道新の高校生が書いた意見にワイの母ら女性陣が感動してた。
特に「批判が多い、すべて総理のせいにしてストレスをぶつけている」
母はいった。
「ちゃんと世の中を見てる。周りの流れに踊らされていない。日本を任せられる」親の育て方や本人の学習などが垣間見えるなあと気づかされた。 pic.twitter.com/lCKnMBvW0w
— せんけん (@megabi0) October 28, 2020
おはよう、しゃしゃ。
北海道新聞に「ぶんぶんtime」という高校生限定の投書コーナーがあった。
いくつかある意見の中からうちの母親が感動していた。
次にうちの妻も手を叩き「すごいね」といった。
私も読んだとき「多角的に捉えてるなあ」思った。
まずはツイートに掲載された、
あるいは下記画像に乗せた千葉君の意見を読んでほしい。
20字×20行の原稿用紙1枚でできる意見だ。
母らが特に感心した箇所
![意見](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2020/10/2020-10-28-16.39.18.jpg?resize=400%2C300&ssl=1)
現代文の勉強として読んでいこう。
台一段落は「新型コロナ」について書いている。
新型コロナに関して一人一人できることをしようと。
第二段落はコロナ対策が十分に行き届いたら、
「経済」を股動かせると書いている。
第二段落の時点で彼は本当に10代なのか?
私は思ってしまったよ。
そして母が感動した第三段落目。
日本と世界にとって「政治」の意味が違うと。
日本の政治は「批判、特にコロナの影響をすべて総理のせい」にし、
ただやり場のないストレスをぶつけているように感じると。
批判はするなといわない。
何でもかんでも批判という形のストレス解消が起きて、
一人一人が日本という国をもっと深く知る必要があると。
母は第三段落を読んだとき、
目先の流れに惑わされず、きちんと自分の意見を持っている。
おそらく親も普段から政治とか経済とか、
色々話題を出しては語り合ってる家庭だと思う。
青年はネットも見ているだろう。
与えられた情報だけでなく、自分から情報をとりにいってる。
だから広い視点で記事を書いているんだ。
こういう子がいると日本は安泰だと思う。
必ず出てくるもんだ。未来を真摯に考える青年が。
目先の情報だけで処理を行うのでなく、
自分からいろいろ深く情報を探り調べたうえで、
400字にまとめて意見を出せる青年が。
高校時代の政治に関心を持った友人の話
しっかり見ているんですね~。しっかり考えているんですね~。
団塊ジュニアのジュニア世代(少子化)なのでしょう。
団塊世代以上の凝り固まった高齢者には難しいかもしれないが、蹴落としたり、篩いにかけられる虚しさも知ってる我々世代の大人は将来ある若者の為に、道を譲らねばならないなぁ。 https://t.co/Kx7l0N8f0E
— オレです。 (@kicori823) October 28, 2020
私も高校時代、政治に関心を持っていた友人がいた。
彼は両親が離婚し、母子家庭で育った。
友達は小林よしのりさんのゴーマニズム宣言と、
日本史大好き経由から、政治にも関心を持った。
なお私もゴーマニズム宣言は新刊が出たら読んでいる。
年を取ると小林先生と意見の相違はあるし、
若干不愉快に感じる部分もあれど、やっぱり先生の切り口は面白い。
小林先生の天皇論と戦争論は本当に考えが変わった。
あの戦争には教科書にも新聞やテレビにも教えられていない、
別の側面があるという事実も知った。
ただ私は政治家いかに生活へ影響を与えるか?
社会人になって働くまで気づかなかった……。
当時の自分はできなかっただろう。
小論文は手を出していたが、深くは考えてなかったよ。
たった400字程度の意見でなぜ「すごさ」が見えるのか?
