おはよう、しゃしゃ。
現在、私は経理の再勉強を行っている。
大学時代に簿記の勉強をしており、
経営者として確定申告をしているのだけど……
わからない勘定科目だけを調べ、対応してきて10年目。
ある財務戦略セミナーを見て、財務諸表の面白さに気づいた。
面白さというべきか、儲けにつながる道というべきか……。
勘定科目を改めて勉強しなおそうと考えた。
今月17日に「勘定科目と仕訳」本を購入し、
一昨日一周目を終えた(現在二周目)。
ただ読むのと、自分に関係ない勘定科目一つ一つを書くのとでは、
「思考力」に明らかな違いが現れた。
思考力の一つとして「仕入れと売り上げ」に関する常識が浮かんだ。
「安く仕入れて高く売る」
基本、小売業で商売している人にとって、
あるいはせどりや物販を営む人にとって、
安く仕入れて高く売る、は当たり前の常識だ。
だからこそ疑問を抱いた。
安く仕入れて高く売る基本

物販系を営む場合、まず商品を仕入れる。
例えば本を売るとしよう。
私は最近、のたり松太郎を集めている。
のたり松太郎の購入先として、
- 古本屋(ブックオフ)
- ヤフオクやメルカリ
- 普通の書店(新品として)
- アマゾンなど
「貧乏人め、正規の値段で買えよ」
ツッコミが来ても、やはり値段は見てしまうものだ。
少しでも安い物を手に入れたいなら中古品を。
誰も手を付けていないなら新品を手に入れる。
本に対するこだわりによって分かれるだろう。
※勘定科目と仕訳は新品本で買った。
前作の商品もあるにはあるが、新品のほうがわかりやすかった。
安いからといって、何でもかんでも安物を手に入れるのは厳禁。
むしろ高いほうが金額以外の視点から「良い」場合もある。
※反対に安物のほうが質よくて、新品のほうが質良くないのもある。

私は古本を売る仕事をしていない。
というより転売の仕事などしていない。
仕事として転売を行うなら、まず古本屋で本を仕入れるだろう。
特に20から30年前以上の本は新品でも取り扱ってる率が少ない。
だから仕入れとしてバンバン購入するだろう。
そしてヤフオクやメルカリなどで仕入れ値より価格を吊り上げて販売する。
後は経費(購入者への送り賃・書籍クリーニング代)などを見積、
損益分岐点を見積もりながら、やっていくだろう。
損益分岐点:固定費÷{(売上-変動費)÷売上}
粗利益(売上総利益):売上-売上原価=売上-期首商品(繰越在庫)+仕入高-期末商品(在庫)
安く仕入れられた方は怒らないのか?
さて本題だ。古本屋において安値で販売していると、
普通に本を読む目的で買う人もいれば、
高く本を売るために「仕入れ」として買う人もいる。
ここで私は仕入れ側に疑問を抱いた。
自分の商品を「安く」仕入れられて失望しないのか?
例えばメーカーから問屋にたくさんの商品を渡した。
問屋が小売店などに商品を配りにいった。
そこでメーカー希望価格よりも安くされ、実際の商品販売では高く売られる。
「ええ……」と、私は思ったのだ。
「安く仕入れて高く売る」に疑問を抱く自分がおかしいのかもしれぬ。
ただ安く仕入れられる側はたまったもんじゃない。
そこで製造業を営む義兄に聞いてみた。
個人と業者の販売値段はほぼ同じ
義兄は麺関係の製造業で働いている。
製造業からも直接麺を売っている。
ラーメンやうどん・そばを営む店にはもちろん、
学校給食にも麺を送っている。
安く麺を仕入れる。麺を仕入れた業者はラーメンに変える。
ラーメンを高く売る。
麺の価格が200円程度なら、ラーメンの価格は800円ほど。
店側は粗利@600円の計算になる。
200円で販売してるのに、800円にふっかけられる。
ラーメンを加工しているとはいえ、仕入れ業者として違和感を抱かないのか?
彼に聞いてみると「そうとも言えないなあ」述べた。
すると私の姉が言った。
姉は文具メーカーで働いたのち、義兄と出会って結婚した。
仕入れ業者にもいろんな人がいる。
例えば通常より高い値段で提示する人もいるし、安い人もいる。
通常より安い人は別の条件を吹っ掛けてくる。
“新作メーカーをも一緒に仕入れてくれ”だの、
“在庫をこっちで販売してくれ”だのと。
安いからといってすぐ仕入れるわけではない。
むしろ安さを武器に相手側が余計な交渉をかけてくる。
高い仕入れだと、あまり交渉をしてこない
やっと納得いく回答を得た。
安く仕入れられる側として、値段だけで見てはいけないと。
値段「以外の要素」が大切なんだと。
安さを武器に交渉もできると。
安いから負担を押し付けられるとは限らない。
交渉がなければ、ただ安物を仕入れて終わりだ。
仕入れ側としても、ただの赤字で終わってしまう。
仕入れ+広告宣伝費

現在開発中のゲームだ。
安く仕入れて交渉を行うとは、
違う視点から見れば広告宣伝と仕入れの二つを足すなんだ。
仕入れるばかりでなく、こちらとしては広告もしてもらえる。
こちらが小売りに新商品などを広告しつつ、商品の仕入れを行う。
自分で妙に納得いく回答を見つけた。
メスを入れて何が知りたいのか?

「安く仕入れて高く売る」は商売の常識だ。
だからこそ常識に一つ疑問を差し込んだ。
安く仕入れられた側の気持ちはどうなのかと。
答えとして仕入れられた側が何も考えていなければ、
数字上の損失のみを生み出してしまうが、
きちんとした考え・交換条件さえあれば、
数字上は損失に見えても「別部門」が得をする。
だからこそ、私にはいくつかの戦略が浮かんだ。
安く仕入れさせる一方で、何かしらの契約を結ぶ
安く仕入れさせず、信用第一を心がける
「安く仕入れて高く売る」の裏をきちんとつかむと、
きちんとつかんだ情報を元に新しい試行錯誤が浮かぶ。
裏をつかまないから戦略も浮かばない。
誰も知らない情報を必死でつかむのも大切かもしれないが、
むしろみんなが知ってる情報ほど、実は切り込む価値があるのでは?
最近、強く考えているよ。
