おはよう、しゃしゃ。
「文化の盗用だ!」
ツイッターでトレンドに入ったkimono。
キム・カータジアン(Kim Kardashian West)さんプロデュースの、
新しい下着ネーミングが「kimono」とわかった。
kimonoだと日本では着物=和服であり、
商標登録をされたら今後の日本において大きな悪影響を与える。
……というものの、ピーンと来るだろうか?
kimonoをバカにされた気持ちを抱き、イラっと来たけれど
周りと違って、自分の中に危機意識が芽生えないんだ。
そこでkimonoの商標登録がどう日本に影響を及ぼすか?
自分の心にわかるよう調べてみたよ。
キム・カータジアンって誰?
Finally I can share with you guys this project that I have been developing for the last year.
I’ve been passionate about this for 15 years.Kimono is my take on shapewear and solutions for women that actually work.
Photos by Vanessa Beecroft pic.twitter.com/YAACrRltX3
— Kim Kardashian West (@KimKardashian) June 25, 2019
キムさんの本名は「キンバリー・カーダシアン・ウェスト」
英語表記:Kimberly Kardashian West
1980年生まれ、父親がアルメニア系で母親がスコットランド・オランダ系だ。
父親は米国の弁護士であり、母親はタレントだ。
wikiによると高校時代からすでに父親が経営する会社で働いていたそうだ。
高校生とアルバイトの両立とはまた違うのだろうか?
モデルとしては2007年と27歳でデビューしながら一方で、
恋人と行為中の動画が全世界に流出し、今はカニエウェストと結婚している。
破天荒な生き方だねえ。
なぜキムさんはkimonoとつけたの?
キム・カーダシアンの新しい下着ブランドがKimonoって名前で、商標登録された。
文化の盗用どころか、Kimとかけた、日本の着物とは全く関係ない名前。
今後、ハッシュタグとなり、ブランド名として認知され、本来の着物という存在はどんどん薄れていくだろう。日本人怒っていいよこれは😡 https://t.co/1OtZn0UQoZ
— Yuka Ohishi ⁷ 📍🇺🇸NY (@yukaohishi) June 25, 2019
まずキムさんのツイッターによると、
現在商標登録を考えている下着kimonoは去年から開発し、
情熱(構想)は実に15年の月日をかけた。
kimonoは美しさを保ちつつ働く女性に優しい下着となっている。
キムさんが「kim」だからネーミングに掛け合わせているね。
日本ではアメリカで聞きなれた言葉「文化の盗用」という言葉が生じた。
「着物」という日本の独自文化が「キムさんの下着」に置き換わり、
かつ着物という単語はすでに知られているので、
認知度をざっくり持っていかれるから盗用と表現するわけだ。
もしkimonoが商標登録をなされると、
今後着物関係の商品を作ったのち、商標登録がすんなりいかなくなる。
既にkimonoという商標登録があるから着物というネームをつけられない。
〇〇着物というネーミングをつける際「〇〇 kimono」ができなくなるのでは?
着物業界はどうとらえているの?
<拡散希望>
着物業界はKim某の問題をほとんど認識していないようです。
業界としてのアクションをおこしてもらうため、多くの方が「着物+協会」検索で出て来る着物業界団体に片っ端から連絡するというの有効かと思います。ご賛同の方はご協力いただけませんでしょうか?#kimono #KimOhNo #着物— Tomoe (@tomoe_0ct3) June 28, 2019
真っ先に危機感を抱く業界が着物で生計を立てている業者だ。
29日になって京都市がKIMONOを命名するキンバリーさんと会社に、
「もう一度考え直してくれ」と署名を送った。
下着に「KIMONO」命名問題、京都市長が「再考」要求 「私的に独占すべきものではない」 – J-CASTニュース https://t.co/s6GoBHm6MN #kyoto
— 京都情報局 (@Ilias0322) June 29, 2019
キンバリーさんは「KIMONOで絶対に商標登録をする」と意気込んでおり、
実際に商標登録が鳴るかどうかはわからないよ。
日本の商標権と海外の商標権について
キム・カーダシアンが自分の肌着ラインに「Kimono」と名付け、商標登録までした件。kimonoは既にぴらぴらしたガウンという意味で云わば文化盗用されてるけど、あれは少なくとも形状は着物っぽい。しかしこれは…。身体の線を美しくって話なら別の名前選べないのかな。着物の美しさへのリスペクト皆無 https://t.co/ZFWYRmsnIx
— 渡邉葉 (@YoWatShiinaEsq) June 25, 2019
日本で商標登録をすれば、海外でも同じく登録した状態になるか?
