おはよう、しゃしゃ。
現在、ウルトラマントリガーを朝9時に放送している。
今の時代はいいものだ。
そしてまだまだ自分の中から幼児性は抜けないものだ。
ツイッターといった実況道具があるおかげで、
大の大人も平気な面でアニメや特撮を楽しめる。
さて、私はウルトラマントリガーを見ている。
アクション部分は素晴らしいの一言に尽きる。
どんどん素晴らしい演出をやってほしい。
一方で脚本だ。急ぎすぎているなと感じた。
おかげであまりぐいっと入れないでいる。
現在、自分もRPGゲームを作っており、
自分の物語を振り返るうえで、
他人の作った物語を見る行為は大切だと考えている。
他人の作品を批判し、批判で浮き出た部分を自分の作品にも向ける。
結果、シナリオにより磨きがかかるのではないか?
トリガーというよりは主人公のケンゴをみながら、
なぜ「浮いてるなあ」と感じるか、考察してみたい。
※トリガーファンの方々、気分を悪くしたらごめんね。
ウルトラマンシリーズの要点
私にとってウルトラマンの脚本はあってないと捉えていた。
とりあえずどんな展開(ホラー、コメディ、感動、後味悪い他)がきても、
怪獣及びウルトラマンを出して戦わせればいい。
戦いがなくても怪獣を出して、ウルトラマンと会話させる。
怪獣及びウルトラマンがメインであり、
人間は二組を支える素材、おまけ程度だと認識していた。
今回のトリガーはZに比べるとシリアス+ミステリー要素が強いと感じ、
脚本の展開がウルトラマンの登場及び展開にどうつながるか?
少なくともZやルーブにあったゆるさがないなと思っている。
※2話時点の感想であり、話が進むと緩さが戻ってくるかもしれない。
特にシリアスだなと思った理由はケンゴの理念にある。
ケンゴの「みんなの笑顔を大切にする」
主人公マナカケンゴの理念は単純だ。
おっさん(ミツクニ)から「夢見る未来は何か?」と尋ねられた際、
「火星で生まれた花(ルルイエ)を咲かせたい。
苦しい時でも悲しい時でも、見た人が笑顔になる。
そんな花を咲かせたい、みんなを笑顔にしたい」
みんなの笑顔を大切にしたい。
まだ最終回でないし1話だから、自分は次のように捉えた。
「若いなあ」
理念はいいんだ。後の展開につながるから。
「うん?」
感じた部分が悪の女ウルトラマン(カルミラ)が、
トリガー像をぶっ壊そうとむち打ちし、
守ろうとしたケンゴにもむち打ちを行ったときだ。
ケンゴの前に謎の女性(ユザレ)が守ってくれたものの、
何発もカルミラにぶたれて、消えてしまった。
やめろ、やめろ……ケンゴの中に怒りと意思がわく。
ケンゴ「みんなを笑顔にしたいんだ」
ケンゴのセリフの後、トリガーの胸が青く光り、
前世の記憶(?)の一部を思い出して、変身するのだが……
ケンゴのセリフに大きな引っかかりを覚えた。
「今、そこでいうセリフか?」
もちろん、話が進むにつれてトリガーが何を考えていたか。
例えばトリガーが封印される前、
トリガー「みんなを笑顔にしたいんだ!」
言った後に石化されたならば、話はわかる。
ケンゴのセリフがカギとなって、
以前の自分の理念を思い出し、封印が解かれるのだから。
※この記事はトリガー2話目を見た後書いている。
ケンゴがどういう存在だったかが現れるにつれ、
後の自分は納得していくんだろうと考える。
自分が引っかかりを覚えた個所として、
カルミラに殴られて怒りと意思をふつふつ感じているとき、
「みんなを笑顔にしたいんだ」
なぜこの一言が急に出てくるのか?
