おはよう、しゃしゃ。
クリップスタジオをプロからEXに変えた。
イラストのみならプロで十分だけど、
白黒漫画も描きたいと思うようになり、切り替えたよ。
もちろんプロでも漫画を描けるのだけど、
EXだとある程度「余計な」作業を短縮できてやりやすい。
EXを購入したので、改めてクリスタの良い部分を振り返ったよ。
前回はこちら。
クリスタを購入した理由と
クリスタを購入した理由として、以前はSaiを使っていた。
メディバンペイントがまだ出ていなかった時だ。
いくつかのフリーソフトはあったのだけど、
ほかのペイントソフトだと重たいし、
自分が描きたいようなイラストもできなくて不満だった。
そこでSaiに切り替えたのだけど……
今と違ってパースや会話など若干の不足があり、
くわえて定期的にアップデートを行い、より効率的な道具を作っているところはないか?
調べたところ、クリスタへ行きついた。
フォトショップは「写真加工」ならいいけれど、
イラストではないから購入など考えていなかったよ。
くわえてフォトショップは月額だ。
クリスタは一度払ってしまえばそれだけ。
(分割払いはある)
イラストに特化したソフトだからこそ、クリスタを選んだ。
写真ならクリスタよりフォトショを入手すべきだ。
メディバンペイントやアイビスペイントのほうがいい?
親愛なる君へ。
メディバンペイントでスマホだけでデータ入稿する方法。
Photoshop形式対応。 pic.twitter.com/N7Judz7GSC— クロト@Fenrir鯖 (@crothosumeragi) January 30, 2019
アイビスペイントは「スマホ限定」であり、パソコンには対応していない。
アイビスとクリスタはファイルを共有しているから、
スマホで絵を描き、パソコンを使って仕上げられる。
最近はクリスタもiPadアプリを入れたよ。
1時間だけEXも含めて使用無制限だけど、ProかEXを手にしないと時間無制限で使えぬ。
※プロは月額100円、EXは300円だ。
メディバンペイントは完全無料のペイントソフトで、結構いい機能を持っている。
クリスタより自由度が低い(ペンの設定など)ので、
本格的に絵を描くならクリスタに焦点を当てる。
絵に対して細かくこだわらないのであれば、メディバンペイントで十分だ。
慣れればメディバンでもかなりうまい絵を表現できるし。
道具×技術×理念(哲学/人生)が絵の上達を上げるコツだし。
「将来、どう見ても自分の性格上、こだわるだろう」
考えたらはじめからクリスタを選んでおこう。
ダウンロード:メディバンペイント
ダウンロード(スマホ):アイビスペイント
Iphne:クリップスタジオ for Iphone
Ipad:クリスタIpad
クリスタProとExのどちらを選ぶべき?
クリスタはまず1か月のお試し期間がある。
まずはダウンロードをして30日間、徹底して試そう。
どんなソフトも「基本的役割」を知らないと使いにくい。
だから14日くらいは毎日1時間ほどクリスタに接し、
色々なイラストを描いてみるべきだ。
フルカラーイラストをはじめ、漫画やグレースケールも描いてみる。
30日の使用期間があるのだから、使い倒すべき。
使い倒すとき、ProかExのどちらかを求められる。
体験版の場合、必ずExを選んでおこう。
Proは一部の機能が使えない(漫画制作に必要ない機能)が、
Exはあらゆる機能を使えるので、Exを選ぶべき。
最初はプロ、数年たってEx
プロは主にフルカラーイラストに特化したソフトであり、
Exは漫画作業が少しでも楽になるための道具だ。
プロでも漫画を創れるし、Exでもフルカラーイラストを制作できる。
私はプロをはじめに購入し、先日EXに切り替えた。
プロでも十分漫画制作はできるが、
Exを使うと、いくつか楽できる機能があり時間短縮につながる。
「まだ漫画を描く予定なんてない」
ならプロで十分だ。
値段を見ても初めからEXを購入するのと、
はじめはプロ、のちにEXだと払う金額は一緒だからね。
※月額払いにすると、1000円以上余計に払う。
たった1~2000円くらい、大したことはないなら月額で十分。
アップデートを通して「ツール」が手に入る
上記赤く囲んだ部分は「ベジエ曲線」であり、
フォトショップでは当たり前の道具がクリスタにはなかった。
サポートへの要望を通し、2020年4月後半でやっと入れてくれたソフトだ。
ベジエ曲線をはじめ、アップデートを通してクリスタも進化している。
一度2万3千円し払った結果、月額いらずで受けられるサポートだ。
もちろんプロでも受けられるよ。
プロからEXで時短できたところ
なぜかブログにこちらの画像を上げられなかったので、こちらにあげる。クリスタEXのLT機能について。なれると、写真から簡単にトーンをはり、時短できそうだ。 pic.twitter.com/P2WMHPgIA5
— せんけん (@megabi0) February 14, 2019
例えばEXではフルカラーのイラストや写真を、
トーン化できる機能(LT)がある。
早速使ってみると、自分で調節を加えながらトーンへ変えられる。
フルカラーの場合、LT機能は必要ないからいらない。
次に会話をいちいち入れるのでなく、
一か所にまとめたうえでコマへ入れられる機能だ。
プロでもできるのだけど、
一つずつ入力しなければならないところが面倒だ。
※はじめにメモ帳で会話を作り、
後でフォントレイヤーを使って会話を入れるだけ。
フルカラーより漫画を主目的にするなら、
EXにある機能を使って「余計な作業」を短縮できる。
漫画以外なら必要ない。
グレースケールとモノクロの違い
