おはよう、しゃしゃ。
先ほど夕食を食べていたら、ノーベル医学・生理学賞が決まった。
京都大学の本庶佑(ほんじょたすく)氏に決まったよ。
おめでとうございます。
新しいがん治療薬の開発が授賞理由だけど、
現在高校生物を独学しているから、高校生物の範囲内で解説してみた。
一応受験対策や生物勉強の独学として読んでほしい。
がん治療薬「オプジーボ」の仕組み
ノーベル医学生理学賞を京都大学の本庶先生が受賞。研究者の間では、いつかいつかと言われ続けてきましたがついに栄光の時は来ました。彼らのがん細胞が免疫細胞から殺されるのを防ぐ機序の発見はがん治療の歴史を変えました。今まで全く治らなかった癌が急に治る癌へと変わりました。本当に偉大な成果 https://t.co/t8P1qGNc9m
— 大須賀 覚 / Satoru Osuka (@SatoruO) October 1, 2018
オプジーボはがん治療薬だ。
産経新聞によると、今までの抗がん剤治療はがん細胞を、
直接攻撃し、破壊する(たんぱく質を変える)治療法だった。
しかしがん細胞もタダでやられるわけにはいかぬ。
攻撃された後も生き残るれるように自分を変える。

画像元:オプジーボ 偶然の発見から
読売新聞にわかりやすい画像があったよ。
がん細胞はウイルス細胞を攻撃するT細胞に対し、
「俺たちを攻撃しないでね」と
攻撃を抑えるブレーキたんぱく質を作った。
ブレーキが働いたおかげで、T細胞は何もせず、がん細胞の増殖を許した。
本庶佑先生はがん細胞が作るブレーキを外すたんぱく質を作り、
T細胞に働いてもらい、がん細胞の増殖を防いだのね。
ブレーキとなるたんぱく質のきっかけを、
奈良先端科学技術大学院大准教授の石田靖雅氏が見つけた。
T細胞の中に未知の遺伝子を見つけ、役割を調べるうちに、
がん細胞が作ったブレーキとわかったのね。
本庶先生と同じく医学賞を受賞したアリソン博士は、
免疫細胞を高めるための薬を作ったのね。
産経によると本庶先生らが作ったオプシーボのほうが、
がん細胞を抑える働きをもっていると。
参照:抗がん剤治療とは
参照:本庶佑氏にノーベル医学・生理学賞 がん免疫治療薬を開発
解説:オブシーボの効果とガンの基礎知識
ノーベル物理と化学に疑問を抱いた
科学コミュニケーター 森脇沙帆の執筆記事『ノーベル賞「化学賞」2018年は誰の手に? 日本科学未来館が予想』がYAHOO!ニュースに掲載されました。>https://t.co/qAZ7fAhnch #未来館 #ノーベル賞
— 日本科学未来館 (@miraikan) October 3, 2018
ノーベル物理学賞は3人の学者だ。
光ピンセットと呼ばれるレーザー技術を作って、
細胞や微粒子を「ピンセット」のような形でとる技術を得た。
一方で化学賞は生物が進化する過程を基にたんぱく質を作り出し、
バイオ燃料や医薬品の道具に応用できる仕組みを作ったよ。
NHKによると受賞者が日本人が出なかったから、
どんな功績が認められて受賞したのかという、
中身については応じられなかったそうだ。
笑ってしまったよ。さすがマスコミ。
本庶佑氏の科研費を調べた結果

本庶佑氏の科研費を調べてみた。
科研費は科研費データベースにて「本庶佑」入力すると現れるよ。
本庶氏の科研費:抗体の多様化とゲノム不安定化
学者の科研費:KAKENデータベース
科研費の内訳を基礎研究に費やしている。
※基礎研究とは人類の発展を目的に利益など度外視で、
大学として日々の研究に励む活動。

