![](https://i0.wp.com/m.media-amazon.com/images/I/51rz21mRkhL.jpg?w=728&ssl=1)
ども、しゃしゃ。
久しぶりに「これはすげえ」というイラストに出会った。
イラストというよりは書道とイラストの融合だけど、
まさか名前や漢字ひらがなを予想もしない形で、
イラストとして機能させるとは思ってもいなかった。
書道アーディスト原愛梨さんの「愛」という作品だ。
書店の芸術コーナーにいったとき、
ふとでかでかと本棚に置かれたので興味本位で読んでみた。
よくこんな発想ができるものだ。
原愛梨のやり方って?
初めに上記動画を再生してほしい。作品が始まる8分から始めている。
華奢な手、筆圧や筆の強弱微調整、一筆書き状態で絵の中に漢字をしみこませる。
集中線を筆で描いているだと……恐ろしい。
漢字といっても人名だけど、変な位置にないのでわかりやすい。
漢字をしみこませられない部分はイラストにて表現し、
人体内部の印影をなるべく漢字で済ませる。
大部分は漢字を入れて、どうしても代入できぬところはイラストで補う。
メイキング映像を見て「なるほど」と思った。
メイキングを見る前に「自分もやってみたい」と思った。
![原愛梨の絵](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2020/09/2020-09-09-18.10.55.jpg?resize=225%2C300&ssl=1)
早速やってみたが……やっぱりイラストとの融合であり、
原さんの通りにはやらなかった……ってか現時点では無理。
次はやってみたいと思っている。ただものすごく頭を使う。
どうやって人間に漢字をしみこませたらいいのか。
ヒントは原さんの動画メインキングにあった。
すごく面白い。
なぜこの芸風に至ったのか?
原さんはどういう経緯で文字を絵という形で表したのか。
イラストの中に文字をしみこませる作品を思いついたのか。
原さんのインタビューがあった。
どうも勉強は苦手で漢字の読めない書道家として有名だそうだ。
「そんな漢字ねえよ」とYOUTUBEで生放送をして漢字を描いているとき、
視聴者から温かいツッコミも届くんだと。
漢字を間違えて、結果とした新しい漢字を創ってしまう。
新しい漢字を創るところが芸術家だね。
参照:“努力の積み重ねがあったから立ち直れた”書道家タレント・原愛梨の「挫折した経験が生んだ夢への覚悟」
インスタ:原愛梨
書道家×ピアニスト
解説写真です🇯🇵✍️
Darvish Yu ✨ pic.twitter.com/rkPyFkjYr6— Airi Hara原 愛梨 -calligraphy artist (@ainooooto) September 5, 2020
続いて原さんの生い立ちが気になった。
俗にいうトレンドサイトによると2歳から書道を始めた。
くわえてピアノも2歳から弾いており、かなりの実力者だった。
他にも劇団や合唱、水泳などもこなしており、高校教師免許も取っている。
気になった部分がピアノだ。
ピアノも書道も手先のコントロールが正確かつ微細でないと機能しない。
原さんの習字イラスト動画を見ていると、
いかに手首に力を入れる、抜いているかがわかる。
また筆の角度を細かく変えているのもわかる。
私も筆を使って文字やイラストを描くところがあるので、
微妙な筆の使い方は勉強になる。
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今日のヒーロー#書道アート 🖌
【#千賀滉大 投手】!
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8回無失点13奪三振✨✨
貫禄のあるピッチングでした!!!
