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知床遊覧船事故での小山昇コンサルタント指導が示す意味と時代の流れ

おはよう。
23日に知床で遊覧船が大破し、
乗っていた乗客が現時点で皆死亡と痛ましい事故が起きた。

亡くなった方にご冥福をお祈りします。

会社「知床遊覧船」経営の実態が明らかになり「ずさん」の一言だった。

経営の実態としてコンサルタントが深くかかわっており、
私も知っている小山昇さんだった。びっくりした。

ツイッターで小山昇さんを調べていたら、
色々な指導方針がわかり、いくつかが浮かび上がる。

今回の事故について、小山さんのような指導が示す意味、
そしてコンサルタントについて深く考えさせられたよ。

 

小山昇の経営方法

小山さんは週刊ダイヤモンドで掲載を行っている。
また日経ラジオでも「実践経営塾」を担っている。

小山社長のコラムをいくつか読むと、初っ端から面白い話があった。

1989年に小山さんが社長として株式会社武蔵野に就任した時、
幹部が16人いるうち5人は暴走族上がりだった。

営業社員の2割が不正にかかわっていた
彼から見て仕事熱心な人たちとは言えなかった。

彼らは「ライバル企業を落とす」とき、激しく燃えた
小山さんも自ら武闘派となり、無茶なたくらみを行った。

まさに平成の戦国時代。自分は一番の犯罪者とも語っている。

「残業は当たり前、残業を減らしたら利益も減る」

間違いだと気づかされた。社長は語っている。

「社長の無知は犯罪。また残業が減らないのも社長のせい!」

今回の知床遊覧船において、船の整備や海の常識といった、
遊覧船にまつわる一般常識を知床遊覧船の社長が知っていたら、
初めから事故は起きなかったと。

まさに無知なまま経営を行い、お客様を殺してしまった
小山さんにとって「やってはいけない決まり」をやってしまったと。

さらに記事を読んでいくと、今の社員トレンドについて述べている。

「お金はそこそこでいいから、自分のための時間をもっと増やしたい」

一方で「残業を減らすのは嫌だ」抵抗する社員もいる。

時代の流れに沿って。やるべきことをきちんとやっている。
何より効率化につながり、利益もきちんと出していると。

参照:残業ゼロがすべてを解決する――ダラダラ社員がキビキビ動く9のコツ』

 

なぜダイヤモンドの記事を消した?

