これ撤回させないと、岸田新内閣はいきなり座礁するかもしれないね。 https://t.co/a9iXnZ7VoW
— 伊藤 剛 (@GoITO) October 6, 2021
おはよう、しゃしゃ。
岸田内閣になって、早速鈴木財務相が述べた。
「財政健全化」を堅持する
「財政健全化のために財務省が動く=更なる増税がかさむ」
一つの流れができてしまい、私たちは基本、不愉快を抱く。
昨日、どういうわけか自分は財政健全化を勉強してみた。
「財政健全化」という言葉をよく聞く。
実際、私はどこまで「財政健全化」を知っているのか?
財政健全化=消費税増税=私たちの生活がさらに苦しむ
単純な論理だけで物事を捉えていないか?
現在、私は勘定科目と仕訳という本を用いて、
一つずつ勘定科目を見ながら、
同時に貸借対照表及び損益計算書の在り方を見直している。
特に貸借対照表の観方を変えたら、
大きく経営に変化が起きると実感してから、
確定申告・経理の面白さに気づかされた。
今回、簿記の考えを用いて財政健全化を見ていった。
自分の中で少し考えが変わってきたよ。
財政健全化の基本-歳入と歳出-

財政健全化を知るうえで、まずは財務省のHPを見よう。
「財務省はすべて嘘をついている」思うだろう。
いったん「財務省は事実を書いている」とみていこう。
まずは予算の使われ方をみていこう。
財務省HPに画像があったので、そのまま貼り付けた。

歳入と歳出が別れている。そこで貸借対照表っぽく私が整理しなおした。

左側が「資産(税金+借金)の使い道」、右側が「資金調達+自己資産」だ。
左から簡単に見ていこう。
社会保障費は年金、医療保険、介護保険、雇用保険、生活保護など、
私たちが生活を送るうえで欠かせない費用だ。
地方交付税交付金は国が地方に渡すお金ね。
公共事業は道路や公園整備といった、
国という買い手が業者という売り手に頼むためのお金だ。
残りは国の借金として国債費がある。
一方右側を見ていくと、税金の中で消費税が最も割合多く、
次に所得税(所得:給料-諸経費)、法人税となっている。
法人税は所得税の半分しかとっておらず、
「もっと法人税上げろや」と実際にあげてしまうと、
企業は法人税の安い国に税金を納めがちになる。
法人税が安いといっても、私が例えばどこかの会社の社員なら、
所得税及び法人税として惹かれつつ、
さらに個別の消費で消費税を払っているため、
一人当たりで見ると、結構払っているよね。
しかも一人当たり、いや一企業あたりの所得税と法人税は額が違う。
後は公債金といって国が借金をするんだけど……
私は疑問を抱いた。
「国は誰から、どこから借金するの?」
参照+画像元:財政健全化-財務省
国の借金元は民間や外国
岸田総理は大規模な財政出動と言っておられたが結局
「財政健全化を堅持」これでコロナ禍、傷んだ企業個人の救済や日本が陥った長期デフレ下からの脱却は可能なのか
大規模な財政出動の真水の割合は?
鈴木財務相「財政健全化を堅持」https://t.co/1w1efBkMz3
— 世良公則 (@MseraOfficial) October 6, 2021
公債金及び国債費についてマイナビニュースに情報があった。
国は国債(国庫債券)を発行し、投資家に買ってもらっている。
96%は日銀や民間銀行、国内の証券会社、保険会社が買う。
私たちが銀行に預けたお金で、銀行は国の借金を買っているわけだ。
少し論理を飛躍させるなら、私たちが国の借金を買っている。
私たちは自覚していないが、国にお金を貸している!
欲メディアが「国民一人当たり借金は~」と、
あたかも国民が国にお金を借りてる状態
=国に返済をしなければならないという刷り込みを植え付けている。
実は私たちが国にお金を貸してあげている
=国は国民(銀行や証券会社他)から金を借りて返済せねばならない
発想を逆さにするだけで、国民への心理状態も大きく変わる。
財務省の公式HPにも書いているんだ。
なぜマスコミが「国民は国に借金を背負っているんですよ」
吹っ掛けるのか、わからないようでわかるのだ。
財政構造の変化グラフにある違和感