科研費額を見ると、1憶円を超えていないね。
本庶先生はもっと基礎研究の重要性を説いている。
どんな研究にもお金はかかる。現時点での研究が数年後の発明に役立つ。
ただ、即物的成果を求めるなら基礎研究は「お遊び」でしかない。
何度も言いますが、ノーベル賞級の発見をして、受賞まで30年近くかかるのです。ノーベル賞は、四半世紀以上前の若手研究者の実力であって、いまのレベルではありません。
本庶先生は、それを一番よくわかってらっしゃるから、賞金を「若手に」と寄付されるのでしょう。 pic.twitter.com/DGYSalWbVg
— いさ進一 (@isashinichi) October 3, 2018
基礎研究の価値は今でなく未来に現れる。
しかも本当に結果が出るかどうかもわからないので、
お金を回す側は人類への投資発想がないとできぬ。
なお科研費についてはこちらも読んでほしい。
現在は別件で話題になっている杉田議員が関心を寄せている問題だ。
小野薬品の株が上がる?

オプシーボで調べたところ、小野薬品というサイトに行きついた。
サイトを見たところ、別のページを見ようとしたらビジー状態であり、
私を含め、多くの人が閲覧している状態だ。
気になるなら翌日にサイトを開くといい。
さて翌日になり、小野薬品の株価を見たところ……

これはすごい。だけどぐんぐん上がるのでなく、
一気に上がった後、下がっているのね。
日経平均株価もいったん上がって、がっくり下がっている。
※午後3時以降に更新予定
サイト:小野薬品の一般系サイト
一気に上がって売る人が多い
株価を見ていくと、株式が始まる9時になって、
前日よりも200円ほど跳ね上がった後、売る人が増えた。
前日に小野薬品が上がると分かれば、翌日朝になるまでお金を入れる。
多くの人が「期待できる」考えて投資を行ったところ、
実際に200円ほど上がってある程度利益を出したから売る。
投資からの行動として押さえておくのがいい。
「株を始めてみたいなあ」思ったら、
最低10万円ほど用意してどこかの株式講座を開くといい。
なお未成年の場合は親による許可が必要だ。
「投資や投機、グラフの増減を味わいたい」ならFXや仮想通貨をやろう。
現時点で仮想通貨は大きな動きがないけれど(リップルは上がっている)、
現金500円もあれば、気軽に始められるからね。
損失前提でやっていかないと、ショックを受けるよ。
高校化学と生物の勉強

しゃしゃが受験生なら、ノーベル賞の話題を抑えるべきだ。
最先端の研究が話題になっており、常識として捉えるべき部分があるからだ。
くわえて受験問題としての題材にもなるしね。
理系の受験生で化学と生物を科目に入れているなら、
ぜひ化学や生物の教科書を片手に読んでほしい。
この分野は形を変えて早ければ来年、
遅くても2020年の大学入試に出るかもしれぬ。
もちろん、オプシーボが出るわけではないよ。
ちょっと形を変えて出題すると思うんだ。
なお教材は数研出版のチャート式化学と生物からだ。
化学(Amazon):新化学化学基礎+化学 (チャート式・シリーズ)
生物(Amazon):チャート式シリーズ 新生物 生物基礎・生物
タンパク質とアミノ酸

画像元:目玉焼きとフライパン
まずは化学の高分子化合物からたんぱく質だ。
たんぱく質はお肉や魚、卵といった栄養でよく聞くよね。
化学だとポリペプチドことアミノ酸が手をつないだ状態だ。
アミノ酸はエネルギードリンクでよく聞く言葉だ。
アミノ酸は1分子にアミノ基(-NH3)とカルボキシ基(-COOH)
を持つ化合物であり、アミノ基のHとカルボキシ基の-OHがつながると、
水分子(H2O)が抜けて脱水縮合を行い、ペプチド結合を取る。
ペプチド結合といえばメタルギアソリッド。
というのは置いといて、たんぱく質はアミノ酸が脱水縮合を通し、
多数につながった分子を示すよ。
たんぱく質には変性がある。
変性とはたんぱく質に水や炎を通すと形が変わる現象だ。
目玉焼きを作るために、卵をフライパンに落とすと、
どろっとした透明な液体から、白と黄色に分かれる。
白と黄色は元に戻らない。この現象が変性だ。
参照:アミノ酸とその性質
アミノ酸とたんぱく質は化学の分野で習う。
生物の分野でも習うけれど、たんぱく質が生物の体にどう影響を与えるか?
細胞や遺伝子分野でたんぱく質が出題されるよ。
ヘルパー/キラーT細胞