今回事故を起こした会社「知床遊覧船」も、
小山さんにとって依頼企業の一つだった。

なぜか週刊ダイヤモンドは知床遊覧船に関する記事を削している。

コンサルタントにとって「負の実績」があるほど、
「この人に頼るのやめよう」気持ちになる。

人間「悪いほう」よりも「良いほう」しか見ない傾向が強く
「良いほう」を集めて「自分もこうなれる」夢を抱き、
夢に近づくために、コンサルタントを利用する

悪い実績を見ても「こいつは無能」みなし、見込み客が離れる要因でしかない。

実際に無能とみなされるかはわからないが、
自分の心には”無能”という言葉が重くのしかかる

ダイヤモンドが小山さんと遊覧船記事を消した理由について、
本人のツイートを含めて何も述べておらず、よくわからん。

新規顧客離れを防ぐためか、
遊覧船事故について掘り下げられたくないか、
週刊ダイヤモンドにも影響を与えるのか。

色々な理由があって消したのだろう。

消されたダイヤモンドの記事(魚拓)によると、
知床遊覧船の社長、桂田精一さんは元陶芸家。

突然ホテル経営を任され、ドのつく素人だった。
小山さんのアドバイス通りにすぐさま実行した

一部引用すると

知床観光船が売り出されたとき、
「値切ってはダメ! 言い値で買いなさい」

世界遺産のなかにあるホテルが売り出されたときも、
「買いなさい。自然に溶け込む外壁にしなさい」

当時の旅館の名前「国民宿舎桂田」も無味乾燥で、お客様がラブストーリーを感じない。
「夕映えの宿」と知床らしい名前に変えるべきとアドバイスした。

知床の冬は寒すぎて客数が減りますが、それなら寒さを逆手に取って、
外にテントでも張ってマイナス20度の世界を体験できるプランを販売すればいい。

引用元(魚拓:現在は削除):http://diamond.jp/articles/-/158611

他のニュースによると、
今から2年ほど前、運営会社社長がベテラン船員を解雇した。

ベテランを解雇したところで、
「ベテランでなくても十分にやっていける仕組み」を考えていたのだろう。

商売効率化のテクニックとして
「経験が少なくても、仕組みを使えば十分に回せる」があるから。

遊覧船社長は何かあると小山さんに相談していると考えられる。
ベテランの解雇も小山さんに相談したうえで決めたと、私は考えている。

一応日刊ゲンダイが小山さんに質問書を出したところ、
小山さんは「船員が辞めたという相談を受けていない」回答した。

※追記

30日になって記事は復帰した。
ダイヤモンドにとってはよほどまずかったようだが、
炎上になって仕方なく戻した感じだろうか。

参照:社長が代わり「全員解雇」

参照:知床観光船沈没で見える「ベテランリストラの弊害」

参照:有名コンサルタントの言い分

 

社長vs社員の観方

小山昇さんについて、社長目線から見ると「素晴らしい人」だ。

少しでも効率化を図り、利益を上げる。
利益を上げる社員を創るために研修を行う。

小山さんの記事を読むと
「ああ、こんな効率アイディアがあったのか」

社長としては夢の拡大及び効率化のアイディア、
今気を付けるべきことなど色々な情報から、実践できる内容が多い。

私も過去に彼の本を何冊も読んでいて「なるほど」感心したよ。

一方社員から見ると「余計な地獄」に足を突っ込まれ、
主にツイッターでの評判が悪い

昔だったか、餃子の王将における新人研修が叩かれたの。
あまりにも闇すぎる内容で、新入社員らもへとへとになり、涙を流す。

学生気分が抜けない新人君に地獄を見せ、
新しい仕組みに洗脳し、厳しくても生き残れる力を身に着ける。

小山さんの指導を受けていたとされる会社の元社員らが、
次々とツイートを通して「あの指導はおかしい」語っている。

例えば素手でのトイレ掃除、早朝の朗読、深夜の窓ふき……
ブラック企業へ至る道(仕組み)だったと。

社長からすると、いち社員の悲痛など耳に入らぬし、
「甘えるんじゃねえよ、こっちのほうが100倍大変なんだよ」
甘えと認識し、社員らを怒りたくなるだろう。

会社をつぶすと、たくさんの社員の命も迷わせ、
自身の命にもかかわってくる。

会社が安全でも買収など向こうから攻撃(買収)され、
一気に会社が乗っ取られる危険だってある。

状況によっては、素手でのトイレ掃除などがましと思うだろう。

少しでも生き残りをかけるため、ピリピリしなければならない。

生き残りに必要な条件の一つが「黒字」だ。
赤字要因を次々省き、黒字要因を作り、何とか利益を出していく。

知床遊覧船の社長はいきなり陶芸家(芸術家)から経営を任せられた

陶芸のプロでも経営は素人

コンサルタントを雇っているから大丈夫だろうと、
前任経営者は思っていたのかもしれぬ。

前任の経営者がすでに「後継者」にこだわりすぎていた

日本史でよく見る「跡継ぎ」だけを作り、
実権はすべて「大臣、老中」に任せる仕組みに似てる。

前任経営者による後継者へのこだわり(執着)
が一つの失敗と考える。

 

帳簿上の黒字と「目に見えない赤字」

今回の遊覧船事故において、原因の一つがベテランの解雇だ。

ベテランになるほど人件費も高いから、解雇を行えば帳簿の上で赤字が減る

ベテランは何十年も知床の海、怖さ、安全など、
勉強だけではつかめない体験を持っている。

体験から知恵として若い人々に指導できる。

ベテランを削ると「目に見えるお金」を減らせるが、
「目に見えない情報、体験」も減ってしまう

費用削減は仕方ない側面もあるように見えるけど、
一方で計画の立て方次第で、必ずしも人を減らさない未来だってある

会社の目的は利潤追求にあるが、
利潤(利益を残す)のために「目に見えない部分」も削ると、

その場で減ったとは自覚できなくても、事故が起きたときにはじめて認識できる。

「削っていけない部分もあるのだ」

今回小山さんの悪評ツイートがバンバン出ている理由も、
「目に見えない費用を削りすぎた弊害」と考えている。

 

