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大怪獣のあとしまつ酷評から炎上回避の条件を学ぶ

おはよう。
先日から公開された映画、大怪獣のあとしまつが酷評で祭り状態になっている。

ツイッターでは酷評の嵐、
映画レビューサイトでもほめる人がいる一方、駄作と述べる割合が多い。

「日本映画業界の問題」と嘆く人もいた。

宇多丸師匠や江頭2:50さんに
大怪獣のあとしまつレビューをしてもらいたい。

気持ちは置いといて、酷評意見を集めていたら、
作品作りにおけるヒントがあるなと気づかされたよ。

 

大怪獣のあとしまつ~簡単なあらすじ

動画にあらすじが載っている。ナレーションを書いていく。

怪獣がやってきてはヒーローに倒された。

では倒された怪獣の死体処理について、どうしていたのか?

怪獣死体処理の裏側について、
政治方面、処理班の動き、その他(主人公らの生活)から追いかけていく。

一応動画の予告には「空想特撮エンターテインメント」と書いてある。
エンターテインメントの意味を考えるのがポイントだ。

監督及び脚本は三木聡さん。時効警察の監督+脚本家だ。

三木聡さんの作風を調べると、不条理脱力系ユーモアを得意とし、
代表作「時効警察」レビューを見ていくと、

「内輪同士しかわからない小ネタ・ギャグに向いている」

緩さを得意としているのだろう。

監督のインタビューによれば、
「映画化されてない間の登場人物らの動き」に関心を抱き、
エンターテインメントとしても面白いんじゃないかと捉えた。

2014年にプロジェクトチームと出会い、
ゴジラを意識しない、ゴジラとは違う世界を創ろうと決めた。

怪獣処理にキノコ繁殖要素を加えたのは、
実際に起きてる原発事故時の対応と似せるため。

人間の右往左往を映し、現実と架空世界にて根底でつながる部分を出した。
社会風刺よりも出来事をそのまま載せたほうが面白いと考えた。

オチは三木聡さんなりの特撮作品向けオマージュと述べている。
早い段階でオチを決めていた。

「最後はそれかよ」

監督は初めからわかってたんだろうなあ。

参照:時効警察レビュー

参照:三木聡監督「怪獣を倒すより、その“後始末”の方がドラマチックかもしれない」

 

視聴(商品or製品実体験)前期待値

動画で大怪獣のあとしまつあらすじを見ると、
シンゴジラを意識しているなとわかる。

予告だけを見たとき、

シンゴジラのような巨悪怪物が死んだあと、
政治家はもちろん処理班、一般人らの動向など、
ドキュメンタリータッチで描くのだろう。

始末にどれくらいの予算が降りて、
処理に対する予想外イベント(キノコや爆発)に対する対応、
そして最後は人間がどう作戦を立てて解決するのか?

あるいは現実の描写とつなげるなら、
怪獣の肉を販売するとか、環境資源に利用するとか、
怪獣デモを行うとか、人たちの動きも取り入れるのだろう。

あくまでもメインは人々が怪獣死体処理に悪戦苦闘する姿で、
どんな組織内対立があり、乗り越えて協力し、解決していくか。

大怪獣のあとしまつレビューをまとめているとき、視聴前に抱く期待値が浮かんだ。

限られた情報源から話の大まかな流れ、
予想される展開や演出、どうなるかわからない結末を、
歴史の生き証人として確認するために足を運ぶ。

お金を出して実際に味わう前に、
すでに脳内で予想している出来事を「視聴前期待値と定義しよう。

視聴前期待値は何も作品だけでなく、商品全般に言える。

私が書いているブログ記事も一つの商品と置いたとき、
あなたはどこからここへたどり着いたのか?

ツイッターか、検索サイトか、人様からの紹介か。

いずれにしろ限られた情報源(タイトル、簡潔な文章、画像など)から、
どこに興味を惹かれ(=期待し)、目で確かめたい! 思ったのか?

視聴前期待値は人それぞれ異なり、
創る側は事前に限られた作品から、相手が何をどう思い浮かべるのか?

