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水星の魔女(機動戦士ガンダム)はなぜ二次創作しやすい?

おはよう。ツイッターを見ていると

「なぜ水星の魔女が二次創作しやすいのか」疑問があった。

自分も水星の魔女は二次創作している側だ。
二次創作しやすい部分を考察しつつ、
ストーリーの役割について触れてみたい。

 

水星の魔女:簡単なあらすじ

始めに機動戦士ガンダム「水星の魔女」の簡単なあらすじを書く。

今期ガンダムの世界観は企業同士がガンダムなどロボットを創り上げている。

主人公の両親が働いている会社「オックス・アース・コーポレーション」がガンダムを開発していた。

そこにライバル企業が殴り込み、オックス社を壊滅させた。
主人公と母親がガンダムルブリスに乗り、敵を撃墜させて逃亡に成功。

4歳のエリクトが敵機を撃破した時、嫌な気持ちを抱いた。
始めて人を殺したわけだが、本人は気づいていない。

ただ大きなろうそくが落ちた程度と捉え、
母親の表情が娘の未来を悟っているかのように見えた。

時が流れ、少女スレッタは水星からアスティカシア高等専門学園(地球でない)に入る。

宇宙からの漂流者(逃亡者)ミオリネを助け、
横恋慕(グエル)さんの横暴なふるまいに腹をたて、決闘を申し込む……

 

主題があってサブがある

水星の魔女は機動戦士ガンダムシリーズだ。
私はガンダムシリーズをほとんど屈集していない。

西城秀樹さんがなくなってターンAガンダムを見た程度だ。

ターンAガンダムは衝撃だった。
ガンダムは戦うために作られたロボットだけど、
洗濯機の代わりに戦う以外の目的で使ってびっくりした。

ガンダムの面白さは基本、ロボット同士の戦いが一つ。
戦争もテーマの一つであり、戦略や組織内の出来事が二つ。

例外もあるだろうけど、私は戦いがテーマだと思っている。
特にロボット同士の戦争は主題の一つであり、

ウルトラマンでいう「ウルトラマン×怪獣」
プリティーシリーズによる「歌唱×ダンスシーン」

最低限やるべき仕事がある

ガンダムも最低限の仕事「ロボットバトル」があり、
時にロボットバトルがなくてもいいんだけど、
2話以上続けてないと「ガンダムか、これ?」疑問を抱く

最低限やるべき仕事なくして作品を創るほど、
「期待していた展開と大きく違いすぎる」ため、評価も下がる。

 

同時に進む二つの視点

水星の魔女は二つの物語が同時に進んでいる。

  • 子供たちによる「青春×学園」もの。
  • 大人たちによる「企業間の争い×陰謀」もの。

大人たちが陰謀を子供たちに課したり、
反対に子供たちが大人たちへの陰謀に戦いを挑んだりする。

二つの主軸があって、それぞれ行き来している。

水星の魔女において、一つのテーマは親子関係だ。

3話終了にて大人気を集めたグエルなんて、まさに自立がテーマとなっている。

水星の魔女は二つの物語が同時進行しており、
二つの物語を「親からの自立・親子間の戦い」でつなげている

私が思う展開として、学園での出来事を第一クールに、
地球あるいは宇宙内での企業間そして親子間の戦争を第二クールにやるのでは?

思っているんだ。ガンダムだしね。
個人的にはずっと学園愛のドタバタ騒動だけでも十分だけどさ、
ラブライブじゃないんだもんね、今期のガンダムは。

全体が見えたところで、二次創作のしやすさに焦点を当てていきたい。

 

二次創作のしやすさ1:キャラが書きやすい

二次創作をするうえで、キャラの描きやすさは重要と考える。

キャラデザ原案をモグモさんという方がしており、
髪の毛が意外と単純にできており、描きやすい。

※少女漫画に出てくる女性及び男性ほど難しい。

描きやすさはあまり練習を重ねなくても表現できるため、
手っ取り早くキャラを描き、ストレスを感じない

 

しやすさ2:獣(たぬき)などに置換できる

たぬき

キャラの描きやすさにくわえ、もう一つ重要な視点がある。

スレッタはまゆげの太さ、肌の濃さなどから、

「人間というよりはケモノっぽさ、見た目がたぬき」に見える。

スレッタヌキという語呂合わせも簡単にできるよう、
人間のキャラだけどケモノに置換しやすい。

キャラデザモグモさんの功績が大きい。
ミオリネはキツネっぽいし(人によってはインコ)