国の歳入出がわかったところで、
国はどこを問題視しているのかを見ていきたい。
「国は民から金を借りている」のもつかんだうえで、改めて「借金」を見ていきたい。
財務省が1990年代と2021年代の比較グラフを出している。
社会保障費は24兆円ふくらみ、さらにコロナ対策費も入れた。
国債費も大きく膨れ上がる一方、
公共事業+教育+防衛費及び地方税は大した変わっていない。
私が財務省のグラフを見たとき、次の違和感を抱いた。
なぜ10年前でも20年前でもなく30年前なの?
wikiを見ると11月あたりにバブル崩壊が生じた。
海部俊樹総理大臣(大蔵省は橋本龍太郎)だった。
バブル景気から不況直前の歳入・歳出と現在を比べているんだね。
ある意味若くて体力がありすぎたころと、
壮年になって体力が落ちたときを比べているわけだ。

さて私が金額変化を見るにあたり、一つ式を作ってみた。
(1990年度〇〇費÷2021年度〇〇費)÷30(≒2021-1990)年×100(%)=1年間あたりの歳出入変化額
要は1年で前年に比べて”およそ”どのくらい変わったか?
例えば社会保障費なら
(11.6/35.8)/30×100%=1.08%
ざっくりしすぎは認めるが、上記の計算を行っていけば、前年に比べて0.92兆円増えている。
単位が兆円なので高い金額であるに変わりないが、
一気に伸びたのでなく、少しずつ伸びているとわかる。
財政健全化の狙い

国の主張として、国の借金が膨れ上がった。
借金が前年より減る要因がほぼみられず、
債務超過(負債が資産を上回る状態)になってしまう。
すると国が債務不履行状態に陥り、
民に社会保障や公共事業、防衛や教育ができなくなる。
だから国の借金を減らしつつ、税収を少しでも高めていこう!
そこでいろんなやり方で税収(キャッシュポイント)を増やす。
一つが消費税アップだ。ほかにたばこ税、
炭素税、●●税と新しい税金項目を設けていく。
日本でもSDGsが流行っていますが、日本の環境派の多くが脱炭素にしか言及しないのは、SDGsの中の最重要課題である飢餓・貧困の解決、エネルギーの平等には触れたくないからです。これらの課題は再エネだけで達成するのは不可能で、原子力が必要なのです。 https://t.co/T4cG8no33i
— 井上リサ (@JPN_LISA) October 5, 2021
今、SDGsが話題を集めて環境保護の観点から、
電気事業に力を注ぎ、ガソリンの価値を少しずつ下げていく。
SDGsに合わせて炭素減少を狙いにしていくから、
炭素増加をあげる企業に税金を出していこう。
少しでも税金を払うのが嫌な企業は、
炭素税を減らすように動くだろうし、
新しい税収入項目(国のキャッシュポイント)は増えるし……
ここで、国の借金について私は思うんだ。
「社会保障増加が原因で生じた借金、悪いのか?」
いい借金、悪い借金
「国の借金が多い」というけど、同じくらいの資産持っているのです。借金の事しか言わないのはおかしい。(2018年IMF資料GDP比)
上が資産、下が債務なので、ほぼ釣り合っている。 pic.twitter.com/pfsWj9b17W— なかつ (@tho9vY5gIpCmPbw) October 7, 2021
私たちは基本、借金=悪・忌避すべきものと考える。
借金によって生活苦になった話題や出来事はもちろん、
企業として借金を返済できず、赤字になって企業がつぶれる。
どう考えても借金は避けるべきで、
無借金経営こそが健全かつ最強と見てしまうね。
確かに無借金経営は貸借対照表において負債がなく、
総資産(資金運用)=純資産(資金の確保先はすべて自企業の利益)
借金もないから返済しなくてもいいし、気持ちの上でも楽だ。
ちょっと待ってほしい。
借金に良いという言葉はおかしいかもしれないが、
事業を拡大・新しい備品を入手・新天地で経営するなど、
経営(ビジネスモデル)も一つうまくいけばコピーできる。
コピーを行う際、すぐ手元にお金がないと、
せっかくうまくいってるモデルがあるのに、手元に資金がないから事業拡大もできない。
手元にたくさんの資金があると、
次の企画を仕掛けるとき、資金を投じてすぐ行動できる。
私はある財務戦略セミナーで貸借対照表の面白さに気づいた。