創る側はすでにネタバレ(結末)まで知っているからこそ、
限られた情報だけを元に期待値を考える行為は難しいかもしれぬ。

結末を知っているからこそ、予告を考えるのが難しいしね。
「答えはこうなんだよ」知っているし、絞り込むのが大変だから。

受験現代文の問題を解く感覚だ。
限られた情報(コンセプトやあらすじ)から、
いくつかの期待値を予測しておくと、大まかなミスを外れると考えている。

 

大怪獣のあとしまつ酷評部分

評価

数日前、大怪獣のあとしまつがツイッタートレンドに乗った。

映画レビューサイトも見ると、おおむね不評だ。

評価4以上のいい部分から見ていきたい。

三木聡さんの作風と特徴を知っている人からすると、
十分に笑えて堪能できる作品だそうだ。

時効警察及び監督+脚本が三木聡さんとわかっている人は、
「三木さんらしいやw」安心できる。

「エンターテインメント」であり、まじめな作品でなくコメディーなんだと。

また役者「単体」の演技や技術部分も評価が高い。

一方酷評している部分を見ていきたい。
期待値(解答記入)と実際(答え)に大きな違いがありすぎた。

三木聡さんの作風をほぼ知らない、
後始末コンセプトから流れを予想した人にとって、
いくつかの部分がドン引きでしかなかった。

  • ギャグがくどいしつまらないうえ品性もないと。
  • また何度も同じ風刺展開が起きて、飽き飽きしていると。
  • さらに中途半端な恋愛+キスシーン要素もいらなかった。

シンゴジラを見ている人からすると「視聴者を馬鹿にしてんのか」と怒るだろう。

シンゴジラでは東宝から「恋愛要素を入れろ」
余計な展開を打診したら、庵野秀明監督が断ったからね。

また三木聡さんの作風を知っている人でも、
「さすがにこれは……」ドン引きしている。

他気になる指摘として、

くだらない演出も脚本も全て、日本政府に対する批判なのだろう。
会議は踊れど進まない、やかましい、責任を擦り付け合っている……」

動画レビューだと

根性でも気合でも、知恵の出しあいでも、絶対どうにもならないときがある。
どうにもならないときは点に身をゆだねよう。そしたらいいことがある。
専門家らがどうあがいても、どうしようもないさまを描いた映画だ」

色々な解釈があり、面白いなと思ったよ。

参照:フィルマークス内レビュー

参照:映画.comのレビュー

参照:ヤフー映画のレビュー

 

つまらないの正体を探る

私が一番興味を抱く部分は脚本だ。脚本部分の酷評を見ていこう。

まず「シリアスとコメディのバランスが悪い

どちらかに振り切るわけでなく、中途半端に行ったり来たりする。
時折混ざるギャグ(三木さんの特徴)がどうしようもない。

続いて「今、何をしている場面なのか、よくわからない

別の人は「物語の展開が矛盾だらけで、登場人物の言動が意味不明

役者が順番にしゃべっているだけで、
役者でなく登場人物らが「自分で考えて」しゃべっているのか?

重要な指摘として「予告と実際の内容が離れている

予告を通していろいろ事前考察(期待)したのに、
実際は予告で謎にされている部分などが明らかになっていない。

さらに「オチが唐突すぎて、全体の流れとつながっていない
一応ほかのレビュアーが見ると、伏線はあったそうだ。

ただ最後のオチへ向かうまでの流れが雑(余計な展開を入れすぎ)で、
オチを見て納得or笑いが出るよりも、

「なんでそうなるの?」

作り手のみ最初から最後までわかっていれば十分。つながりも積み重ねもない。

最初から「コメディー映画です」と予告で強調していれば、
それほど酷評もなかっただろう。

三木聡さんを知っている人からすると、
「さすが三木聡さん、このくらいやってくれる、素晴らしい」だが、

三木聡さんを知らず、後始末のコンセプトだけに惹かれ、
「どうやっ始末するのか?」に焦点を絞ったら、

脈絡もない描写、いらないシーン、寒いギャグに下ネタのおふざけ展開、
かと思ったら急にシリアスな場面、そしてすべての展開が無駄になるオチ……

 

作り手は何を気をつければいいのか?

私は作り手だ。
怪獣のあとしまつレビューを通し、何に注意せねばならないか?

私なりに考えてみた。あなたも記事を読み終えたら考えてみてほしい。

先に評価の高い部分を見て行こう。

「作り手の特徴」をすでに知っていると、おおむね評価が高いと分かる。

作り手の作風や思想、物語の筋道など、
作品を見る前からすでに過去作品を通して作り手の世界を知っているなら、

「おお、これをやってくれたか」

作り手の特徴に惚れた人たちが欲する展開をやってくれたから評価は高い。

むしろシンゴジラ的なシリアス一辺倒なら、
「なぜコメディ要素を入れなかったのか、三木さんらしからず、物足りない!」
別の意味で不評だっただろう。

作者(監督・脚本家)の特徴をすでに知っているか?
知っているならおおむねいい評価を得られると。

メールマガジン、ブログ記事の更新、ツイッターのつぶやき、
ゲーム実況配信、そして作品を出して自分の世界観を出せば、
一定数の人々は受け入れてくれる。

一方で最初のコンセプト=大きな疑問と予告を元に、
展開や結末を知らぬ視聴者がどういう展開を予想しているか?

