ファンタジーものとして、魔王との争いから勝利する作品を描きます。
魔王を倒すと無事、平和なエンディングが訪れて終わり。
ファンタジー小説やアニメ、ゲームなら「ああよかった」気分になります。
ところが現実は平和になっても物語は続き、必ず争いがやってくる。
当たり前なんだけど忘れやすい事実です。
なぜ、平和になったのに「争い」が起きるのか?
安保法案審議における民主党の行動を通して思いました。
彼らは「話し合い」「平和」を掲げているけれど、
動画を見ると容赦なく攻撃を加えている。
「平和」ってなんだろうか? 見ていこうと思います。
日本は平和な国である?

平和とは何でしょう。
私が思う定義は「武力衝突が起きないで、のんびり暮らすこと」
辞書だと「戦いや争いのない穏やかな状態」
しかし現実を見渡すと……
日本の根室領海にロシアの航空機がやってきて、自衛隊が緊急発信をした。
記事元:ロシア機か、北海道根室半島沖の領空を侵犯

青山繁晴さんいわく、日本は領海侵犯した敵を撃墜できない。
撃墜する前に他国にお伺いをした後、法律を決めないといけない。
(しかも日本国憲法は日本国民を守る法律でないとか)
また、日本はポジティブリストで動いています。
(自衛隊の行動は決められたリストにないと動けない)
客観的に見渡すと、日本は侵略されても「武力」で対抗できない国です。
平和でなく実際に自分たちの領土に敵国が迫っているのに、
「来るな」というだけで何もできない。
他国のように軍事衝突を起こさないのです。
気づくべきポイントとして
- 日本は他国から武力による攻撃を受けていない
- 領海や領空といった形で「敵国の侵入」を許している
- 日本国民は他国から武力による弾圧を受けていない
国として被害にあっているけれど、国民として被害にあっていない。
それで「見せかけの平和」社会を生きているのですね。
武力でない「情報」戦争
#LFR #radiko #voice1242 仮想空間ではすでに第三次世界大戦がはじまっている。 戦争は常に起きている。ただ武力がないだけで批判しない。 安保法案は「武力による戦争」イメージが出てしまい、反対する。 自分に痛みが来るか来ないかの違い。
— 千賢光太郎 (@megabi0) 2015, 9月 17
青山繁晴さんは「サイバー攻撃」に関して上記のように述べています。
世の中は「平和」の仮面をかぶっているだけで、
外すと「戦争」が起きているのです。
戦争といっても武力ではありません。
情報によるプロパガンダです。後は経済かな。
一人でも「私の主張についてこい」と、考えさせずに従わせる。
「俺が流す情報を受け取れ」Vs「情報を分解して真実を見抜け」
目に見えない争いが起きているのですね。
平和な社会になると、争いが起きないので死ぬ確率は低くなります。
それは確かに良いのです。
※ 目に見える戦い、だがプロレスにしか見えぬ
しかし、平和だからこそ武力に頼らない戦争が起きている。
平和の背後にある「見えない戦い」を意識しないと、
気づいたときには手遅れとなってしまうのですね。
私たちは「情報」だと直接体に痛みを感じさせないから、
「とてつもなく危険だ」という認識が低い。
(扇動者がいれば話は別。特定秘密保護法が決まる前、
誰かが扇動したデモ活動が活発となっていた)
しかし「自分の体に降りかかる痛み」を認識すると、
中身をよく読まずに感情と印象だけで決めつけ、
一部の人は行動してしまうのです。
これこそ、情報戦争において勝利をもたらすカギとなります。
相手が間違った認識のまま、仲間を攻撃してくれればよいのです。
情報はまさに人を混乱させる手段です。
見えない空気に気づく

