ども、しゃしゃ。
習近平国家主席(以下、国家主席を省略)の訪問において、
イギリスは表と裏の顔を見せている。
これを通し、なぜか浮かんだ現代文の小説読解。
文章や状況をより深く読むためのヒントを、
英中外交で送ったメッセージや小説例文を通してみていこう。
※2022年9/8、エリザベス女王崩御。ご冥福をお祈りいたします。
「トイレ外交」と「黄色いバラ」

画像はイギリスのあるトイレ付近で行った会談です。
なぜきちんとした場で行わず、トイレ付近で行ったのか。
トイレ近くの席で会談することは
「商談が終わったら、とっとと帰ってくれ」
というメッセージを持つそうです。
表ではニコニコ外交を行い、裏では敵意むき出しな状態。
表と裏の使い分けはイギリス以外にもやっています。

日本だと天皇陛下と習近平の対談において、
真ん中に「黄色いバラ」が置かれています。
花言葉は「あなたには誠意がありません」
また、会談場所が「竹の間」ということで、
「松竹梅」の真ん中から、習近平は所詮その程度。
大変重要な人物ではないという意味を持っています。
ただこれ、中国政府にやったという意味の他に、
当時の与党である民主党にこんな意味を込めていたそうです。
@megabi0 イギリスさんはイギリスさんの生き残り方がありますからーw 日本もやったけどそこまで酷くなかった せいぜい竹の間と黄色い薔薇くらいですもんね それに、中国相手ってより政府相手に宮内庁がやったって面がありましたし
— ひらぎ (@hiragi1123) 2015, 10月 22
こういった、対談中の背景に「隠れたメッセージ」がある。
国によっては直接いじわるを働きかけるところもあれば、
イギリスや日本のように間接的な嫌味を述べることもある。
習近平とエリザベス女王の握手

習近平とエリザベス女王が握手しています。
しかし、彼女は手袋を履いて握手しているのです。

同じく天皇陛下と握手するとき、手袋を履いておりません。
これはなにを意味するのでしょう。
エリザベス女王は習近平に対し、良い印象を持っていない
第一、握手する際に手袋でやる場合、
友達同士ならともかく、ビジネスの場では失礼にあたります。
後、天皇と習近平の立場も見ていると推測できます。
すなわち、天皇はエリザベス女王よりも位が同等かそれ以上。
しかし習近平はエリザベス女王よりも格下。
この後行われた晩さん会で、天安門事件の年号を示す1989年のワイン、
演説中の周りの「つまらない」反応を観ると、
エリザベス女王も「格下でしかもつまらない男」扱いしている。

他にチャールズ皇太子はチベットを応援する立場なので、
晩さん会に欠席死、晩餐会では誰も習近平の演説に拍手しない。
このように「態度」や「背後」にあるものから、
国としての本心を読み取る。美術作品を見る感覚だ。
参照:国際的な握手のビジネスマナー
なおダライラマさんをはじめ、2018年9月半ばの虎ノ門ニュースにて、
ウイグルに関する報道で面白いことに気づかされたよ。
ぜひこちらを読んでほしい。
習近平らはイギリスの嫌味に気付いているの?

この記事が知恵袋に参照として載っておりました。
知恵袋にて質問した方、ありがとうございます。
質問内容も興味深かったので、私なりに調べてみました。

上記画像にある段ボール箱と中国語で書かれた赤い旗のようなもの。
中国大使館から配られた(要は中国政府が配った)習近平歓迎グッズです。
もちろん、イギリスで活動する中国共産党の工作員(五毛党)に配り、
自発的に習近平英国訪問を歓迎したのでなく、仕事として彼を歓迎した。
仮に習近平ら共産党側がわかっているとしたら、彼は気づいているでしょう。

