![まひつくん](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2016/04/hhtyh.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
おはよう、しゃしゃ。
ついさっき、子供が物語を書いた。
国語を習っていないから、基本の文章ルールも分からない。
原稿用紙を見たとき、感じた。
「漢文(白文)じゃないか」
ひらがなだけの文章
![フリー文章](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2016/04/hry5r6rr5.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
原稿用紙に書かせた理由として、
「文字にばらつきがあり、読みにくい」からだ。
解読にも時間がかかったし、
「あれ、これなんだっけ、えーと、うーんと」
書いている本人も読めなかったのだ。
そこで「原稿用紙に書け。原稿用紙は一文字ずつ埋める。
自由帳に書いているから、文字もばらつきがあり、乱れる。
原稿用紙なら一文字しか入らないから、文章が読みやすくなるはず」
1時間後、子供が「できた」言った。原稿用紙を見ると「漢文」だった。
![白文のようなひらがな](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2016/04/r3gf3.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
よく見ると、空白はあるんだけど、改行ではない。
子供に尋ねたんだ。
私「段落って知ってる?」
子「知らない」私「改行って知ってる?」
子「知らない」私「、や。(句読点)は?」
子「知らない」
子供は幼稚園で過ごす日々の自主訓練により、
ひらがなやカタカナをある程度書けるようになった。
しかし「文章を書く規則」は習っていないようだ。
改行や段落のすばらしさ
漢文には改行や段落に加え、「、。」や「()」もない。
書き下し文を書いた人も読むうちに「ああ、面倒くさい」
思ったのではないだろうか。
「新しい文脈なら、ここで区切ってくれよ」
「どこまで会話なのかはっきりしてほしい」
「文章の終わりなら区切ってほしいなあ」
不満がたまり、「」や、。といったルールができた。
(国文法に関する文献があれば、読んでみたいな)
漢文は白文で、句読点すらない。
読み手は「こういう内容なのね」通じたから、
分ける必要がなかったと考えている。
しかし時がたつと今までの読み方では徐々に、
「うわあ、読みにくいわあ」考える人が多くなった。
技術の進歩と文章
![](https://i0.wp.com/ecx.images-amazon.com/images/I/51oRkB28x6L._SL320_.jpg?w=728)
現代は「わかりやすく、すらすら読める」文章ほど好まれている。
理由の一つが「スマホで読む人」が増えたからだ。
(しゃしゃは今、どちらで読んでいる?)
スマホはパソコンと違い、片手一つで文章を読む。
難しい言葉を使うと、ストレスを与えてしまう。
スマホきちんと読んでいるようで、
適切な情報を抜き出しているに過ぎない。
よって「要点」を抜き出す力を鍛えられる。
技術の進歩に合わせ、思考や行動も単純になった結果だ。
技術が増えると、手段や世界観も広がる。
すると、今まで使っていた道具が新しいものに置き換わり、
古いものは使わなくなってしまう。
原文と現代語訳の違い
![](https://i0.wp.com/ecx.images-amazon.com/images/I/51FBjeoKc1L._SL320_.jpg?w=728)
今はほとんどの古文を「現代語訳」つきで読める。
しかし現代語訳を読んで終わってはいけない。
必ず「原文」を読むべき。
内容だけなら「現代語訳」を読んでつかめばいい。
しかし「その当時のリズム、考え、文化」に触れるなら、
現代語訳では絶対に無理だ。
原文を声に出す、写経して体内に取り入れる。
すると「リズム」はもちろん、
「その時代の人が持っていた考え方」を吸収できる。
吸収したうえで「現代」に何かしら応用できないか。
考えてみると、役に立つと考えるよ。
中国の古典本:大学・中庸 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫)
おすすめ古典音読本:竹取物語(風刺テクニックが面白すぎる)
白文が読みにくい理由
![](https://i0.wp.com/ecx.images-amazon.com/images/I/51M3rLmpLkL._SL320_.jpg?w=728)
子供が書いた文章を読んで、
「段落や改行、句読点など文章を書く規則がないと、
読みにくいし、ストレスがたまるなあ」感じたよ。
文章規則を生み出した先人はすごいと思ったよ。
でなければ現代もかぎかっこをはじめ、
句読点や改行がないまま、文章を読まされていたからね。
おまけ:漢文の勉強と常識
![](https://i0.wp.com/ecx.images-amazon.com/images/I/51egJ3yshoL._SL320_.jpg?w=728)
漢文は句形を勉強し、単語を学びながら本文を読む。
大学入試の参考書や問題集を「体が勝手に覚える」までやろう。
後は本文をひたすら読んで答える……だけじゃ物足りない。
「中国の古典常識」は知っておいたほうがいい。
現代語訳を読んでも「は? 意味がわからん」内容が多い。
たとえると、スマホを持っていない人が所持者から
「今さ、アプリをDLして遊んでいるんだ」言われても、
「何言ってんだ、こいつ?」理解できない。
スマホを手に入れ、アプリをダウンロードしていないからだ。
同じように、当時の中国を知らねば、
現代語訳を読んでもさっぱり理解できない。
世界史+倫理:ゆげ塾の中国とアラブがわかる世界史
そこで「世界史の中国(古代中国から清まで)」が一つ。
「倫理」で中国の思想を勉強しておくといいよ。
勉強したうえで漢文を読むと、読まないよりは理解できるよ。
![お願い](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/05/sheare2.jpg)