コンサルタントは「詐欺師」か

小山コンサルタントの黒字化方法をはじめ、
ツイッターでいろいろ見ていくと、

「コンサルタントは詐欺師」表現が出てきた。

私もある件でコンサルタントからアドバイスをいただいている。
もちろん彼にお金を払って、アドバイスをもらう。

が、私はアドバイスの8割を実行していない
重要な部分は彼の指導を通して自分で新たな道を考えるところにある。

なお最近コンサルタントが指導した内容は

20年後の未来を想定しなさい。そして未来に沿って今できることをやりなさい

他にもあったが、私が実践している部分はこれだけだ。

この一言を得るために私はお金を払った。
あなたからすると「騙されてるよ、馬鹿だなあ」思うだろう。

別の人だと「AかB、どっちに行けばいいか」で、
「Aに行きなさい」コンサルタントが答え、100万円をもらっている

「決断くらい自分でできないのかよ、だせえ」思うだろう。
「そんなのにお金を払うなんて、あなた騙されてるよ」感じるだろう。

口で言っても、記事で書いてもわからないと思う。

実際に自分が「生きるか死ぬか・のるかそるか」の状態になった時点で、
始めて「ベテランの意見が欲しい」と実感できるだろう。

素直にアドバイスを実行した遊覧船の社長はすごいと思う。

皮肉という意味でなく、
「素直は成功に必要な条件」といわれているからだ。

私には絶対できない。素直にやる人は成果が出る一方で、
自分で物事を疑い、考え、責任をとる、という、
お金にならない重要な部分を他人(コンサルタント)に投げるからだ。

コンサルタントは「自分の考える・計画を立てる時間」を、
「他人に考えてもらう」とき「思考料金」が生じる

後は経験とか勘とか「自分一人では不安」な部分を補う存在だ。

そこを詐欺師というか言わないかはあなた次第だ。

ただ「人を不幸にさせてまでも、利益を出す」コンサルタントは、
今後「詐欺師の片棒を担ぐ悪徳野郎」捉えていい。

あなたが社長なら、実利を優先したくなるだろうが、
見えない利益(信用や人情など)を優先し、実利を後回しにすべきだ。

 

人気コンサルの「怪しい」指南内容

うちのフォロワーから教えていただいた
「人気コンサルタントの指南内容」がある。

「コトが起きたとき、以下に責任を回避してずらかるか」
「逃げ足早く撤退し、損失を最小限に抑える」

「責任から逃れる」が一番のポイントと述べてた。

小山さんがそういう指導をしていたかどうかなど、私にはわからん。

 

受験勉強とビジネスの共通点

今朝、あるフォロワーとDMでやり取りを行っていた。
松下幸之助と小山昇の話から塾の話になった。

松下幸之助さんの哲学について東洋経済から引用しよう。

聖なる経営とはなにか。本当の経営とはなにか。そうだ、水道の水だ。
通りすがりの人が水道の栓をひねって存分に水を飲んだとしても、その無作法を咎(とが)めることはあっても、水そのものを盗ったことは咎めない。

なぜだろうか。それは価格があるにもかかわらず、その量があまりに豊富だからである。
生産者の使命は、貧をなくすために、貴重なる生活物資を水道の水のごとく無尽蔵たらしめることである。
どれほど貴重なものでも、量を多くして無代に等しい価格をもって提供することにある。

「いわば水道の水のように、いい物を安くたくさんつくるということは、いつの時代でも大事なことやで」
いいもの:ひとつの製品が十分に役目を果たして捨てられるときまで、人間や自然に迷惑をかけない

