
※ キンプリはいいぞ。プリリズは名作。24話→48話の流れが泣ける。子供は口を開けてみていたよ。
おはよう、しゃしゃ。
アマゾンで「中傷」レビューを書き込んだ人に対し、
ユーザーのIPアドレス、氏名や住所、
メールアドレスの開示を命じる判決を東京地裁が下した。
今日、めざましテレビでキンプリ(アニメ映画)特集をやっていた。
そこで些細な間違いをめざまし側がやってしまった。
間違いにおける本質は「批判」と大いにつながっている。
自分の知的レベルを上げるため、「批判」についてみていきたい。
批判と中傷の違い
批判:物事の良しあしについて検討して判定する
物事を論理的・科学的に検討して判定する、悪口を言う中傷:根拠のないことをわざといい、他人の評判を傷つける
わざと:意識的に何かしらの行為を仕掛ける出典――学研新国語辞書より
しゃしゃが受験生なら「批判」は現代文に出る単語なので、
きっちり抑えておこう。
アマゾンジャパンに対しユーザーのIPアドレス、氏名、住所、メールアドレスの開示を命じる判決を下し、判決は4月8日に確定。これで歯止めになればいいんですが。アマゾンレビュー酷すぎる。/中傷レビュー投稿者の発信者情報開示を命じる判決 https://t.co/DyUbEMmudZ
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2016年4月11日
批判といえば「他人をけなす」意味だと思いがちだ。
しかし「物事をあるがままにつかみ、判定する」
が批判の意味として使われる。
良いことは一つ探す
映画批評において、イギリス人のアダム・トレル氏は述べている。
「映画評論家が『この映画はだめ』と言わない。
日本人はみんな優しいから、心の中でだめだと思っても、口に出さない。
逆に『すごい』とか持ち上げてばかり。なんでかね」
どんな映画にも「良い」と感じる部分は一つ上げる。
100あるうち、ダメな部分は99あっていいんだけど、
必ず1つは「ここが良かった」部分を探すと、頭を使う。
怖い映画レビュアー「宇多丸師匠」も酷評する映画はあれど、
必ず褒める箇所もある。
(中でもサンブンノイチ:品川ヒロシ監督は聞きごたえあり。
酷評しながらも褒める箇所もあり、レビューのお手本になる)
炎上したら中身に関係なく
私が過去に書いた記事において、
作家の藤岡真氏が鉄腕DASHを見て一言つぶやいた結果、
炎上騒ぎとなってしまった。

彼は作家として本を出している。
レビューは作品をきちんと読んだうえで「内容が稚拙」
書いている人はまだまし(それでもへこむ)と思うけれど、
読んでもいないのに「人間として最低だから低評価」
を付けると、中傷になってしまう。さすがにひどい。
批評を学ぶなら

出口汪 現代文講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)の中に、
小林秀雄氏が書いた文章に批判に関する内容が載っている。
小林秀雄の文体は「詩」を意識している。
「だ・である」「です・ます」で統一せず、古典文法も使っている。
「小林秀雄ほど意味不明で読みにくい、三流作家だ」
若いころは思っていたが、文章を勉強しなおすうちに、
彼のリズムが好きになっていき、反省し、使っているよ。
応援とヤジは違う(キンプリ特集より)
ヤジOK消えた…
空白が気になるけど直してくれて本当にありがとう pic.twitter.com/UNL1FOjxrK— なとり OF PRISM✧*.* (@t7_natori) 2016年4月11日
朝、めざましニュースでキンプリを取り上げていた。
そこに「応援OK、ヤジOK」と書いてあった。
「応援とヤジは意味が違う」
クレームが届いたのか、表示が消えていたよ。
え、キンプリ特集やってたのwww
しかも、カヅキ先輩テロップミスwwww
編集者アレクサンダーかな?— ゆうたろう (@yu__taro__) 2016年4月11日
応援:味方の選手に元気づける行為(声かけなど)
ヤジ:(自分に関係のない物事に関心を持ち)わけもなく騒ぎ立てる人
ツッコミなら良かったかもしれない。
メディアのリサーチ不足
ヤジOKじゃないしカズキ先輩じゃないし応援上映は自分へのエールじゃないし作品名ちゃんと紹介してない。
125回は極端だけどあれはあの人の本当なんだろう。でもあれだけだと皆が皆100回前後見てるって解釈されても仕方ないし極端すぎ……— 鋼鉄のシックスパックくらWonder! (@kura_la) 2016年4月11日
ツイッタートレンドを見ていると、
「紹介の仕方が下手、リサーチ不足だろ」
意見が目に入った。
・名前は間違える(○カヅキ ×カズキ)、
・ヤジOKと書かれ、勘違いする人罵倒しに来る恐れ
まあ、単純な単語ミスだけどやっちまったなあ~
メディアですらリサーチ不足があらわになった。
トレンドのトップ、何だろって思ったらめざましテレビのキンプリ特集、エリートやファンにとってはあまりよろしくなかったみたいだね…
サブカルニュースはサブカルに詳しい人を充てればいいのに、適材適所をしないから…— 黒豆麦茶 (@kuromugi_bler) 2016年4月12日
だからしゃしゃが何かを批評する際、
「わかっている内容」ほどきっちり調べておこう。
わからない内容をリサーチする姿勢はもちろんだ。
問題はわかっている部分ほど「うっかり」間違いをしやすい。
ヤジOKじゃないしカズキ先輩じゃないし応援上映は自分へのエールじゃないし作品名ちゃんと紹介してない。
125回は極端だけどあれはあの人の本当なんだろう。でもあれだけだと皆が皆100回前後見てるって解釈されても仕方ないし極端すぎ……— 鋼鉄のシックスパックくらWonder! (@kura_la) 2016年4月11日
ツイッターを見る限り、キンプリに興味すらない人が編集をしたのだろう。
もし上映を見ていれば、感動して間違えるわけがないもの。
スタッフの「やる気なさ」が透けて見えるんだよね。
書き手として気をつけなくちゃならない。しゃしゃも気を付けよう。
脱線1:キンプリと崖っぷち