習近平はどんな場所にいてもあまり笑いません。
中国で開催された軍事パレードですら笑みがなかった。
作っているのはわかるのですが、ひきつっているのです。
集金pay・パクネ将軍・18号は日々暗殺される立場にいます。
もしかすると、この場で自分の命がとられるかもしれない。
常に心休まる状況ではない。それが顔に出ているのかも。
他の要因は中国「皇帝」としてのマナーなのでしょうか?
調べると、皇帝は感情を表に出さずに平常心でいることが、
理想の指導者として見られます。
反対に天皇や安倍総理のような喜怒哀楽(特に喜楽)を表に出す人は、
日本から見ると愛嬌があって親しみやすい印象を持ちますが、
中国からすると三流の指導者に見える。
文化の違いって面白いね。
参照:中国理想の指導者姿
エリザベス女王「中国一行は非礼」
中国一行は「とても非礼」 英女王が本音ポロリ(AFP=時事) –https://t.co/orXVm7uCSK #Yahooニュース女王は中国の代表団が「大使に対してとても非礼だった」と発言。ドルシ氏も「とても非礼で配慮に全く欠けていたと思います」と同意した。
— あい うえお (@aiueo2112) 2016年5月11日
2016年5月11日のニュースによれば、エリザベス女王は中国一行に対し、
「非礼な連中だった」と述べているよ。
相手が格下とわかったら、なめた対応を取る。
彼女らの秘密話がこっそり撮影されていたようだ。
誰が漏らしたのだろう、中国はどんな反応をとるのだろう。
シナ一行は「とても非礼」 英女王が本音ポロリ https://t.co/WUy3X8j4T7#おQ層 とか #朝日新聞 他我が国 #マスゴミ様 は
安倍総理の写真の並び方をゴチャゴチャ言っても大好きなシナの振る舞いは知らん顔 pic.twitter.com/ddMoItoGoF— 圭二 (@sanokeijikun) 2016年5月11日
ちょっとワクワクしているよ。
ポケットから手を出す習近平
2017年11月9日の出来事だ。
トランプ大統領がチャイナへ訪問した。
トランプさんが習近平さんを見ていないときはポケットに手を突っ込み、
彼が習近平を見たら、すぐさまポケットから手を出した。
仮にトランプさんが見ていなくても、動画を通して視聴者が見ている。
習近平さんにとっても、トランプさんは緊張の種だろう。
プーチンロシア大統領が習近平にはちみつを食べさせる
ニュース情報まとめ : 【プーさん】プーチン大統領、習近平に「はちみつ」を与えるwwwwww(動画) https://t.co/XCrWMNi5i8 pic.twitter.com/lXbBbtLypM
— ニュース情報まとめ (@AntoineBeatson) September 12, 2018
プーチンロシア大統領は2018年9月12日ごろの中ロ会談にて、
はちみつを使った料理を習近平主席にふるまったよ。
習近平主席はくまのプーさんを禁止している。
習近平=ぷーさんという関係でチャイナの人々から遊ばれているためだ。
ぷーさんの大好物ははちみつ。
中露蜜月を演出する一方で、習近平主席にも皮肉を与える。
こんなやり方があるとはねえ。
プーチンについてはこちらでも色々語っているからぜひ読んでほしい。
ロシアは日本との間にある事業を狙っているよ、それがこちら
小説における舞台背景の意味
※ 安倍首相と中国外務省の会談、花束の意味は
現代文読解の小説攻略において、
主に誰かの心情を探っていくことが求められます。
大抵は主人公の心情です。
設問を見て「誰」の心情を問われ、
なぜこの人の心情を答えねばならんの?
出題者に問いかけるように疑問を持ってください。
すると、出題者の狙いや文章の意味がわかるようになります。
さて、ここから深く見ていきましょう。
ストーブを炊いても「寒い」

