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漫画:はじめの一歩で一歩が三度目の敗北を喫した件から

一歩 誕生日祝い2014~2017 | 一ノ瀬 理 [pixiv] https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=66015374

一歩 誕生日祝い2014~2017 | 一ノ瀬 理 [pixiv] 
ゲバラ戦ではこの後の勝利を期待していたのだが……

おはよう、しゃしゃ。
マガジン連載「はじめの一歩」を読んで、
久しぶりに「なんでこんな展開にしたんだよ
怒りと落胆、失望を抱いたよ。

今回の一歩を通して、
どんな展開にしたら「読者が落胆と失望」を抱くのか。
なぜ抱いてしまったのか、物語創りのヒントとして観察してみたい。

 

再復帰戦でまさか負けるとは

一歩はこれまで二度破れている。
一人目は伊達英二、二人目はメキシコ人のゴンザレス。
今回が一歩の再復帰戦で、向こうからやってきたゲバラ。

私が当初考えていた展開は、若干のピンチがありながらも、
最終的には一歩が試合のために練習した新技を使い、
相手を倒す展開
だと思っていた。

そのためにダウンを何度かし、
「もしかしたら負けるのではないか?」
そうならないだろうと思いながらも、ピンチを誘う。

でも読んでいくうちに一歩がパンチドランカーを自覚したうえ、
新技を出す前にゲバラから一発を食らい、ダウン。

強烈な不満しかなかったよ。
人さまの記事で、はじめの一歩をじっくり読んでいるところ。
今回の敗北を通して驚いたところを書いている。

感想ブログ:「なんだかおもしろい」はじめの一歩カテゴリ

感想:『はじめの一歩』第1202話、一歩…一歩…こんなこと、こんなことってあっていいのかよ

感想:はじめの一歩漫画編集が叩かれる

 

今回の話、どこに不満を抱いたか?

ゲバラ線は一歩にとって再復帰戦。
敗北を味わって辛酸をなめた後、今後の自分をどうして行くか?

敗北⇒限界を知り挫折⇒人生を見つめ直す
⇒新たなひらめき⇒訓練と理念の再確認⇒新たな戦い⇒克服

敗北を通して一歩は自身の体に訪れた障害(パンチドランカーなど)、
先輩や後輩、ライバルなどのやり取り、信頼し、
尊敬する師匠(会長)との練習。

そして新たなアイディア(デンプシー縦型)を通し
ゲバラ戦では試合中に新しいチャンスを見つけ、
アイディアを形にする(新型デンプシーを試す)と私は予想していた。

実際の試合では新型を試す直前でゲバラから強烈な一撃を味わい、
踏ん張っても技を繰り出すかと思ったら、倒れてしまった。

せっかく新しい技(アイディア)があるのに、
使う直前で倒されてしまった
点が一つ。

試合は一歩が有利になると思っていた。
途中、ゲバラに大ダメージを与え、良いところまでいった。

だけど試合中に一歩が「うつ病」を患っている描写があり、
(私から見ると、パンチドランカーの自覚があるところ)
一歩が勝利を収めても、辛い人生しか待っていない展開が二つ。

敗北から新たな形で復活する展開を望んでいたけれど、
敗北から再敗北をきたすとは予想もしなかったところが三つ。

仮に勝利を収めた後、宮田やリカルド他、
二度目の敗北相手、ゴンザレスとの再戦を行うと思っていた。
今回の敗北で、今後の展開も断たれたと感じたところが四つ。

人によっては、いきなり出てきた相手に負けてしまった。
一歩が「弱くなっている」事実に目を向けたところが5つ。

三つ目の要因が一番、私にとって落胆したね。

 

 一歩はどうすればゲバラに勝てた?

