![切り絵 POP① | はるねこ [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=56896469](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2016/05/5yh5r.jpg?resize=300%2C184&ssl=1)
※ 切り絵 POP① | はるねこ [pixiv] くまみこの影響は個人的に大きい
おはよう、しゃしゃ。
経済というか、働く人なら必ず納めねばならぬ税金。
その中で「生まれた地元に税金を納めたい」という気持ちから、
ふるさと納税が生まれたよ。
しかし『富裕層の節税対策』として、朝日新聞が取り上げた。
記事を読めば、パナマ文書で話題の租税回避にやり方が近い。
何を意味するんだろうか。
ふるさと納税の仕組み
ふるさと納税について、知識がないから少し勉強しよう。
ふるさと納税公式サイトによれば「自治体への寄附金」と書いてある。
(寄付でなく寄附、意味は同じ 参照;税理法人アズールPDF)
個人が2千円を超える寄附を行ったとき、
住民税のおよそ2割程度が還付・控除される制度だ。
2008年の第1次安倍政権のときに創設された制度なんだとさ。
その後、ふるさと納税は法律を少しずつ変更しているよ。
詳細やお得なメリットについてぜひ、公式サイトで確認をしてほしい。
ふるさと納税の構造的問題についてはこちらにまとまった整理をしています。/地方をダメにする ふるさと納税の不都合な真実 チキンレースと化す自治体間の高額返礼品競争 WEDGE Infinity(ウェッジ) https://t.co/2jhvpqZsDJ
— 木下斉/HitoshiKinoshita (@shoutengai) 2016年5月16日
寄付という形で市や町に資金を寄付をすれば、対価として特産品をもらえる。
しかも「生まれた故郷」じゃなくてもいいのだ。
(一見、神社の寄付よりお得かなと思った。
でも神社が与える対価は気づきだから、別の価値なんだな)
富裕層が得をするからくり
金券は全面禁止すべき。返礼品の内容や額もある程度の縛りをかけておかないと制度がゆがむ。
→ 新車が実質2千円 ふるさと納税、富裕層の節税策に https://t.co/1h4lTu5TZy pic.twitter.com/nP7VrffNTi— 伊丹和弘@マリサポ兼記者 (@itami_k) 2016年5月16日
とはいえ、問題もある。朝日新聞の記事を引用する。
引用リンクは上記ツイートにあるURLを踏んでほしい。
「給与年収1億円の男性が昨年、町に400万円をふるさと納税した。
自己負担は2千円で、399万8千円は男性の所得税と住民税から減額される。町からは寄付額の7割、280万円分の金券が贈られる。
2千円を引いた279万8千円分が「もうけ」になる。
金券を資産に換えれば節税完了」
ふるさと納税の定義からすると、別に違法じゃない。
(パナマ文書を通し、租税回避と同じにおいを感じさせるね)
ただ「隙」を突かれた印象を受ける。
納税の対価として得られる特産品や金券について
「いかにして、うちに寄付をしてもらうか」という競争が生まれる。

※ ヤフコメの感想より、競争から生じた一つの結果だね
競争原理が働くと「商売」志向が高まる。
すると一部の市町村は「地元特産品」でないものが配られる。
また「魅力ない」市町村はますます寄付金が入りにくくなる。
過去記事:パナマ文書はどこで読める、どうすべき?
