ども、しゃしゃ。
明治の作家、樋口一葉さんの小説を読んでいる。
ストーリーは恋愛が中心で、結末は大半が悲しいものばかり。
中身はともかく、声に出して読むべき文章だ。
樋口一葉の文をネットで読むには?
樋口一葉の文章を読むだけなら青空文庫でも読める。
だけどあまりお勧めしない。
樋口一葉の文章は素読して効果が出るからだ。
字面だけを追いかけると、読む気が失せる。
借りに読むなら、印刷して読むべきだ。
ただし、印刷は結構費用を費やすので、本を買ったほうが安い。
樋口一葉の文章を読む前に作品のあらすじを知っておくと、
なおさら文章を理解できるかもしれない。
樋口一葉の文章をすらすら読める集英社のたけくらべ
最後に文章を声に出して読むなら、
集英社から出ている「たけくらべ」を手に取ると良い。
ひらがなを記して読みやすいよう工夫しているし、
何よりページ下に単語(当時使われた言葉)解説文があるから、
巻末ページをめくらなくても、すぐ確認できる。
手にとったら、まずは俵万智さんの鑑賞から読むべし。
次に解説を読んで、最後に本文を声に出して読むべし。
声に出して読むのが大きなポイントだ。
意味など分からなくてもいい。集英社は解説をきちんとつけている。
一度読んでおしまいでなく、最低でも3周は声に出して読んでみよう。
素読テキストとして、集英社の文庫を手に入れてほしい。
アマゾン:たけくらべ (集英社文庫)
樋口一葉の文章を学ぶ
擬古文を使った地の文に対し、
会話はあくまでも私達が普段お話する時とだいたい同じ。
古文を読んでいながら同時に現代文を読む。
文章が大和言葉で書かれているのが特徴だ。
「。」の位置がほとんどくなく「、」が続く。
「、」があまりにも続くため、当初は読みにくい。
慣れてくると「、」の位置が川の流れのようにつらなり、
さっさっさと状況が動いている印象を受ける。
私は今、しゃしゃに向けて記事を書いている。
樋口一葉を研究してつかんだ文章を元に書いているよ。
声に出して読むうち、だんだん樋口一葉の書き方を意識する。
文章を書くとき、読み手に配慮しつつ、
彼女の書き方を無意識に文章という形で書いているよ。
なお、本を声に出して読む大切さはこちらでも語っているよ。
古文や漢文の勉強として、ぜひ役立ててほしい。
素読しないと読む意味がない
今の時代に生きる人間として、樋口一葉が何を伝えてたいか?
あまりわからないと思う。
意味なんて分からなくていいから、とにかく声に出して読む。
朗読でなく素読。朗読は意味側ならないと読んでも身につかないが、
素読は読むうち、リズムや単語その他を無意識に見につける。
素読は実践が先で理論は後回しだ。
私は上記の本を読む前に、谷崎潤一郎さんが書いた文章読本を通し、
素読の大切さを身につけたよ。
たけくらべを手にしたら、内容理解やネタばれはネットで調べ、
とにかく声に出して3周してほしい。
本当に言葉の素晴らしさに気づくばかりか、
すらすらで流ちょうな日本語の使い方を身につけるから。
たけくらべを読んだ後にお勧めしたい読み物
たけくらべを読んだらぜひ、古文の素読もしてほしい。
昔の人は簡潔すぎて何を書いているかわからないところがある。
樋口一葉が感覚で書いているなら、
こちらの方は感覚に加え論理性と過去作品の引用を元に作品を書いている。
引用の凄さをぜひここから読んでほしい。