引用元:松下幸之助の「水道哲学」は現代にも有効だ

私が学生だったころ、松下幸之助さんの本を読んでいた。
彼の思想はあまり好きではなかった。

言っている内容が上っ面で浅く、実利につながらないだろ、それ。
「目に見える利益」を重視すると、松下さんの思想は面白くない

小山さんをはじめとするコンサルタントは、
実利を目に見える形で増やしてくれるから、私は好きだった。

私の”心”は違っていた

どれだけ目に見える利益ばかりを追いかけても、
実際に目に見える利益対策をとっても、ちっとも対策につながらない。

ばかりか「心がどんどん苦しくなっていく」状態だった。
犯罪行為でないのに、犯したかの気持ちを抱いてしまう。

詳しい内容を後で書くとして、
フォロワーと話をしているときに気づかされた。

「受験脳」は実利重視のコンサルに利用されやすい。

受験脳とは受験勉強(大学入試、資格試験など)で合格するため、
一刻も早く暗記して単語や構文、公式などを覚える。

たくさん練習問題を解いて、いい点数(実利)をとる。
実利を与える塾ほど人気が出る。

勉強一つにはさむ「奥の深い話」などには興味を持たず
試験の範囲に出ないから無視あるいは関心を持たない。

とにかく多く覚え、限られた時間内で少しでも問題に答え、
いい成績をとって大学などの合格を目指す

受験脳の延長が「実利重視、目に見えない利益軽視」の仕事につながり、
「早くお金が、利益が必要」考える社長ほど、

「今すぐ実利を出すテクニック・マインドを教えましょう」
コンサルタントに引っかかってしまう。

実際マインドこと目に見えない利益重視のコンサルタント
「でも怪しいし、実利も出ないし、テクニックもない。ただの無駄じゃん!」

多くの社長にそっぽを向かれる。
松下幸之助さんの考えがまさにそっぽ向かれる内容だ。

私の知り合いがいる。あるセミナーを受けた。
セミナーは主に5時間あって、実利に費やした時間は1時間のみ

残りはギリシャ哲学、医学といった
「ビジネスには全く関係ない雑談」ばかりで、参加者は不平不満を述べていた。

昔の私「実利テクニックに関する情報少ないじゃん、ふざけんな」
今の私「ここを掘り下げたら新しい独自ネタが見つかるかも」

目に見えない利益を知ったところで、その場あるいはすぐ実利が出るわけではない

目に見えない利益は独自物であり、強みでありライバル不在である一方、
仕組みを試行錯誤しながら作らなければならないので大変だ。

同時に目に見えない利益は目に見えない損失を減らす

目に見えない損失とは信用低下だ。
事件が起きたとき、次々と間接被害者が述べる行為だ。
(今回だと小山さんの指導を受けた会社の元社員による告白)

 

