
おはよう、しゃしゃ。しゃしゃはセンター試験を受けるのかい?
それとも、すでに受けて社会人になっているのかい?
あるスレッドでさ「勉強って何の役に立つんだ」
って疑問があったわけ。しゃしゃは答えられる? 私はこう答えるよ。
数学・古文・社会・理科が何の役に立つ?
「役に立つかどうか」だけで見ると、役に立たないよ。
別の視点で見ると、大いに使えるのだ。
例えば「古文」は何を勉強するか?
昔の人が書いた文章を通し、昔の人の考えを勉強する。
和歌は「自然の中に潜む人間の感情」を知る。
漢文は「中国人の政治に関する考え」が日本に影響を与えた。
すなわち、日本人の考えは「古の中国」も含んでいるわけだ。
歴史は知っていないと、中韓を中心としたプロパガンダに騙され、
不利益をこうむってしまう。
科学を知っていると、自分がピンチに陥った際、
科学で培った知識を基本に、問題対処に当たる。
数学は人間が背後でどんな動きをしているのか?
火とはどんな条件を与えられると思い通りに動くのか?
数学ほど勉強すると、目に見えない動きを把握できるようになる。
という形で、私は役に立っていると思う。
勉強はしたくなければしなくていいんだ。自由だからね。
でもしなければ、深く考える機会もない。
そうなると、感情を揺さぶられただけで簡単に相手の言いなりになる。
嘘に引っかかるタイプ
今、老人を中心にオレオレ詐欺の被害が増えている。
なぜ老人を狙うか? 老人になると深く考える割合が少なくなるからだ。
もちろん、詐欺はどんな人間もやられる可能性がある。
でも、たいていの詐欺は「疑問」をはさむことで、
罠から抜け出すことができるんだ。
年を取ると「疑問」を持たなくなって、感情のままに動く割合が多い。
また、年を取ると考えも一つにまとまりやすくなるんだ。
詐欺師はそういった考えを利用し、罠を仕掛ける。
罠から逃れるには情報を仕入れるだけじゃダメだ。
常に疑問をもって情報と向き合うんだ。
情報は仕入れただけだと、真実か嘘かもわからない。
仕入れて疑問に思い、調べる行為を通し、深く追及できるようになる。
年を取ると、思考しなくても生きることができ、
どうしても警戒心が薄れてしまうのだろうね。
勉強すると何でもかんでも疑問が先に出る。
疑問が先に出るだけで、罠から予防できる確率も上がる。
疑問は勉強することでしか身につかない。
指示待ち人間が意味する状態
※ 優秀な学生って学生側からするとわからないから、採用側から考えてみてごらん。
一度過去記事で書いたことなんだけど、
中年フリーターが増えており、人事担当者が述べていた。
「今は指示待ち人間が多い、自分で物事を考えない人が多い」
しゃしゃが何歳なのか、わからない。
担当者の意見を通してつかめる事実は、
「自分で深く物事を考えると、チャンスが広がるよ」
じゃあなぜ深く物事を考えられないか?
普段の勉強におけるやり方に問題があると考えている。
すなわち、深く物事を考えなくても、
回答できる問題を出題する側が作っている。
また、回答する側も普段から得意分野に対して、
「もしこうなったら……」を持っていない。
今の社会において、自分で何でもかんでも考えてみる。
疑問をもって社会を見るという癖がついていないんじゃないか?
私は思ってしまうのだ。しゃしゃはどう思う?
疑問を持つために:教科書を理解する

ここからセンター試験に関係する話をしたい。
大体今から1か月後にセンター試験が始まり、二次試験へと向かう。
しゃしゃが学生なら合格してほしいと強く望んでいる。
だからこそ、教科書(を持っていない場合は参考書)を深く読み込んでほしい。
教科書は「背景知識」を持たないまま読んでも苦痛だ。
背景知識は練習問題をやりこなすことで、徐々についてくる。
背景知識をある程度持った状態で教科書・参考書を読むと少し面白い。
けれど、教科書に書いている基本事項を紙に書いてごらん。
教科書が非常に面白くなるよ。
読んだ後は該当する分野の問題を解いてみて。
背景知識に深みが加わるから、さらに問題に対するとっかかりができる。
深みが加わると、細かい視点から物事を考え、疑問を抱くようになる。
ほとんどの問題は教科書に書いてある基本を理解できるかどうか?
理解している前提で、問題文をきちんと読解し、
より深みを追求できるかどうかにかかっている。
センター試験は一見教科書に載っていない問題が多い。
出題者は「教科書や問題集にない予想外の事態」に対応できるかを知りたい。
だからこそ、難しいんだけどね……。
問題を解くときのコツ
しゃしゃが学生なら参考になるかどうかわからない。
でもこのやり方を絶えず行うことで、
一つの物事に対して、私は深く考えらえるようになった。
大まかなやり方は次の通り。
1 リード文・設問を読んで「出題者の狙い」を考える
2 問題を解く前に教科書の基本事項(該当部分のみ)を書く
3 基本事項を見直しながら問題を解く
簡単に解説すると、すべての問題は「狙い」がある。
「狙い」は何も入試問題だけじゃない。
現在、自分に降りかかる「嫌だ」と思っていることですら、
出題者(ここでは神様、指導霊など)が問題を出している状態だ。
あらゆる現象がすべて「出題者の狙い」を持つと考えたら、
私たちがすべきことは狙いを明らかにし、
何について答えるべきかを明らかにすることだ。
すると、基礎事項を振り返る必要がある。
あるいは過去に学んだことや現状を冷静に分析する。
そこから答えにつながる要素を見つけ出し、勇気をもって解いていく。
問題が解けると、気分すっきり状態になり、
間違っていると気分がもやっとした状態になる。
人生も勉強だと思うと、常に問題が与えられ、解かなければならない。
人生が辛いと感じたら

もう一度小学生からやり直すといいよ。
馬鹿にしているわけじゃなく、本当に小学校向けの教材を読んでごらん。
「今の小学校はこんな内容を勉強しているのか」
大人が読むと気づくことがいっぱいあって楽しいんだよ。
小学生向けに出された教材を通し、もう一度勉強してみたら、
色々な事実に気づかされるから、面白いよ。
また、勉強の基礎を身に着けるうえでも小学校、
あるいは中学校の勉強からやり直すといい。
勉強の基礎は人生における土台と同じだ。
土台は魂に置換できる。土台(魂)が弱いと家(生きがい)は壊れる。
勉強を通して、自分の中にある魂(土台)を見つめなおしてごらん。
何があってもへこたれなくなっていくからね。
結びに:新書の基本も教科書で
昨日、ノーベル物理学賞を取った梶田隆章氏の本を読んだよ。
一般向けに分かりやすく説明しているんだけど、
高校物理をやっていないと、読んでもわからないんじゃないか?
すなわち、高校までの勉強は最低限の知識を得るための基礎。
そう考えると、やっておいたほうがいいよ。
じゃあまたね、しゃしゃ。
