おはよう、しゃしゃ。
イラスト関係のツイッターで見る言葉として、
「自分の絵がどう見られているのか、評価してほしい」
自分の絵の魅力は自分が一番わからない。
他人と比べると、どう見ても下手ではないかと考える。
他人が見ると「下手」という意見もあれば「うまい」という考え、
さらに「こういうところが個性的」と様々な感想を抱く。
絵の評価は見る人によって異なるから気にしなくていいのだけど、
評価よりも気にしなければならぬ部分がただ一つだ。
今日はイラストの塗り方を変える方法や、
どこに注意して塗るべきかについて書いていきたい。
画力を変えるなら今の自分を知らねばならない

イラスト上達以外のすべてに言える。
ビジネスだろうと勉強だろうと趣味だろうと……
何かを変えるなら「現状」を知らねばならぬ。
ゴールがあってもスタートがわからなければ走りようがない。
スタートとは初期条件であり、
現時点で自分がどれだけその分野を知っているのか。
同時に知らないのかをしっかり見なければならぬ。
自分が知っているところ、知らぬところをつかむために、
まずは全体像を確認していく。
自分の言葉でパパパっとキーワードを記載する。
自分が描く世界観、色塗り方法など分解して行く。
色塗りといってもキャンバスにいきなり描く人もいれば、
一端ほかのキャンバスで下絵を塗ってから仕上げる人など、
人それぞれのやり方があるため、まずは自分を知る。
要素を細かく分解し得意技を封印する

続いて勉強において中学校と高校では学ぶ範囲が狭くなる。
中学校では理科第一分野、第二分野と大まかだが、
高校に入ると物理、化学、地学、生物とわかれる。
大学へ入れば物理でも熱、量子、電磁気、波……と、さらに細かく分かれる。
えられる知識の深さは大学にかなわない。
じゃあ中学と高校で学ぶ深さとはどこにあるのだろう?
例えば中学物理では登録直線運動を学ぶ。
X=VTという「速さが一定」の世界だ。
高校に入ると速さには「平均=等速直線運動」だけでなく、
「瞬間=微分形式の速さ」に分かれる。
微分形式の速さにおいて速度を微分するとか速度になり、
加速度は一定だから「等加速度直線運動」を学ぶ。
「速度が一定」という世界から「速度がまばら」な世界を学ぶ。
別のたとえだと「リンゴといえば赤」のみを習うのが中学で、
「リンゴは赤もあれば緑もある」と別の概念を学ぶのが高校だ。
中学と高校の違いは「ある条件における例外」及び、
「実はこういう条件もあるんだよ」といった概念を学ぶ。
一つの要素こと今までのやり方において、
「実はこういうやり方もあるんだよ」や、
「この塗り方にはこんな例外があるよ」と別の概念を知る。
今を否定するところに新しい概念が待っているわけだが、
新しい概念をつかむには「今」をきちんとつかまねばならぬ。
新しい概念を取り入れたら「今までのやり方」をやらない。
やろうとするのだけど封印して、自分からやらないようにする。
得意技かつ楽々できる行為を自分から封印し、
今までやったことのない、あるいは軽視していた部分に熱を入れる。
得意技や自分及び他人から見て「長所」といえる部分を、
自分から封印していくところに、大きな決断を伴うよ。
長所や価値を封印して苦手や短所に向かって進むのだから。
新たな塗り方を模索する自分のやり方
新たな色塗りの模索として、
- 全く別のやり方をやってみる
- 今の要素を細かく分解し、例外を作る
私の場合は線画を描いてから色を塗るのだが、
「全く別のやり方」として初めに色を塗り、後で線画を描く。
順番を逆さにしてやる方法を上げる。
もちろん今までのやり方「線画→色塗り」を封印し、
「色塗り→線画」へと今まで挑んでないところを行う。
続いて「線画→色塗り」において「色塗りを分解」したところ、
肌一つについて10レイヤーを使っているなら、半分の5レイヤーで済ますように変える。
あるいは20レイヤーとさらにレイヤー数を増やして描いてみる。
どちらも「今」を知らなければできない。
私も色塗りを分解し、次のようにやってみたよ。
色塗りレイヤー少ない/多い/1枚

自分のやり方を変えていくために、
今までのやり方を見直しまとめながら、新しいやり方を試した。
今までのやり方として線画→色塗りレイヤー少数→完成だ。
そこで色塗りレイヤーを増やしたり、反対に1枚で描いてみた。
自分の「表現法」が変わっていないから、大きな変化がないように見えるのだけど……
表現法とは油絵筆で塗る、水彩で塗る、エアブラシと言った道具、
斜めや直線、髪の毛を意識したブラシの使い方、
後は消しゴムなどで形を整えるといった細かい注意点。
こういった部分にもメスを入れていくと、今までと違った塗り方ができるね。
レイヤーを並べて表示すると、多いほうがメリハリもきいている。
レイヤーを増やす/減らすだけでもイラスト上達につながるね。
レイヤー以外にも筆の使い方だとかペンの使い方だとか、
ジャンルや芸術の分野を変えるなど、多岐にわたる方法で画力を変えられる。
イラストにも有効な微分と積分の考え
微分と積分は数学や物理で使う言葉だ。
数学だと「解析学」の分野であり、未来予測や全体像の把握に欠かせない。
微分は細かい視点から未来を大雑把に捉える。
積分は全体像であり大まかにとらえて中身をつかむ。
画力を上げるやり方として「自分がなんとなくやっている」箇所を微分し、
きちんと取材(模写)を行っておなかの全体像を注意点をつかんでから、
改めておなかを描いてみると今までと違う表現ができる。
受験勉強も似たやり方であり、
問題が解けないと回答と解説を頼りに徹底分析し、
該当箇所を学び自力で溶けるまで何度も向き合うのだ。
めがび式独学で画力を上げる?方法まとめ
今までをまとめると
- 現状を知る
- 現状と別なやり方に気づき試す
- あいまいな部分をなるべくなくす
変えるとは本能というより科学だ。
きちんと分析したうえで買えて行かねばならぬ。
しゃしゃの参考になれば幸いだ。