目に見えない利益をとるための勉強法

受験生はともかく、受験から解放された大人たちは、
改めて学生時代の勉強を学びなおすべき

受験から解放されたので、点数をとるために学ぶのでなく、
一つの項目から「深くて面白い話」を知って感動しつつ、
自分の仕事に「強引な形で応用」するためだ。

目に見えない利益=深くて面白い話、実利=強引な形で応用

一つ例をあげる。英語の基本といえばbe動詞だ。
英和辞書を使ってbe動詞のどれかを調べてみてほしい。

動詞のほかに助動詞と書いてある。
「だから何だよ」思ったら、あなたが実利ばかり追いかけている証拠だ。

動詞と助動詞の違いはわかるだろうか。
動詞は動作を示す言葉であり、日本語だと述語になりやすい。

助動詞は動詞を助ける働きをもつ動詞で、動詞の前につく。

「だから何だよ」思ったら、まだ実利ばかり追いかけている証だ。

助動詞は動詞の前につくため、現在進行形や受動態ができる。
本来「is walking・is made 」といった形は「動詞+動詞」だとできない

「助動詞+動詞」だから二つの「動詞」をおけるわけだ。

動詞でも「is cut」が出たとき、cutが速攻で「過去分詞」とわかる。
isが助動詞として使われているから。

「だから何? それで英語がうまくなるの? 
ペラペラしゃべるのにそんな知識必要か?
それよりもすぐ使える英語を教えてくれよ」

思ったら、いざという時に「あれ、なんだっけ」
間違いたくないために迷いが生じる。

be動詞に「動詞と助動詞がある」わかれば、いざという時迷わずに英語を使える。

実利ばかりの勉強こと今までの受験勉強は
「be動詞が動詞及び助動詞」という教えなどなく、

「とにかく使えれば、詳しい内容を知らなくてもいいじゃん」

be動詞をただの「わけのわからない」道具として使っており、
特定の条件では使えないのに、平気で使って焦ってしまう。

今、あなたはbe動詞に関して新しい気づきを得た。
be動詞の本質を知ったというべきか。

本質をつかめばbe動詞の応用はもちろん、
助動詞+動詞からほかの助動詞に関する物語は裏話、
たくさんの裏話を脳内に詰め込み、いたるところで使う。

目に見えない勉強とは雑学である一方、
自分の仕事に関して「見直しながら深い追及」を行う実利だ

今回の知床漁船事故において、実利ばかり追いかけていたからこそ、
船を出してはいけない日であっても実利を得てしまい、事故となった。

改めてオホーツク海の傾向、船の特徴や傾向、無線の種類……

「わかっている部分」だからこそ改めて勉強しなおせば、
その場でお客様から売り上げは取れなかったとしても、
事故(より大きな損失)を防げたと考えている。

 

今おすすめの教材-危機管理の事例から-

記事を更新した後、フォロワーから指摘をいただいた。

「危機管理」を今こそ学ぶべしと。
利益は売上-費用だ。売り上げを高める視点も大切だが、
費用を減らすという視点も大切だ。

費用を減らすとき、目に見える費用だけではない。
むしろ目に見えない費用・売上に気を配る

今回目に見えない費用(信用低下、ベテラン解雇による情報の質低下)
が積み重なって、目に見える事故を起こしてしまった。

上記ツイートの「組織方針」を読んでほしい。
「会社と社長の思想を受け入れられない人は、能力にかかわらず辞めていただく」

危機管理は思想に逆らうところから始まる。
逆らえない時点で小さな危機を見逃し、大きな事故へとつながる。

社長あるいは上司として「文句を言う社員」よりも「言わない社員」がいい
本来いうべき危機を言わず、あるとき事故を起こしてしまう。

目に見える事故は目に見えない危機の積み重なりによって生じる。
今だ、今こそ目に見えない積み重ねに気づき、減らしていけば、
未来の自分を助けてくれる

今こそ危機を勉強し、未来の事故を避けていこう。

アマゾン:東日本大震災・政変・スキャンダルをいかに乗り越えるか 「危機管理・記者会見」のノウハウ

楽天:【中古】東日本大震災・政変・スキャンダルをいかに乗り越えるか 「危機管理・記者会見」のノウハウ (文春文庫)/佐々 淳行

 

どうすれば奪わなくても利益を出せるのか?

実利は大切だが重視しすぎると、目に見えない利益を落とす。
目に見えない利益を追いかけても、実利が入らねば会社がつぶれる

目に見えない利益を大切に……
って言ってもその場で実利をとれない以上、ただの戯言だ。

お前たちはツイッターなどでウチの会社状況も知らず、
あれこれ責任もない批判を喋っているけど、
こっちは今すぐにでも実利を建てないとヤバイんだよ!

多くの経営者にとって、当てはまる想いではないだろうか。
表では「心も大切ですね」言ってるけど内心は違う

「後数日後に出金」の焦りが勝ってしまうからだ。
だからコンサルタントに頼る。

第三者から見て「悪質な犯罪」にも見える実利戦略をとり、
何とか実利を出すものの、目に見えぬ利益を失ってしまう

何かしらのきっかけで、目に見えない損失が一気に可視化され、
更なる大きな損失を招いてしまう。

今回知床会社はコンサルタント指導の一つとして、
赤字要因を省き、早い段階で黒字化へと至った。

赤字要因の一つが人件費だから削った。
人件費を残したまま黒字につながる方法はあるのか?