調べたところ、日本と海外は別物だ。
日本である言葉を商標登録したら同時に海外でもしないと、
海外で日本と同じ名前で商標登録ができぬ。
裏を返せば海外で「kimono」を商標登録したとしても、
日本では「kimono」という名義で商品を売っても許される。
あくまでも海外では使えなくなるだけで、日本国内では使用できる。
海外といってもそれぞれの国に商標登録をしなければ使えない。
キムさんはアメリカでkimonoを商標登録する。
現時点ではアメリカ国内限定でkimonoが商標として使える予定だ。
ただ一部の商品はすでに海外で商標権をとられており、
痛い目にあっているので、すべてを抑えたほうがいいだろう。
参照:アメリカで商標登録されている商品が日本では商標登録されていない場合
参照:日本の商品名や地名が海外で商標登録を先取りされてめちゃ痛い事例のまとめ
参照:特許庁(経済産業省)
審査は本当に通るの、通らないの?
「着物」と「kimono」だから別、とかアメリカ国内の商標だから、とかって事態を甘く見てる。アメリカで"I joined the weddingparty of my sister with kimono"って言ったらあの下着で参列したクレイジーな人って認識になるのよ?絶対イヤ。 pic.twitter.com/Vd163aui6u
— もも0830 (@j0830momo) June 26, 2019
kimono問題を扱っているニュースがあった。
ツイッターで多く拡散されている内容だ。
弁理士の栗原潔さんによると、
KIMONおという被服分野について審査は通りにくいだろう。
小物やかばん類は商標登録される確率が高い。
万が一登録されても異議申請ができる。
ただ日本と違って弁護士が中に入って大きく争う事例となる。
ブランド撤回(7/1)実は炎上商法の一環?
キム・カーダシアンが、女性用補正下着をKimonoと名付けたのを撤回して、近々新しいブランド名を発表するとのこと。京都市がブランド名の再考を訴えるまでに発展していましたが、よかったです。多くの人に愛されるブランドになればいいですね。 https://t.co/spZCn9SPpW
— 吉木誉絵 (@norieyoshiki) July 1, 2019
7月1日になり、キムさんがkimonoブランドを撤回したよ。
新しいブランドを考えると述べているが……
今度は違うところの民族衣装に飛び火しなければいいね。
キム・カーダシアンのkimono撤回、ここまで見越した炎上商法である感じが拭えず、モヤモヤ嫌な気分。日本人やアメリカ始め世界中にいる日系人の不興は買ってもいいと思ったわけでしょう。こんなこと、D&Gで不買運動が起きたような中国人相手ならやらないでしょう?
— まるめ (@marumerumerume) July 1, 2019
一方で「キムのkimono商標登録は炎上商法の一環であり、
kimonoで炎上させてキムさんの下着メーカーを有名にさせる戦略では?」
考える人もいた。自分はそこまで思い浮かばなかったよ。
確かに炎上商法の一環とすれば、
キム・カータジアンは炎上を通して知名度を一気に広げ、
下着はもちろんほかのブランドを全世界に売り込むとき、
少しは有名になるね。だからといってキムブランドの下着を買うかは別問題。
質の良さはもちろん魅せ方など様々な方面で工夫しなければ、
どれだけ炎上商法戦略をとろうが、良い成績を残せないだろう。
激しく怒る内容か、これ?
kimonoというの、着物要素が本当に欠片もないし、あれらの言ういわゆる「文化盗用」ですらなく、純粋な商標問題だと思いますよ。あと何度もいってますが「文化盗用」は概念自体を葬り去るべきですね。
— 5億円 2017 (@Beriya) June 26, 2019
私は最初、kimonoが商標登録されるニュースを知って、
多くの人が「大変なことだ」と激しい怒りツイートをつぶやいても、
調べていくうちにだんだん大ごとだなと分かったけれど、
かといって激しく怒るほどの内容か?
