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青山繁晴さんらが見抜く共同通信世論「推量」誘導術

虎の門ニュース

虎の門ニュース木曜日において、
青山繁晴氏が共同通信に対し、クレームを述べています。
(10月29日号、ニコニコ動画は有料YOUTUBEはこちら)

彼は共同通信でかつて記者として働いた。
だから記事のどこに問題があるかを把握している。

そこで、彼が呆れた部分を元にしながら、
共同通信から配布されるニュースを読む際、
気を付けるべきことについて述べていきます。

 

共同通信社って?

共同通信

まずは共同通信の説明を。大手のニュース配信元です。
朝日新聞など含め、多くの新聞社はここから記事を提供しています。
共同通信は非営利組織ということで、
NHKなど記事を受け取っているメディアから加盟費用を徴収。

共同は共同通信

※ 赤く囲んだ部分の記事URLはこちら

共同通信から受け取った記事はほぼ「共同」と、
新聞のどこかに書かれています(上記画像参照)
ただ、書いていない場合も多いのですね。

だから共同通信が配信したニュースかどうかを調べる場合、
下記参照サイトにある「47News」を開いて記事を調べるか、
グーグルなどで記事タイトルを入力した後、

「記事名 共同」で調べると大体出てきます。
それでも出てこない場合は、記事名だけで調べ、
他の新聞社も同じ記事を提供している場合、
共同通信から配布されていると考えておくこと。

共同通信が配布する記事の特徴として、
基本的に日本政府(特に安倍政権)の考え方に批判的な立場を取ります。
同時に中国側の意見は積極的に出します。

特に中国から日本に圧力をかける記事なら嬉々として乗せ、
反対に日本から中国に圧力をかける記事は淡々と済ませる。

参照:現実がわかっても新聞を読むと「戦争反対」しか言えない

なお、同じ通信社として時事通信があります。
時事通信は営利企業で、こちらはニュース記事を新聞社側が購入。
主にヤフーニュースは時事通信が多いです。

共同通信社が配布するニュース記事は読者が読むためのものより、
加盟メディアのために書いている印象が強い。

共同通信の47News

共同通信はどうやってお金を得ているか?

本当に新聞記事を書いているのは誰?

新聞社比較:共同通信の裏側

 

記事一つに現れる「背景知識」

モンゴル大統領、11月訪中 安倍外交に冷や水

【北京共同】中国が11月にモンゴルのエルベグドルジ大統領の中国公式訪問を受け入れ、習近平国家主席と首脳会談を行う方向で本格調整していることが27日、複数の中国・モンゴル外交筋の話で分かった。同大統領の中国公式訪問は約5年ぶり。安倍晋三首相が22日にモンゴルを訪問し「価値観を共有するかけがえのないパートナー」(菅義偉官房長官)と連携強化をアピールしたばかり。中国への対抗意識を基調にしている安倍外交は、冷や水を浴びせられることになりそうだ。モンゴルは中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加している。

上記の記事を通し、青山さんが怒っていた部分を上げます。
一部、青山さんが省略した言葉を補っております。
(動画だと、大体2:00:00あたり、すなわち終盤)

「安倍総理とモンゴル大統領が会談した後に、
なんで大統領は中国習近平国家主席と会談しちゃあかんの?
(ディレクターの)岡本さんと話を終えたら、
(司会の)居島一平ちゃんと話をしたらだめってこと?

(もう一つは北朝鮮の拉致被害者救出に必要だとか)
取材も裏付けもろくに取れていないのに、
短絡的な視点でしか見れない書き方。
冷や水の根拠はどこだ? これがプロの記者か」

共同通信の希望的な観測と取材力のなさが記事に露呈し、
についてクレームを述べているわけです。
記事一つ読めばプロならどこまで調べているのか?
わかってしまいますからね。

何も考えないで共同通信の記事を読むと、
「ああ、冷や水浴びているんだなあ」思ってしまうのです。

 

事実と意見を仕分け

記事を読む際は「事実」と「意見」に分ける必要があります。
以下、私が事実だと考えている部分は赤色意見は青色に分けます。
疑問を持ったところは黄色でマーカーを引きます。