キャラを一つの方向からでなく、別の方向からもいじりやすい

スレッタを深く知らなくても、スレッタヌキを描ける。
1話にてスレッタはミオリネからトマトをもらった(餌付け)。

すると「トマトをもらうスレッタヌキ」とお題ができ、
スレッタ本人を書かなくても、第三者とかわいさや状況を分かち合える。

 

しやすさ3:主人公vs同年代によるギャップ

キャラだけで二次創作ができるほど、世の中甘くない。
それぞれの性格そして物語があってこそ、創作しやすくなる。

スレッタは水星暮らしであり、水星には同年代の子が一人もいなかった。
今回学園に入ってはじめて同年代の子たちと接する。

他のアニメだと「明日ちゃんのセーラー服」において、
明日ちゃんがたった一人で小学校生活を送ったのち、
同年代がいる女子中学校へ入学する状態と同じだ。

同年代と接している生徒vs初めて同年代と接する少女(スレッタ)

お互いが初めての状況だから隔たり(ギャップ)が生まれる
隔たりをどう埋めていくのかが、水星の魔女における楽しみの一つだ。

私たち視聴者は初めて同年代に接するスレッタを見て、
同年代というよりは先生や親など保護者の目線から、
彼女のおかしさや愛くるしさ、時に苛立ちなどを募らせる。

よほどでない限り、私たちは小学校や中学校を体験し、
すでに同年代と当たり前に接している。

私たちにとっても、スレッタは一つのギャップがあるわけだ。

初めて同年代と接するからこそ、
例えば上下関係という事実を知ったとき、彼女がどんな対応をとるか?

そしてどういう展開でライバルなどと友達になっていくか。
ついでに誰と結ばれるかなど複数の見所がある。

複数の見どころを引き立たせるために、物語が存在する。

 

しやすさ4:百合と乙女ゲーム?

学園編は基本、生徒同士のいざこざや恋愛が起きている。

最初に私たちがみた恋愛?は女性同士の百合である。
百合といっても最初から愛し合っている関係でない。

むしろ予想外かつお互い恋心など一つも持っていない状態であり、百合ですらない

ミオリネのセリフから百合を連想させる言葉が出ているのみだ。

同性に向けて「よろしくね、許嫁さん」とか。

恋愛の「れ」の字すらないのに、セリフ一つに反応してしまった
私たちが百合をにおわせる単語で勝手に妄想しているだけだ。

なぜ妄想がでたのか? OPに秘密がある。
(画像は以下、ニコニコ動画から切り取り)

たぬきつね
  • サビに行く寸前でスレッタとミオリネが手をつないでいる。
  • 水星の魔女ロゴが出たとき二人が回っている

どう見ても最後はミオリネがデレデレになる展開しかないじゃないか。
一方で現段階ではデレデレどころか、距離が開いている状態だ。

私たちの脳内で勝手に間を埋めていくしかない。
間を埋める作業が二次創作(非公式)へとなる。

2話でやっと恋愛っぽさが出てきた。
3話ではいきなりプロポーズと恋愛を越えた結婚になってしまった。

正当なカップリング?に対し「別ルート」が現れた

別ルートをつなげる(グエル×スレッタ、エラン×スレッタ)者、
何としてでも正規ルートを死守する(スレッタ×ミオリネ)人、
二つの道を絡ませたら面白い展開になるのでは……

 

しやすさ5:ほかのアニメとの強引なつながり

たぬきは図々しい

私は絡ませる二次創作が好きだ。
スレッタヌキと「たぬき」が二次創作に置いて一つのキーワードとなっている。

たぬきといえば同時期に「うちの師匠はしっぽがない」をやっている。
江戸時代に人を化かす豆狸が、大正時代になって化かされなくなった。

すると落語で化かしている人(狐?)に惚れ、
豆狸は落語で人を化かす道に入る……

「しっぽな」は化け狸であり、水星の魔女はたぬきっぽい女の子で、
「どちらもたぬき(ただし実際にいる狸でない)」でつながっている。

加えてどちらもニコニコ動画で放送している。

まめだ

つながっているからこそ二次創作もできる。
ただし少数派だと考えている。

どちらの作品もきっちり見なければいけないし、
双方に何らかの感動・共感がないと作れないだろう。

まめだ(主人公の狸)は人を化かすために日々訓練しているものの、
同年代の狸からは笑われ、馬鹿にされ、石を投げつけられる(上記画像)など、
スレッタと同じはみ出したもの(いじめの対象)扱いされている。

