朝鮮かるたに続いて、青林堂がまた時流に乗せた本を出しました。
「そうだ難民しよう!はすみとしこの世界」

すぐさま日本の政治部門でベストセラー1位。
青林堂は時流に乗るのうまいなあ。
ということで、青林堂から時流の乗り方などを観ていきましょう。
青林堂の特徴

青林堂(せいりんどう)の公式HPを読むと、
主に日本の政治や歴史に関する書物が多い。
中身も論理を要求する内容が多く、
朝鮮かるたといった感覚で読む本は少ない印象を持ちます。
青林堂の書物を読む際は背景知識がないとつまらないでしょう。
最低でも日本の政治、歴史、地理は押さえておくこと。
要は中学校までの社会は最低限つかんでおきます。
後、株価を調べたのですが……載っていないのです。
青林堂は株式会社なのに、株価はどこ探してもないのです。
反対思想に助けられる

青林堂は普通に本の告知を行っています。
けれど、本の中にはある民族や国歌を揶揄する内容もあり、
怒ってツイートし、拡散する人が現れます。

例えば朝鮮かるたは在日朝鮮人の女性(李さん)が、
「こんな本を販売したらダメ、差別でしょ。
(みんなで運動してこの本をださないようにしよう)」
と、本来は出版停止を求めてツイートで拡散した。
すると……それを知った多くの人は、
「そうだ、この本を出版停止にしよう」と働いたのでなく、
「うわ、こんな本が出版されたのか。すごく面白そう。
ありがとう、李さん。いい情報を教えてくれて感謝します」
すぐさまベストセラーになったのです。

青林堂のいやらしさとうまさってここに現れています。
要は一冊本を出すと、特定の人が反応する。
しかし特定と反対思想を持つ人が、本を知ることで興味を持ち。
購入してベストセラーとなってしまう。
参照:炎上マーケティング
青林堂の見事なクレーム対策

今回のはすみとしこの世界を通し、クレームが届いています。
それに対して「貴重なご意見ありがとうございました」
見事です。相手を煽っているわけではない。
一方でこの対応にクレームを出したほうは激怒しています。
普通の対応に激怒したら負けなのですよ。
「こいつレベル低いな」と思われる(過去記事参照)
そこから足元を見られ、知らない人からいじられやすくなってしまうのです。
青林堂の対応、誰かに似ているなと思ったら菅義偉官房長官です。
そっけない対応かつ本質を突いた意見。
マスコミが相手の感情をあおる質問を行っても、
「はい、なんでしょうか」平然と答えるさま。
顔に露骨な感情を出さないところが怖いのです。
青林堂もツイッターというネットだけの印象ですが、
クレームを出した側に対し、そっけなく平然とした対応をとる。
将来、誰かの参謀になろうと考えている人はこの対応を学んでおくこと。
過去記事:偏差値が低いから馬鹿にされるわけじゃないけれど……
参照:クレームに淡々と対応する青林堂
販売停止と再会騒動
11月19日、一時予約中止となる騒ぎがあったそうです。
しかしすぐに予約再開がなされました。
本商品に問題があるとのご指摘をお客様からいただいたため、
現在一部の販売を一時的に休止しています。
問題が解決され次第、販売を再開いたします。
いったい何があったのかわかりません。
ただ、「一部の人から猛抗議がはいって販売停止になったのだ」
という騒ぎが起きており、真意は明らかになっておりません。
仮に販売停止になったとしても、アマゾン以外のところから販売すれば、
そこが大いに儲かるでしょうね……。
むしろ販売停止の期間が長ければ、スレッドが建てられて、
大きく盛り上がり、良い宣伝となっていたでしょう。
後、12月に余命時事三年日記が出版されたのですが、
多くの書店では扱っておりません。
参照:アマゾンで販売停止?
過去記事:余命時事三年日記が書店で扱われない
株式会社なのになぜ株価がない?
※11月6日時点のエフセキュア株価
株式会社なのに株価がない。
何を意味するかというと、会社の方針で上場していない。
株式会社だから一応「株」はあるんだけど、
「株式市場で売買される」というわけではない。
資金調達などを目的に株式市場へ上場する会社だけ、
自由に売買できるというわけですね。
株式会社を設立したいという人は参照サイトを載せますので、
そちらをご参考にしてくださいね。
はすみとしこさんの特徴

はすみとしこさんの芸術作品は単純です。
「ほくそ笑んだ女性」を一人、「思い描ける背景」を一つ、
左側に「そうだ、○○になろう!」と呼びかけ、右側に「利便性」
シンプルなんだけど、右側のインパクトと女性の顔、
世界情勢を見たうえでの風刺が効いているため、
「確かにそういえるわあ」と納得できてしまう。
「そうそう、テレビやラジオでは表だって言わないけど、
ネットではよくある意見だし、心の中で不満に思っていたことを、
よく表(イラスト)にしてくれた」
これが共感を呼ぶのですね。
もちろん、共感を呼ぶということは猛烈な反対も呼ぶ。

