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キン肉マン作者ゆでたまご嶋田隆司氏のインタビューから学ぶ

嗚呼、心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ | 萩月ユウ [pixiv] https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=66094194

嗚呼、心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ | 萩月ユウ [pixiv]

おはよう、しゃしゃ。
書店にキン肉マン大解剖があった。

私はキン肉マンを深く読んでいないが、
57巻目をたまたま読んだ際、一気に引き込まれた。

作者ゆでたまごの嶋田 隆司氏のインタビューがあった。

休載期間を経て改めてキン肉マンを書きだした際、
彼らが何をしたかが、私に衝撃を与えてくれたよ。

 

作者と読者の「キャラクター像」にずれがある

大解剖のインタビューにて、
作者が描くキン肉マンに出る登場人物たちと、
読者が読んで思い浮かべる人物像に差があると書いてあった。

作者が描くあるキャラにおける人物像と、
読者が作者の漫画を通して思い浮かべる人物像に対し、
共有できていないと、読者が離れていってしまうと。

共有感覚

私はキン肉マンを深く読んでいないので、違う人物を例に挙げたい。

はじめの一歩こと幕の内一歩選手。

彼はいじめられっ子からボクシングを続け、
今ではチャンピオンとなりながらも三度敗北した。

読者としての私は一歩を追いかけるうち、
「宮田やリカルドと言った、強敵と戦って勝利してほしい」

しかし作者の森川先生が私と同じ考えかといったら違う。
同じ考えを抱いているかもしれないし、
全く違う考えを抱いていると思っている

作者が思い浮かべるキャラクターの姿と、
読者が漫画を読みつつ「読み手自身の想像力」を働かせた結果、
思い浮かべるキャラクターには違いが生じる。

作者はある人物について、自分が味わった出来事を加えながら、
だんだん「この人はこういう人物だよ」固まってくる。

(だからこそ、はじめの一歩で一歩が三度目の敗北を喫したとき、
私は大変衝撃を受けた。作者が私の描く一歩の人物像を崩したから)

読み手は初め、作者が与えるキャラクターに特定の感情を持ちながら、
読み手自身の体験や「自分の何かを代弁してくれる存在」として、
だんだん作者ですらわからない人物へ変わっていく。

そうなると「同人誌」と言った二次創作へ向かう。
二次創作の結果「私から見てこのキャラはこうだ」
ある種の答えを出して、別の読者が読んだとき、意見が分かれる。

私もそう思っていたよ」なら一つの共同体ができ、
いや、違うだろ」なら反対の共同体が出来上がる。

嶋田先生らはキン肉マンを改めて描く際、
作者と読者が思い描く人物像について、見直しを図った。

本:【大解剖ベスト】 キン肉マン 大解剖 新装版 (サンエイムック 大解剖ベストシリーズ)

 

過去の作品を読む苦痛

インタビューを読んでびっくりした。
ゆでたまご先生も過去の作品を読み直したそうだ。
過去の作品を読むのは大変で恥ずかしいと。

私も自分の過去作品を読み直すの、大変勇気がいる。
あの時は勢いで描いた、今もそうだ。
書いている時は恥ずかしいとすら思わなかった。

ところが書いた後に読み直そうと決めた際、
「なんて恥ずかしい、とんでもないことを書いているのだ」

すっごく恥ずかしい気持ちに襲われた。
自分が書いた作品を読むとき、恥ずかしい気持ちに支配され、
読む気が失せるの、私だけじゃなかったのね。

ゆでたまご先生は編集者らと自分らの作品を読み直した際、
いろんなことに気づいて、新作への手がかりになった。

「ゆでたまご(嶋田)先生もそう感じていたのか」

思ったら、気持ちがすっきりしたよ。

 

不評だった?キン肉スグルの弱さ

キン肉マンの主人公、スグル王子が決勝前に弱みを見せた。
57巻目をたまたま手に取った際、すぐに状況が分かった。

スグルの戦いに様々な命運がかかっている。
敵を倒せるかどうかも分からない。
不安で一度、決戦の場から逃げ出そうとした。

嶋田さんによると、どんな屈強な選手も試合前は不安にさいなまれる
私もある商品を紹介したり、作品を発表する前が緊張する。

「本当にこれを出していいのだろうか?」ってね。
私は自分を事例として当てはまる箇所があったから、
スグルの弱みも「うんうん、わかるよ」思った。

でもキン肉マンを愛する読み手からすると、
スグルの弱みは不評だったそうだ。

私は自身の体験と似た状況をスグルが味わっているシーンを見て、
「おお、人としての弱みをきちんと描いている」

もちろん、スグルが逃げるシーンだけではない。
心は逃げていたけれど、体がきちんと戦う姿勢を見せ、
気づかせてくれた超人らに対し、スグルはお礼を述べた。

覚悟を決めたシーンが何ともかっこよかった。
不評と感じた人の気持ちはわからない。

私もキン肉マンを1巻からずっと読んでいれば、
57巻という中途半端なところから読まなければ、

「スグルはそんな弱い存在じゃねえよ」怒っていたかもしれない。

漫画:キン肉マン 57 (ジャンプコミックス)

