ある時から勉強がついていけなくなった。
復習を行っても同じところで間違えるし、どうして間違えたのかさっぱりわからない。
あるいは自分の子供が勉強嫌いになり、学校の授業についていけなくなった。
こんな時にお勧めの復習法があるんですよ。
私が時折やっているやり方です。
自分で問題文を作る
復習は問題集の問題を何度も解くやり方もあり。
でも入試や実際の試験、仕事などでは問題集の問題通りに出ません。
むしろ予想外の方向から出て、対応に悩んでしまいます。
だからこそ、問題文を自分で作る。
もちろん問題文は頭の中で省略してもいいんだけど、
なるべく書いておいたほうが色々条件を考えるので、やっておくべし。
「狙い」を考える
問題文を作るときは答えを先に作るのでなく、
「どうしてこんな問題を出すのか?」
自分に狙いを定めるのです。
「狙い」は目的です。この視点で問題集を読んでみると、
「ああ、出題者はここを狙って出しているのか」
出題者の狙いに気づきやすい。
出題者の狙いに気づくと、自分が出題する際にどこに焦点を当てるべきか?
気づきやすいし、面白くなるのですよ。
問題は簡単なものから
問題は最初から難しいものを出してはいけません。
出す側が混乱するからです。
最初は教科書を読んでいれば誰でも解ける問題を書く。
そこから徐々に条件を加え、高度にしていくのです。
問題を考える際、簡単なことから進めていき、
「これとあれをくっつけてみたらどうなるのだろう」
好奇心をもって、問題文を作ってみてください。
自分で問題を出したけど、解けない場合
自分で問題を出したくせに解けない問題が出た。
悪門と切り捨てるのは早い。
まずは「狙い」の再確認をしましょう。
出題者として「何に気づけるか」を目的として、
こんな問題を出したのか? 自問自答すること。
それで解けない場合、自分にどんな情報が不足しているか。
調べていきましょう。放置したらダメ。
きちんと自分で問題を出してわからないところは調べる。
問題を考えるときほど、基礎用語が案外わかっていません。
わかったつもりでやっているのですね。
問題文を書くと、基礎の基礎までさかのぼり、
きちんとした知識を付けないと、解けません。
ね、良い復習になるでしょ?
世の中は問題を作ったものが強い
※ こういった写真一つからも問題は作れる。
社会に出ると、自分の人生に対する問題集は存在します。
ただしテキストはありません。
自分で気づき、解いていかねばならないのです。
社会は世の中のあらゆる歪みから問題に気づき、
仮説を立てて検証していく必要があります。
これを普段からやっていないと、仕事が辛くなります。
世の中は細かく言葉にできない分野で歪みがある。
お客様が商品を購入する際も「なぜそれを買うのか」
という疑問を持たない限り、商売がつまらなくなる。
世の中は自分で問題文を作り、解いていくことが大切です。
この訓練を受験勉強中にすると、
社会に出て自分が何かをするとき、大いに役立ちます。
親子で問題を作ってみよう
子供の学力を上げる一つの方法として、
親として問題を子供に出させつつ、
子供にも親に問題を出させること。
すなわち問題を通したコミュニケーションが重要です。
昨日、子供と「間違い探し」で遊んでいました。
間違い探しは自分で問題を作り、解かせること。
間違いを作るとき、狙いがあるわけです。
明確な理由があって「こことあそこは違う」と断言できる。
些細なところから、コミュニケーションが発達し、
子供の学力を伸ばす手助けとなります。
※ なお、上記画像に間違いがあると思いますか?
結びに:昔の人たち
本日の虎ノ門ニュースで、ゲストの桜井よしこ氏が、
江戸から明治の教育について語っていました。
江戸時代は庶民が「趣味」として数学の問題を作り、解いていた。
私たちは自分から問題文を作り、解く遊びを知っている。
学力がないと問題は作れません。
自分で問題を作るからこそ、世の中に眠っているわずかな隙間を垣間見、
そこから新しい技術を作るに至っている。
昔の日本人、すごすぎて笑ってしまいますね。