【北京共同】中国が11月にモンゴルのエルベグドルジ大統領の中国公式訪問を受け入れ、習近平国家主席と首脳会談を行う方向で本格調整していることが27日、複数の中国・モンゴル外交筋の話で分かった。同大統領の中国公式訪問は約5年ぶり。安倍晋三首相が22日にモンゴルを訪問し「価値観を共有するかけがえのないパートナー」(菅義偉官房長官)と連携強化をアピールしたばかり。中国への対抗意識を基調にしている安倍外交は、冷や水を浴びせられることになりそうだ。モンゴルは中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加している。

記事の中心は「モンゴル大統領が11月に訪中します」というお知らせだけ。
それだけで終わってもいいのですね。
でもこれだけだと「なんで日本に関係ない情報を配信するんだよ」
と思う人もいるわけです。

これは国際ニュースだから、別に日本は絡まなくてもいいんですけれど、
絡むのだったら日本とモンゴルがどんな関係にあるのか?
「価値観を共有する」としか書いていませんね。

その後、「冷や水を浴びせられることになりそうだ」
「~そうだ(らしい)」といった推測が表れています。
これは事実ではなく、書き手の予想かつ意見です。

「冷や水を浴びせられる」という意味は、
ある人から相手の意気込みをくじくような言動をされるということ。

安倍総理も11月2日あたりに中国の要人と会談を行います。
モンゴルだって日本と会談した後、中国とも会談をする。

「具体的にどこが冷や水」なんでしょうかね?
また、冷や水を仮に浴びせるとしたらどんな形なんでしょうか。
書いていませんよね。

これが共同通信が仕掛ける世論誘導なんだなあと。

 

なぜ意見は断定でなく推量なのか

「いつどこで誰がどんなことをした」といった、
5W1Hで書くことは事実で、「推量」は記者の意見と考えてよいです。
ここで一つ疑問が浮かびます。

なぜ断定形で書かないのか?
一般的に断定形で書くときは物事が決まった状態です。

冷や水を浴びせられることになる。
冷や水を浴びせられることになりそうだ。

末尾を断定と推量に変えてみました。
「~になる」と書いた場合、確実に起きると考えています。
「~そうだ」と書いた場合、確実じゃないけれど起きそうだなあ。
でもこれだけじゃないのです。

「浴びせられてほしいなあ」
裏に「そうなってほしい」という願望が隠れているのです。
ということは、「らしい」は陰で願っているのですね。

表で堂々と「冷や水浴びる」断定で書くと、
多くの人が文句を言うでしょう。

「人の不幸を願う、嫌な奴だな」と。

そこで炎上を少しでも防ぐために、
「らしい」と表現を和らげているのですね。
表現を和らげながら同時に汚い願望を抱いている。

日本語怖いわあ。

 

わかっている前提(実は…)

モンゴルの場所

疑問が一つ浮かびました。
価値観ってどんな価値観なの?
もしかして、共に平和な社会を築いていく価値観ってこと?」

価値観をきちんと説明しない原因は何でしょう?
この時点で「ああ、読み手に正確な理由を教えたくないのか」
と思いました。あるいは「言わなくてもわかるよね?」
前提で書いているのか。

確かにモンゴルに関する情報が新聞などを通して日々入ってくると、
言われなくても大体予測できますよ。
でも、モンゴルに関する情報はほとんど入ってきません。
だから「なんとなく」推測するしかないわけです。

「なんとなく」ほど、事実をつかめません。
いろんな考えを生み、間違えた視点が多い。

入試問題を解く際、問題と答えを読んだとき、
「ああ、こういうことか」なんとなく理解していません?
いざテストで類題が出されると、手を付けられないのです。

体で理解していない、「なんとなく」理解したつもりになっている。
いかに危険なことかわかると思うのです。

まあ、政府もきちんと価値観の内容をきちんと載せないから、
わかったような気分になってしまうのですけれどね。

外務省

日本の外交を知るうえで外務省HPは欠かせません。
日本政府として他国でどんなやり取りを行ったかは、
外務省HPを読めばきちんと書いてあります。
そこで10月22日のモンゴル外交における内容を見ていきましょう。