情報は見えない空気ですが、堂々と存在しています。
新聞やニュースに記載されている事件から、「危機」を察知できるか?
例えば尖閣諸島に領海侵犯を繰り返す中国。
毎日のように起きているから「またかあ」で済ませてしまう。
ここに隙が生まれるのですね。
「またかあ」と慣れてしまうと、細かい変化に気づきにくい。
気づいたときは大ごとになっているのですね。
大きなことが起きる前にまず、小さなほころびが出ます。
すぐ対策を取れば、大ごとにはならない。
しかし、小さなほころびを放置すると、
大きなほころびが出たときに慌ててしまう。
見えない空気は見えないようで堂々と見えているのです。
ただ、自分の人生にかかわりがない情報ばかりで気づかない。
事の重大性に気づくなら勉強するしかありません。
本で得る知識や実際に足を運ぶ体験などですね。
平和は「いい子」になりやすい
※ アイカツというアニメは悪役がいない。
スタッフ側が現代日本の情勢を読んで決断したそうだ。
平和社会は得てして「いい子」になりやすい。
少しでも悪い子と認定されたら、
批判が自分に降りかかって、ストレスをため込むから。
いい子として見られるには大衆の空気に従い、
彼らが喜ぶ価値を提供すること。
大衆は私を含めて「世の中の一部分」しか知りません。
一部分をたくさん集めた中で取捨選択を図り、
覚悟をもって政策を決めるならともかく、
「一部分」を「全体の意見」と勘違いして、政策をとってしまう。
その場は良いかもしれないけれど、未来に災いを残す確率が高い。
民主党の事業仕分け
例えば民主党が行った事業仕分けの中に、
スーパー堤防の予算削減があります。
その場では問題なかったのですが、
2015年に鬼怒川が決壊し、災いが発生。
専門家や現場など、いろんな人達の意見を一度解釈し、
未来に起きそうな事態を予想してからやるのではない。
ただ大衆のでかい声だけを拾って、想定を行わないままやってしまうと、
後でひどい目にあってしまうのですね。
事態を想定しても予想外の出来事が発生するため、
ある程度ひどい目にあいますが、対応は早い。
突如起きてしまうことは仕方ありません。
そこで気づいたことを教訓にして、
同じ目に合わないように対策を取ればよい。
しかし、ある程度問題が予想されているのに何もしない。
これが本当に大ごととなってしまうのです。
リーダーが「いい子」になれば争いの火種に
※いい子オバマと悪い子プーチン
オバマ大統領が「アメリカは世界の警察でない」
と述べたあたりから、中東やアジアで火種が大きくなりました。
リーダーには「役割と責任」があります。
リーダーの役割は部下に対して
・方向性を決めて自ら率先して動く
・組織を整えて模範となる
「アメリカは世界の警察ではない」
この発言は何を意味するか?
アメリカは他国の争いに横から口を出していたわけです。
結果として他国に混乱をもたらし、
米国民は軍隊や政府含めて疲弊しきっていた。
国民の意見を拾った大統領は上記の発言を述べた。
「これで他国も少しは収まるだろう。
自分らも余計な介入をしなくて済む」と思ったら……
この発言に大喜びした国や人らが積極的に介入し、
縄張り意識が生まれ、新たな争いが発生。
(南シナ海埋め立てなど)
南シナ海がとられるとどうなるか?
参照:青山繁晴氏を通して学ぶ地政学
リーダーが自分の身の回りで起きていることに対し、
責任をもって向き合うか、役割から逃れるかにより、
世界の在り方が変わっていくのです。
ファンタジー世界のその後は?
※ オーバーロードというアニメのモモンガ様。一応魔王
ドラゴンクエストや映画ドラえもん、プリキュア……
これらはラスボスを倒した後、争いもなく平和に終わります。
ファンタジーはあくまでも「最高に良い気分を味わってもらう」
ことが目的なので、「エンディング後に起きる戦争」は描きません。
描いた場合、「終わり」にしないで「続く」になります。
物語を終わらせるなら、魔王(ラスボス)を楽して終わりにする。
気分すっきりしますね。
私だってドロドロ続くよりは終わったほうが良いと考えています。
でも、現実は一つの争いが終わると新しい戦争が始まる。
第二次大戦で日本は負けて、アメリカは勝利を収めました。
米国は平和になったのでしょうか?
ソ連(現ロシア連邦)と冷戦という形で、新しい戦争がはじまりました。
まとめますと、一つの大きな争いが終わった後、
・架空世界は平和が訪れてエンディング
・現実は新たに別の争いが生まれる
終わりに
ラスボスを倒すと物語は終わり、平和な社会がやってきます。
しかし現実は新しいボスがたくさん生まれ、
勇者含めてボス同士で争うのですね。
別の場所で起きた一つの争いを終えることで、
見えない戦いの一つが「見える形」となって表れた。
冷静に見ると当たり前なんだけど、
当たり前だからこそ見落としがちな盲点を書きました。
見えない戦争は国同士だけでなく、
自分自身の生き方にも表れているのです。
自分にとって「良い」と感じる険しい道を歩むか?
「自分の本心に逆らった」道を歩むか?
生き方全てが戦いであり、平和もそこにあります。
平和についてはオポノポノを参考にしてください。
危険も察知しやすくなるので。