ふるさと納税をして、特産品を手に入れたい
ふるさと納税は「税」ではなく「寄附」にあたります。
国会議員、地方議員が自分の選挙区にふるさと納税することは違法(公選法違反)。
知らずに地元に「ふるさと納税」をやっている議員は意外に多いのではないだろうか。 pic.twitter.com/GVC8FMmVOv— 堤 理志(市民連合+野党共闘) (@tsu_satoshi) 2016年5月16日
※ 上記ツイートは県議チェックの一つとして、覚えておこう。
「ふるさと納税って、故郷じゃなくても別にいいんだ。
だったらこの特産品がほしいから寄附をしようかなあ。
でも、ふるさと納税で得られる特産品が何かわからないし、
一覧でまとめてくれるところがないかなあ……」
考えているなら、ふるさと納税によってもたらす特産品一覧や、
どれが人気なのかをまとめたサイトがあったんだ。
道産子として北海道関係を見たら、ランキングにカニが載っていた。
他にも北海道で調べたら、いくつかあったよ。
欲しい特産品を見つけたら、カートに入れるをクリックし、
普通の買い物のように寄付をする。
その後、 自治体から 特産品と受領証明書をいただくよ。
きちんと記帳(詳細は税務署で担当者に問い合わせよう)し、確定申告してね。
参照:ふるさと納税における確定申告法
富裕層を憎んで得られること
ふるさと納税。節税って言葉があるけれど、そもそも節税ができるってのは平等性が無いような気がするよな。
— じゃい (@jaii4) 2016年5月16日
法整備はされるかもしれない。
しかし、ふるさと納税という形で富裕層が地元に寄付をしてくれる。
そうすると、地元としても魅力を出さねばならぬ。
「魅力を高める」という視点において、競争原理が働く。
アニメによる聖地巡礼も、大きな目で見れば「寄付」の一つだ。
他に東日本大震災や熊本地震など、
災害地域に旅行して、観光を楽しめば、寄付となる。
(もちろん、土産もたっぷり購入)
結局「どう見るか」によって視点が変わる。
税の控除+なんか素敵なものでつってるだけで寄付感出してない(出してるところもあるよもちろん)ふるさと納税より、寄付感出してて寄付じゃないクラウドファンディグの方が問題だなって私は思う。
これはシステムの良し悪しではなくて、寄付文化の浸透に関する話。←ここが大事— ELLE (@elle_kwgc) 2016年5月16日
「朝日新聞」の基本理念と行動を通してつい、斜めに構えて読んでしまった。
読者に「富裕層はずるい、憎たらしい」という印象を与えたいの?と。
一部の富裕層は「自己利益」を追求しすぎた結果、
「周りの利益」を何も考えずに暴走する。
そこだけ見たら「金持ちはずるい」思っても仕方ない。
自己利益しか追求しない富裕層もいれば、
「少しでも社会が良い方向に動けばいいな」考える富裕層だっている。
彼らに対してもずるい、憎たらしいの目を持つべき。
と、暗に指示している印象を受けるんだ。考えすぎだろうか。
憎む気持ちが舛添氏を作る
もう舛添さんに対してなら何言ってもいいみたいになってますが、それは感心しませんよね。今向けられている政治資金規正法違反疑惑にフォーカスして、1つでも新しい情報を掘り起こして伝えていくのが大メディアの役割だと思うのですが……。 https://t.co/o7JtuEbR30
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) 2016年5月16日
「富裕層はお金を持っているから傲慢になり、
多くの人の事情を考えず、困ったことばかりする。許せん」
憎む気持ちを抱いてしまうと、大きな問題が訪れる。
例えば貧乏人で金持ちを憎んでいた人が、数年たって金持ちになった。
すると「憎しみ」が心を縛り、以下の行動を生みやすい。
カップラーメンの値段を聞かれて「400円」と答えたり、3500円のカツカレーを食って「庶民感覚とかけ離れてる」とバッシングされる政治家が多い中、家族旅行でホテル三日月に泊まったり、ヤフオクで買い物したりする舛添知事はめちゃくちゃ庶民感覚に溢れてるなと思いました。
— 深爪 (@fukazume_taro) 2016年5月15日
自分が貧乏だったから、お金持ちに重税を課すという選択を行った。
お金持ちだって人間だ。彼らはお金をこっそり使い、逃げ道を確保する。
すると、他国にお金が流れてしまい、結果として、国がより貧しくなってしまう。
9割が「納得できない」のは当たり前だが、「納得できる」と思う人もいることに、私はむしろ吃驚している。
舛添都知事の説明「納得できない」9割(TBS系(JNN)) – Yahoo!ニュース https://t.co/6LGdBlZ3q1 #Yahooニュース— 石平太郎 (@liyonyon) 2016年5月15日
次にお金持ちになり、貧乏人に戻りたくないという恐怖心理が働く。
すると「自分のお金をいかに使わないか」が課題となる。
他人の金を使いながら、自分の金を使わない考えを生む。
舛添都知事はその意識を表面にあらわした人だ。
過去記事:舛添都知事の金銭感覚を通し
自分に金銭独学を

ふるさと納税に関する富裕層の節税テクニックは、
どんな課題を教えているのか。
1 ふるさと納税を知って利用しよう
2 相互が得する経済を考えなさい
3 金銭教育を自分にしよう
中でも「金銭教育」は独学でやらねばならぬ。
学校じゃほとんど教えられない(政治・経済で軽く触れる程度)
私は自分への金銭独学こそ、今後の日本に必要な課題と考えている。
独学の一つとして、金銭の使い道をまとめる。
家計簿や簿記がそれにあたる。
過去記事:簿記の勉強とデレマスの新田さんが
後は情報について敏感になろう。
情報は私が出すものも含め、ある種の「操作」が働く。
気持ちをこっち方向にもっていきたい。
過去記事:共同通信が仕掛ける世論「誘導」心理術
過去記事:ゆうちょ銀行あてメール文書を分解した
なるべく中立な視点に立つため、情報を吟味しながら、
「こんな考えを持つ人だっているよね」
別な視点を持つように、自分を働きかけよう。