先ほどの小山社長の語りに面白い話があった。

「お客様にストーリーを感じてもらう」

今ある道具や場、人に状況から何かしらの物語を創っていく
形にしていく作業は部下でもいいが、流れは社長が作るべき

ただストーリーについて、すんなり出るかと言ったら出ない。
むしろ何も思いつかず、1か月以上が過ぎたなんぞ普通にある。

私もそうだ。だから大切な言葉がある。

「まさか、まさか……さすがにそれは……」

自分自身ですら驚き、時に否定したくなるアイディアをやってみる。
完全常識外であり、社員から「頭おかしい人」扱いされるだろう。

「まさか」といっても法律違反を行うのでなく
あくまでもエンターテイメントを考え、遊ぶ

先ほどの小山社長が「ストーリーが足りない」言って、
旅館にラブストーリーを連想させる名前をつけた。

「まさか」を次々創り、部下にやってもらう。
部下が「まさか」思いついたら、よほどでない限り受け入れる。

ただ「まさか」をやったところでうまくいくかどうかの保証はない
だから難しいし、コンサルタントに頼りたくなるんだよね。

自分の責任も逃れられる気持ちになるから。

 

風でなく簒奪者の時代

最後に一つ。
今は「風の時代」と聞く。風の前は「土の時代」だった。

土の時代は「武力より経済力=資本主義」
物質重視で目に見える資産形成こそ重要だった。

風の時代は物でなく目に見えない情報に優位を置く時代で、
伝達や教育、何より知の欲求を重要視される。

風の時代という視点で見れば、
実利重視のコンサルタントや経営者にとって「辛い」時代かもしれぬ。

現に今回の件で「実利ばかり重視」した結果、
「目に見えない、おろそかにした部分が大きな問題」となって表れた。

実利ばかり追いかけている人にとって、
今こそが一つの転換点だと捉えているが、すんなりできない

今までの成功体験や生き方・考え方がおおいに邪魔をするからだ。

例えるなら目の前に100万円がありました。
今まで100万円を取って暮らしていましたが、今その生活を捨てますか?

言われたら、できない人が多いと思う。
以前の成功体験は強く魅力があって捨てにくい。

ちなみに「成功」だけでなく「失敗」も同じで、なかなか捨てられない。
新しい環境を歩む生き方は未知すぎて怖いのだ。

「周りから今ある資源や情報(既知)」を奪ってでも、
新しい環境を少しでも拒み、今と同じ生活を保とうと試みる。

簒奪者(本来は資格のない者が強引に奪い取る)の生き方だ。

ある時までは簒奪者でも通じるけど、同時に警告も起きている。

「早く次の時代に備えた生き方をしないと、大きな損失をやらかすよ」

備えた生き方を送らず、あぐらをかいているからこそ、
ツイッターはイーロンマスクに買収されたわけだ。

といっても、どうやったら次の時代に備えられるのか?

次の時代に備えるとは、自分自身が全く予想できない道に進む生き方だ。
常識の外、不安で「どうなるのか」わからない生き方。

「こうあるべき、こうでなければならない、これが唯一の正解」と、
自分が王様になった気分で振舞う生き方は、
少しずつ時代から取り残され、ある時点で手遅れとなる。

「ある時点」のタイミングはわからないが、
小さな危機という形で何度も警告を発しており、
小さい危機を通して読み取らなければならない

今回の事故、亡くなった方にはご冥福をお祈りします。

今回の知床事故はコンサルタントに小山さんがいたと知るまで、
私にとって痛ましい事故の一つでしかなかった。

小山さんの(今までの)やり方が通用しない

価値観を改めねばならない。
視点で私にとってはショッキングな出来事だし、

彼と同じような手法をとっている人は価値観を改めねばならない。

 

なぜ自分は実利主義の人間になれなかったのか?

