現在受験勉強中や卒業したけれどまたしたい人。
勉強で学ぶ姿勢は社会に応用できます。
その一つとして、私たちの生活に関係ないニュース、
「安倍総理の中央アジア訪問」を例にとり、
入試問題の一つとして勉強を行い、
背景知識を付けて物事の裏を見ていきましょう。
この先、社会の流れを察知して生き残るために。
ニュースを読む前に
新聞記事を読む際、手元に社会教材を起きます。
- 地理(地図帳・統計表)
- 歴史(日本史・世界史)
- 公民(政治経済・倫理)
ネットで検索すれば出てくる情報もあるため、
必ずしも持っておけとは言いませんが、揃えておきましょう。
科学技術に関するニュースなら物理・化学・生物・地学の教材も、
手元においておくと良いですよ。
私は社会なら学研シリーズを揃え、
理科は数研出版シリーズを揃えています。
記事を読む(例:安倍総理の中央アジア訪問)

一つの例題としてこちらのニュースを取り上げます。
安倍晋三首相は22日午前、モンゴルとカザフスタンなど中央アジア5カ国の計6カ国を歴訪するため、政府専用機で羽田空港を出発する。埋蔵資源が豊富な中央アジア各国と関係を強化し、調達先の多角化を図る狙い。同地域で影響力を強める中国を牽制する思惑もある。
安倍総理が中央アジアに訪問するニュース。
私達の生活に「どうでもいい」話題 (私は中央アジアに関心がなかった)
でも本当に「どうでもいい」話題なのか?
自分の目に入り、気になった情報は基本、
今後の生き方に深く関係があると考えています。
中央アジアなのか、そこに住む人たちの文化や風習なのか。
現時点でそこらはわかりませんけれど
そこでわからない言葉やわかっている言葉を調べ直します。
目的は「おぼろげな情報を正確に捉え直す」ためです。
・モンゴルやカザフスタンと言った中央アジア
・埋蔵資源が豊富
・影響力を強める中国
わかっているようで調べると、深掘りできる情報はこのあたりでしょうか。
中央アジア

中央アジアの工業を見ると、銅の鉱山がカザフスタンにある
(炭田があるカラガンダが有名)
カスピ海あたりは原油が出ている。
ウズベキスタンはタケシントで綿工業の発達、
(綿算出のため、感慨事業を行いアラル海の水位低下を生む)
アゼルバイジャンのバクー油田が有名です。
日本が中央アジアに外交訪問した年月は今から9年前。
それ以降ずっと向かっていないのですね。
中国と中央アジアの関係
中国は南シナ海などの「東」だけでなく、「西」も見ています。
すなわちユーラシア大陸に眠る広大な資源ですね。
「シルクロード経済圏」建設を国家戦略とし、
道路やトンネル、天然ガス・パイプラインを建設した。
アフガニスタンでは銅鉱山利権を取得し、各国は中国マネーに沸いている。
ただ、中央アジアを抱えるロシアに耳の痛い話。
ロシアは1860年辺り(日本でいう江戸時代末期)に中央アジアに目を向け、
1881年あたりからずっとロシアが間接支配を行っていた。
しかし、2013年9月頃に習近平国家主席が中央アジアを訪問、
次々にエネルギー協定や投資協定を行いました。
(トルクメニスタンは中国にとって最大の天然ガス供給国)
参照:
ロシアの中央アジア進出
中央アジア:躍進する中国、沈むロシア
中央アジア諸国のいいカモになる
背景知識を調べると深みが理解できる
このようにして、わかっていることもわからないことも、
今一度調べることによって、少しは深く理解できると思われます。
中央アジアを知ることによって、日本にどんな利益をもたらすのか?
例えばエネルギー資源で契約を交わすと、
石油やガスなどの料金が安くなるかもしれない。
あるいは中央アジアと外交を結ぶことによって、
中国が日本を容易に攻めこまないようにする……
でも、ISILやエネルギー資源の確保により、
ロシアや中東に米国らがちょっかいをかけてくるかもしれない。
色々考える材料になりますね。
考える際、背景知識を持っておくと深い考察ができます。
無いと単なる情報で終わってしまうのです。
追記:トルクメニスタンで二兆円の受注
トルクメニスタンで天然ガスプラントで日本企業が契約を取り、
日本は中東以外からもエネルギー資源を確保しました。
円借款やODAなし、すなわち日本政府が税金を投入しないで契約した。
私が持っているデータブックオブザワールドによれば、
トルクメニスタンは「永世中立国」であり、主要産業は農業と鉱業。
カスピ海沿岸に莫大な天然ガス事業をや原油を輸出とのこと。
天然ガスは埋蔵量が世界第四位とのことです。
上にも書きましたが、トルクメニスタンの最大のお客様は中国です。
そこに日本が食い込んだ。
共同声明では北朝鮮問題についても軽く触れたとのこと。