キンプリ、当初は「興行成績1000万ほど」言われたのに、
ふたを開ければ4億を超えて、今も絶賛追加上映中。
映画公開前、ニコ生をやったんだけど……監督のメッセージが良かった。
彼らは「崖っぷち(目に見える大赤字か黒字か)」で勝負をしている。
当初、スポンサーや関連商品などの支援すらなかった。
めざましのキンプリ特集見たらエリートの中のエリートさんいて震えたし、1上映1600円で実質無料だから232,000円払えば145回もキンプリがタダで見れるのかよ…(混乱) pic.twitter.com/W3suuYLulj
— もり松さん@今が最高! (@dg5toto4) 2016年4月11日
昨日、日本の映画業界の「面白さ・つまらなさ」に関する記事を書いた。
キンプリを通し、今後の映画業界に必要な未来「崖っぷち」がある。
崖に突き立たされながらも「エンターテイメント」を忘れず、
60分という限られた中で「最大限できる楽しみ」を取り入れた。
(応援上映を通し、映画の定義と楽しみ方を変えた)
結果、関係者の予想を大きく外した。
ミニシアター集客1位、めざましテレビに取り上げられる。
大きく取り上げられ、奇跡だと考えている。
脱線2:RLおすすめは24話
めざましテレビのキンプリ特集をご覧になった皆様、誠にありがとうございました。僕は一人でも多くの人にキンプリを知ってもらいたいと思っています。まずは人気の全国放送で紹介されたという喜びを噛みしめましょう。そして今後、キンプリが応援上映の模範になるように頑張ろう! #kinpri
— 青葉 譲 (@aobajo) 2016年4月12日
※ 監督のツイッター、いくつかの名前を持っている
RLおすすめは24話、悲劇とは何かを体で知った。
悲劇の象徴として「人が死ぬ」シーンがあるけれど、「死」は悲劇でない。
24話はべる様が公開処刑を味わうんだけど、
24話に入るまでの流れから「悲劇」は始まっている。
どうやっても避けられない流れが「悲劇」なんだと悟った。
参照:プリリズRL24話(公開処刑)における2ちゃんの反応
正しい批判は科学
著者の中には、アマゾンレビューで心を折られないように、ひどいレビュー=愛とネガポ転換している人、けっこういます →アマゾンに開示命令 中傷書評の投稿者情報巡り東京地裁 :日本経済新聞 https://t.co/wXeGeByDPm
— 弁護士 石井琢磨 (@takuma141) 2016年4月11日
批判は「馬鹿にする」意味もあるけれど、
正しい批判はあるがままに物事を観察し、
過去や他事例と比較しながら論じていく「科学」だ。
正しい批判はリサーチを通し、視野を広げる。
視野を少しでも広げたいなあ~思ったら勉強し、
あらゆる物事について、科学的な観察力を付けていこう。