周りから笑われようと、人を化かすという信念を持っており、
文狐師匠の心を動かし、弟子入りとなった。

まめだを見たついでに、このキャラを深堀してみよう。

まめだ画像元:うちの師匠はしっぽがない2話感想

 

グエルがスレッタに惚れるまでの展開が面白い

グエル改心

水星の魔女にてグエル(横恋慕さん)は最初、憎たらしいキャラだった。
横暴で「俺が法律だ」なキャラで、周りには取り巻きもいる。

1話時点では同情の余地など何一つなく、
ミオリネ(ヒロイン)に横暴な要求をかまし、
断られて皮肉の一つでも言われたら、即座に暴力をもって反論。

そこにスレッタがミオリネを助ける。
グエルは学園でのルールを述べ、スレッタはルールに沿って戦う。

最初に立ちふさがる敵として横恋慕さんはこっぴどく返り討ちとなった。
同時に最初の戦いは「婚約者を決める」争いであり、スレッタが新しい婚約者となった。

2話ではグエルにも「悩み・問題」があると分かった。
父親に逆らえない「自立できない子」だった。

3話で再びスレッタと戦うものの、
グエル本人がロボットを操って戦うのでなく、
自分でない存在が操り、彼はただ乗っているだけだった。

自立できないばかりか、人生を親などに決められている状態だ。

グエルはナンパ野郎のシャディクと違って硬派な男ともわかった。

話し合う前に、グエルを小ばかにする女(セセリア)に対し、
スレッタが怒ってグエルの尊厳を下げなかった

グエルとスレッタ二人が話し合い、
グエルから見てスレッタの親が「自分と全く違う」気づかされた

加えてグエルが「いい親(スレッタ親)だな」述べた。
(グエルとスレッタ母が戦う伏線だろうか?)

ガンダムバトルにて、グエルはただ乗っているだけ。
途中から父親に反抗し、自分で操縦し、スレッタとぶつかり合った。

戦闘後、スレッタは自ら操縦したグエルの強さを正直に述べた

グエルの取り巻きは彼本人を慕っているのでなく、
彼の背後にいる会社・父親の腰巾着程度でしかなかった。

一方スレッタはグエル本人をしっかり見た。

硬派だからこそ、他の男に取られたくないからもあってか?
彼はその場で「結婚してくれ」プロポーズした……

流れをざっくり振り返るだけでも、

初見印象は最悪→悩みがある→戦いを通して悩みを克服→彼が最も欲しかった想い→一気にデレへ

悩み→解決→本当に求めているモノ(物でない)

をわかりやすく提示しているから、私たちにも簡単に伝わったんだね。

一応細かい動作を通して、グエルの心情をにおわす描写はあるけど、
大まかな動作や表情の変化を通し、惚れていく様は良かった。

シンプルかつ丁寧(ある程度)に描く姿勢こそ、二次創作脳を掻き立てるのだろう。

水星の魔女はまだ始まったばかりで、
スレッタが誰と結ばれるかはもちろん、グエルの人生含めて分からない。

グエルが裏切ったり、敵に回ったり、
スレッタを助けて死んだり、最後まで生き残ったり、
スレッタと結婚したり……最後までわからない。

わからないから「こういう未来があっていいんじゃないか」と、
私たちが勝手に考え、妄想が広がる。

 

改めてみるストーリーとキャラの関係

今回の記事を書いた一番の目的はストーリーとキャラ、
ついでに商品の売上にどう影響を与えるのかにある。

3話「グエルのプライド」を見終えた後、エンディングイラストが流れた。
イラストを箱の形にしたら「売れる」書き込みをニコ動やツイッターで見た。

グエルかっこいい

グエルというキャラの成長について、
最後は彼自身が父親との従属関係を決別すると選び、
自分で物事を決める「自由」を勝ち取った

いきなり自由を勝ち取ったのでなく、
1話では横暴な憎たらしいキャラとして同情なき敵であり、
2話では親父の言うことに従う「支配された人間」としての問題を示す。

キャラの成長=キャラにとって「悩み」と言える精神的な問題について、
出来事=スレッタとの闘い及び敗北ピンチを通して追い詰められたとき、
初めて自分が何を大切にしているのかを、親父の前でいう。

親父とは克服しなければならない相手であり、
現時点でグエルにとっての精神的な最大障害だ。

親父はまだ子供をモノ扱いしている。
今後改心するのか、しないままくたばるのかわからないところだ。

(最後に改心するの、スレッタママくらいじゃないか)

