
おはよう、しゃしゃ。しゃしゃは受験生かい?
受験生だろうと社会人だろうと、
世の流れをきちんとつかむなら現代文はやっておくべき。
受験生なら志望校のために、
社会人なら物事をきちんとつかみ、チャンスへ気づくためにやるべき。
現代文をやるほど、ピンチがあっても冷静になれるし、
詐欺師に引っかかりにくくもなるし、
何より人様の悩みに答えて、しゃしゃの信頼が上がる。
現代文は単に受験対策のみならず、
むしろ社会に出てからあらゆる物事を読むのに必要な技術だ。
現代文の勉強法はいろいろあるけれど、
私は聞かれたことにうまく答え、信頼を得る目的として、
記述式現代文の対策のみに焦点を絞っていきたい。
マークができても記述ができぬ理由
現代文に関する悩みを見ていたら、
「マークシートならできるのに記述式はできない」
嘆いている人が結構いた。
マークシートは「確率」もあるから解けるが、
記述式は確率がほとんど通用しない。
そもそも確率に頼る時点で、読めていないのと同じだ。
センター試験の問題を「記述式」と置き換えて勉強した場合、
正解だったら大まかなポイントは捉えているよ。
現代文の問題を解く最強のコツを伝授
社会人になって私は100題以上の現代文を解いた。
(練習問題の大半は古本屋で購入した教材)
たくさん問題を解いていると、だんだんコツがわかってくる。
現代文の問題を解くうえで必要なコツを載せたい。
出題者の狙いを考える
問題集は何でもいい。問題文に対し、必ず問いかける。
「出題者はなぜここに傍線を引っ張ったのか?
出題者は何を訪ねているのか?
出題者は自分に何を気づかせようとしているのか?」
問題文を読んだらすぐ解く前に出題者の狙いを考える。
自問自答で出題者に問いかけるのだ。
「出題者さん、どーしてそこを問題視するの?」
傍線だけでなく空欄補充や段落入れ替えも同じだ。
問題をすぐ解く前に、いったん出題者に向けて問いかける。
全部の問題に対して、いったん問いかけてみてごらん。
すると新たな疑問が浮かんでくるはずだ。
徹底的な質疑応答を繰り返す
傍線部の問題が「昨日と機能の違いを説明せよ」だった場合、
私:出題者さん、どうしてこんな問題を出したの?
出:二つの違いがわからないからだよ
私:二つって「昨日」と「機能」でいいの?
出:そう、二つの違いってなに?
私:昨日はねえ……機能はねえ……(課題文を読む)
とことん自問自答していけば、
今、自分が問題を解くために何をすべきかがわかる。
目的がはっきりすると、混乱も生じにくくなるよ。
現代文に限らず、試験で一番困る状況が「思考の混乱」だからね。
どんどんメモを取る
出題者の狙いがわかり、自問自答をしながら、
気になる個所を傍線部で引っ張った後、
白紙部分を利用してメモを取る癖をつけよう。
思考の混乱を防げるし、記述に必要な要素もつかめてくるよ。
現在は入試本番でないから、わからないところや、
曖昧に捉えている単語は辞書やネットで調べる。
※調べる癖が大切。語彙力も高まるよ。
回答と解説を音読
記述の際、字数制限を気にせずに気になった個所をすべて書く。
書いてから何度も推敲を重ねていくといい。
記述は必ず消しゴムで消さないよう、ボールペンや万年筆を使おう。
削りすぎた個所や不足した個所がはっきりとわかるからね。
最初は推敲すらかなりエネルギーを費やすので、
きちんとした回答は時間をおいて、復習するたびにやればいい。
メモを元にして出題者が求める内容に沿って記述した後、
回答を見て解説を声に出しながら読んでみる。
解説を読む際「どの分野まで文章を抑えていたか?」がわかる。
現代文は回答がわかると二度度勉強する気にならないが、
むしろ回答がわかってからが本番だ。
現代文の復習方法
現代文を復習するとき、答えがわかっているからこそ、
答えにたどり着くために「出題者の狙いは何か」を再確認しながら、
改めてメモを作成し、わかりやすく回答を書く訓練をしよう。
復習する際のポイントとして
- 出題者の狙いをきちんと説明できるか?
- 回答に必要な要素をきちんと抜き出しているか?
- 出題者が求める情報に沿って文章をまとめられているか?
- すべて記述問題として解いているか
後は全体像の確認をしよう。
- 出題された問題は課題文全体の中でどんな役割を果たしているか?
- 個別の段落は次の段落や前の段落と、どんなつながりを持つか?
出題側にとって問題文は何となく出しているのでなく、
課題文全体の中で大切な個所を抑えているから、出題しているのだ。
次に個別の段落を見る際、その段落がなければどんな不具合が生じるのか?
その段落があるから、次の段落や前の段落にどんな効果をもたらすのか?
現代文の復習は一度や二度でなく、最低でも5回は繰り返そう。
教材はたくさんいらない、一冊もあれば十分だ。
多くて二冊、基礎と応用をやって何度も繰り返そう。
復習の極めつけは「先生」として「架空の生徒」に教えるつもりでやる。
先生は生徒の何倍も下調べを行い、疑問点を解決してから挑む。
だからこそ、架空の生徒をそばにおいて、先生として問題を解説してみよう。
一番の勉強になるし、復習にもつながるよ。
利き腕が疲れない万年筆