流動資産、固定資産、負債、純資産を分ける。
流動資産(現金)を使って固定資産(備品など)を増やし、
純資産(当期利益)を上げたのち、
負債(銀行からの借り入れ)を上げて、
すぐさま流動資産(現金の使用範囲)を使って固定資産を増やす。
事業の拡大という意味において、借金は良い悪いでなく、
「道具の一つ」として使うだけ。
財務省も借金=悪という見方で、
少しでも歳出を減らしてバランスを整えようと述べている。
社会保障増額において、一部不正をやらかす連中はいるけど(生活保護など)、
増額は医療技術、老人介護(+新しいビジネス)、
幼児の子育て、生活における最低保証など、
社会の質が良くなるという意味で、
昔と違って今は「忌避すべき・恥ずべきもの」とみなしていない。
借金は悪いだけでなく「良い=ただの道具」としてもみなすべきだ。
あまりにも無駄すぎる費用ならともかく、
人間の生活を維持するうえで大切と思っているし、
技術も思考も30年前に比べて上がっているし、
※もちろん、下がる部分もあるよ。
民(銀行や証券会社がほとんど)が国にお金を貸してる状態だから、
国として借金は困っても、私たちが困る道理ではない。
もちろん国がうまく配分して社会保障や地方にお金を提供しているから、
国が破綻すればうまく費用が回らず、私たちの生活も一気に不安定化するよ。
第一私たちは社会保障項目がどれくらいあるのか。
微に至るまでつかんでる人はいないだろうしね。
江戸時代の財政健全化政策
そう思うのは自由だが、
そう書くのは迂闊だという話。コロナ禍で日本国中ド不景気なのだから、ばらまき合戦になるくらいでないと経済死が増えるだけ…
訴えたいことはわかるのだが、
時宜を得てないと、
支持を得られない。。https://t.co/D8joM10AWF— 石川和男(政策アナリスト) (@kazuo_ishikawa) October 8, 2021
記事を公開後、私が親しくしてもらっているフォロワーから
色々面白い言意見を聞いた。
財政健全化を見るなら江戸時代の改革を見ればいい。
享保・寛政・天保3つの改革だ(松平より水野のほうがよりひどいそうだ)。
比較して田沼意次の経済政策を比べると、なおわかりやすいと。
寛政・天保の改革はすべて緊縮財政を行った。
緊縮財政のため、文化も町人の移動も規制しまくった。
フォロワー曰く、二つの改革の基本は緊縮統制経済であり、
たとえ予想外の出来事があっても「なかった扱い」にして進める。
結果、財政赤字がかえって増えた。

