
ども、しゃしゃ。
数研出版が新しい物理や化学、生物問題集を出した。
難関大もあるけれど多くは中堅といわれる、
大学入試の「独創的な問題」を読み、面白いと実感したよ。
出題者が少しでも柔軟かつ、自分たちの考えがいかに世の中で役に立つか?
科学と遊びの本質に触れているんだよね。
出題の狙い(遊びや工夫)が垣間見れる

回答者としてはあまり好ましくない形式だ。
練習問題集や教科書のどこにも書いておらず、
問題文を読みながら対応していかねばならぬ。
現地調達型の問題だ。
例えば物理だと体力テスト測定や、
親子で腕を組みながら振り回すようなモーメント……
化学だったら専門用語を知らない一般人に対し、
わかりやすく説明せよという問題もあった。
生物はフランス料理と遺伝子の問題があった。
生物の入試に「フランス料理」が題材だ。
入試問題としてみなければとても身近で面白いネタを題材に扱っている。
単に入試問題という視点だけでなく、
読み物としても考えさせられる面白い問題が載っているよ。
表現や判断を養うとはいえ基本は教科書にあるわけで、
教科書を体で理解しないと、入試問題を解くのに必要な思考も育たぬ。
この問題集は高得点をとるのに必要か?

表現や思考力を問う実践問題集はほかの教材に比べると、
問題数が「若干少ないな」と思ってしまう。
入試問題の対応として、この参考書は適切か?
問いかけられると正直わからない。
だけど取り上げた問題は普通の問題ではないからこそ、
とっさの問題に対して冷静に対応できる力を培う。
どの問題集にも教科書や参考書は必須であり、
問題集→教科書/参考書→問題集という感じで何度も繰り返す。
結果、だんだん物事の本質(教科書に書いてある内容)を肌で理解し、
新手の問題や身近な現象に対して、深い考察ができるようになるよ。
脱線:自分はどう使っているか
問題ではないのだが、うちのブログでも似た形で使っている。
例えばトイレでうんちが詰まった場合「化学」の視点から解決法を載せた。
入試問題としても出せるのではないだろうか?
化学(ここでは反応速度)を勉強していたからこそ、
「硬すぎるうんちはお湯で分解反応を速めればいいんだ」
発想へ至り無事、解決をした。
数研出版の実践問題集も同じ考えでできていると、私は考える。
新手の発想は仕事にも役立つ

大学へ受かるためには、みんなが進める練習問題をやり、
とことん反復すれば合格率は高いと思う。
教科書や練習問題にはない入試問題は難しい大学より、
中堅といわれる大学のほうがよく出題されやすい。
だからといって難関大は決まりきった問題を出すかと思ったら、
火山による水蒸気爆発を題材にした熱力学問題など、
「研究の一部」を入試に適応させt出題している。
問題集として販売されていない地学なんざ、特に新傾向が多い。
最新の地学系ニュースを題材にした出題を出している。
身近な研究を「入試問題」に当てはめる発想は、
仕事の場においても大いに役立つ。
あるアイディアを形にする際、
形にするためには「基礎」が鳴っていないと無理だ。
例えばあるイラストを描こうと思った場合、
イラストを描くために必要な道具の使い方、色の選び方……など、
「教科書」を基本にしていないと、アイディアを形にできない。
基礎体力、基本技術といった、
勉強でいう教科書の基本事項を体にたたきこんで、
初めて新傾向や未知の出来事へ対応できる。
入試問題の対策だけでなく、社会人が再勉強する際、
むしろこちらの問題集を「発送の視点」からやってもらいたい。
地学系で受験する際はこちらを読んでほしい。
思考力・判断力・表現力を養う実戦物理考察問題集

3冊の中で物理が自分としては一番面白い。
身近な遊びを物理現象にしているところが最高だ。
問題には収録されていないけれど、腕相撲を題材にした問題もあった。
(腕相撲と力のモーメント、エネルギーの関係)
思考力・判断力・表現力を養う実戦化学考察問題集

化学は普通に実験を題材にした問題もあれば、
ある患者に化学用語を使わないで説明せよといった問題、
そして物理で学ぶ項目を題材にした問題があった。
思考力・判断力・表現力を養う実戦生物考察問題集

生物はとにかく問題文が長い。
いくつかの題材が面白く「まさかこの観点から」
驚くような出題が見られたよ。
どの問題も工夫があって面白い。一度は目に通しておくといい。
