おはよう、しゃしゃ。
今からセンター試験地学を対策する場合、いつ頃やればいいのだろう。
調べたらびっくりした。人によっては7日で70点をとれるという。
最低でも1か月ほどみっちり学べばとれるという。
昔から地学は短期間で高得点をとれるから穴場だという。
だけど本当に穴場だろうか?
共通テスト地学基礎って7日ほどで何とかなるの?

基本、センター試験地学基礎は地学に比べて範囲が狭い。
反面、地学の範囲は広く難易度もぐっと上がる。
だからといって基礎が簡単とは言わない。
基礎であっても「基本」がわかっていないと解けない。
たった1週間で高得点をとる際、基礎を疑いなく丸ごと暗記し、
練習問題を解きながら「大まかな回答パターン」暗記で終わるだろう。
後は4択以上の選択肢から回答を選ぶ確率精度を上げていけば、
7割くらいは取れるのではないだろうか?
確率は「確実」ではないので、当てにしてはならない。
ちなみに過去、センター試験だったころ私は当てずっぽうである科目を解いた。
すると30点位取れたよ。地学でも一般常識があればあるところまで解ける。
一般常識とは地学を全く勉強していない状態でも、
日々のニュースを読んで理科系に関心を持っていれば解ける内容だ。
甘ちゃんを容赦なく叩き落すために、ちょっと問題を意地悪くひねっている。
ひねり方は教科書を読んでも過去問を解くだけでは難しい。
根本的な考え方を要求されているからだ。
問題を解くのに必要な根本的な考え方とは?

地学基礎とはいえ地学から出題範囲を狭くしただけで、
扱う難しさは地学とほぼ変わらない。
教科書に丸ごと書いてあるものを選ぶ問題もあれば、
練習問題や過去問にも全く乗っていない問題と向き合わねばならぬ。
むしろ未知の問題にどう取り組むかが問われる。

例えば上記画像は月と金星の距離が近いときに撮影した。
基本問題ったら「離角」が問われるかもしれない。
ちょっと難しくなると方角、金星を見た時間についても問われるだろう。
さらに見た時期が真冬だったので、月の位置関係を問われるかもしれない。
※方位磁針で測ったところ、ちょうど西の空だった。
もう少しひねっていくと……いろいろできるわけだ。
未知の問題へ対応していくには次の条件が必要だ。
- 基本用語、基本現象の理解
- 練習問題を通した「答えにたどり着くまでの考察」
基本用語や基本現象は地学の教科書あるいは資料集で賄える。
ただ目で読むだけでなく、ノートに現象を書き込んで基本を体に叩き込まないと、
いざ問題を解くとき「あれ、金星って朝だっけ、夜見られるのだっけ?」
基本で躓き、頭が真っ白になりやすい。
教科書及び資料集の役割は体に基本を叩きこみ、
「金星は基本、夕方の西の空に見えるから」
悩まずすっと出せる「自分自身が教科書になる」状態を目標としている。
たった1週間で高得点を叩きだすひともいるけれど、あてにしない。
きちんと基礎をたっぷり叩き込んでおけば、
問題を解く際も教科書に記載された基本をもとに考察できるから。
そのうえで問題集を解いて場数をこなしていく。
ただ問題を解く、暗記するだけではない。
「この問題を解くとき、基本現象としてあれとこれがあり、
注意点としてはここを意識していなければならない」
自分のころ場でスラスラ開設できるようになれば、
未知の問題を解くとき大いに役立つ。
私が問題を解くときは
- 定義の確認
- 問題文の条件を再確認
- 解くまでに必要な考えを抑え組み立てていく
- 試行錯誤しながら回答へたどり着く
4つのステップを基本と置いているよ。
なるべく手にしたい「基本の教科書」

地学の教科書が数研出版や啓林館から出ている。
地学の教科書なんて、一般人は手に入りにくいから助かる。
教科書は必ず用意しておこう。
センター試験の出題範囲はもちろん、キーワードや地学現象の説明を書いている。
地学現象を論述する際にも、大いに役立つよ。
何より問題集を解いて、あるところで成績が伸び悩んだときに読むと、
少しずつ地学の根本(本質)がわかって、成績が必ず伸びるよ。
数件でも啓林館でもいいから、どちらか一冊は必ず用意しよう。
近くの書店で入手するなら数研出版がいい。
啓林館は2018年に教科書を改訂したよ。
アマゾン:もういちど読む数研の高校地学
アマゾン:地学 高校用 文部科学省検定済教科書 [地学302] 数研出版
アマゾン:地学 改訂版 [61 啓林館 地学 303] 高校教科書 文部科学省検定済教科書
最も入手しやすい「ひとりで学べる地学」
数研の地学教科書が販売されていなかったころ、私はこちらを購入した。
巻末に練習問題はある(解説がほとんどないけど)
ひとりで学べる地学は頻繁に更新しているよ。
アマゾンや近くの書店で「最新版」を確認しておいてね。
ひとりで学ぶ地学は書店で気軽に入手できる。
どうしても教科書を入手できない場合、ひとりで学べる地学で入試に対応できるか?
こちらで語っているのでぜひ読んでほしい。
地学資料集「図表」

今までは浜島書店からの資料集しか出なかったが、
やっと数研出版から地学資料集が出たよ。

「こっちのほうがよさそう」思った方を購入しよう。
数研出版の地学資料集はひとりで学べる地学よりも情報量が詳しいので、
教科書を入手できないならぜひ購入すべき一冊だ。
教科書を入手できない場合、確実に資料集を手にしておこう。
数研の資料集は簡単に入手できるよ。
☆ニューステージ
楽天:ニューステージ地学図表 新訂 / 浜島書店 / 浜島書店
☆地学フォトサイエンス
センター試験過去問地学

センター試験の過去問をすべてやる。
センター試験も地学と地学基礎に分かれている。
地学は二次試験対策にもつながる。
二次試験対策を兼ねたセンター地学をやる際、
マークシートという感覚を捨てて、記述問題として行う。
くわえて「なぜそれが正解なのか」を自信もって指摘できるまで、
何度も復習していくといい。
教科書と合わせて必ず持っておこう。
☆教学社
アマゾン:センター試験過去問研究 地学 (2020年版センター赤本シリーズ)
☆河合塾
練習問題はきちんと順序を立てて勉強を

地学基礎に関する参考書はいっぱいある。
いくつかの問題集を読み、しゃしゃにとってウマの合う問題を選べばいい。
どれだけ詳しい回答であろうとも、基本(教科書、資料集の知識)がないと、
全く分からないし読めないからね。
雰囲気にのまれないための勉強法

大学入学共通テストは独特の雰囲気がある。目の前に参考書はない。
頼りになる道具は自分の頭のみ。一度緊張すると時間を奪われる。
問題を解くだけでなく、ストレスや体調とも戦わねばならぬ。
だからこそ、教科書がなくてもパパパっと知識がでるよう、
普段から問題を解くとき「訓練」をしておこう。

地学基礎は主に文系であり理系は地学である。
「地学を勉強したいんだ。共通テストは何とかなる。
しかし二次試験の参考書や問題集がない……」
思っているならこちらを参考にしてほしい。
正直、地学の二次試験に的を絞った参考書は少ないが、
センター過去問「地学」をはじめ、後は……確かめてほしい。