自分の中で商標と文化に対する危機意識がないんだ。
仮にキムさんのkimonoがアメリカで通ってしまっても、
kimonoは長く日本人が着る浴衣や和服とみなしている。
えちい系でもkimonoといえば浴衣や和服を着た女性が出てくるしw
キムカーダシアンのKIMONO騒動で、騒ぎすぎとかほざく脳みそトロトロの馬鹿どもへ
もしKIMONOが下着として認識されたら、これから生まれてくる子どもたちが着物を着た時、着物=下着という認識を持った奴らに後ろ指さされる未来がくるかもしれねえんだぞ?#KimOhNo— 波紋疾走(pixiv) (@GaiaPixiv) June 28, 2019
アメリカのみでありキムさんが全世界でkimonoをとっているわけではない。
さすがに日本に来たら「なにしてくれてんねん!」思うけれど、
アメリカだから「勝手にやってれば」とほとんど当事者意識がないんだ。
防衛や地政学関係なら危機意識を抱くのだけど、
文化でも商標登録に関してはあまり危機意識が芽生えぬ。
#kimono は日本の伝統衣装です。
商標登録されてしまったら「kimono」という単語を使えなくなり、世界的にkimonoの意味が日本の着物ではなく下着の意味になってしまうかも。
ブランドには別の名前をつけてほしい。#KimOhNo pic.twitter.com/FOgzp6Zkr1— 霧kili (@kiri_kili) June 26, 2019
なぜ自分は出てこないのだろう?
まず命や生活の危機に直結しない分野が一つ。
次にキムさんが下着で商標登録をしようとも、
着物といえば浴衣や和服という印象が強い理由が二つ。
着物という漢字を見れば、着るものすべてだ。
広い意味だと下着も含まれるね。
私の中で強い公式(着物といえば日本人の浴衣や和服!)があるから、
大した焦っていないのだろうと思える。
しかし……
天皇陛下=〇〇(大激怒)と置き換えられたら?
キムカーダシアンのKIMONOが文化盗用で炎上してますが、ノルウェー人デザイナーのT-MichaelがデザインしてるT-Kimonoはめちゃくちゃにイケてるのでぜひご覧ください。神田のY&SONSで買えます。 pic.twitter.com/OKyjOm5xJH
— オオカワショウ (@sho_okawa) June 26, 2019
仮にキムさんの商標登録が大成功をおさめた場合……
日本だとkimono→着物だが、海外から見たらkimono→下着であり、
アメリカの人々は私の意見にこう思うだろう。
私を含む日本のほうが世界から変な目で見られてしまうのだ。
日本だけではない。
着物=和服と認識している外国人からも嫌な目で見られる。
有名な言葉が別の有名人によって新しい定義がされるうえ、
商標登録されて価値が生まれると分かれば、
今まで使えた言葉が気軽に使えなくなってしまう。
もっと大きな問題が言葉の「意味」にある。
kimono問題を歴史と言語の視点から見ていこう。
これが本当の着物です
下着ではありませんThis is a true kimono.
It is not underwear. #kimono#KimOhNo @KimKardashian pic.twitter.com/fLDIEDFnxp— 結城花音@普段着物研究家 (@yuukikanon42) June 26, 2019
誰もがわかる例を出すと、天皇陛下といえば日本の象徴であり愛される人だ。
ある国のたくらみによって言語書き換えが生じたと仮定する。
結果、次の定義に置き換わってしまったらどうなるか?