後始末だと「人間たちが知恵を絞り、どう怪獣処理を行うか?」

予想をことごとく外すばかりか、
コンセプトからずれた答え(解決は人間がしない)と出ると、

「コンセプト(趣旨・焦点)はいったい何だったの?」

疑問を抱き、だまされたと感じてしまう。

趣旨を出したら、きちんと趣旨に沿った答えを出さないと、
低い評価をもらう確率が高くなる。

脚本についても大きな線(コンセプトを達成)があり、
途中のサブストーリー(小ネタ)も含め、最終的にどう太い線の一部となるか。

映画は基本、平均2時間と限られている。

限られているからこそ
「今あるシーンがその後、どういう影響をもたらすか?」

後の展開へとつながっていくのだが、
後の展開へとつながりを感じさせない、わかりにくいと、
感動よりも「もやっ」とした気持ちが大きくなってしまう。

予告と本編のズレは私もよくやるので注意せねばならない。
そもそも私は自分の作品に対し、きちんと予告していたか?

わかりやすい問題を出していたのか?
そこから問いかけねばならないようだ。

人様の作品批評コメントを通し、自分の作品を見つめなおす。
いい作品を出していきたいので、自分も気を付けていきたい。

未来の自分のためにレビューをまとめていると、
だんだん確認して見たくなったよ。行く気なかったのにね。

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ティラノスクリプトや小説家になろう、ピクシブ他で物語を書きながら、 「私が気になった事件」の裏側を作家の視点で書いているおっさん。

プロフィール画像は自画像でなく、Megabe-0ブログのマスコット、めがびちゃん。

 

雷が苦手で、光を見ると頭が固まる(元から固い)。 月初めは墓参りと神社参拝を行い、賽銭箱へ1万円を入れた際、とても気持ちがすっきりした。

 

■ 簡単な自分史 ■

0歳:釧路のある病院で生まれる。暇さえあれば母乳を吸って、ご飯を4膳食べても体重が落ちるほど、母のダイエットにものすごく貢献したらしい

 

3歳:行方不明になり、全裸で海を泳ごうとしたところ、いとこのお姉さんに発見され、この世へ留まる

 

8歳:自分のお金でおもちゃのカードを初めて買い、経済を知る。なぜか父親に怒られ、家出するがすぐに見つかる。

 

12歳:学校で給食委員長になる。委員長として初めて全校生徒の前にて演説する際、原稿用紙を忘れてアドリブで笑いを誘いながらも何とかやり過ごし、多くの生徒に名前と顔を覚えてもらう。また、運動会の騎馬戦では変なアドリブを行い、多くの笑いを誘った。

 

18歳:初めて好きな人ができたけれど、告白が恥ずかしくてついにできず、別れたことを今でも根に持っている(妻となる人にははっきり言えてよかった)

 

21歳:大学在学中、アルバイトを始める。人手不足かつとても忙しい日々を過ごしながら「どうせなら自分から楽しいことをしていきたいなあ⇒起業って選択肢があるのか」働き方の選択肢を見つける

 

27歳:自分で作った会社がうまくいかず、一度たたんで都落ち。実家でとことん自分を責める日が続く。「何をやっても駄目だな、お前は」など。自分を責めても自殺ができず、体中から毒素があふれ出て苦しい日々を送る。寝るのも怖かった日々。

 

28歳:「このままじゃいけない」決心を決め、小学校からの勉強をやり直す。高校の勉強で躓きながらも、学び直すうちに「自分は何もわかっていなかったんだなあ」大切な教えに気づかされる。 加えて、小説やイラストなど「今までの自分が手を出さなかった分野」に手を伸ばしてみた。

 

29歳:「定義」と「自己肯定」こそが生き方を決めると気づかされ、不安な日々が起きても、心が強くなったと感じる。でも子供の誘惑にはめっぽう弱くなる。

 

35歳:人生初の交通事故(物損)に出会う。冬道の運転で車を上下に大回転(スピンではない)を体型氏、何とか命を取り留め、なぜ生きているのかわからない状態に陥る。

自分の生き方はすべて自分が握っている。わずかな瞬間にしか現れない「自分の真実」を表に引きずり出し、ピンチからチャンスを生み出す発想や視点をブログやメルマガ他で提供中。