 

年齢に関係ない覚悟

ゆで先生らも新しくキン肉マンを描く際、覚悟を抱いていた。
キン肉マンを出せば、今までのファンはきちんと読んでくれる。

だからこそ、彼らを失望させてはおしまいだ。
自分とは次元が違う背水の陣の元、戦っているのねと気づいた。

どれだけ有名であっても、いや有名だからこそ、
迫りくる重圧がのしかかってくる。

漫画という仕事に対する向き合いだけでなく、
倫理/哲学という視点で見ると、かなり勉強になるね。

ちょっとまって

ゆでたまご先生と似た気持ちを別な視点から見ていきたい。
するとターンAガンダムの記事が出てきたよ。

ターンAはほかのガンダムと何かが違う。
ガンダムは必ずしも兵器とは限らない。

ガンダムの定義を変えたらどうなるのか?
別な視点から見るガンダムに対する感想をぜひ読んでほしい。

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Writer軽い自己紹介

ティラノスクリプトや小説家になろう、ピクシブ他で物語を書きながら、 「私が気になった事件」の裏側を作家の視点で書いているおっさん。

プロフィール画像は自画像でなく、Megabe-0ブログのマスコット、めがびちゃん。

 

雷が苦手で、光を見ると頭が固まる(元から固い)。 月初めは墓参りと神社参拝を行い、賽銭箱へ1万円を入れた際、とても気持ちがすっきりした。

 

■ 簡単な自分史 ■

0歳:釧路のある病院で生まれる。暇さえあれば母乳を吸って、ご飯を4膳食べても体重が落ちるほど、母のダイエットにものすごく貢献したらしい

 

3歳:行方不明になり、全裸で海を泳ごうとしたところ、いとこのお姉さんに発見され、この世へ留まる

 

8歳:自分のお金でおもちゃのカードを初めて買い、経済を知る。なぜか父親に怒られ、家出するがすぐに見つかる。

 

12歳:学校で給食委員長になる。委員長として初めて全校生徒の前にて演説する際、原稿用紙を忘れてアドリブで笑いを誘いながらも何とかやり過ごし、多くの生徒に名前と顔を覚えてもらう。また、運動会の騎馬戦では変なアドリブを行い、多くの笑いを誘った。

 

18歳:初めて好きな人ができたけれど、告白が恥ずかしくてついにできず、別れたことを今でも根に持っている(妻となる人にははっきり言えてよかった)

 

21歳:大学在学中、アルバイトを始める。人手不足かつとても忙しい日々を過ごしながら「どうせなら自分から楽しいことをしていきたいなあ⇒起業って選択肢があるのか」働き方の選択肢を見つける

 

27歳:自分で作った会社がうまくいかず、一度たたんで都落ち。実家でとことん自分を責める日が続く。「何をやっても駄目だな、お前は」など。自分を責めても自殺ができず、体中から毒素があふれ出て苦しい日々を送る。寝るのも怖かった日々。

 

28歳:「このままじゃいけない」決心を決め、小学校からの勉強をやり直す。高校の勉強で躓きながらも、学び直すうちに「自分は何もわかっていなかったんだなあ」大切な教えに気づかされる。 加えて、小説やイラストなど「今までの自分が手を出さなかった分野」に手を伸ばしてみた。

 

29歳:「定義」と「自己肯定」こそが生き方を決めると気づかされ、不安な日々が起きても、心が強くなったと感じる。でも子供の誘惑にはめっぽう弱くなる。

 

35歳:人生初の交通事故(物損)に出会う。冬道の運転で車を上下に大回転(スピンではない)を体型氏、何とか命を取り留め、なぜ生きているのかわからない状態に陥る。

自分の生き方はすべて自分が握っている。わずかな瞬間にしか現れない「自分の真実」を表に引きずり出し、ピンチからチャンスを生み出す発想や視点をブログやメルマガ他で提供中。