ども、しゃしゃ。
私は元受験生であり、今後受験する予定はないが、
入試問題の過去問は定期的に書店の参考書コーナーで読んでいる。
私の場合、物語を作るうえで理科系が大きな効果を生み出すうえ、
一つの一般常識という形で勉強している。
いつも通う書店で"駿台"の京大入試詳解25年物理を見つけた。
ほかにも数学や英語などいろいろあったのだけど、
「へえ、駿台も京大の物理だけに絞った参考書を出しているのか」
思ってさっそく読んでみたのだけど……ある部分がとても面白い。
駿台と教学社の違い
![](https://i0.wp.com/images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51-P%2BdyC4YL._SX357_BO1,204,203,200_.jpg?w=728&ssl=1)
まず駿台と教学社の物理問題集において大きな違いとして、
- 駿台:物理大問1から3を載せる。教学社の志望校別過去問と同じ
- 教学社:テーマ別にランダムな形で載せる、多くの書店が取り扱っている
「試験本番」を想定した訓練を積むなら駿台がよいし、
問題数も上下巻合わせると、駿台の方が多い。
※料金もそれだけかかるけどね。
教学社は力学、電磁気、波、熱など整理して載せているから、
普通の練習問題集のような感覚でやりやすい。
一番重要な部分として、問題も答えも同じだ。
「当たり前じゃん」思うでしょ。
駿台の解説はとても詳しくて難しい
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51zpVw2cfUL.jpg?w=728&ssl=1)
大きな違いは解説の内容だ。
解説において簡潔な部分もあれば「難しい」箇所もある。
駿台では回答部分において、難しい数式を載せていないが、
解説では「微分方程式」を使った解説を載せている。
運動方程式に微分や積分を用いる方法は大学になってから学ぶ。
最も数学3をやっていれば難なくできるよ。
数学3の微積分で「速度と道のり」を習うしね。
運動方程式に微分や積分を用いる利点として、
仕事やエネルギーの基準値が分からなくても、
運動方程式さえわかっていればいい。
運動方程式の空間積分が力学的エネルギーであり、
(電気エネルギーも似たやり方で行える)
時間積分が運動量と力積につながるよ。
駿台は主に運動方程式を微分方程式として扱いながら、
数式をいじくった解説を行っている。
教学社の物理でも時折、微分すべきところを載せているけれど、
駿台のように「何から何まで」微分方程式を使っていない。
何より書店へ行けば中身を直接確かめられるのが大きい。
なので「数式が大好きで、物理現象より数式(原理)が好き」なら、
駿台の過去問10年以上分を選べばいい。
書店ですぐ手に入れるなら教学社一択だ。
駿台が置いているのも先日見かけたほどだし、書店によっては置いてすらいない。
都会の大型書店なら置いているだろうけれど、
都会でない場所なら教学社で十分だと思っている。
アマゾン上:東大入試詳解18年物理 上―2017~2000 (東大入試詳解シリーズ)
同じ入試詳解でも東大と京大では違う!なぜなら
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/511yGw%2BFNbL.jpg?w=728&ssl=1)
私は前に東京大学verの物理入試問題詳解を書いた。
今回京都大学の物理では講師が違う。
講師が違えば解説にも微妙な差が生じる。
東大の先生は自分の感情を結構表に出していたのだけど、
京都大学の解説者はあまり表に出さない。
人柄としては東大先生のほうが私は好きだけど、
受験という視点においては「どーでもいい」部分である。
講師が違えば参考書の解説にも違いが生じる。
解説を見ると、教科書をきちんと勉強していないと……
「なんでこーなるの?」
論理を省いているからわかりにくいところを感じたよ。
教学社は普通の問題集と変わらない
![](https://i0.wp.com/images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51KVWIoyz5L._SX348_BO1,204,203,200_.jpg?w=728&ssl=1)
教学社は参考書を扱う書店に行けば、ほとんど置いてある。
運が良ければ古本屋でも手に入るだろう。
解説の内容も教学社から出ている東京大学の5年分過去問と同じ。
東大合格体験記でも、25年問題集をやっている人が多い。
ちなみに教学社は東京大学以外にも北海道大学や京都大学など、
たくさんの〇年問題集をそろえているよ。
駿台と大きく違って、多くの書店に置いているのも強みだ。
解説は駿台なみの微分方程式を入れていないが、一部は入れているよ。
教科書の理解が絶対条件
![物理](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/10/zawert19.jpg?resize=400%2C300&ssl=1)
仮に京大を受けるとしても「教科書の内容理解」が絶対に重要だ。
物理は数学の問題ではない。
問題を解く手段として数式を使うのであり、
教科書に記載された物理現象やキーワードを理解しないと、
問題文を読んで躓きやすい。
ただ問題を解いているだけでは必ず息詰まる。
行き詰った時こそ、教科書を一から学びなおす機会だ。
例えば力学の静止摩擦一つをとっても、
- 静止摩擦係数と動摩擦係数の使い分け
- 「なめらか」と「あらい」の意味
- 単なる摩擦力と最大静止摩擦力の違い
- R=μNが使えない条件とは?
- Nの定義と意味は?
これらの答えは教科書に載っているから、
きちんと言葉の意味や項目として扱っている物理現象を、
教科書がなくても説明できるレベルにしておかねばならぬ。
私が問いかけた上記の問いかけにおいて、
しゃしゃが受験生なら1つにつき、3秒以内で答えらえないといけない。
考える時点で「わかっているつもりのわかってない」状況だ。
そういう部分が試験に出て、混乱をきたしやすい。
教科書に書いてある基本事項を抑えたからといって、
東大物理問題を必ず解けるわけではないけれど、
抑えていなければ問題文を読んでつまづきやすい。
東京大学に限らずすべての問題において、
教科書の基礎項目を仕上げないと問題文を読むだけで、
頭が真っ白になりやすいので、注意をしてほしい。
![](https://i0.wp.com/images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/412oGOiVOtL.jpg?w=728&ssl=1)
ちなみに物理の教科書を手に入れらない場合は参考書が一番だ。
自分は数研出版の物理参考書と新物理入門(駿台)を持っている。
新物理入門は駿台であり、微分方程式をめちゃくちゃ使う。
加えて図解による解説が少なく、数式で理解するタイプだ。
チャート式物理は数式を省略して公式を載せている。
図解が多く、自然現象を絵で抑えやすい。
自分としてはどちらも似て非なる参考書だ。
新物理入門のほうは必ずしも必要としないけれど、
物理の面白さ、数式の面白さに目覚めると思うから、読んでみてほしい。
![ちょっとまって](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/06/stop.jpg?resize=500%2C250&ssl=1)
なお東京大学についてはこちらに記している。
また理科で同時受験する際、地学を選ぶならこちらを読んでほしい。
さらにこの先の話(大学)で私は独学として物理数学を学んでいる。
高校時代の勉強をある程度やったら先に進みたくなるのだ。
頑張ってほしい。
![お願い](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/05/sheare2.jpg)