例えるなら「今日の夕食、何にする?」と聞かれたとき、
唐突に「俺は野球をやりに行くんだ」と言ってる状態だ。
状況によっては十分に通じるんだけど、
野球をやる予定もない状況で言われると「は?」と冷めてしまう。
夕食の質問に近い違和感を私は感じた。
もしカルミラが徹底してケンゴを罵倒しつつ、
「お前ら人間には夢も希望もないんだよ、あきらめな」
言った後なら、ケンゴのセリフがすっと入ってくる。
もう一つ、カルミラらにぼこぼこにされたトリガーが、
何らかの力で石化される前に放った一言、
「みんなを笑顔にしたいんだ!」でも納得は行く。
ケンゴ=トリガーの記憶が一致しだす状態だから。
いきなり「みんなを笑顔にしたい」と、
しかも自分の命が危なくなる場面で言われても、
現時点での自分は大きな引っかかりを抱く。
なおケンゴを含む役者の演技について気になる部分はない。
ドラマだもん。演技のうまさ/下手さも話とともに
違和感を抱かなくなるのだから。
アキトに対して「笑顔にしたいんだ」
ウルトラマントリガーOPの登場人物紹介に現れる謎の文字(古代文字?)日本語変換できました。
今後本編に登場するかもしれない謎文字の解読にお役立てください。#ウルトラマントリガーOP映像が初めて流れる第2話https://t.co/mTKWWLTZgc pic.twitter.com/ng55ftVCF9
— ルヲー (@fukutaro01) July 17, 2021
2話目でも「うん?」感じる部分があった。
2話目でケンゴは地球に降り立ち、ガッツメンバーと出会う。
ガッツはいろんな人材にあふれている。
ケンゴと仲良く接する人もいれば、
小生意気なメトロン星人、怒りを向ける青年(アキト)など。
最後になるとメンバー仲もだんだん一つにまとまるから、
初期の険悪さ(一部)を覚えておきたいものだ。
2話でもケンゴは「みんなを笑顔にする」を掲げている。
ウルトラマントリガーを示すキーフレーズだね。
話を通して、ケンゴはどういう形で笑顔にしていくのか?
で、メンバー紹介を終えた後に怪獣ギマイラが現れた!
ケンゴらは隊長の指示によって町の人々を避難させる。
途中、ギマイラに銃を一発お見舞いした後、
女性隊員(ユナ)が焦る避難民に対し、落ち着くよう対応する。
ユナの対応を見たケンゴは
「みんなを笑顔にするんだ」言って、誰も見てないところで変身する。
ここはケンゴの若さと性格が出ているね。
隊の規則に沿わないで単独行動をとるシーンは、
視聴者によっては不快を抱くかもしれん。
5分程度でギマイラを倒したのち、次なる敵(ターゴン)が上からやってきた。
ターゴンと戦い、ぼこぼこにされて一時撤退。
人間に戻ったケンゴはアキトにスパークレンスをとられ、
「俺が作ったものだ」アキトは怒りながら言った。
ここでアキトがどういう人物なのかがわかる。
アキトが古代武器を改良させた事実。
自分が変身してユナ隊員を守るはずだったのに、
役割をケンゴに取られ、やり場のない怒りをぶつける描写。
ケンゴは一応謝った。
この後だ。「うん?」と思った部分は。
ケンゴはアキトに対しても
「ユナもアキトもみんなが笑顔になる未来を作る」言った。
私はケンゴの一言に再び違和感を抱いた。
自分の中でせりふがつながらないというか、しっくりこないというか。
この後の展開だ。
アキトは「うざい!」言い放つ。
ケンゴは「(みんなが笑顔になることが)僕の夢見る未来」答えた。
アキトはにらむだけでシーンを終えた。
「え、これでこのシーン終わり?」
アキトは「これ以上、こいつに怒りをぶつけても意味がない」
悟ったのかもしれないが、私は納得がいかなかった。
あと一言だけ欲しかったなと思う。
「だったら強くなれや」だの、
「俺はお前を認めない」だの、何かが欲しかった。
この後、ミツクニからアキトに対して、
「ケンゴを支えてやってくれ」と助言をもらい、
「うざい」言いながらケンゴを支えてくれる。
アキトのツンデレはいい(笑)
ケンゴもアキトの扱い方を理解して、にやにやしてるしw
「うん?」に戻る。
現時点で2話しか放送していない。
ケンゴの「みんなの笑顔を見る未来」には違和感があった。
言葉の選び方というかシーンで使い方というか、
「そのシーンでわざわざ言わなくてもいいのでは?」
自分が違和感を抱いた箇所で使うから、
物語から一瞬。ぱっと離れて現実に返る。
いい夢を見ていたのに、横から変な一言が入って、
急に目が覚めてしまう状態にそっくりだなと思った。
急ぎすぎな展開に感じるわけ

画像元はトリガー予告2話より youtu.be/cIUhlZWIstY
1話が終わり、次回予告が流れた。
ターゴンとギマイラがタッグを組んでトリガーへ襲い掛かる。
二匹相手にトリガー+ガッツは戦うと考えていた。
まさかギマイラが5分で退場するとは思わなかった。
ギマイラがいなくなったと、ターゴンとの闘いになるのだが……
ギマイラ即退場(トリガー劣勢からの一発大逆転)
→ターゴンが続けてやってくる展開を見て、
「急ぎすぎてるなあ」
なんで自分は急ぎすぎてると思ったのだろう?
