
おはよう、しゃしゃ。久しぶりにティラノスクリプト関連の話を一つ。
私はパソコンを2台持っている。
1台はイラストなど重たい作業をするためのパソコンで、
もう一台は軽い作業をするためのPCだ。
重たいほうのみクリスタを入れていた。
しかしあることに気づいて、軽いパソコンにも入れたんだ。
配色と数字

絵の勉強として、模写はもちろん、色塗りを研究する。
どうすれば自分が目指す色ができるか?
色々悩んでいたんだけど、ある日気が付いた。
「数字を見ればいいんじゃないか?」
色塗りにはRGBやHSVといった指標がある。
クリップスタジオは基本、カラーサークルの部分にHSVが出るよ。

そこでHSVの数字に注目しながらメモを取ることにした。
もちろん、完璧に覚えるというより大体の数字をつかむことで、
色塗りの際、ある程度「色っぽさ」などを演出できるのでは?
気づかされたんだ。
体験版でも十分にできる

クリスタを持っていない人はこちらから体験版をダウンロードしよう。
クリップスタジオを起動したら「体験版を使う」を選択する。
目的はイラストを塗るためでなく、配色の研究をするためだ。
「体験版を使う(制限なし)」は選ばなくていいよ。
機能が制限された状態を選ぶ。
次にProとExはどちらでもいいから選ぶ。

上記画面(改変)よりスポイト、カラースライダーはHSVを選ぶ。
次に研究したいイラストファイルを使い、画面を載せる。
後はスポイトで「色」を見ながら、HSVの値をノートに取る。
一つずつ研究を積み重ねていくと、何かが見えてくるんじゃない?

数字だけを見ると、Hは31→23に下がっている。
Sは上がり、Vは下がっている。
仮に私の塗りを真似するなら、HSVをいじって調整すればいい。
このようにスポイトを使って気に入った人の絵を保存し、
一つずつノートにまとめて集めておくと、
その人が持つ配色技法に近づけるのではないだろうか?
用語説明:HSV
HSVとは「色相(Hue)」「彩度(Saturation)」「明度(Value・Brightness)」
H:0から359(360度)
順番に赤、黄、緑、青、紫、赤
S,V:0から100%
S:0は白、100は最高の鮮やかさ
V:0は暗い、100は明るい
参照:HSVって何?
休憩:うまく塗るための気配り

川端康成氏の本を音読している。ストーリーを把握したうえで音読すると、
背景描写の細やかさと「語り手」の心情がうまくかけ合わさっているんだ。
古文に「掛詞」ってあるでしょ。
例:今日も空がどんより、ながめてさらに憂鬱になるわ。
(ながめに「長雨」「眺め」をかけている)
イラストをうまく塗る場合、どれだけ細かい部分に気配りできるか?
上手な人を分析するほど、「微細な気配り」ができている。
すなわち、しゃしゃがどこまで細かく物事を把握できているか?
顔一つを塗る際、ただ肌色を塗るのか? 骨や筋肉を意識したうえで塗るのか?
川端さんの文章を音読しているうちに気づかされたよ。
後、noteにて芸術を行う上でのポイントを書いておいた。
note:何かを創作するときに行う3ステップ
色彩心理と視線

配色は「視線」を誘導しやすい。
例えば日の丸日本。真っ白にただ一点、赤い丸があるだけだ。
しゃしゃは「白」と「赤」どちらに視線を向けるだろうか?
まずは赤に目を向け、その後白に目を向けるだろう。
赤は色彩心理の視点から見ると、
「興奮・エネルギー・活力」を感じさせる。
そのためか、男性にとって性的興奮を感じさせるイラストは、
たいてい「赤や紫」を帯びた色が多い。
色を研究するならついでに「心理学」も観ておくと、
自分が表現したい世界を描けるかもしれないよ。
参照:色彩心理とカラーの関係
クリスタをDL

購入する、しないはしゃしゃの自由。
ただ色やイラストを深く見ていきたいなあと考えているなら、
クリップスタジオをダウンロードして、HSVで色をみていこう。
まさか体験版一つでここまで勉強できるとは思わなかった。
意外なところも追及すると、勉強になるもんだね。