天皇陛下とはゴキブリの一種である。
日本人としては大変許せない置き換えだ(ごく一部を除く)。
もちろん天皇陛下に敬意を抱く人にとっても許しがたい置き換えた。
(ゴキブリはバキも尊敬する師匠の一匹だ、
血筋でいえば天皇陛下よりも長く遺伝子を継いでいるけれど……
今は冗談を言っている場合ではない)
言葉改変は言葉が持つ意味(定義)を変えてしまう。
言葉の意味が変われば、思考の前提条件も変わる。
すっかり定義が変わってしまった外国人としゃしゃが話をする際、
ゴキブリを指さして、
「ほら天皇陛下、天皇陛下がいるよ。早く新聞紙を……」
言われたらブチ切れるのではないか?
新たな文化摩擦からの争いにつながり、日本の尊厳にも深くかかわるのだ。
天皇陛下でピーンとこないなら、自分の両親や子供に置き換えればいい。
あるいは尊敬する有名人でもいい。
問題は天皇陛下という言葉が知らない国や反日連中の手によって、
天皇陛下という言葉の定義を強引に変えられる恐れがある。
もちろん極端な例であり実際にあるとしたら、
日本という国が存在しなくなるほど弱まったときだろう。
政治や経済、国防へと結びつくよね。
kimonoの商標登録は単に商標という問題だけでなく、
今まで私たちが「当たり前」として定義していた言葉が書き換えられ、
負の印象かついじめの手段につながるのではないか。
ひいては日本という国の在り方につながると確信している。
着物=下着という新たな定義になってしまうのか?
キム・カーダシアンが商標登録しようとしてる下着のネーミングが「kimono」なんだけど、これ、登録されたら今後日本の着物関係の登録できなくなるし、明らかな文化盗用なわけだけど、いつもながらに日本国内で反応薄い感じ(もしくは素敵!嬉しい!って反応…)してて驚く… https://t.co/6IBgCv1mhT
— うちゃか (@sayakaiurani) June 26, 2019
キムさんがkimonoを商標登録して審査に受かれば、着物は和服でなく下着になる。
※7/1に撤回し、別ブランドに名前を変える
英語で「あの人、きれいな着物を着ているね」言った場合、
相手は「あの人、きれいな下着をはいているね」と受け取る。
キムさんはツイッターフォロワーが6000万人であり、
インスタも1億人以上のフォロワーがいる。
何割が活発的アカウントであるかはわからない。
6000万人のフォロワーといえど、
実際に動いているアカウントは1000人以下の場合もある。
これね、キム・カーダシアンがアメリカで自分ブランドの補正下着に「kimono」ってブランドつけて商標登録したって話で、これが通るとアメリカで着物を着物として売れなくなる。超絶にわかりやすい「文化の盗用(cultural appropriation )」の例だな。https://t.co/QT7z0u9zGU
— すずきよーこ (@yokorocks) June 26, 2019
着物といえばキムさんの下着という公式が、
外国で成り立ってしまい、着物=浴衣=和服にならなくなる。
何よりアメリカで着物をkimonoとして販売できなくなる。
アメリカでkimonoはキムさんの下着になるからだ。
日本はもちろん、海外で着物を販売する店が困る。
kimono商標登録だけなら当事者意識を抱かないが、
言語と歴史という側面で見たら真剣に考えねばならぬ。
同時に日本でも他国にとって重要な言葉に対し、
キムさんと同じ扱いをしたらどうなるか、わかるよね?
日記:危機意識は自分で調べて初めてわかる

インスタグラムにイラストを上げています。
真ん中の卵と木は「夢」を象徴したものです。名称はアル樹。
人は夢があるから今日も死なず無気力にならずに生きています。
たとえ無気力だろうとわずかに想いがあるから生きていられる。
想いの象徴を自分が描いている物語でアル樹と置き換えています。
ティラノスクリプト、タグ編集がきっついよ~。
さて今回kimonoがツイッタートレンドに上がり、
最初はなんで多くの人が怒っているのか、焦っているのか。
さっぱりわからなかった。
なぜ自分は焦っていないのか。理由は知らないからだ。
背後にどんな重要な問題=物語が隠されているかわからないからだ。
私が天皇陛下の例を置いたとき、kimono商標登録がやばいと分かった。
しゃしゃはどうだろう。やばいと感じただろうか?
