
ども、しゃしゃ。
書店で「名画で学ぶ経済の世界史」があった。
一枚の絵には絵画にはいろんな歴史が詰まっている。
経済はもちろん、当時のサロン、社会状況……
だれを顧客に描いたのか。
あるいは顧客をあきらめて自由に描く。
お金のために描く芸術家もいれば、
真理の追究や鑑賞者をあっといわせるために描いた人もいる。
一つの作品からたくさんの芸術家が命を懸けて腕を磨き、
あらゆる方面から一つの世界を創り上げていった。
私もティラノスクリプトでの物語をはじめ、
インスタにはイラストを上げている。
本にあるルノワールの理想を読んだとき、
「ああ、だから自分はルノワールが好きなんだ」
心から思ったよ。
私が思うルノワールの良さ
ルノワールのイレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(初音ミク) pic.twitter.com/xG20uGLASV
— robotduxi (@ROBOTDUXi) October 16, 2020
ルノワールの絵は明るい。エロい。
明るさとエロさの二つを追求した画家といえば、私の場合はルノワールだ。
ちなみに一番好きな絵がエロさが全くないイレーヌ嬢だったりするw
漫画家やイラストレーターならいっぱいいるよ。
あの時代に堂々とエロさと明るさを出した作家は、
ルノワール以外いないと自分は思っている。
エロさなら他の作家だって描いている。
ルノワールはエロの中にも明るさが潜んでおり、
エロじゃない油絵にも「家族の温かさ」がにじみ出ている。
家族だけでなく肖像画ひとつにも明るい雰囲気が出ており、
普段のルノワールは「暗い人」なんだろうなと思ってしまった。
暗いんだけど、暗さになじむのでなく抗う。
抗うからこそ「明るい作品」が結果としてできる。
私はルノワールの生い立ちを詳しく知らないので、
絵を通して勝手に思ったルノワール像を描いているよ。
ルノワール「絵を描く目的は幸せ」

名画で学ぶ経済の世界史185ページに一つの答えがあった。
ルノワールは「見る人を幸せにする」ために絵を描いている。
もちろん見る人の中には「自分自身」も含むわけだ。
ルノワールは描き人であり同時に第一鑑賞者だ。
例えるなら私がR-18系イラストをピクシブに乗せるとき、
モザイクもぼかしなしの無修正画像を堪能できる。
日本の法律上、隠さなければならないけれど、
隠す前のイラストを私はじっくりと堪能できる。
描き手は同時に第一鑑賞者でもある。
第一鑑賞者として「見る人を幸せにする」
第三者にとっても幸せにする。幸せになるからこそ「流れ」が生じる。
何らかの形で支えたい気持ちこそ、キャッシュポイントが生まれる。
ここでルノワール自身が「いいえ、自分は何もいりません」
宣言すればキャッシュポイントはなくなる。
「くれるならぜひ喜んでもらいます」
もらう人が正直に「もらいます」言うからこそ、お金の流れも生まれてくると。
さらに「この幸せを描いてほしい」
依頼人が生じると、ルノワールが自由に取引できる。

最近、ピクシブがリクエスト機能をつけた。
有料リクエストで絵を描いてくれるサービスだ。
私はどうしてもやってもらいたい作家のリクエストを待っているが、
一向にやってくれないんだ……。
「どういう絵を描くか」というより「何を提供するか、提供したいか」
提供でもないな。
「自分も不幸に進まない決意」というべきだろうか。
不幸のヒロインを辞めて幸せのヒロインに進む
#ルノワール ピエール=オーギュスト・ルノワール 『ピアノに寄る少女たち』pic.twitter.com/3ockAJuuYN
— 世界の名画 (@Lovely_WorldArt) October 20, 2020
絵画とはちょっと関係ない話題だけど、
私は何でもかんでも「不幸」に結びつけたがる癖を持っている。
不幸のヒロイン願望というか。
最近、自分が何かあればすぐ不幸のヒロインになりたがる心理に気が付いた。
不幸のヒロインは自分が不幸でかわいそうな子だからこそ、
成功に進むのが怖いし、成功後に生じる予想外のクレームにおびえるし、
生きていてろくなものじゃない。
何より不幸でも何でもない出来事をすぐ不幸に結び付け、
「自分がどれだけ成功できないか」を生き方通して示している。
成功を望んでいるのに「私が成功しない理由がこれだけある」と、
自分で成功を拒んでいる生き方を送っていると気づかされたんだ。
不幸のヒロイン願望はまさに「不幸になりたい願望」からの、
「実際、私不幸な人間として夢をかなえています」を示している。
#ルノワール ピエール=オーギュスト・ルノワール 『舟遊びの人々の昼食』pic.twitter.com/q41Tw14JI8
— 世界の名画 (@Lovely_WorldArt) October 14, 2020
一方幸せのヒロインは基本叩かれ妬まれるし、
どんな理不尽な仕打ちを感じても決して不幸なんだと思わず、
「これも幸せにつながる出来事なんだ」
あらゆる状況を「幸せの一つ」にもっていかねばならない。
幸せのヒロインは今も含めて幸せなので、
自分に対して恨みつらみの言葉をかける必要などない。
心が軽くなり、何よりやりたいこともわかる。
自分はもちろん相手も喜ぶようなことをやりたい。
幸せのヒロインに気持ちを変えると自然と向かうんだ。
もちろん全員が喜ぶわけでなく、一部はクレームを出すよ。
だけど一部であり9割は喜んでくれる。
何より自分自身が喜んでいる。
ルノワールの「見る人を幸せにする」は、
不幸のヒロインを捨てて、幸せのヒロインに沿って生きる!
強い生き方を思ったよ。
名画で学ぶ経済の世界史の面白い読み方

私はルノワールの絵に一つの理想を抱いていたので、
ルノワール中心に読んだけど、印象派の試行錯誤もなかなか面白い。
当時の世界史そして文化、彼らの考え方、既得権益、参入障壁など、
「経済と経営の視点」で当時の美術状況を書いているから面白い。
私もイラストを描いているけど、どんな芸術もやはり一歩先に出るには、
色々な覚悟を持たねばならぬ。
はじめは「こんなの受け入れられるか」という心の声、
実際にいただく「へたくそ」などの罵倒、
そして周りから認められつつも同じく生じる、
「お前の絵ってまだまだだなあ」内なる言葉というか、
自分の中にある様々なトラウマ克服。
本を通して参入障壁を破る大変さと、
先人はいかにして破っていき、我を通したのかを知り、
ぜひ自分の中にある大きな壁をぶっ壊してほしい。
芸術一つにもいろんな世界史があるので、
ぜひ芸術家の人生と世界の歴史を堪能してほしい。
