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かげきしょうじょのアニメ感想に見る「かっこいい大人」の描き方

おはよう、しゃしゃ。
毎週日曜日の午後10時30分にやってる、
山形放送(YBC)ラジオにて「にじぽり」という番組がある。

アニメやゲームなどの大喜利や感想、
番組内で作成したゲームソフトの紹介を中心にした番組で、
「2021夏アニメレビュー」をやっていた。

かげきしょうじょを取り上げたとき、
DJのJORI(じょり)さん、ポチ君がほぼ満点を上げていた。

二人が高得点を出した理由に思わずメモを取ってしまった。

私も現在、RPGゲームやサウンドノベル、
さらには教育教材を手掛けており「すごく役に立つ情報」と感じたからだ。

 

夢に向かって進んだ先の大人を描いている

にじぽりは公式アーカイブ配信をしていないので、
ほとんど自分の書きおこししか文献が残っていない。

完全な聞き取りでなく、一部意訳も含んで書きたい。

始めにアニメ「かげきしょうじょ」の良さとして、大人がかっこいいという点だ。

例として作中内でも評価の高い5話、山田と小野寺先生をあげている。

「舞台に立つため、ある程度やせなければならない」

山田彩子は強迫観念に満ちていた。
食べたごはんをトイレで吐いて、だんだん不健康な日々を送った。

心身ともにボロボロになって授業中に倒れた後、
音楽担当の小野寺先生が山田のいる部屋の前に立ち、正直な気持ちを述べた。

小野寺先生は山田の歌が一番うまく、生徒の中で最も期待していた。

『何もない子が紅華(歌劇団)には入れっこないのよ!』
『ねぇ思い出して!あなたの得意なこと!それは何!?』
『そうよ歌よ!あなたの歌声を聞いて僕は思ったの!この子は歴代屈指のエトワールになる子だって!』
『紅華歌劇団の舞台、グランドフィナーレは大階段を真っ先に降りてくるあなたのアカペラで始まるの!』

引用:【かげきしょうじょ!!】第5話 感想 見えるものが全てじゃないから

小野寺先生が山田を励まし、気遣ってくれた。

小野寺先生のほかにも歌舞伎のおっちゃんなど、
かげき少女はとにかく「大人がかっこいい」と述べていた。

“大人がカッコイイ”をさらに深堀りすると、子供たちは夢に向かって進んでいく。

「すでに」夢に向かって進んだ大人たちが目の前にいる。
輝いている少年少女たちの目指す先に、かっこいい大人たちがいる!

裏返すと輝いていない大人はその先の道も輝いておらず、
むしろ障害となって少年少女たちを地獄に落とす。

かっこいい大人=少年少女の夢の先にいる人たち!
=少年少女たちが求めている結果(未来・理想)をすでに歩んでいる人たち

をきちんと表現できる作品がほとんどない、DJらは述べていた。

舞台は宝塚に似た紅華であり、紅華の役者あるいはOBとして多くの大人がいる。

大人たちは生徒に対して指導は行うものの、
蹴落としたり冷たい仕打ちをしない。

きちんと一人前の役者として育て、出し惜しみしない。

夢を追いかけた先にいる場所に「かっこいい大人」がいる。
生徒たちが歩んでいる道はすでに「大人たち」が歩んでいる!

夢を追いかけた先にいる大人がだらしなければ、
少年少女たちの夢はもろく崩れるばかりか、そこ自体に対しての魅力がなくなる!

かっこいい大人=少年少女たちのゴールは、
「人生が積み上げてきた歴史だ」じょりさんが力説していた。

彼らの視点に「なるほど」と衝撃を受けた。

年をとったせいか、午後9時になると眠りにつきやすい。

たまたま布団でにじぽりを聞いていたところ、
じょりさんの力説に思わず眠気が吹っ飛んだ。

 

正しい嫉妬を描いている

もう一つが「正しい嫉妬・正しい後悔」だ。

間違った嫉妬とは劣等感にさいなまれた結果、
周りを蹴落として自尊心を満たす行為であり、正しくはない。

いくら周りを蹴落としても、自分が前に出る機会はないのだから。

夢に向かって生きる少年少女には絶えず試練、
時に大きな挫折が目の前に現れる。

時に悔し涙を流しながらも、人生を含んで誰も恨まず(逆恨み)、前に向かって進む。

かげきしょうじょは他人を蹴落とすといった間違った嫉妬、
醜い行いを作って視聴者に悪感情を植え付けさせる行為はなく、

目の前の現実に悔しさ、挫折を味わいながらも、
きちんと前も向き、他人に八つ当たりせず、正面を見据えて乗り越えていく。

※本編でのクズ野郎はならたっちのおじさん。
ペドフィリア野郎には殺意を覚えた

ちょっと意地悪な先輩はいるけど、ペドフィリア野郎に比べると生ぬるい。

正しく悔しがっているからこそ、キャラが輝いている。
正しく悔しがっても生きる姿こそ人生というドラマを創り上げている。

番組では「夢に破れて散る姿」も美しいんじゃないか。述べていたが……

 

かげきしょうじょの良さ:対と一つ(つながり)