北朝鮮の問題はすなわち、人権問題です。
中国はチベットなどを人権弾圧しています。
この前も英国のBBCが習近平とキャメロン首相に向けて、
「人権」に関する質問をして、二人とも嫌な感情になったばかり。
「人権問題より経済政策だろ」キャメロン首相は言いました。
もしトルクメニスタンがいまだに中国の影響が大きければ、
北朝鮮の人権にはほとんど触れないのです。
何しろ北朝鮮を背後から援助する国が中国だから。
しかし共同声明を出したところを見れば、
中央アジアが中国から離れる第一歩ではないかと。
参照:
外務省:トルクメニスタン
外務省によるトルクメニスタンとの共同声明
共同声明に見られる印象操作?
トルクメニスタンを紹介します
入試問題風に扱ってみる

先ほどのニュースに色(+下線)を付けてみました。
安倍晋三首相は22日午前、モンゴルとカザフスタンなど中央アジア5カ国の計6カ国を歴訪するため、政府専用機で羽田空港を出発する。埋蔵資源が豊富な中央アジア各国と関係を強化し、調達先の多角化を図る狙い。同地域で影響力を強める中国を牽制する思惑もある。
黄色い枠で囲った部分を通し、問題をつけていきましょう。
Q1 モンゴルやカザフスタンの地理状況を説明せよ
Q2 「埋蔵資源が豊富」とあるが、どういう状況なのか?
Q3 「中国を牽制」とあるが、
(1 中国と中央アジアの関係を、「ロシア」を使って述べよ
(2 現在の日中関係を分かる範囲で述べよ
こうして問題を作り、自分で答えていく。
すると社会の勉強につながりますね。さらに別分野の問題を追加するなら
Q4 中央アジアはエネルギー資源が豊富とある。
エネルギーに関連し、京都大学の研究チームがあるものを使って、
石油の合成に成功した。あるものとは何か?
(化学の問題 答えはこちらの記事を参照)
学問の応用方法
考えてみたら、日本は戦後すぐ経済で米国などの真似をして改良を行い、 米国経済を一時期脅かす事態にまで至ったから、 「日本人は気持ち悪い」と思われても仕方ないよなあ。 私としては「気持ち悪さ」は褒め言葉だと思っているけれど。 #虎8 https://t.co/VDKRE8XeJJ
— 千賢光太郎 (@megabi0) 2015, 10月 25
問題を作る側も広範な知識を持っていないかぎりできません。
自分で問題を作り、調べ、解いていく。
この行為が仕事を行う際、趣味を追求するときに役立ちます。
何しろ同じことをしていけばいいのです。
仕事をする祭、先輩やライバルが行った行為について、
「ちくしょ、あいつめ」と言わずに
「なんであいつはこの仕事の契約を取ったんだ?」
調べるきっかけになりますね。
趣味においても「なんでこの人はこんな技術があるんだ」
自分の知っている範囲、知らない範囲は色々調べることで、
「ああ、そういうこと、じゃあここをつかもう」
本質がわかるのですね。本質は骨であり応用可能です。
骨を掴むと、300キロの荷物を女性が持てるそうです。
自分の未来の為に、いたるところから本質を学び、
扱って独自の芸術・仕事術に仕立て上げていきましょう。
終わりに
入試問題や受験勉強は終わると忘れます。
しかし入試攻略のために行った試行錯誤は、
見方を変えるだけで応用できるのです。
応用できない理由は考え方が「点」だからです。
「面」こと必ず自分の生き方に直結するという前提で、
「世の中の全ての情報や技術は、自分の生き方に直結する。
しないと考えているのは自分が無知だから」
という前提で、情報を掴んでいくと良いです。