ごしょごしょ

※現在、インスタにてイラストを載せています、良かったら見てね。
今期、パリピ孔明が一番面白い。

最後に自分の話を一つ。
自分も簒奪側の視点を持っていたし、過去には何度か実行もした。

全くうまくいかないし、一つ実行すると劣等感も押し寄せてきた

だめだなあ、心が喜ばない。でも実利を得られない。
なんかこうじゃない。この道は間違っていると心がざわつく

利益は入らないわ、心は痛みを感じるわ。
しかしこれしか道がないのではないか……考えると、気が滅入ってきた。

周りはこのやり方でうまくいっているのに、自分だけうまくいかない。
自分には才能がないからだろうな……

話し合い

思っていたんだけど、今回の出来事で価値観が変わった。
むしろうまくいかなくてよかったし、自分をさげすむ考えでもない。

才能のある/なしですらない。最初から行くべき道でない。

最初から行くべき道でないにもかかわらず、
「才能がない」決めつけて、劣等感を抱き……

自分の思い込みからくる間違いだった。
心はすでに知っており、警告していた。行くべき道が違うと。

間違いの道は必ず「心に警告・罪悪感」を抱く。
周りがやっているからと言って、自分もやるのは間違いだ。

うまくいっている人の歩調に合わせてはいけない道もある。

罪悪感が消えるばかりか「正しい行いだ」確信を抱くと、
正しいように見えて実は間違っていた。

自分の考える正義と神様?の考える道徳は違うのだな。

今回の事故と小山さんの対応を見て、改めて思ったよ。

最後に一つお知らせ。noteで数日後にある実話を出します。

目の前に堂々とあるんだけど、あるからこそ気づかない。
いや「当然として受け入れて」いる状態。

本来目に見える共同体はないんだけど、
ある特徴から「実はあった暗黙の共同体」について触れています。

暗黙の共同体を知ると、今まで気づかなかった真実が見えて、
一つのからくりに気づくと考えているよ。

お願い

めがびちゃんからお知らせ♪

お知らせ

megabe-0へ訪問した"本当"の理由

まさか記事の書き形一つでこうなるとは…

お願い1

Writer軽い自己紹介

ティラノスクリプトや小説家になろう、ピクシブ他で物語を書きながら、 「私が気になった事件」の裏側を作家の視点で書いているおっさん。

プロフィール画像は自画像でなく、Megabe-0ブログのマスコット、めがびちゃん。

 

雷が苦手で、光を見ると頭が固まる(元から固い)。 月初めは墓参りと神社参拝を行い、賽銭箱へ1万円を入れた際、とても気持ちがすっきりした。

 

■ 簡単な自分史 ■

0歳:釧路のある病院で生まれる。暇さえあれば母乳を吸って、ご飯を4膳食べても体重が落ちるほど、母のダイエットにものすごく貢献したらしい

 

3歳:行方不明になり、全裸で海を泳ごうとしたところ、いとこのお姉さんに発見され、この世へ留まる

 

8歳:自分のお金でおもちゃのカードを初めて買い、経済を知る。なぜか父親に怒られ、家出するがすぐに見つかる。

 

12歳:学校で給食委員長になる。委員長として初めて全校生徒の前にて演説する際、原稿用紙を忘れてアドリブで笑いを誘いながらも何とかやり過ごし、多くの生徒に名前と顔を覚えてもらう。また、運動会の騎馬戦では変なアドリブを行い、多くの笑いを誘った。

 

18歳:初めて好きな人ができたけれど、告白が恥ずかしくてついにできず、別れたことを今でも根に持っている(妻となる人にははっきり言えてよかった)

 

21歳:大学在学中、アルバイトを始める。人手不足かつとても忙しい日々を過ごしながら「どうせなら自分から楽しいことをしていきたいなあ⇒起業って選択肢があるのか」働き方の選択肢を見つける

 

27歳:自分で作った会社がうまくいかず、一度たたんで都落ち。実家でとことん自分を責める日が続く。「何をやっても駄目だな、お前は」など。自分を責めても自殺ができず、体中から毒素があふれ出て苦しい日々を送る。寝るのも怖かった日々。

 

28歳:「このままじゃいけない」決心を決め、小学校からの勉強をやり直す。高校の勉強で躓きながらも、学び直すうちに「自分は何もわかっていなかったんだなあ」大切な教えに気づかされる。 加えて、小説やイラストなど「今までの自分が手を出さなかった分野」に手を伸ばしてみた。

 

29歳:「定義」と「自己肯定」こそが生き方を決めると気づかされ、不安な日々が起きても、心が強くなったと感じる。でも子供の誘惑にはめっぽう弱くなる。

 

35歳:人生初の交通事故(物損)に出会う。冬道の運転で車を上下に大回転(スピンではない)を体型氏、何とか命を取り留め、なぜ生きているのかわからない状態に陥る。

自分の生き方はすべて自分が握っている。わずかな瞬間にしか現れない「自分の真実」を表に引きずり出し、ピンチからチャンスを生み出す発想や視点をブログやメルマガ他で提供中。