現代文はとにかく書く作業を求められる。
人によっては手が疲れるだろう。
疲れるからしんどいわあ~と思ったら万年筆を使おう。
万年筆は力を入れず、すらすら文字を描けるから疲れないよ。
(細字万年筆はインクが出にくいので注意)
記述限定:現代文の参考書や問題集は?

現代文の参考書はいろいろあるが「記述問題」のみを扱う。
記述問題は社会人として働いてからも、暗に求められる技術だ。
仕事をする上で大切な要素として、
クライアント(現代文で言う出題者)の要求に対して、
- クライアントの狙いをきちんとつかむ
- クライアントが求める情報や技術を提供する
結果、クライアントをはじめとして、しゃしゃの価値が上がる。
記述問題は現代文の中で最も頭を使うが、
きちんと訓練を積むからこそ、社会に出てからとても役立つ。
大学入試を終えると、たいていはやらないのだけど、
現代文に限っては入試を終えた後も1年に数回でいいから、
勉強したほうがいいと確信を抱いている。
記述問題は記述があれば何でもいいのだけど、
「解説がくどい」と評判の教材がこちら。
くどいのも、読み手のレベルを徹底して考えているからだ。
現代文の参考書はいろいろある。
しゃしゃが受験生なら志望校の現代文を見ながら、
志望校の対策に沿った参考書を書店で探し、やるといい。
たくさんの現代文問題を解くならZ会

問題数はたくさんあるし、中身も結構難しい。
辞書で調べる頻度も高く、とても時間を費やすよ。
記述なら半年から10か月ほど格闘してもいい教材だ。
Z会の記述トレーニング一冊あれば、ほかの現代文教材はいらない。
試験日直前まで何度も復習して向き合うといい。
アマゾン:記述編 現代文のトレーニング[改訂版]
採点基準にこだわる得点奪取 現代文 記述・論述対策

採点基準にこだわるなら河合出版の現代文がいい。
問題数もZ会に比べたら少ないし、5か月もあれば5回以上はできそう。
採点基準をみながら問題文の把握を務め、何度も復習しよう。
Z会もこっちも最初は何を言っているかわからないだろうけれど、
何度も向き合って調べていくうち、わかるときが来るよ。
現代文が読めない場合はどうすればいい?
「日本語として文字は読めるが、文章は読めない。
筆者が何を言いたいのかよくわからない。
言葉が難しくて何を言っているのかわからない」
現代文の恐ろしさは日本語がわかるのに解けないところにある。
現代文を読むときは「一般常識」もある程度求められる。
大半の一般常識は社会や理科の勉強をすれば身につく。
読むときは問題集の解説を手掛かりにわからない単語や段落を、
徹底的に分解しながら読んでいこう。
筋肉トレーニングと同じで時間を費やすけれど、
確実に文章を読む力となるから、時間をかけてでもやるべきだ。
しゃしゃが受験生なら教科書の現代文と教科書解説を読もう。
教科書解説は書店で探してね。
辞書を片手に、論点をノートに取りながら読むのがコツだ。
辞書としては、電子書籍でもいいしネットでもいいけれど、
私は学研の辞書を使っているよ。
現代文を日常生活でどう使う?

「事件が起きたとき、慌てる前にいったん考え、災難を逃れる癖」
を身に着ける。
生きていると、身に覚えのない災難がやってくる。
自分じゃどーしようもできない問題も降り注いでくる。
その時、神様というしゃしゃの人生に問題を出す存在がいて、
「この状況はしゃしゃに何を気づかせようとしているのか?
成長するために何を試しているのか、見抜きなさい」
神様がしゃしゃの成長を見込んで、問題を出している。
不合格は慌てて行動する。
いったん「今、自分に問われているのは何か?」と、
とことん自問自答する結果、ある日、答えに気づく。
すぐに答えは出ないだろうが、必ずわかるときがくる。
出題者の狙いがわかった結果、しゃしゃは成長している。
現代文はこれからの人生で困難が訪れたとき、
嘆くのでなく「戦い向き合う」ために必要だ。
しゃしゃが受験生なら受験勉強を終えたらごみ箱に捨てず、
1年後や10年後に解いてみるといい。
哲学的な意味で役に立つよりは詐欺メールに対してとても有効だ。
上記リンクは実際に来た詐欺メール。
記事を読んでいただくと「現代文の読解力と出題者への狙い」
を踏まえたうえで、詐欺メールから災難を逃れているよ。