ㅤ
最後の157キロは流石です…
色んな苦しいことはあると思うけど
応援し続けます。🌸
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今回は写真と並べたアートに挑戦🖌
ㅤ#sbhawks #たかほー pic.twitter.com/POhyU8JQ4Q— Airi Hara原 愛梨 -calligraphy artist (@ainooooto) September 8, 2020
インタビューによると、
原さんは小学校のころから書道できるタレントを目指した。
書道教室では朝5時から夕方5時と平均12時間打ち込んでいた。
先生がほめて伸ばすタイプであり、
原さんも褒められると嬉しいタイプだったため、
まさに芸は身どころか将来の活路になるだ。
一方で高校生の全国大会で全く文字を描けず、
書道を辞めたいと心から思った時期があった。
楽しいだけではやっていけない領域にたどり着いたとみている。
いかにして立ち直ったのか。
原が語る書道の面白さ
インタビューによると書道の面白さについて、
書道って正解がないので、ゼロから自分で生み出す感じが楽しいんです。
例えば風景を見てそこから思い浮かぶ言葉とか、ダンスを見ながらその動きを線にしたら、どんな文字になるかな……とか。“線の遊び”のような感覚で。
引用元:https://magazine.showroom-live.com/interview/3261
基本「自由」でいいんだよ。正解なんて誰も知らないんだから。
むしろ正解のないまま進む状態こそ独自の価値が生まれるのでは。
私は受け取った。
さて原さんが高校時代に挫折した際、いかにして立ち直ったのか。
先ほど引用した部分にもがっつり絡むので、書いておきたい。
原さんの母
「“結果”だけじゃなくて、あなたには“経験”がついてきているはずだから大丈夫」原さんの恩師
「お金や物は盗まれても、身に着けた技術や腕は誰にも盗まれないんだから、一生磨いていきなさい」引用元:https://magazine.showroom-live.com/interview/3261
原さんに必要だった言葉は「自信の客観視」だった。
関連としてドラゴン桜漫画一期で桜木が水野と矢島に対して、
二人とも自信がなくなりかけている秋ごろ、桜木は言った。
「お前たちは伸びている」
二人を常に見ていた人だからこそ、
本人には全く分からない評価をいただき、驚きと自信を取り戻すに至った。
あれだけ腕を磨いた、毎日やった。
しかし「通用しないものがある」と分かった。
今までは人に褒められるのが好き、楽しいからやっていたが、
楽しいだけではやっていけなくなった。
だからこそ別の道から楽しいを見出した。
見出すためにはまず、自分の蓄積を自分で認めるところから、
認めるためには最も彼女を見ていた人物らから、
「君の腕は一つの失敗でもろく崩れるようなものではない」
挫折したからこそ、最も彼女に響く言葉だった。
現在の自由な書道イラストの秘密が少しわかったよ。
そして自分を過小評価しちゃいかんと改めて悟った。
自分の蓄積は必ず誰かが見ているんだ。
最低でもお天道様、未来と過去の自分自身が。
間違ってもいいからやってみる
![](https://i0.wp.com/m.media-amazon.com/images/I/51rz21mRkhL.jpg?w=728&ssl=1)
私が読んだ理由の一つは「実践」にほかならぬ。
といっても原さんは蓄積があるからパパパっとできるが、
私は蓄積などなきに等しいので、少しずつやるしかない。
もう一度画像を載せる。
![原愛梨の絵](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2020/09/2020-09-09-18.10.55.jpg?resize=225%2C300&ssl=1)
まずは初音ミクを題材に習字をしみこませてみた。
色々入れすぎて何が何だかわからなくなったw
漢字だけを入れればよかったのかもしれぬ。
最も漢字だけで初音ミクを描くのは、今の自分には無理だ。
![みくさん文字](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2020/09/2020-09-10-06.55.42.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
翌日になって挑んでみたよ。どうだろうw
原さんの書道を見ていると、名前は上から下に入れる。
ぐたぐちゃに入れないよう気を付ける。
一定のルールはあるんだね。
文字の入れ方について考えさせられ、とても楽しかった。
「イラストと同化する文字を堪能したい」
ならぜひ手に取って読んでほしい。
アマゾン:書道アーティスト 原 愛梨 愛
書道の深さを知ったよ。
![お願い](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/05/sheare2.jpg)