おはよう、しゃしゃ。
朝、ツイッタートレンドに「歯医者さん、あタってます!」
という漫画があった。
章ねんジャンプ+で掲載中の漫画だけど、
読んでいてかなりギャップがあり笑った。
物語作成にも役立つので考察してみたい。
初見「少年ジャンプなのに少女漫画か」

漫画はこちらから読める。
※下記画像元はすべて上記漫画から
ツイッタートレンドに上がっていたので読んだ。
別冊マーガレットに乗っている感じの絵だなと。
状況は歯科医の女性(後に重大な秘密あり)が、
患者に「今日はどうなさいました?」と尋ねるところから。
普通は「歯の治療」に関する言葉が出てくるのだけど、

「己の壁をぶち壊しに」
まずここでギャップを味わった。
歯医者は「己の壁」を破るための場じゃないぞと。
常識回答と思ったらまさかのトンチンカンな回答に吹いた。
少女漫画っぽい?展開が続いたのち
ジャンプの無料マンガアプリ「少年ジャンプ+」で「歯医者さん、あタってます!」を読んでます! #ジャンププラス
ジャンプラま~たエロ漫画載せてる~と思ったらBLだった…
何言ってるかわからないと思うのでとりあえず読んで…https://t.co/15YjhZibp0— むとうはつみ (@mutsumiPS) October 4, 2019
続いて歯の治療に行く。すんなりと読めた。
要所にギャグを差し込んでいるが気にならなかった。
笑いは起きなかったが続きを読みたいと思った。
中身は苦手を克服するいい話だったしね。
ストーリーを読んで違和感を抱かなかったので、
作者はうまく読者を納得させているとわかる。

歯の治療を終え銭湯に入った。
なぜ銭湯なのか? なぜ自宅の風呂場でないのか?
単にサービスシーンを出す演出ではなく、
女性歯科医がまさかの女装男子だったという事実。
ネタバラシの場として銭湯は重要な場だった。
女装男子を自分は全く予想できず笑った。
なお最初にあった「己の壁をぶち壊しに」という、
今でも「なんで歯医者でいうんだよ」というセリフが、
シメでも別の意味で発言し面白い。
私が全く予想できなかった2つのギャップ
- 冒頭の己の壁をぶっ壊す発言
- 女性だと思ったらまさかの女装男子
ギャップを埋める形で女性歯科医が患者の歯及び心を治療した。
いい話と予想外の二つにおかしさを抱き笑った。すごくいい漫画だったよ。
自分の記憶に深く残るだろうか?
エッチな歯科女医の話だと思ったら・・・!? ジャンプ+に掲載されたマンガ『歯医者さん、あタってます!』の展開が予想外すぎて話題にwwwwhttps://t.co/oY023h8kdK
— はちま起稿 (@htmk73) October 5, 2019
歯医者さんの漫画を描いた先生は山崎将さん。
ツイッタートレンドに上がったから、インパクトとしては大成功だ。
私も衝撃を受けたし、ギャップ作りを分析したしね。
次の課題として「記憶にとどめてもらう」ところだ。
山崎将といえば「歯医者さん漫画」と、一人でも多くの読者の記憶に残ってもらう。
歯医者さん以外でもいい。自分も物語を書いて作品を出しているので、
インパクトを与える→話題に上がる→拡散される
→読者の記憶に保存してもらう→さらに口コミが広まる
→気に入ってコミックスなどを買う(小ゴール)
→サイン会やイラスト個展などを開く(中ゴール)→……
ツイッタートレンドに上がった理由はわかっていない。
誰が仕掛け人(実際はいなくても口コミ影響力の強い人)か?
火元)は明らかになっていないけれど、
初めて読んだ人たちが「なんだこれは!」と、
リンクを開きたくさせる言葉を書いており、
自分は物語を作るとき、思い浮かんだことをパパパっと書いて作る。
作ったのちにノートを出して整理しながら書いていく。
今回、自分は物語を読む理由及び広めたくなる事情について、
深く考えていなかったので大変学びになった。
特に第三者が「これ、すごいギャップがあるよ」と、
思わず広めずにはいられない、誰かに言わずにいられない衝動、
私は衝動という部分にもっと時間を費やすべきだなと感じた。
歯医者漫画は中身を読んでから広めているため、
「え、どういうことなんだろう?」
人様のツイートより色々謎が生じ、読みたくなるんだね。
非常識に笑えるのは常識があるおかげ
歯医者さん、すっごい耽美な絵で美人歯医者さんが銀魂みたいな凄いギリギリのセリフ放つの本当に笑うから pic.twitter.com/0HBhfHpq3s
— ショーキ (@jeroninjachaos) October 5, 2019
「歯医者で歯を見てもらうのでなく、人生の悩みを見てもらう」
常識を知っているから非常識に笑ってしまう。
例えば万年筆を手にしたらノートに何かを書く。
- 万年筆→何かを書く(常識)が、
- 万年筆→ご飯をつかんで食べる(非常識)
万年筆はご飯をつかむ道具でないから笑いが生じる。
もし別の世界で万年筆がご飯をつかむ「おはし」の役割をしているなら、
全く笑いが起きないどころか「なんで笑っているの?」疑問を抱く。
常識と言っても詳しく知る必要はない。
とりあえず歯医者なら一度は医者に行けばわかる。
万年筆ならネットで調べるか実際に使えばわかる。
常識を知らないと非常識は生み出せない。
当たり前だけど何かを作る際、つい忘れてしまう。
歯医者さん漫画は面白い。
自分はどうだろうかと考えたとき、だんだん笑えなくなってきたよ……
おまけ:第三者の個性を尊重する
何度も書いてますが情報量、引き込み方、何回見ても本当にこの冒頭は凄い。
「続きを見たい」って思わせる力がハンパ無い。
2202冒頭には全編で一回もこういう感覚が無かったもんなぁ。作り手の圧倒的力量の差でしょうか^^;「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」本編冒頭映像 https://t.co/reDc6oZvEi
— やまとまる♡大和型参番館 (@yamatomaru2205) October 4, 2019
もう一つインパクトを残す話題がある。
宇宙戦艦ヤマト冒頭映像がギャップだらけで、
「続きを見たくてたまらない」述べているフォロワーがいた。
私はとても貴重な意見だと確信した。
同時にフォロワーは比較としてこちらを載せた。
ちょうど良い比較を。こちらは約6分の映像。
ところがこの6分が無茶苦茶長く感じてしまう上に、何が言いたいのか何がやりたいのかさっぱりわからん。
ダイジェストじゃなくてMADじゃね?と(笑)『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第六章までのダイジェスト https://t.co/cV6rRNWwWP
— やまとまる♡大和型参番館 (@yamatomaru2205) October 5, 2019
見比べると確かに6分が長い。
3分で自分は誰が誰なのかはっきりわからなくても、役割分担ができて分かりやすい。
5W1Hを意識して伝え、アニメなら絵と音楽と演出を最大限に使い、
言葉で説明しなくても態度や演出で説明できるね。
私はヤマトを見ていないので、
第三者にとって「面白い/つまらない」という意見は貴重だ。
自分は違っても他人は「そう捉えているのか」という、一つの答えが存在するためだ。
仮に1000人がフォロワーと同じ状況に置かれているなら、
少なくとも100人は同じ気持ちを抱く計算とみている。
900人は「違う」と思っても100人は「そうそう」と感心してもらえる。
900人も100人も適当であり、
1000人中900人が「そうそう」納得できるだろう。
他人の意見でも単なる罵倒は参考にすらならないが、
真剣に論じた結果の批判はとどめておいた方がいいなと思った。
