おはよう。今期夏アニメも終わりを迎える。
私が今季夏アニメでいいなと思う作品は、
神クズアイドルとシャインポストだ。
どちらもアイドルアニメであり、
神クズは男性アイドルと女性オタクたち、
シャインポストは女性地下アイドルの物語だ。
シャインポストの世界に仁淀組(女オタクら)がいたら、
TINGS(TiNgS)は今頃トップアイドルになっていただろう……
それは置いとき、二つの作品は脚本がしっかりしている。
一方であまり知名度がない。
「またアイドルものか…」
アイドルアニメ供給過多が一つの原因だ。
脚本がしっかりしている作品だからこそ、
神クズとシャインポスト二つにおいて、
気づいた箇所があるので、書いていきたい。
周りがいて自分が初めてここにいる(神クズ)

神クズアイドルのあらすじとして、
あまり売れていないアイドルZINGSでやる気のないアイドル、仁淀ユウヤがいた。
ある日、伝説のトップアイドルだった幽霊こと
最上アサヒと出会い、憑依され、奇跡を起こす。
外面「クズ」の仁淀と中身「神アイドル」のアサヒによって――。
仁淀は楽して儲けるためにアイドル業界へ入った。
最初は塩対応なだけでなく、人付き合いの下手さなども現れていた。
アサヒと出会い、憑依され、時に話し合っていくうち、
だんだん仁淀にもアイドルとしての自覚が芽生えてくる。
芽生えたといってもアサヒのような明るさでなく、
相変わらず暗くてやる気はないんだけど、
アサヒと出会う前に比べたら、責任を持つようになった。
9話にてZINGSは大規模な会場でライブを行った。
相方がドラマに出ているから知名度も上がった。
もちろん仁淀組らファンによる無償の活躍はいうまでもない。
仁淀は大きな舞台に立って気づく。
社長や相方はもちろん、スタッフそしてファンらによって、
自分が支えられていたという事実を。
支えられていた事実を言葉にしたうえで
「アイドルをやめなくてよかった」と述べた。
この時ほどファンは「仁淀組でよかった」思っただろう。
参照:神クズアイドル9話反省会
どんな仕事でも「周りがいる事実への感謝」を
私はスタッフが少なく、大半の仕事は一人でこなしている。
最近は行動に費やす時間よりも、思考に費やす時間が増えた。
作業時間は平均4時間ほど、思考時間は24時間だ。
(作業しながら考える時間も含んでいるため)
朝5時に起きて6時から活動を行い、正午までに片づける。
昔は夜に作業を回していたが、今や夜9時になると眠くなってしまった。
作業は執筆(文章やイラスト)、曲作り、プログラミングなどすべて含む。
大方一人でやっているため、スタッフに対する感謝はできても、
画面の向こうにいるあなたに対しては、基本何も考えていない。
画面の向こうにいるあなたを意識しないのと、
あなたがいると意識して仕事を行うのとでは、
文章一つに対しても、仕掛けや狙いに違いが生じる。
意識しないとは考えているようで、自分の欲望のみ焦点を当てた状態であり、
昨今炎上しているツイッターの大半が「自分しか意識しない状態」でつぶやくさまだ。
私も過去に相手を意識せず自分の欲望のままに思ったことをつぶやき、炎上騒ぎを起こしてしまった。
現代、すぐそばで自分の言動をいさめる人が少ない・いないからこそ、
炎上を通して意識を改め、修正しなければならない時代だ。
◤TVアニメ #神クズアイドル
『STAGE.10』◢AT-Xでの放送が終了しました✨
ご覧頂いた皆様ありがとうございます💕
AT-Xでは以下の時間帯でリピート放送もございます💡
▸毎週月曜28:30~
▸毎週土曜6:00~この後BS11では22:00~放送スタート❕#ZINGS2周年ライブ#神クズ #神クズアイドル pic.twitter.com/7gIHgpnIQL
— TVアニメ「神クズ☆アイドル」公式 (@kamikuzu_PR) September 3, 2022
意識すると、意図せず炎上した発言を除き、
アホなつぶやきをしないよう、自分を指導できる。
くわえて画面の向こうにあなたがいる、あなたはどんな人で~と、
相手の姿を意識できるようになるほど、
相手を思いやったメッセージを提供し、お互い感動を分かち合える。
意識しなくてもいい部分を自分から意識できるようになったとき、
仁淀みたいに仕事人として成長できると確信している。
あなたの仕事が何であれ、スタッフはもちろん、
お客様(ファン)が目の前にいなくても、支えてくださっている意識が大切と気づいた。
お客様からすれば「え、私、何も支えてないけど」思うだろう。
ファンのみ「私が支えている」実感できるだろう。
相手が支えていようがいまいが、どーでもいい。
私だ。「私が支えてもらっている」前提に変えると、
今死なずに生きている事実がどれだけ大変なのか。
目に見えるお客様・クライアント・スタッフ・親その他はもちろん、
目に見えない「自分を知っているお客様・ご先祖様(幽霊)・あらゆる神々」
そして「自分自身」に感謝できるようになる。
もしあなたが人生において行き詰まりを感じたとき、
あるいは「何をしたらいいかわからない」悩んだとき、
まずありとあらゆる人を思い浮かべて、
その人が目の前にいると考えたうえで感謝するといい。
木村拓哉さんも述べる「アイドルの仕事」