一歩の敗因を考えると、
新しいアイディア(新型デンプシー)にこだわりすぎていたところ。

先ほど、アイディアがあるのに使う前で倒されたと書いた。

矛盾があって上手く言い表せないのだけど、
アイディアは時と場合によって使うかどうか、
戦っている最中に一歩自身が決める。

一歩は「会長に良いところを見せたい」想いがとても強かった。

「新型を絶対に出し、会長に見てもらわないといけないんだ!」
頑固になっていなければ、簡単に勝利をおさめた

一歩は新型をやらなくても、相手の特徴を見ながら、
普通にパンチを繰り出せば、2ラウンド目でゲバラをKOさせただろう。

「普通の思考」ができない原因として、
一歩のうつ描写「パンチドランカー」がある。

肉体は試合で勝利を収められるのだけど、
精神は試合に臨む以前の問題だった。

一歩は自分の気持ちに負けてしまった。

ゲバラが勝つ直前、パンチを繰り出す際、
一歩に負けるんじゃないかと思っていた。
でも自分が戦う理由を思い出し、負ける雰囲気にのまれなかった。

なんだろうなあ、ゲバラの方が普段の一歩らしかった。

 

作り手として気を付ける箇所

巻末作者のコメント(森川先生)は
「やりかえす イコウフジカワ おぼえとけ」
編集に対する恨みを載せている。

くわえて何度か先生は休載、ページを減らして連載している。

真実は森川先生じゃないからわからない。
ただ、森川先生が一歩と似た心理状態になっているとしたら、
「作品」は「作り手の影響」を受けるのねと改めて分かったよ。

自分もいくつか物語を描いているけれど、
私の気持ちが沈んでいる時は、沈む展開しか書かないかなあ……

良い展開を描いたとしても、
「でも、現実の俺はそうじゃねえよなあ……はあ……」

現実の自分と創作した「もしも」の展開に落差を抱き、
現実の気持ちがより落ち込んでいるのかもしれない。

森川先生の場合、編集と組んでチームとして行っているから、
スタッフらとの意思疎通も滞っているのかもしれない。

肉体や心理の健康状態に加え、
スタッフがいるなら意思疎通を図っているか?

ここらは作り手として気を付けねばならぬ。

「過去/未来」の自分を含めた、
読者が望まない展開を引き起こしやすいから。

……と思っていたのだけど、下記情報を見て考えが変わった。

事実なら、私の考え過ぎったようだ。

 

作り手はどんな展開(未来)を望んでいる?

創作をはじめ、ビジネス分野にも言える事実がある。

  • こうなったほうが面白い
  • なんでこういうのがないの(不満)
  • うわ、こんな要素を入れて次はどうなる(新たな障害)

私(しゃしゃ自身)にとって、
「こうなったほうがいいなあ、面白くなりそうだなあ。
あえて崩してみたらどうなるのだろう、予想もできない」

思った展開を入れると、
自分でも信じられないほど面白い物語を描けやすい。
(ただ本筋から大きくそれる確率が高い)

反対に「作業感覚」で物語を創ると、
気持ちの揺れ動きが少ない展開を作りやすい。

気持ちの揺れ動きが大きいほど、
「次は何が起きるんだ、どうしてそうなるの?」
読者に混乱を与えるからね。

もし作業感覚で創作しているなら、
今回の一歩のように「勝つはずの展開で負ける」など、
わざと波を作ってみると、自分でも今後がわからない展開を描ける。

森川先生がそこまで見越して、一歩に再敗北を喫させたら、
「今後がどうなるかさっぱりわからない」から面白くなるかもしれぬ。

 

読者に失望と不満と落胆を抱かせるには?

今回の一歩再敗北は色々考えさせられたよ。

「読者に不満と失望、落胆を抱かせる展開」として、
ストーリーを考えるうえで参考になった

元いじめられっ子⇒会長にしごかれ努力⇒ボクシングで世界王者
勝利⇒勝利⇒敗北⇒反省⇒復帰戦⇒勝利

負の側面からの人生大逆転物語と思っていたけれど、
反省⇒復帰⇒勝利と見せかけた敗北

負の側面から抜け出せず、むしろ泥沼にはまってしまい、
読み手側が抱いていた期待がつぶれてしまった。

勉強になったよ、私は。しゃしゃはどうだろう。

 

敗北後の続きを読んで(一週間後)

負けた後、一歩はしばらく気絶していた。
時間がたって気を取り戻し、敗北で悔しさをにじませつつ、
ゲバラや観客に対してきちんと挨拶していた。

私も一歩に共感したのか、泣きそうになったよ。
100巻を超えてから一歩にとって、

「今までとは違う試練(後の展開へつながる)」だとしたら、
「それはそれで面白いな」思ってしまったよ。

上っ面の成長や新技では倒せない敵:自分自身。
どんなきっかけで立ち直るのか、それとも立ち直れないのか……

森川先生があらかじめ温めていたネタなのか、
編集者らの意見が混じったのか。

わからないけれど、いろんな意味で注目されているね。
クレーム覚悟でこの展開はアリだと思ったよ。

 

