おはよう。
WBC日本代表、侍ジャパン、優勝おめでとう!
優勝してからすでに数日がたち、選手たちは元居る場所で頑張っている。
私はいまだにWBCのメキシコ戦大逆転動画を繰り返し見ている。
9回裏、村上選手が最後にはなった一打によってさよなら逆転勝利。
上記動画「村上打ったあああ」を何度も繰り返し聞いている。
決勝米国戦で最後に大谷vsトラウト同僚の戦いも燃えたが、
私は村上選手が放った一打が一番感動している。
メキシコ戦が多いに感動するのはなぜ?
なぜを追求した先にこそ、物語を創るうえで大きなヒントがあるのではないか。
メキシコの強さ
Ohtani doing the Arozarena. 😂 #WorldBaseballClassic pic.twitter.com/JkjXnludr4
— Cut4 (@Cut4) March 20, 2023
WBCメキシコ戦が感動できた要因を今から語っていこう。
なお私はメキシコはもちろん日本の野球選手について、あまり詳しくない。
はじめにメキシコは日本選手と違うガタイの良さで、
見た目からして「バンバンホームランを打ちそう」な印象が強い。
大勝したかと思ったら、予選ではコロンビアに負けているんだね。
でもC組1位で予選を通過し、本戦でプエルトリコを下し、日本と戦った。
何より予選で米国から11点もとるすごさだ。
試合前から5ちゃん系まとめサイトに
「メキシコは日本を軽く倒せる」内容の煽り文句があった。
煽り文句はともかく、ガタイのよさそうな選手ばかりで「強い」思わせられた。
先制点をとられ追加点を取られ
三苫の1ミリ
源田の1ミリ← New!#WBC準決勝
#WBC
#侍ジャパン pic.twitter.com/VE7qlCPNr2— なーなな (@MONORAL0501) March 21, 2023
感動に必要な条件の一つは「度重なるピンチ」だ。
WBCメキシコ戦ではメキシコ側が先制点をもぎ取った。
すぐにやり返すかと思ったら、なかなかやり返せない。
「このままでは日本は負けるだろう…」
野球は9回裏、試合終了までわからないスポーツだ。
身近な例だと日本ハムの敗北がある。
8回まで日ハムが勝っていたのに、9回に大逆転されて敗北……。
今回も9回表までメキシコが勝っていたが、裏に逆転された。
メキシコにとっては悪夢の9回裏だろう。
そもそも日本の逆襲は7回表、
源田選手が相手のスライディングを1ミリで止めたところから始まった。
1ミリ止め後、吉田選手の本塁打で振り出しに戻した。
その後メキシコに追加点を取られたが、後半に1点を取り戻した。
度重なるピンチがありながらも、
後攻だったからこそ「最後の可能性=土壇場大逆転」にかける。
日本を応援する人たちの脳は二つに分かれる。
一つは敗北ストーリーまっしぐら。もう一つは大逆転だ。
物語を描いたうえで、どちらかと言えばどちらがめちゃくちゃ興奮するか……
もちろん大逆転ルートでしょ!
応援者が思い描く「理想の展開」を現実が追い越した!
なので感動に至った。
村上宗隆選手の不調からの大金星
大感動を導く上で必要条件の二つ目が、9回表にサヨナラヒットを放った村上宗隆選手だ。
去年本塁打56本、打率0.32%とかなりの打者であり、三冠王を獲得していた。
くわえて去年の流行語大賞で村神様と呼ばれていた。
去年において村上選手がすごい活躍をしているのは知っていたが、
村神様はほとんど知らなかった。
WBCで彼がバンバンヒットやホームランを放ってくれるかと思ったら、
以外と不調で三振を多くとられている。
WBC日本メキシコ戦でファインプレーを起こしたアロザレーナ選手と比べると、
村上選手の打率はおよそ2倍の開きがある。
一時ツイッタートレンドで村上選手の不調を心配する声、
落胆に関する言葉があふれた。
私を含む視聴者が「村上、調子悪い」を知っているかどうか。
他の選手ではない。三冠王かつ劇的本塁打数を放った村上選手が、
WBCではほとんど打てずに終わっている状態を知っているかどうか。
村上選手の背景を知っているかどうかで、感動は大きく変わる。
9回裏、日本の最期の攻撃で村上選手に打順が回った。
栗山監督は村上選手を信じていた。
いくつかの実況動画を観ていると、最初のファールと次のボールを観て、
「これなら心配ない、村上は絶対に打てる」確信を抱いて語っていた。
実況動画の通り、村上選手は特大ヒットをかました。
私は実況者の「村上打ったああああ」が最高に心地いい。
画像元:WBC2023での成績など
なぜ「村上打ったあ」実況者に感動するのか?
「村上打ったあ」はTBSでの実況における声だ。
ニッポン放送でも実況があったけど、TBSのほうが私は感動した。
※途中再生しているので、ぜひ再生して時間を確認してほしい。
時間だと2分10秒あたりからだ。
もちろん日本放送、ニコニコ実況中継ほかを見て感動はするよ。
TBSでの「村上打ったあ」が私の中で最高に感動した。
私が最も言いたかった声だからだろう。
「村上打ったあ。村上が。村上が」という言葉だけではない。
実況者の言い方、叫び方、喜び方……複合したうえで「私の心の声」でもあった。
他の要因として、ニッポン放送は音のみだが、TBSは動画だ。
動画を通して村上選手が特大ヒットを放った。
どちらがより具体的かと言われたらTBS動画だろう。
すごい試合を魅せられた
!!ニッポン!!自分はアスリートのくせにあまりスポーツ観戦しないのでトレーナーの田中さんから「太郎、野球は楽しいかー!?」。凄い瞬間を生で観てしまい興奮状態です!チーム日本おめでとうございます! pic.twitter.com/sOc67wWshU
— ダニエル太郎/Taro Daniel (@tarodaniel93) March 21, 2023
WBC、本当にすごい試合を魅せられた。
ただ勝つだけではない、ぎりぎりの勝負であり、どちらが勝ってもおかしくない。
むしろこちらは不利ですらある。ちょっと油断すれば即不利な状況に陥る。
一方で穴の開いたチャンスも見つかる。
一発勝負で決まるだけでなく、力は互角に見えて向こうが上。
本当はこちらが上かもしれないが、事前情報によって向こうが上に捉えてしまう。
WBCの試合からすでに1週間たつ。本当に楽しませてもらった。
ありがとう。選手たちよ。