なぜ増えてしまったのか? 貸借対照表を見てほしい。
流通をしぼませ、流動資産を減らしてしまった。
流動資産が減ると、固定資産(投資)も縮んでいく。
すると利益(純資産)にも影響が出て、
バランスを整えるならさらに借金を重ねるしかない。
財政健全化に舵を切って、流通が今よりも細くなりやすい。
反対に田沼はお金の流通を増やし、町人や農民経済を回した。
ただ浅間山噴火や飢饉(災害)によって物流に大きな影響が出た。
BSで財政を語れないおバカZ理論をついに晒してくれた。どう突っ込むか笑→このままでは国家財政は破綻する」矢野康治財務事務次官が“バラマキ政策”を徹底批判 | 文春オンライン https://t.co/qOH6TyxYe8
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) October 8, 2021
もう一つ、松平は田沼に嫉妬していた。
嫉妬していたからこそ、田沼を乗り越えてやろうと、
田沼をいじめてやろうと、田沼とは正反対の対策をとった。
結果、自分が追い詰められていった。
松平の流れを見るにあたり、おすすめしたい漫画がある。
当時「絵画の力で藩を救おう」とした、佐竹曙山だ。
たかつきさんの描く物語は考えさせられるので、ぜひ読んでほしい。
また、田沼を評価し松平に批判的な漫画家として、
最近おなくなりになったみなもと太郎さんがいる。
みなもとさんの「風雲児たち」で松平の本質をえぐっている。
たかつきさんのほうは松平の「その後」を描いている。
どちらもすすめたい。
麻生大臣も述べる「ギリシャと日本の財政破綻」
坂上忍、与野党のバラマキ合戦に「日本は借金大国!」「子供世代にツケ回すのやめて!」
我が国には借金もあるが資産もある。そして国債は政府がそのほとんどを国民から借りている、いわば国民の財産だよ。もういい加減印象操作は止めとけよ、知ってて言ってるだろ?https://t.co/y1QIy3zJIW
— ほーぷ (@_hopechan_) October 12, 2021
麻生大臣の財政破綻に関する意見を見つけた。
麻生さんも「簿記の知識」と「両親とお小遣い」を例に、
日本の財政についてきちんと述べている。
一方でギリシャの財政破綻にも触れていた。
日本とギリシャの大きな違いは国債を買う人のグループ割合だ。
日本は9割、日本国内で買われている。
一方ギリシャは3割が国内、残りは国外マーケットだ。
海外の民から借りたお金を海外に返すとき、ドルが必要となる。
またギリシャの国債を買ってもらう時、いい提案をしなければならぬ。
いい提案が金利であり、金利が高いほど帰ってくるお金(差額収入)も大きい。
国が信用されていないから、ギリシャ国債を買う(=ギリシャ政府にお金を貸す)割合も少ない。
麻生さんも述べている。
財政をよくわかってないマスコミ(上記ツイート内で記載されたタレント)や、
本当はわかってるけどわからない方が有利と考える財務省の連中が、
少しでも消費税や新しい税金を作るため、煽っているだけだと。
※後、財務省にとって増税は昇進及び名誉らしい。
財政健全化という一言を「勉強した」結果
ここがわかってると「国の借金を減らす」プライマリーバランス黒字化、財政健全化、財政再建がデフレ(金が足りない)時にやっちゃいけない事が分かる。
借金が消えちゃうって事は、お金が消えるんです。 pic.twitter.com/dlzxUWVeZv— 井上純一(希有馬) (@KEUMAYA) October 2, 2021
昨日、私は勘定科目と仕訳の二周目を行っていた時、
ふと「財政健全化って何だろう?」気になった。
まだ調べてない部分もあるので、調べたらさらに面白い気づきがあるかもしれない。
財政健全化・財政再建という単語はよく聞く言葉だし、
岸田政権は財政健全化を主眼に置いている。
木内登英のGlobal Economy & Policy Insightによると、
岸田政権は財政・金融政策の正常化、金融市場の安定確保
アベノミクス第三の矢「成長戦略」の踏襲
岸田政権にとって財政健全化は確実にキーワードとなる。
私も財政健全化=増税でしかとらえていなかったが、
確定申告及び簿記の勉強を通して財政健全化を改めて振り返った。
絶対につかむべき項目として
「私たちが国にお金を貸してあげている」
「国の借金は良い(=ただの道具)部分も含んでいる」
二つをつかんでおけば、私たちの生活にも影響が出る。
僕は左派ですが、緊縮左派よりは反緊縮右派のほうが圧倒的にいいと思います。なぜなら、そのほうが人々が死なないからです。
河野太郎がだめで、高市早苗のほうが圧倒的にましだったのは、そういう理由です。立憲民主がだめなのもそういう理由です。緊縮派は人々の命を奪います。
— あ〜る菊池誠(反緊縮) (@kikumaco) October 8, 2021
例えば今借金している人。
ギャンブルでの借金なら返済はもちろんだけど、
ギャンブルから得た知識や体験で理念あるビジネスに変換できないか?
借金を通して新しい何かに投資し、何らかの形で借金と利益を伸ばせないか?
返済という視点のみで借金を考えると、気持ちの上で大変辛い。
投資及び新たな利益(返済は考えなくてもついてくる)で捉えると、
いかに新たな利益を上げていくか。どんな楽しみを作っていくか。
「逆さの発想」をもって取り組められないか?
言葉が変わるor新しい言葉に出会うと、
今ある視点や思考も少し変わり、違う目線で物事を見れる。
新しい視点に気づいたときの喜び、
喜びに基づいて変わる生活を私は提供していきたい!
追記:簿記(確定申告)の勉強がもたらしたもの

ある財務戦略セミナーにて貸借対照表の観方が大きく変わった。
おかげで確定申告(簿記)の勉強が面白いと感じるようになった。
簿記の勉強は大学時代にやっていたし、
確定申告でも適当に調べながらいろいろやっていたんだ。
先日ある財務戦略セミナーに貸借対照表の「新しい見方」を知って以来、
現在何気なくやっている行動に違和感を抱いた。
違和感を抱いたら、違和感の正体をつかまねばならない。
確定申告において、自分は勘定科目について知っているようで、実は知らない。
知っているけど、実際に勉強していると……
「うわ、こんな使い方あるのか」と、新たな発見がある。
知らない科目を勉強するよりも、
知ってる科目を勉強するほうに、たくさんの驚きがある。
確定申告も近いので、今から勉強すれば1か月で全体をつかめるだろう。
節税(お勧めしない)や正しい勘定科目のコツを知るなら、ぜひ手に取ってほしい。
今回、財政健全化という記事を通して
現在勉強している勘定科目の応用をやってみた。
現在学んでいる事柄が「まさかこんな形で」使うとは思わなかった。
「まさかこんな形で使うとは思わなかった」を裏返すと、
「必ず何かしらの形で使うから」であり、
「必ず何かしらの形で使う」を前提とした学習塾を作りたいなと思ったよ。