一人のキャラに対し、

  1. 初見の印象
  2. 抱えている悩み
  3. 解決した先にある世界

悩みから解決までに向けて出来事・事件を作ってあげる役割こそ物語であり、
物語を通してキャラの成長を第三者に納得してもらう。

解決したら別のキャラも同じようにやりつつ、
前に解決したキャラがどういう助け船を差し出し、
当人がどう解決するかに作品の面白さがある。

第三者(視聴者)が納得できたら評価が高く、できなければ低い。
例えばグエルが抱えている問題をスレッタが解決したら、評価は低い。

グエルが自分でAIをぶっ壊し、負けてでも自分で操縦して戦う。
自分で解決したからこそ、彼の株が上がったわけだ。

比較としてラブライブスーパースター2期がある。

オニナッツは抱えている問題について、彼女が決めて解決したのでなく、
先輩かのんがいきなり表れて、気づいたら解決していた。

最終回の留学も決めたと思ったら中止になっていた。
「あれだけ悩んで決めた時間は何だったのか?」

あるキャラにしかない悩みについて、
第三者が出しゃばって解決するのでなく、それぞれのキャラが決断して先へ進む

進んだ先に生じた展開が予想もしない方向に飛ぶと、
ギャップが生じて「ネタキャラ。愛すべきバカ」など、大きく印象が変わってしまう。

印象が変わってプラモとかグッズとか類似作品などに手を出すのだろう。

私は水星の魔女を経由して、漫画で別のガンダムも読むようになった。
あまりにも血みどろの戦争で硬派で心の痛さを感じた。

今後どういう話になるかわからないが、楽しみにしている

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ティラノスクリプトや小説家になろう、ピクシブ他で物語を書きながら、 「私が気になった事件」の裏側を作家の視点で書いているおっさん。

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雷が苦手で、光を見ると頭が固まる(元から固い)。 月初めは墓参りと神社参拝を行い、賽銭箱へ1万円を入れた際、とても気持ちがすっきりした。

 

■ 簡単な自分史 ■

0歳:釧路のある病院で生まれる。暇さえあれば母乳を吸って、ご飯を4膳食べても体重が落ちるほど、母のダイエットにものすごく貢献したらしい

 

3歳:行方不明になり、全裸で海を泳ごうとしたところ、いとこのお姉さんに発見され、この世へ留まる

 

8歳:自分のお金でおもちゃのカードを初めて買い、経済を知る。なぜか父親に怒られ、家出するがすぐに見つかる。

 

12歳:学校で給食委員長になる。委員長として初めて全校生徒の前にて演説する際、原稿用紙を忘れてアドリブで笑いを誘いながらも何とかやり過ごし、多くの生徒に名前と顔を覚えてもらう。また、運動会の騎馬戦では変なアドリブを行い、多くの笑いを誘った。

 

18歳:初めて好きな人ができたけれど、告白が恥ずかしくてついにできず、別れたことを今でも根に持っている(妻となる人にははっきり言えてよかった)

 

21歳:大学在学中、アルバイトを始める。人手不足かつとても忙しい日々を過ごしながら「どうせなら自分から楽しいことをしていきたいなあ⇒起業って選択肢があるのか」働き方の選択肢を見つける

 

27歳:自分で作った会社がうまくいかず、一度たたんで都落ち。実家でとことん自分を責める日が続く。「何をやっても駄目だな、お前は」など。自分を責めても自殺ができず、体中から毒素があふれ出て苦しい日々を送る。寝るのも怖かった日々。

 

28歳:「このままじゃいけない」決心を決め、小学校からの勉強をやり直す。高校の勉強で躓きながらも、学び直すうちに「自分は何もわかっていなかったんだなあ」大切な教えに気づかされる。 加えて、小説やイラストなど「今までの自分が手を出さなかった分野」に手を伸ばしてみた。

 

29歳:「定義」と「自己肯定」こそが生き方を決めると気づかされ、不安な日々が起きても、心が強くなったと感じる。でも子供の誘惑にはめっぽう弱くなる。

 

35歳:人生初の交通事故(物損)に出会う。冬道の運転で車を上下に大回転(スピンではない)を体型氏、何とか命を取り留め、なぜ生きているのかわからない状態に陥る。

自分の生き方はすべて自分が握っている。わずかな瞬間にしか現れない「自分の真実」を表に引きずり出し、ピンチからチャンスを生み出す発想や視点をブログやメルマガ他で提供中。