色々調べていた時、プロデューサー名城ラリータさんのインタビューに出会った。
ラリータさんはアイドル木村拓哉さんの仕事観について述べている。
発言をそのまま引用する。
企画を考えているときも、
「木村拓哉という存在の見え方をちゃんと考えられているか」
「これを見て本当にファンは喜んでくれるのか」SMAPの5人全員が真剣に常に考えていらっしゃっていたのがすごく印象的です。
真顔で「ファンがいるから俺らがいるということを忘れないでほしい」と言われたことも何度かありますし、僕が面白さ優先で企画の種を持っていくとすぐに見破られて
「本当に見てくれる人は喜ぶと思うかなぁ?」と突き返される。
私の心に一番引っかかった部分が、
「ファンがいるから俺らがいるということを忘れないでほしい」
全人類がSmap(今は解散したが)のファンとは限らない。むしろアンチだっている。
アンチにも「全く興味ない層」もいれば「文句を言いながら見る層」もいる。
それでもアンチとファンを切り分けず、
「最初にファンがいて、次に自分たちがいる」みなし、
ファンを第一に自分の見せ場を作っていく。
自分(木村さん)が面白からでなく、
「ファンが面白がる・観たがる木村さんの姿」を魅せる。
だから演技において最初に生じる感想は「キムタク」なんだね。
まずキムタクがあって、だんだん演じる役柄に移っていくというか。
楽をするために最速で覚える

仁淀は難しいダンスも早く覚えてしまう。
コツを相方吉野君が尋ねたところ、
「いかに楽をするか」語っていた。
仕事でも作品でも、やはり楽をするのは大切だ。
楽できるところは楽をしたうえで、最後の詰めを追求すればいいのだから。

ファンたちはまじめに考察したり、単純に言葉通りを受け取ったりといろいろだった。
自分を含むファンあるいはライブを見ている人間が勝手に深読みする。
受け取り方もライブの楽しさだと思っている。
周りに合わせて実力を出さない(シャインポスト)

シャインポストのあらすじは芸能事務所に所属している(地下)アイドルが、
日の目を浴びるために悪戦苦闘していく物語。
アニメはメンバー一人に焦点を当て、
マネージャーの指摘を通し、自分の課題を乗り越えていく物語。
アイドルが主人公だけど、真の主人公はマネージャーだと思う。
マネージャーは能力がある。本心か嘘かを見抜ける力。
嘘と見抜く際、相手が金色に輝く。
アイドル達にはそれぞれ課題がある。
大まかな課題をまとめていくと、
「すでに実力を持っているのに、実力を出さまいと頑張っている。
実力を出さまいと、無意識でやっている」
あるアイドルは意識してやっているみたいだが……そこは置いといて、
今の私と重なるタイプが「玉城杏夏」だと思う(おこがましいが)。
杏夏は演じている人が現在アイドルをやっている蟹沢萌子(≠MEことノイミー)さんで、
3人の中では現実に最も近い声(一部では棒とも表現)を出している。
杏夏の課題は雑草だ。
アイドルとして目立ちたいのに、現実は自分が一番目立たない。
他二人と違って、自分は何も持っていない。
4話、あるファーストフード店で自分の現実を知り、
涙を流して悔しさを吐いているとき、
現実にアイドルをやっているからこそ、
悩みが重なっているように見えてしまった。
※wikiによると、萌子さんは12人いるノイミーのリーダーだそうだ。
悩みについてマネージャーは答える。
「周りが目立って自分が目立たない。
本当は実力を持っているのに、出さまいとしている。だから苦しい。
(=メンバーをまとめるうえで、正しいことをしている)
アイドルは正しいことでなく、やりたいことをやる」
やりたいことをやった結果、一部のファンにとって、
そこらのアイドルでなく「私だけの存在」に昇格した。
今気づいたが、ZINGSとTINGS、頭文字だけ違って共通してるのね。
〇INGSとつく名のアイドル作品は知名度が引くけど、
物語の質がいいというジンクス(Jinx)がつきそうだ。
神クズ最終回でZINGSにはSINGS(sings:歌)にもかかっているという。
TINGSも同じ意味がこもっているのだろう。
参照:【シャインポスト 4話 感想】 シャインポスト ” 王 ” のアニメ……
ニコニコ:シャインポスト振り返りSP
やりたいことをやれていないから、周りが気になる
※彼女の詩がまたいいんだ。
人間、やりたいことをやっているようで……
ライバルはもちろん自分自身の活動についても気になる生き物だ。
ライバルが目立つのに自分が目立たない。
彼女のような悩みをはじめ、
自分がしている行動・勉強その他は、今本当にしていいの?
周りもしているから、無駄なのでは?
周りを意識しすぎるあまり、
自分に「ダメ、辞めなさい」規制をかけてしまう。
自主規制しまくると、結果として「みんなと同じことをしなければ」
みんなについていく考え及びついていけない不安がどっと生じる。
みんなと同じことをするのが「正しいこと」を示す。
やりたいことは間違っている場合が多いし、
答えも進路も見えないわからない場合が多い。
やりたいことをやるのか、正しいことをやるのか。
周りが気になり、苦しい場合、
「正しいこと」をやろうとしているものの、
正しい進路に違和感を抱いている自分も見つかる。
やりたいことは基本間違っており、
場合によって最悪の未来を引き起こしかねない。
実際、若い時に自分はやりたいことを優先した結果、
無一文という最悪の道を突っ走った。
今思うと無一文は避けて通れない道だった。
「あ、無一文ってこんなものか」
恐怖を克服し中途半端な生き方を捨てる意味で、
無一文地獄(地獄の内容は人によって異なる)は避けて通れないからだ。
だから今の自分に問いかけた。
間違ってもいいからやりたいことやっているのか?
もしかして正しいけどつまらないことをやろうとしているのではないか?
アイディアも発想も、人生の進路もつまらない正しい道を走っているのではないか?
今の自分を知るうえで、シャインポスト4話は「ああ」考えさせられた。
どちらもいいアニメで、巡り合えて本当によかったと思っている。
