※ 魚の擬人化?といえばイカ娘、終わるだってな…
おはよう、しゃしゃ。
ツイッターですしざんまい社長こと、木村清社長がソマリア海賊を減らした。
彼は海賊に「漁師」としての仕事を与えた。
結果として海賊が激減したとのことだ。
仕事を与えるか奪うか
ソマリア海賊は漁師としての仕事を奪われた人たちが、
仕方なく海賊となって生計を立てていた。
すしざんまいの社長は彼らにマグロ漁業の指導だけでなく、
マグロで儲かるビジネスシステムを作り、結果として海賊行為が減った。
海賊行為が増えた背景に、1991年にソマリアで無政府状態となった。
(反政府組織が首都を制圧した後、大統領を追い出したのだ)
その後西欧の産廃業者がソマリア沖にどんどんごみを捨てた。
他にヨーロッパやアジアの漁船が乱獲を行い、魚が減った。
そういえば中国や韓国漁船が乱獲しすぎて、アフリカ諸国は訴えていましたね。
一部引用:すしざんまい社長「俺たちが日本のマグロを守る」
すしざんまい社長が語る「築地市場移転問題」と「ソマリア海賊問題」
海賊が出る背景も儲かる以外に「それしか道がない」という特殊事情も考えられる。
日本でも海外の漁師らによって魚が乱獲され、漁師としての食い道がなくなると……
彼らも海賊となってしまうのだろうか?
アベノミクスで成功している部分
昨日の1月20日ザ・ボイスにて宮崎哲也さんは朝日新聞の論調を批判しながら述べた。
「株価」を重視してどうするの、「雇用」を重視でしょ。
マーティン・ウルフ氏(経済学者)がアベノミクスについて批判した記事だが、
朝日新聞と大いにレベルが違うと述べていた。
宮崎さんも述べていた部分が記事にあったので、引用するよ。
労働市場はすばらしい状態にある。失業率は3%台前半とどまっている。労働力が減っていることを考慮すれば、経済成長率も悪くはない。我々の分析によれば労働者1人当たりGDPの成長率は2000~10年の年率1.5%から10~15年の同2%に上昇している。どちらの数字も高所得国の最上位にある主要7カ国(G7)中の最高だ。(中略)となると、日本の問題は供給ではない――あるいは、もしそうだとしても根因は労働力の減少だ。真の問題は民間需要の弱さにある。(中略)「供給でなく需要が重要なのだ、愚か者」
需要を創った結果
漁業指導→海賊壊滅→(イマココ)→マグロ壊滅→養殖指導→アフリカ近大マグロ爆誕……そんな未来もあるのかも / “ソマリアの海賊を壊滅させたのは『すしざんまい』の社長だったという、なんかスゴイかっこいい話に驚きの声 – Toget…” https://t.co/VRmh6yL5e2
— dpdp (@dpdp) 2016, 1月 21
すしざんまい社長は「ソマリアで海賊として生計をたてざるを得ない人たち」に対し、
「漁業需要」を作った。供給先として「すしざんまい」が行う。
すしざんまい「ソマリアの海賊に漁船提供します。冷凍庫も提供します。マグロ漁の技術も教えます。輸出ルートも確保します。そしたらうちの店としても輸入ルートが確保できる」→ソマリア沖の海賊被害年間ゼロ件へ
— あさり (@hmg_r) 2016, 1月 21
「需要」を作ると働き手が必要になるので雇用が生まれる。
すしざんまい社長はソマリアの人たちがまぐろ漁業で食べていけれるよう、
色々なところに働きかけたとのこと。すごい。
参照:マーティン・ウルフの論調
アベノミクスを通して統計詐欺を見抜く
需要をどう作る?
※ 初めてだよ、こんなに雪が積もったのは(汗
「私たち」はどうやって「需要」を作っていくのだろう?
需要は「欲する」人がいて成り立つ(需要はものを求める、供給は与える)
すしざんまいがソマリア海賊撲滅したという話題から今後のビジネス展開を見ると・・・・ https://t.co/IWrLrK0Qut https://t.co/rEcbpPYwAL
— 水野行生 (@beegotara) 2016, 1月 21
例えば全国に猛威を振るった大雪。雪かきを行う際にスコップがほしくなる。
スコップを分解すると「自分の手の代わりに多くの雪を投げる手段」がほしい。
そこで「スコップ」を購入したいと考えるようになるよ。
需要を作る際「いつどこで誰が何で困っているか」本質を見抜く。
解決できるように、自分として何ができるか? その時、何をすべきかが見えてくるよ。
観てほしい二つの場所
「元自衛隊のパイロット→現在寿司屋の店主が良質なマグロの安定供給を求めて単身ソマリアに乗り込み、現地海賊と交渉して全員を漁師に転職させる」って書くとハリウッド映画みたい。主演は スティーヴン・セガール
— マカロニandチーズ (@macaronicheese0) 2016, 1月 21
需要を作る際、二つの場所に目を配ろう。
一つは「当然」を思っている部分だ。ここを疑ってみる。
すると「もしかして多くの人はこれを欲しているんじゃ?」気づくようになるよ。
.@tennteke さんのコメント「いい話だけど、水産資源の乱獲が心配。1982年、アフリカの飢餓が問題になったとき(「We are th e world」の時代)、C.W..」にいいね!しました。 https://t.co/5jnVwVv6S3
— 文里 (@wenly_m) 2016, 1月 21
もう一つは「細かい観察」だ。今起きている状態を事細かく観察してみる。
社会で何が起きているのか、科学で何が起きているのか?
ここらをつぶさに観察することで「隙間」が見えるよ。
需要を創った社長
「海賊すらできなくなった海で漁師を育てた」とかならいい話だな〜と思うけど、「ソマリア沖じゃ一時は年間300件、海賊による被害があったそうですが、うちが行くようになって、この3年間の海賊の被害はゼロだと聞いています」という語り口なら、ハハハこやつめ、みたいになる。
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016, 1月 21
すしざんまい社長はソマリア海賊に「需要」を作り、
彼等に漁師としての生きがいを与えた。働くことで「生きがい」を得る。
海賊を押さえつける対策よりも、本質を見たうえで対策を取る。
ソマリアの人たちが「恩を仇で返す」人じゃないことを祈るよ。