- ガッツメンバー紹介
- ギマイラ登場
- ターゴン登場
3つの重要イベントを25分以内に収めたせいだろうか?
メンバー紹介+ギマイラ襲来で十分に1話使えるのに、
急にターゴンという新しい情報がすぐやってきた。
急ぎすぎてるからこそ、自分の中にスカッとした気持ちが生じなかった。
もうちょっとゆっくりやってもいいんじゃないかと感じたよ。
勉強(英語)例えるなら、今日は関係代名詞を習った。
10分後who,which,thatの区別もつかないところにwhatを入れた。
関係代名詞とは何かも体で理解しないまま、
次々と新しい情報が入ってくるので、
「ついていけない……」
脳内で混乱が生じ、スカッとした気持ちが生じない。
関係代名詞の働きが一つずつわかると、
「what、めっちゃ便利やん!」感動できる。
6から8割同じ情報(復習)
+2から3割ほど新しい情報を出しながら勉強し、
見る人・学ぶ人が大まかに理解したうえでやるなら、
「ああ、これがこういう意味を持つのか!」
色々つながって感動に結びつくと考えた。
今回、新情報が立て続けに出たうえ、ギマイラが雑魚扱い(笑)されたから、
あまり心がスカッとする状態ではなかった。
セリフ一つで役職と問題がわかるのはいい!
アキトくんの「才能はあるし努力して備えてもきたけど自分自身は選ばれなくてサポートに回るしかない」っていうのどこかの誰かさんを思い出しますね…#ウルトラマントリガー pic.twitter.com/mX4MjXEKGf
— 海月の骨 (@m_katsuhira) July 17, 2021
一方でニコ生コメントを見ていたら、
1話の脚本について、次のセリフを見つけた。
余計な説明(演出)を入れなくても、セリフ一つで状況がわかる。
火星と地球がどれだけ違うのかもシーン一つでわかる。
ここらは純粋にいい。
ガッツメンバーもどう化けるのか。
ケンゴの成長含め、楽しみでたまらない。
さて最終回の感想はこちら。
自分の物語(脚本、小説、漫画他)に生かすために

今回ウルトラマントリガーの記事を書いた理由は
批判を通し、自分の脚本がどう他人に見られているのか。
自分では特に問題なく、時に熱く語った場所でも、
他人から見ると「ここうざいなあ」思われてないか?
自分の内側から生じた感動や違和感をもとに、
改めて脚本を練り直したいと考えたからだ。
どうだろう?
例えば人と仕事の話をしているとき、
自分の言動が他人からどう見られているか、なかなかわからない。
だからこそドラマや作品を通して、
自分が気になった部分を掘り下げていくと、
結果、自分を変えていくための手段になる。
自分の中に引っかかりを覚えた個所は、自分も似たような展開をしている。
引っかかりを通して自分の脚本も同じ違和感を与えてないか?
違和感を少しずつ直していけば、読者にすんなり入ってくるのではないか?
批判を通して自分を振り返る意味でやってみた。