![](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2020/10/sizuru.jpg?resize=450%2C300&ssl=1)
青年が描いた意見を改めて読むと、
確実に新聞やテレビ、雑誌だけを情報源にしてないとわかる。
ネットでもただ流されるままに読むのでなく、
たくさんの意見を通していろんな考えをつかむ。
まとめた情報を整理しながら400字以内で記していく。
400字という制限が大きなポイントだ。
私のようにブログだと最低2000字以上書いてしまう。
2000字から400字に凝縮させるには主要部分のみを選ばねばならぬ。
今、私があなたに伝えたい情報として
「青年はコロナ状況における日本を冷静に分析し、
目先の感情に流されないで意見を書いており、母が感動している」
後は状況などを書いていけばいいだけだ。
主要部分を選び決める力が400字に詰まっている。
「状況」を書く場合もどこまでを読者に伝えるか?
最低でも5W1Hを決めて、読者を想定して記事を書く。
400字意見には
- 主要テーマと主張の取捨選択
- 主要メッセージを支える状況設定
簡単に見ると、
- 訴える強さ
- 世の中を簡潔にまとめる力
- 現実を広く見渡す力
- 自主的に情報を集める取材
読んだだけで4つの能力を簡単に把握できるわけだ。
小論文対策:審査側は何を見るのか?
![あらそい](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2020/10/shivsmi.jpg?resize=450%2C300&ssl=1)
私は小論文の採点者ではないから「参考」程度に抑えてほしい。
小論文対策系の記事はいろいろある。
先ほど載せた400字論文で、
- 取材力
- 構成力
- 要約力
最低でも三つの事柄が読んだ瞬間にわかってしまう。
なぜ読んだ瞬間にわかってしまうのか?
現代文の勉強と一緒に兼ねて解説していくと、
初めにすべての段落は意味とつながりを持つ。
前の段落が次の段落にどう影響を与えるのか。
あるいは今の段落が前や跡にどう影響を与えるのか?
主張を述べた後、論証責任が生じる。
論証責任として具体例や体験談を載せていくわけだ。
体験や具体例があるからこそ、
「だから自分はこれを伝えるんだよ」強く訴えられる。
無惨様vs猗窩座#鬼滅の刃 pic.twitter.com/3xIaqmDnWo
— 通りすがりー原稿中 (@SugariNicol) October 27, 2020
続いて取材だ。どんな文章も情報を集めてないと深い記事は書けない。
例えば鬼滅の刃を見てない人に鬼滅を深く語れない。
漫画を読んで映画を見た人だからこそ、
鬼滅のどこが素晴らしいか、他人に語り説明できる。
映画を見る行為は「体験」だ。
体験したからこそすごさ、恐ろしさ、面白さを自分なりに理解し、
人に「どこが見どころか」を伝えられる。
さらに鬼滅を紐解くと大正時代が舞台だ。
また鬼がテーマの一つとなっている。
日本の風習や文化、ほかのジャンプ作品、作者の影響……
自分から様々な情報を集めていけば=取材すれば、
より深い観点から記事を書ける。
【小学校で「あだ名禁止」が増えたワケ】
「あだ名の禁止」や「さん付け」などの丁寧な呼び方を規則に定めることで、いじめを防止しようとする動きがある。ある公立小学校では「生徒指導規程」において〈人の名前は呼び捨てにしない。あだ名等で呼ばない〉と定めている。https://t.co/AO0rGGseGE— BLOGOS (@ld_blogos) October 28, 2020
後は相手に伝える際、あれこれ伝えるのもいいんだけど、
特に一番見てほしいところを、まずは一つ選び語る。
たくさんある見どころから、超重要な一つを選び語る取捨選択が要約力だ。
上記ツイートも140字以内で取捨選択しているね。
要約はただ文章をまとめるだけでない。
筆者にとって最も伝えたい部分を選び抜き、
後は主要なメッセージに必要な状況を書いてあげるだけ。
ブログなどで文章を書くからこそ鍛えられる。
そして読み手は400字を読むだけで、
(試験なら)設問者の狙いを読み取れてるか。
現代社会の諸問題にどれだけ関心を持っているか
取材と構成と要約の三つを通し、
現代社会をどこまで深くいろんな視点で見ているかがわかる。
たくさんの情報、いろんな意見、ニュースを読みまくったうえで、
世の流れをまとめる練習を釣れば、三つの力はつくと考えている。
頑張ってほしい。
![お願い](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/05/sheare2.jpg)