セコンド:幕の内一歩

ボクシングを引退した後、ちょっとした展開があって、
なんと木村のセコンドについていた。

一歩がゲバラに負けたときは正直、面白くない展開だったけど、
ボクシング→セコンドという、別の立場から今の自分を振り返る。

自分が試合に出ていた立場から、試合に出ている人をそばで支える。
観客とは違う。観客は試合の行方を見つめるのみ。

だけどセコンドは選手の今後を支えてあげるために、
今までの一歩にはなかった考えを持っている。

もしかすると一歩はまた復帰するかもしれぬ。
むしろセコンドの視点を通して試合とは別な立場から物事を観て、
より強い化け物に育っていくと期待しているよ。

作者は一歩を選手→違う立場に変えたらまた違う物語が生まれ、
これからの一歩に役立つものと考える。

関連としてゆでたまご先生がキン肉マンを復帰した際、
何を行いどう発想が変わったか

絡んでいるからぜひ読んでほしい。

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ティラノスクリプトや小説家になろう、ピクシブ他で物語を書きながら、 「私が気になった事件」の裏側を作家の視点で書いているおっさん。

プロフィール画像は自画像でなく、Megabe-0ブログのマスコット、めがびちゃん。

 

雷が苦手で、光を見ると頭が固まる(元から固い)。 月初めは墓参りと神社参拝を行い、賽銭箱へ1万円を入れた際、とても気持ちがすっきりした。

 

■ 簡単な自分史 ■

0歳:釧路のある病院で生まれる。暇さえあれば母乳を吸って、ご飯を4膳食べても体重が落ちるほど、母のダイエットにものすごく貢献したらしい

 

3歳:行方不明になり、全裸で海を泳ごうとしたところ、いとこのお姉さんに発見され、この世へ留まる

 

8歳:自分のお金でおもちゃのカードを初めて買い、経済を知る。なぜか父親に怒られ、家出するがすぐに見つかる。

 

12歳:学校で給食委員長になる。委員長として初めて全校生徒の前にて演説する際、原稿用紙を忘れてアドリブで笑いを誘いながらも何とかやり過ごし、多くの生徒に名前と顔を覚えてもらう。また、運動会の騎馬戦では変なアドリブを行い、多くの笑いを誘った。

 

18歳:初めて好きな人ができたけれど、告白が恥ずかしくてついにできず、別れたことを今でも根に持っている(妻となる人にははっきり言えてよかった)

 

21歳:大学在学中、アルバイトを始める。人手不足かつとても忙しい日々を過ごしながら「どうせなら自分から楽しいことをしていきたいなあ⇒起業って選択肢があるのか」働き方の選択肢を見つける

 

27歳:自分で作った会社がうまくいかず、一度たたんで都落ち。実家でとことん自分を責める日が続く。「何をやっても駄目だな、お前は」など。自分を責めても自殺ができず、体中から毒素があふれ出て苦しい日々を送る。寝るのも怖かった日々。

 

28歳:「このままじゃいけない」決心を決め、小学校からの勉強をやり直す。高校の勉強で躓きながらも、学び直すうちに「自分は何もわかっていなかったんだなあ」大切な教えに気づかされる。 加えて、小説やイラストなど「今までの自分が手を出さなかった分野」に手を伸ばしてみた。

 

29歳:「定義」と「自己肯定」こそが生き方を決めると気づかされ、不安な日々が起きても、心が強くなったと感じる。でも子供の誘惑にはめっぽう弱くなる。

 

35歳:人生初の交通事故(物損)に出会う。冬道の運転で車を上下に大回転(スピンではない)を体型氏、何とか命を取り留め、なぜ生きているのかわからない状態に陥る。

自分の生き方はすべて自分が握っている。わずかな瞬間にしか現れない「自分の真実」を表に引きずり出し、ピンチからチャンスを生み出す発想や視点をブログやメルマガ他で提供中。