外務省>10月22日、安倍総理大臣のモンゴル訪問

価値観とは「ある物事や行動に対する見方や考え方」
外務省HPを読むと、「積極的平和主義を支持する」が出ました。

積極的平和主義(proactive contribution to peace)とは、
自国のみならず、地域および国際社会の平和の実現のために、
能動的・積極的に行動を起こすこと(weblio辞書より)

価値観の正体は「積極的平和主義」ですね。
きちんと価値観の中身を書いてほしいものです。

もしかしたら違う価値観かもしれない。
あるいは積極的平和主義と書くと、都合が悪いのでしょうか?
例:海外における日本の良い部分が見えてしまうと、
常に日本を「悪」認定したい人たちから都合が悪い。

 

美辞麗句や誇張表現の裏

ニュースは「中台首脳、歴史的会談」へという内容で、
習近平国家主席と台湾の馬英九総統がシンガポールで会談を開く。

1949年の分断後以来であり、歴史的といえばそうかもしれない。
台湾の馬は親中派よりで、台湾を振りに陥れる貿易協定を中国と結びそうになり、
台湾の大学生が国会に立てこもりを行いました。

結果、協定はお流れになったのですが……今回行われる中台会談は、
またこの協定が結ばれる確率が高く、注視しているとのこと。

この中で青山繁晴さんが述べていました。「歴史的は間違いだ」

記事の見出しや中身に「歴史的」「素晴らしい」といった、
ほめたたえる内容があった場合、実は裏でひどいことが行われようとしている。
美辞麗句の裏に汚い未来が待っている。

きれいな言葉は思考を停止させる効果があります。
また、「良い印象」を与える意味もあります。

本当はあくどいことをやろうとしているのに「素晴らしい事業だ」
と書かれると、「あれ、やることって実はよい事かな?」
錯覚を起こさせるのですね。

参照:台湾と中国が結ぼうとした貿易協定で立てこもり

 

伝える側もよくわかっていない

須田のオジキ

金曜日の虎ノ門ニュースにおいて、
オジキこと須田慎一郎さんが述べていました。

「記事を書く側は(背景事情を呑み込めないまま)
何も考えずに書いているんじゃないか」

「日本のメディアは重要な映像を伝えてないことがしばしばある。
伝えない理由や意味も意図的でなく、単純にわかっていないんじゃ?」

書く側が何もわからないとはどういうことか?
私を例に見ると、はじめに記事を書くときは下調べをしません。
まず事実と意見を先に書きます。

一度記事を書き終えてから背景知識など、
一つずつ言葉を調べていきます。

言葉を調べるだけでなく、言葉がどんな意味を持つか?
背景知識は意味とつながりが大切です。

すると、最初に私が抱いていた感想と真っ向から反対の考えが出たら、
最初に思っていた意見もなるべく載せつつ、
考え方が変わったことも載せていきます(たいていは編集中に消す)

記者が記事を書くとき、制限時間があります。
その中でわかる範囲内で記事を書かなければならない。
背景知識を調べる時間がないのかなあと思いました。

須田さんに言わせると、
よくわかっていないということは筋道が建てられていない。
たくさんの情報がありすぎて、整理できていないんじゃないかと。

 

情報の怖さを再確認

安倍総理と反日韓国
※この後安倍総理に扮した韓国人がぼこぼこにされる。

情報は単なる「言葉の羅列」です。
しかし言葉は「感情、思想」を含んでおります。

例えば「悲しい」というとき、どんな印象を思い浮かべます?
人が涙を流す、事件があってボーっとしている。
そんな状況を思い浮かべると思います。

で、毎日似たような情報を入れられると、
だんだんその情報に考え方を染めていきます。
結果、行動を縛るようになるのです。

例として韓国が日本に対して行う反日教育。
反日教育を行うまで、韓国から見た日本は「隣国」です。
そこに日本がやった酷いことを教える。

酷い内容の中には、自国がやらかしたこともあります。
それを国民に知らせたくないため、日本に罪を擦り付ける。
国民のほとんどは自分から情報を得ようとしません。

教えられた情報だけで判断する「受け身」的な生き方です。
受け身って考えているように見えて、自分のことしか考えていません。

結果として教えられた内容だけで、
日本という国は「隣国」⇒「敵国」に変わる。

さらに「身分が低い者にはどんな要求をしたっていい」
一つの価値観を徹底して教え込む。
身分が低い者の一つに「日本」を指摘することで、
「日本には何を要求してもいいんだ」と考えてしまうのです。