そのため、攻撃をされてもおかしくありません。

最近の作品を読むと、少しずつインパクトを変えているのですね。
フェイスブックを読むと、他人がまねて書いた作品に対し、
青ペン先生として指導しているようです。
※ 絵を描く人として、この指摘は震えますわあ……
風刺イラストレーターになりたければ、
はすみとしこ先生に見てもらったほうが良いのではないでしょうか?
どちらかというと、コピーライターの仕事になるのかな、これ。
汚い言葉がない

はすみとしこさんが描く言葉。人を直接不快にさせる文字はありません。
人を不快にさせる言葉の一つとして、代表的な表現が上記画像。
ろくでなし子という人は実在します。彼女が以下のように呟いています。
(´-`).。oO(ぱよちん音頭で ぱよぱよち〜ん♪ぱよちん音頭で ぱよぱよち〜ん=(^.^)=♪
— ろくでなし子 (@6d745) 2015, 11月 5
それに対し、「人間性がろくでもない」
人を見下す表現があまりにも直接すぎるのですね。
(最後はこのブログの趣向に合わせたくないので、モザイクをかけました)
はすみとしこさんのイラストを読むと、得られるメリットを書いている。
「あれができる、これもできる、そうだ、○○しよう」
セールスと変わりありません。
彼女は多くの人から共感を呼ぶ一方で叩かれました。
不快感をもって次のようなイラストを描いた人がいるほど。
(総理大臣の仕事ぶりを観ていたら、知らない人から叩かれののしられ、
暗殺の危険すらあるから、苦労もないは違うんじゃない?
確かに当てはまる部分はあるものの、一番不自由で心労がたたる職業じゃないかと思う)
見下す行為をしたときは必ず自分も見下されている。
人に皮肉を述べる場合、自分も皮肉を述べられる。
きちんと認識しておくとよい。
はすみとしこの世界に対するネットの反応
毎日新聞の虚偽取材申し込み
新聞社って取材の連絡も許可もいただいていないのに、勝手に取材を申し込んだが~って書くんだね。勉強になったわw #kgproject https://t.co/zoTfAWj5qp
— 千賢光太郎 (@megabi0) 2015, 12月 8
12月8日のらじおつくばで放送しているKgproject(火曜日午後10時)
ここではすみとしこさんがゲストに出ました。
風刺画が取り上げられた経緯について説明。
その後、毎日新聞がはすみさんの取材に回答しなかったと書いてあった。
しかし、はすみさんは毎日新聞から取材のメールなんか来ていない。
何度確認しても来ないから、誰が出したのかはっきりしろと述べたところ……
メールが返ってこなかったようです。
新聞側が「取材したけれど、相手は答えなかった」
書いている場合、取材すらしていない可能性が高い。
メディアの一つの読み方ができました。
時流+紹介が大ブームに
青林堂ははすみとしこさんのイラストが話題になったらすぐ、
裏ではすみさんに連絡していたのでしょう。
青林堂は時流の載せ方がうまい。
「人が求めているものをすんなり提供できる」
人が求めるものは今の世界情勢を知らねばなりません。
世界は日本やネットを含みます。
世界情勢から「不満」や「危機意識」を拾っていく。
不満や危機意識を言葉で言える人は少数であり、
多くの人は「言葉にすると、どんな不満や危機なのか」
なんとなくわかっているんですけれど、言葉として出てこないのです。
そこに対し「解決」や「意外な視点」をもった人、
すなわち「不満や危機意識」をきちんと表現できる人に対し、出版依頼を申し込む。
私から見ると、朝鮮かるたやはすみさんは「意外な視点」です。
あるいはネット上を中心に多くの人が持っていた不満を青林堂は形にした。
なお、不満は新聞記事や雑誌が表に出さないこと。
「もっと多くの人に告知されるべきこと」なのに、
大手メディア側が「報道しない自由」を設けている。
見抜いて書籍として形にした後、告知することで人が集まる。
しかし単なる紹介ではいけないのです。
知名度がある人に紹介してもらわないと意味ありません。
知名度も単に知られているだけでなく、思想も大切。
同じ思想を持つ人が紹介するよりは、
反対思想を持つ人が「この本を即刻廃棄すべし」
と、感情をたきつける内容を書くことで、
多くの人の感情に火がついてしまうのです。
アマゾンランキング2位(21日)

1位も2位も青林堂がとってしまった。
政治でなく本のランキングで1位と2位を取っています。
はすみさんの感想はおいといて、
1位の余命三年時事日記は「妄想」が限りなく現実になっている、
恐ろしいブログが発端となっています。
実際に読むとかなり詳しく未来を言い当てており、恐ろしいと感じるほど。
高校生も回し読みして読んでいるとか(アマゾンレビューより)
余命の作者は複数いるそうですが、日本じゃなければ命を取られていたかもしれません。
アマゾンへ飛ぶ:余命三年時事日記
今後の青林堂
青林堂はネット上にある「不満」
大手が言論弾圧するかのような内容を表に出す。
そこに多くの人が「この本はもっと知られるべき」
危機と面白い意識が働き、多くの人に拡散される。
この記事は自分にとって勉強になりました。
青林堂の活躍を心から祈ります。
