ボブ・ディラン | 金造 [pixiv]
おはよう、しゃしゃ。
今年のノーベル文学賞は村上春樹さんでなく、
歌手のボブ・ディランさんだった。おめでとう。
村上春樹さん、残念だった、来年こそ……
村上さん本人にとって「良い迷惑」かもしれない。
少なくとも「出版社」にとっては受賞しようがしまいが、
おいしい材料となるよね。
勝手に宣伝してくれる人たち
【ノーベル文学賞にボブ・ディラン氏、】 米音楽史に「新たな詩的表現」 : https://t.co/8OcAH2RqL3 #東洋経済オンライン pic.twitter.com/2qmkDKPQPN
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) 2016年10月13日
日本において、ノーベル文学賞といえば、
実際に受賞した川端康成(故人)や大江健三郎さん(存命)より、
2016年で受賞していない村上春樹さんだ。
なぜ村上さんばかり取り上げられるのか?
川端さんはすでに死んでいるから、
新しい作品など生まれるわけがない。
大江さんはすでに受賞したから、
今更取り上げても、商売上おいしくない。
村上さんはまだ生きているうえ、文学賞を手に入れていない。
新作を書いたとき、バカ売れする確率が高い。
何より「今年こそ、来年こそ」期待が強い。
商売目線で見たとき、すでに死んでいる人よりも、
今も生きている人を取り上げたほうが、
今後の作品売り上げに大きく響いてくる。
「ノーベル文学賞=村上春樹」という図式をメディアに作ってもらい、
私たちにも「ノーベル賞の時期になったか、村上さんは……」
ふっと思ってもらう記憶が大切だ。
出版社は「村上春樹=ノーベル文学賞候補」と出せるし、
書店では「村上春樹特集」を組んで売上アップ作戦を実行できる。
野菜や魚でいう「旬の食べ物」として、日本人の思想に植えつけられる。
村上さんの気持ちはわからないけれど、
出版社や書籍は彼の受賞に関わらず「おいしい思い」ができる。
むしろ受賞してもらわないほうが、
「ノーベル文学賞候補=村上春樹」を日本人に植えつけられるので、
書籍を売る戦略の手間が省けてよいのかもしれぬ。
仮に受賞したらおめでたいのだけど、
村上春樹さんよりも「新しい人」を定めなければならぬ。
そこにいろいろと費用がかさんでしまうよ。
忘れ去られるって辛いよね
ボブ・ディラン受賞のインパクトとプミポン国王の訃報のおかげで村上春樹さんの年に一度の晒し者タイムが短くて済んだね。もう騒ぐのやめたらいいのに。なんの根拠もないんでしょ。
— とりぱんさん(戦力外) (@toripan2) 2016年10月13日
政治の話を一つだけしたい。
民進党の質疑において、一部の人議員がバカ騒ぎしている。
今日見た民進党の議員は静かで淡々と進んでいた。
前日の山尾志桜里-玉木雄一郎議員他は、
ひたすらヤジも飛んで、うるさいったらありゃしない。
「うるさい姿」をさらしたおかげで、2チャンネルやツイッターなどで、
「お前ら(民進党)いい加減にしろ」
「山尾議員の指摘に何も答えられなかった安倍(総理)w」
いろんな情報が飛び交うよ。
本日の国会中継で見られた静かな光景だと、
「民進党=その他大勢の野党」になるのだけど……
民進党の玉木・山尾議員は首相の失言や認識不足の言質を引き出す姑息な戦略。
これで仕事をした気になってるとしたら、国会議員というより、スキャンダルを追う芸能リポーターが代わりをできる。安倍晋三首相が民進党に怒り爆発 https://t.co/OY5StAY3rP
— 城之内 みな (@minajyounouchi) 2016年10月12日
前日の山尾-玉木他は
「やかましくて穴だらけの最大野党」として、
多くの有権者に認識してもらえる。
「淡々と政治活動に精を出す野党」でなく
「うるさくて(別の意味で)存在感のある野党」
認識してもらえるから、記憶には残る。
人間は「刺激のあるもの」を覚えるから、
刺激のない行動は忘れ去られやすくなり、
有権者からもそっぽを向かれ、弱小勢力に追いやられる。
政党として弱くなると、発言できる時間も少なくなるし、
選挙において「投票してもらえない」リスクが高まる。
だからうるさくしてでも存在感を出す。
「ノーベル賞といえば村上春樹」のように、
「民進党といえば、必死になって与党に反対する、
とても存在感のある最大野党です」
テレビの国会中継を中心に「広告」行為をとっているよ。
忘れ去られることが一番の危機なので、
「一言」でもいいから、強引な図式を立てて行動する。
経営戦略視点で語ってみたよ。