画像元:キラーT細胞 「マッチョだろ~」 | 成井美久 #pixiv
T細胞というかTウイルスならバイオハザード(ゲーム)を思い浮かべる。
ゾンビになってしまうウイルスだけど、T細胞は違う。
今だとアニメ「はたらく細胞」からだろうか。
免疫は白血球の一種であるリンパ球の働きが大きい。
はたらく細胞でもキラーT細胞を取り上げていたね。
免疫に関してT細胞とB細胞があり、リンパ球の一部だ。
(他にもマクロファージや樹状細胞といった免疫として働く細胞)
T細胞には二つあって、
- ヘルパー細胞:B細胞やキラーT細胞の活性化
- キラーT細胞:ウイルスに感染した細胞を攻撃
B細胞はウイルス情報を分析し、抗体を作る
生物の教科書を読む程度ではよくわからないな(汗
ということで、参照サイトを出すからぜひ読んでほしい。
受験で生物をやっているなら、免疫分野の勉強をしておこう。
最低でも教科書がなくても免疫分野の説明ができるよう、
基本用語や問題集にある論述を説明できるようになろう。
勉強雑談:生物の勉強に悩んだところ

物理、地学、化学を一通り行って、現在私は生物を勉強している。
生物は最初、暗記項目が多くて面倒さがあり、避けていた。
面倒な生物の勉強に対し、どうやって手を付けたか。
- チャート式高校生物(教科書)を最初から最後まで大まかに読む
- 書店で仕入れた1冊の問題集を手に取り、問題と答えを読む
- 問題集の問題と答えを簡単に書き写し、教科書を読み、書き写す
- 大型書店で生物の問題集や参考書を立ち読みする
- 生物に関する動画や人様の生物に関する記事を読む
- 立ち読みで気づいたことを家に帰ってメモし、再度挑む
最初は暗記が多くて面倒だなあ~思っていたのだけど、
紙にいろいろ書き込んでいくうち、面倒という気持ちは消えた。
生物を含むすべての勉強で一番辛い部分が解説を読んでもわからない。
解説を分解し教科書を読んでも、解説の意味すら分からない状態が辛い。
例えば遺伝分野で「独立」と「連鎖」という言葉がある。
連鎖という言葉の意味や独立との違いがわかるまで、7日以上さまよった。
連鎖の意味は生物の教科書に、基本項目の一つとして載っているよ。
問題文より解説の方が暗号めいており、解説の分解に一番時間を費やす。
独学の辛さは解説の分解を自分でしなければならないところだが、
わかってくれば、苦手だった分野がむしろ得意に変わる。
反対にどんなわからない、意味不明な分野であっても、
毎日その分野を解説し、解剖していくレベルまで勉強すれば、
ある時、突然わかって得意分野へ変わるよ。
苦労した部分ほど忘れにくいしね。
遺伝の分野-独立と連鎖-も7日以上向き合って、やっとわかったから。
悩んだところを早く解決したいと思ったら、
こういったサービスがあるから、相談してみるといい。
家庭教師による学習指導:東大家庭教師友の会
浪人を含む受験で志望校に受かりたい。
一人でやっても限界だと思ったときに取り入れてみてね。
がん細胞の次は何が来る?
今回のノーベル医学・生理学によって、
がん細胞の働きを抑えらえると考えている。
だからこそがん細胞も指をくわえて消滅せず、
彼らなりに頭を使って、新しい仕組みを考えるのではないか?
とりあえずおめでとうございます。
日記:ティラノスクリプトとアップロード

現在、ティラノスクリプトを通して物語を書いています。
上記画像は作中内でクイズとして出題した部分。
上記問題は「カルビンベンソン回路」や「クエン酸回路」を基に、
問題を作ってみたのです。ABCに当てはまる数字、分かりますか?
私の場合は上記のような形で物語の設定や、
クイズ出題の題材として用いております。
勉強は受験が終わったから終わりでなく、
むしろ受験を終えたら自分で分野を見つけてやらねばなりません。