※ 他に紋切型(型どおりで融通が利かない)の定型句を使い、相手の心に思想を植え付ける。
例:戦争反対は戦争に対する様々な考え方を出さない
ルサンチマン:強者に仕返しを欲する、弱者が持つ恨みの心(ニーチェ用語)

韓国はスワップを再締結しようと動いています。

そのやり方が日本から見ると上から目線であるのも、
今まで受けた情報によって一つの行動様式が出来上がり、
教えられたことを実行しているに過ぎないのです。

時代が変わり技術の進歩によって、
情報に対する扱い方が行動の変更を促します。
俗にいう「世の中の流れが変わる」というものです。

気づかない、見ない、流れを否定すると、
自分たちの立場がひたすら嫌な方向に追い詰められるのです。

 

記事を読む勉強をしよう

新聞を読む際、事実と意見を区別すること。
事実と意見を一緒にしているから、つい誤解をしてしまう。
何気なく読んでいると、いつの間にか情報が頭の中に入り、
潜在意識にまで入り込んでしまい、行動を制限する。

情報の怖さは単なる言葉の中に「思想」を含むところ。
きっちり心の奥底に影響を与える力があります。気を付けてくださいね。

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ティラノスクリプトや小説家になろう、ピクシブ他で物語を書きながら、 「私が気になった事件」の裏側を作家の視点で書いているおっさん。

プロフィール画像は自画像でなく、Megabe-0ブログのマスコット、めがびちゃん。

 

雷が苦手で、光を見ると頭が固まる(元から固い)。 月初めは墓参りと神社参拝を行い、賽銭箱へ1万円を入れた際、とても気持ちがすっきりした。

 

■ 簡単な自分史 ■

0歳:釧路のある病院で生まれる。暇さえあれば母乳を吸って、ご飯を4膳食べても体重が落ちるほど、母のダイエットにものすごく貢献したらしい

 

3歳:行方不明になり、全裸で海を泳ごうとしたところ、いとこのお姉さんに発見され、この世へ留まる

 

8歳:自分のお金でおもちゃのカードを初めて買い、経済を知る。なぜか父親に怒られ、家出するがすぐに見つかる。

 

12歳:学校で給食委員長になる。委員長として初めて全校生徒の前にて演説する際、原稿用紙を忘れてアドリブで笑いを誘いながらも何とかやり過ごし、多くの生徒に名前と顔を覚えてもらう。また、運動会の騎馬戦では変なアドリブを行い、多くの笑いを誘った。

 

18歳:初めて好きな人ができたけれど、告白が恥ずかしくてついにできず、別れたことを今でも根に持っている(妻となる人にははっきり言えてよかった)

 

21歳:大学在学中、アルバイトを始める。人手不足かつとても忙しい日々を過ごしながら「どうせなら自分から楽しいことをしていきたいなあ⇒起業って選択肢があるのか」働き方の選択肢を見つける

 

27歳:自分で作った会社がうまくいかず、一度たたんで都落ち。実家でとことん自分を責める日が続く。「何をやっても駄目だな、お前は」など。自分を責めても自殺ができず、体中から毒素があふれ出て苦しい日々を送る。寝るのも怖かった日々。

 

28歳:「このままじゃいけない」決心を決め、小学校からの勉強をやり直す。高校の勉強で躓きながらも、学び直すうちに「自分は何もわかっていなかったんだなあ」大切な教えに気づかされる。 加えて、小説やイラストなど「今までの自分が手を出さなかった分野」に手を伸ばしてみた。

 

29歳:「定義」と「自己肯定」こそが生き方を決めると気づかされ、不安な日々が起きても、心が強くなったと感じる。でも子供の誘惑にはめっぽう弱くなる。

 

35歳:人生初の交通事故(物損)に出会う。冬道の運転で車を上下に大回転(スピンではない)を体型氏、何とか命を取り留め、なぜ生きているのかわからない状態に陥る。

自分の生き方はすべて自分が握っている。わずかな瞬間にしか現れない「自分の真実」を表に引きずり出し、ピンチからチャンスを生み出す発想や視点をブログやメルマガ他で提供中。