
おはよう、しゃしゃ。
昨日、本屋でイギリス名詩選を購入し、音読したよ。
韻を踏んできれいなんだ。日本語訳を読むと……見事に韻がない。
「現代語訳・意訳・和訳」で済ませるならもったいない。
必ず原著は読んでおこう。「愛」を実感するためだ。
原著にあるリズム

原著はリズムを意識し、音読すると読み応えがあって楽しい。
音読する際は歩きながら読むといいよ。
運動にもなるし、体にもリズムが刻み込まれていくよ。
原著を読むだけだと「何を言っている」のかわからない。
先に意訳を読み、原著に戻ろう。
内容を把握した状態で読むと、原著を通して「エネルギー」を受け取るよ。
原著に込められたエネルギー

原著にあるエネルギーは「言葉の力」を意味する。
作家は適当な言葉を使い、表現を心がけたのではない。
作家が見た物事、観た心情を適切な言葉に表す。
文章を意識するほど、適切な表現はストレスをためる。
作家が残した価値として、
「一つの文章に対し、どれほど言葉を意識したか」だ。
名文を朗読し、書きとることで気づくだろう。
意訳はあくまでも「おおまかな流れ」を知る道具にすぎぬ。
名文(原著)と向き合い、そこからにじみ出る力を受け取る。
受け取った力を自分の体験や言葉を通して解釈する。
また、当時の状況を踏まえたうえで解釈する。
決して「今」という目線だけで見てはならぬ。
「その当時、どんな時代や文化、生き方をせねばいけなかったのか」
を深く知ることで、言葉の持つ「本質」が大きく変わるよ。
原著とアンソロジー・同人の違い

かつて虎の門ニュース8時入りのコメンテーター、
漫画家の江川達也氏も「原著は読め」述べていた。
意訳は所詮、本人が書いた文章でない。
本人が書いた文章を他人がなぞって書いたようなものだ。
漫画でも「アンソロジー」がある。
原著よりうまい作家はいる。
しかし原著が持つ「得体のしれぬ力」にはかなわない。
違いは一つ。作品を生み出す際に生じる愛だ。
愛の度合いが作者とアンソロジー・同人作家とは違う。
しゃしゃは同人誌を読んだことはない?
青年向け同人誌は作者より上手な人がいる。
けれど原著とは「愛」の方向と度合いが異なる。
言葉にできないけれど、原著が読み応えある。
「形にできぬ違い」こそ「愛」の正体だ。
だからしゃしゃも今すぐ原著を読もう。
何から読むべき?

最も親しみやすい原著は「百人一首」だろう。
和歌を音読し、紙に書きうつしながら、「どんな状況・背後」があったのか?
下記の百人一首解説本が一番わかりやすいよ。
日々考えることで、言葉に対して敏感になっていくよ。