季節は12月24日。
また催促書だ。借金がどんどんかさんで、返す見込みもない。
ストーブを炊いているものの、「寒い」
とりあえず、深呼吸しようか。
そうしたら私の中で温かい希望を見いだせるだろう。
葉っぱが全て落ちた木はじっと私を見て、同情していた。
Q「寒い」に込められた私の心情を答えよ。
この時、単に「室内が寒い」だけではありません。
「借金によってお金の懐が寒い」こと、
「借金を返す見込みが無くて、どうしたら良いかわからない」
お先真っ暗な意味で、今後の生き方に希望が見いだせない。
このように登場人物の心情を間接的に示しているのです。
「寒い」部屋が寒いから当たり前でしょ。
と、短絡的に考えてはいけないのです。
作者が「寒い」と書いた理由は何か?
出題者が「寒い」に線を引っ張った狙いは何?
文章を一つのデータと捉え、
会話や心情形容詞(辛い、楽しいなど)、態度(怒る、泣くなど)
誰視点(第一人称か、第三人称か)、そして背景(空など人間以外の存在)
から、心情を読み取っていくのです。
書き手として描写を行う場合
※ ウイリアム王子の睨み、
「寒い」という表現で済ませた狙いは何か?
書くとき、言葉一つ一つを自分で考えていかなければなりません。
直接「はあ、返す見込みが無い、今後どうしていけばいいんだ」
と書くのもいいんだけど、「寒い」一言を書くことで、
読者に「寒い」という言葉にどんな現実がこめられているか?
推測させるうちに、読者の心にも共感を与えるのです。
対象は主に「借金」に困った経験のある人。
彼らが読んだ際、「ああ、たしかに寒いのわかる」
なんとなくでいいから思っていただくと、
そこらの作品に比べて少し、気持ちが入るのです。
背景描写は「別の私」

例文では「葉っぱが全て落ちた木はじっと私を見て、同情していた」
最後に書いております。なぜ私はこの文章を入れたのか?
「投影」です。
現状の木が置かれている状態(葉っぱが全て無い)と、
「私」が借金まみれてお金が無い状態を重ねている。
葉っぱ⇒お金
木⇒私
この時、木が私を見ている表現は擬人法です。
「私が木を見て、同情している」と勝手に思っているのです。
木に直接尋ねておりません。第一、木は言葉を話せません。
ドラえもんの道具などを使って、枯れた木と話をした場合、
「俺は春になったらまた蕾が咲いて、葉っぱができる。
お前はどうなの、そうならないでしょ、くすくす」
バカにしているかもしれません。
「同情している」と書いた背景に「私」は誰かに慰めてもらいたい。
しかし誰も私の現状を解決してくれないし、
私が今どんな絶望に陥っているかわかるはずもない。
そこに目の前にいる木に目がとまった。
葉っぱが全てなくなって、春に備えてじっと耐えている。
「雪や冷たい風に当たってキツイだろう」私は木に対して思った。
木は私と会話するように、「お前も頑張れよ」と応援している。
「別の私(木)」が私と会話している気分になります。
言い変えると、頭のなかで自問自答する感覚です。
このように背景描写を書く際、
「別の私」を想定して書くと良いでしょう。
同時に背景描写を入れた理由も考えておくこと。
人と背景に見られる真実
※ このプールで人々が遊んでいる光景があったとする。
裏の意味「これから交尾します」理由はこちら
小説の背景描写は現実の外交やビジネスの話などで、
ふんだんに使われているのです。
だからある人物が対談を行う場合、
「背景」にどんな意味や演出があるか?
見抜きながら自分の作品に当てはめると面白いかと。
皮肉を効かせるなら
レスター岡崎、英国のキャメロン首相からも称賛される https://t.co/jRGmDuM3An pic.twitter.com/AaOuSV9l4c
— Qoly.jp(コリー) (@Qoly_jp) 2016年5月7日
皮肉を効かせるなら、知の向上を目指しましょう。
イギリスは争いの元を作りながらも、何とか生き抜いた国です。
今、キャメロン首相の父親がパナマ文書(租税回避リスト)に入り、
……てこまない状態です(こういう時こそ、皮肉を見せてほしい)
ちなみにイギリス流の皮肉を効かせたお笑い番組として、
Mr.ビーンやひつじのショーンがあります。
イギリスのうまさは大したセリフがなくても、行動で笑いをとるところ。
ろくに会話もしていないのに、どういった部分で笑いを取っているのか。
皮肉を効かせているのかなど、分析をしてみましょう。
追記:エリザベス女王崩御
https://twitter.com/JordanSchachtel/status/1567866030915047426
2022年エリザベス女王崩御。ご冥福をお祈りいたします。
この時の記事はこちらに書いているので、ぜひ読んでくれるとありがたい。