翌日、静岡県のSBSラジオでやってる
「TOROアニメーション総研」という番組でも、かげきしょうじょについて触れていた。

メインだけでなくサブキャラの掘り下げがよかった。
石野さんいわく、対とつながりが気になった。

例えば7話における「歌劇団」と「歌舞伎役者」の対比、
役者という生き方において、舞台は変わっても一本の道につながっている。

役者として目指す方向は同じだよねと。
二人の対とつながりを冒頭の新幹線がつながっていた。

新幹線のつなぎ、進み方、ホームでの待合と、
歌劇団に生きる少女と、歌舞伎業界で生きる青年。

憧れから切り離された人は主人公のさらさだけではない。
別の人もいるけど、きちんと解決できるんだと。

8話では薫の淡い恋心について触れており、
お互いが遠ざかった後、それぞれの道で頑張っている。

バス停が重要な場所で、最初は傷の舐めあい。次に約束の象徴へと変わった。
境遇が似てるように見えた男女だったけど、一方は日傘をさし、もう一方は肌を出す。

また一方は後のほうで髪の毛を切るが、もう一方は坊主から髪の毛を伸ばす。

対を出しつつ、それでも「向かう道」は似てるんだ。

自分はそこまで分析できてなかったので、

なるほど、きちんと番組構成やメッセージを読み取ってくれる人、いるんだ

一人の作り手としてうれしい気持ちを抱いたよ。

裏を返すと、きちんと物語を作りこんでないと、
演出や読み取ってほしい想いに気づいてくれないと。

 

魅力ある脇役を描く

翌日、タイムフリーでにじぽりを聞き直した。
かげきしょうじょのレビューにおいて、魅力とは何なのか?

どういう生き方を読者に伝えたら、
自分はもちろん、作品内のキャラも魅力ある人間としてみられるのか?

かげきしょうじょのという一つの答えがある。
私はメロディを読んでいた時、かげきしょうじょに出会った。

※秘密が読みたかったため

元々ジャンプでやっていた作品で、白泉社に移った。
明るいさらさと暗い愛ちゃん。双子もいてはまらない理由はなかった。

今回メモした内容は自分の作品作りにおいて、
物語の演出や登場人物整理において、一つの確認事項として置いときたい。

アニメは始まる前から期待していた作品だった。
期待を越えた作品になって、本当によかった。

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Writer軽い自己紹介

ティラノスクリプトや小説家になろう、ピクシブ他で物語を書きながら、 「私が気になった事件」の裏側を作家の視点で書いているおっさん。

プロフィール画像は自画像でなく、Megabe-0ブログのマスコット、めがびちゃん。

 

雷が苦手で、光を見ると頭が固まる(元から固い)。 月初めは墓参りと神社参拝を行い、賽銭箱へ1万円を入れた際、とても気持ちがすっきりした。

 

■ 簡単な自分史 ■

0歳:釧路のある病院で生まれる。暇さえあれば母乳を吸って、ご飯を4膳食べても体重が落ちるほど、母のダイエットにものすごく貢献したらしい

 

3歳:行方不明になり、全裸で海を泳ごうとしたところ、いとこのお姉さんに発見され、この世へ留まる

 

8歳:自分のお金でおもちゃのカードを初めて買い、経済を知る。なぜか父親に怒られ、家出するがすぐに見つかる。

 

12歳:学校で給食委員長になる。委員長として初めて全校生徒の前にて演説する際、原稿用紙を忘れてアドリブで笑いを誘いながらも何とかやり過ごし、多くの生徒に名前と顔を覚えてもらう。また、運動会の騎馬戦では変なアドリブを行い、多くの笑いを誘った。

 

18歳:初めて好きな人ができたけれど、告白が恥ずかしくてついにできず、別れたことを今でも根に持っている(妻となる人にははっきり言えてよかった)

 

21歳:大学在学中、アルバイトを始める。人手不足かつとても忙しい日々を過ごしながら「どうせなら自分から楽しいことをしていきたいなあ⇒起業って選択肢があるのか」働き方の選択肢を見つける

 

27歳:自分で作った会社がうまくいかず、一度たたんで都落ち。実家でとことん自分を責める日が続く。「何をやっても駄目だな、お前は」など。自分を責めても自殺ができず、体中から毒素があふれ出て苦しい日々を送る。寝るのも怖かった日々。

 

28歳:「このままじゃいけない」決心を決め、小学校からの勉強をやり直す。高校の勉強で躓きながらも、学び直すうちに「自分は何もわかっていなかったんだなあ」大切な教えに気づかされる。 加えて、小説やイラストなど「今までの自分が手を出さなかった分野」に手を伸ばしてみた。

 

29歳:「定義」と「自己肯定」こそが生き方を決めると気づかされ、不安な日々が起きても、心が強くなったと感じる。でも子供の誘惑にはめっぽう弱くなる。

 

35歳:人生初の交通事故(物損)に出会う。冬道の運転で車を上下に大回転(スピンではない)を体型氏、何とか命を取り留め、なぜ生きているのかわからない状態に陥る。

自分の生き方はすべて自分が握っている。わずかな瞬間にしか現れない「自分の真実」を表に引きずり出し、ピンチからチャンスを生み出す発想や視点をブログやメルマガ他で提供中。