いで何とか対応できた。
難しい問題(より目指したい絵)に対応できなくなった。
裏を返すとあなたのレベルは上がっている。
次は「できる」部分はもちろん「できない部分」も含め、
ポーズの模写をもう一度行う。
今、あなたはポーズに関する参考テキストを持っているか?
持っているなら中に掲載されたポーズをすべて書くべき。
ポーズを書くだけではない。
テキストとして書かれた注意点やコツもノートに記すべき。
できるところは完璧に、できないところは克服し、
きちんと土台を固く強くしていく。
マンネリ打破のコツ2:曖昧な個所を理論化

アオリ構図の絵を描けと言われた場合、
自分の言葉で理論化できた状態で描けるだろうか?
理論といっても簡単でいい。
3点パースあるいは三角形を意識した状態でグリッド線を引いた後、
人間の構図を抑えたうえで描く。
自分の言葉できちんと説明できなければ「あいまいな状態」だ。
参考までにこちらの描き方は自由で簡単な理論を載せているよ。
マンネリ打破のコツ3:要素の分解

「要素を分解」していけば苦手及び得意がわかる。
例えば人間の体一つをとっても、
- 胸
- 腹
- 脚
三つ以上に分けられるし、腹一つをとっても、
- 正面
- 横
- 後ろ
- 斜め後ろ
- アオリ
- フカン
たくさんの視点で捉えたら、いくらでも分解できる。
今できるところを「分解」してみるといい。
分解はビジネスや勉強にも当てはまるやり方だ。
ビジネスの場合なら「利益」を得るためのモデルについて、
どんな顧客がどうやってここにきて、ものを買って……
「どんな顧客」をより細かく分解していけば、
より高額の商品を提供できるようになる。
受験でも数学が得意なら、どこが得意なのか?
反対にちょっと苦手な部分はどこか?
志望校の問題とにらめっこしながら対策を練っていけば、
本番で頭が真っ白になる確率を減らせる。
極限値はアートもビジネスも勉強も変わらない。
だからこそマンネリ打破のコツとして次の視点につながる。
マンネリ打破のコツ4:違う分野の学習(吸収)
ポーズにマンネリを感じた場合、ポーズ集からのみで学んでいないだろうか?
例えばダイエット雑誌やノウハウ本の中にポーズがある。
インスタグラムにも様々なポーズがある。
さらに音楽の勉強をすると音符記号がある。
♪を見て「あ、これはポーズになりそう」
思ったらグリッド線を引いて今すぐポーズを作って見るといい。
もう一つ、ポーズにも「物語」がある。
いつどこで誰が何をしているのか?
また過去にどんな困難や試練があったのか?
小説や古典の学習を行えば、ポーズ一つにも意味が生じる。
ポーズ一つに理屈をつけて、絵全体の中でどんな意味があるか?
考えなくてもいいところを、あえて考えてみるとマンネリ打破できる。
私はあえて考えなくていい部分を考えたおかげで、
「人に伝えるイラスト」と「自己満足のイラスト」の違いを感じた。
違和感こそマンネリという幻想を崩すチャンスだ。
マンネリ打破のコツ5:正しく批判される

外部圧力から生じる挫折と気づきによって、マンネリを打破できる。
漫画では挫折を味わう展開として、ライバルに叩きのめされ、
「今のままでは勝てない」状況を味わう。
イラストの場合は第三者から正しく批判されるのがポイント。
正しく批判とは「アドバイスと受け取る内容」であり罵倒ではない。
例えば「目が気持ち悪い」だの「体型がいびつすぎる」だの、
人前にさらすといわれたくない評価をいただく。
無視してもいいのだけど、あえて正面から受け止めてみる。
他人の目線を気にするのでなく、
「今の自分を変えるヒントがそこにある」捉え、
あやふやなところ、気になった個所を鍛えていこう。