私がある用途で白黒漫画を描いたとき、いくつか驚いた。
まずはグレースケールとモノクロの違いから触れる。
グレースケールはフルカラーが白黒のみになった状態であり、
絵を印刷しないならグレースケールでも十分だ。
プロでフルカラーイラストを描いてばかりいると、
漫画制作をしたとき、大きな違和感と不快感を抱く。
モノクロはエアブラシがきかないので、簡単にぼかし表現ができず苦しんだ。
少しずつぼかしのやりかたがわかってくると、
グレースケールよりモノクロイラストのほうがきれいだなと感じた。
モノクロのほうがきれいな理由として線の違いにある。
グレースケールは滑らかであり、モノクロ線はギザギザしている。
アンチエイリアスがかかっていないモノクロ。
はじめはグレースケールのほうがきれいだと思ったけれど、
モノクロイラストを描くうち、ギザギザ線のほうがいいと思った。
グレースケールはきれいすぎて物足りない。
ギザギザが入った汚さに魂を感じたのよ。
グレースケールはフルカラーが白黒灰になった状態。
モノクロはグレーやフルカラーと別物として考えてほしい。
グレースケールからトーン(最も悩んだ使い方)
フルカラーからトーンを使って最も悩んだ部分がトーンだ。
どうやって網膜トーンを貼り付けられない。
貼り付けたとしても、思った展開にならない。
そこでこちらの本に書いてあるやり方、
グレースケールをトーンに変更するが役立った。
影をグレースケールで描いたのち、
レイヤーをトーン化させてしまえば、ぼかしもきく。
もちろん、何度か使ってなれない限り、思うようなイラストができにくい。
プロからEXに切り替えるうえで、トーンの使い方こそ苦しむ。
私はグレースケールで影を描いてからトーンを使う方法をすすめたい。
もちろん、はじめから新規レイヤーでトーンを選び、
マスクを使ってDeleteキーを押して全トーンを無効化したのち、
必要部分だけを塗る方法もあるよ。
モニターとパソコンスペックは大丈夫?
パソコンを使って絵を塗る場合、
パソコンモニター及びスペックにも注目すべきだ。
初めから道具をそろえるのもいいけれど、
はじめのうちは今あるスペックとモニターを用いる。
※概算で25万円ほど。
少しずつ「このままじゃいけない」感じるようになった時、
モニターやスペックを変えるといい。
例えばモニターの場合、以下の危機感を抱く。
「あれ、ほかのパソコンやスマホで見たときと、
自分が絵を描いているパソコンで見たときでは、大きく違うぞ」
スペックの場合、下手するとスペック側が折れてしまい、
いきなりシャットダウンからの「機械故障」につながり、
購入せざるを得ない状況に陥る。
購入せざるを得ない状況に陥るまで、今あるスペックとモニターで十分だ。
※しゃしゃのパソコンが何を使っているか、わからないけれど。
なお私は現時点でこちらのスペックとモニターを使っている。
モニターはこちら。
ペイント用の道具はこちら。液タブでなく板を使っているよ。
クリスタを選ぶと後が楽
ペイントソフトはいろいろある。
フリーでも「こだわり」がなければメディバンで十分だ。
将来、自分は確実にこだわるだろう。
考えるならクリスタを選ぶべき。
フォトショップは色塗りよりも写真加工に優れている。
クリスタに比べると重たい。
ほかにクリスタは書店で公式ガイドブックがある。
クリスタテクニック本もたくさん置いてある。
少しでもテクニックを得るし、
操作性になれると「これはいい」発想もひらめく。
初めて使う方はフリーで30日使い倒そう。
ダウンロード(Pro):CLIP STUDIO PAINT PRO
EXを選ぶ:CLIP STUDIO PAINT EX
フルカラーイラストや簡単な漫画制作ならプロで十分。
同人誌や商業漫画をはじめ、プロを使い続けるうちに、
物足りなさを感じたらEXに切り替えよう。
クリスタEXを使用してから1年
EXを使い続けてから1年(2020年5月)がたった。
漫画原稿を基調としており、環境設定にてpxよりmmのほうが効率よく、
ショートカットキーの設定やワークスペースの保存など、
やるべきことをやれば、どんどん短縮できるとわかった。
イラストにおいても考え方が変わった。
クリスタはあくまでも「自分の想いを支えてくれる手段」の一つであり、
色や線、世界観といった要素は自分自身を変えるしかないとわかった。
人様の絵や世界観などを参考に、自分としてどいう世界を作りたいか。
どういう人物をどういう表現で描きたいか?
「どういうふうに?」はクリスタの領域を離れる。
もちろん、クリスタがないと「より高いレベルのイラスト」を作成できぬ。
省いていい部分を省略できないからね。
#イラスト 関係で第三者から批判が届いた。
罵倒でなく詳しい形の批判だ。「自分はもう以前のレベルに戻れない。自分は周りから"高いレベル"を求められているのか。今の自分は"そこに手が届くレベル"だ」
罵倒でなく突き刺さるような批判がきたら
「自分は進化している」と確信しようぜ。 pic.twitter.com/1WG3Di9wdi— せんけん (@megabi0) May 2, 2020
後、上記ツイートにあるように私の絵も「具体性のある批判」をいただいた。
うまい、下手という批判でなく「目が恐竜みたいで気持ち悪い」といった、
「形のある意見」をいただくようになった。
初めて批判をいただくとショックを受けるだろうが、
何度かいただいていくうちに考え方も変わる。
クリスタを相棒にいろんな絵を描きつつ学んだ結果だ。
「どう伸びたいか」という部分にも気を遣い、これからも目指していきたい。
いろんな体験をするだろうけど、負けないでくれ。