おはよう、しゃしゃ。
昨日、新宿外苑で現代アートを展示するイベントがあり、
中の一つ「木製ジャングルジム」が炎上し、
中にいた少年がお亡くなりになった。
ご冥福をお祈りいたします。
事件は起きてしまった。
創造者(クリエイター)として、事件は他人事でない。
どんな教訓をつかみ、今後に生かすべき?
なぜ子供が犠牲になったのか?
神宮外苑の火事の件。日本工業大学の素の家という展示物が燃えたようだ。この画像のように中に子供が入れるようになっていたようだ。照明か何かがショートして火が出たのだろうか。いずれにせよ5歳の子供が亡くなるとは心が痛む。 pic.twitter.com/TQlYQUL446
— RainbowRisingJA (@RainbowRisingJA) 2016年11月6日
参照サイトを元に見ると、
- キャンプファイアー構造と同じ、空気が入り込みやすい
- おかくずは燃えやすい
- LEDは白熱電球よりも熱くないけれど、熱を持つ
- タコ足コンセントをジム内部に入れていた
- 投光器(白熱灯)もそばにあった
スマホをパソコンでなくコンセントから充電すると、
USBとコンセントをつなぐ直方物が熱を持ち、触れると熱い。
光は電磁波で、分子運動をおこして熱を持つ。
(熱は分子による自由運動の激しさを表す。温度が高いと激しく動く)
物理だと「原子」か「電磁気」分野で勉強するよ。
日本工業大学の火災のやつで、白熱電球とか言ってたけどコレ投光器だぞ…
工事現場とかで使用するやつで、かなり熱くなるし、素手で電球に触れると付着した手脂が黒くなるような代物なんですけど…
ましてや投光器点けてる状態だと暑すぎて素手で触らないからさ、普通分かるだろ?どうなるか? pic.twitter.com/cHiEYSrstM
— ゴトゥー (@PersonaAqua) 2016年11月6日
ネットの意見では
「常識で考えたらわかるだろ……」
ばかりだけど、彼らはわかっていなかった。
寒いし、電球をつけて「まさか」燃えるとは思わないし、
遊具だから、何も起こらないだろうと。
参照:学生団体新建築デザイン研究会が作った展示物が出火
学生らと主催者側の反応
【神宮外苑で火災】日本工業大学が謝罪「慚愧の念に堪えません」https://t.co/WLwGLqdTNp
燃えた展示作品は、大学の学生たちが制作したものだった。イベントの主催者は取材に対し、出火は想定外だった、と述べた。 pic.twitter.com/s3kTFq6Vvr
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2016年11月6日
事件を通して、木製ジャングルジムを作った学生側は、
すぐさまツイッターを非公開から削除した。
※ 今は別人がアカウントを使っている状態
主催者側は謝罪した。
- 多摩美術大学
- 東京デザインウィーク株式会社
多摩美術大学といえば、
オリンピックエンブレム問題の佐野さん。
「見えない糸」でつながっているものだねえ……
「まさか」の想定
展示物は来場者が触れる上に危険な物が多く、素人目にも出展者や主催者側の安全管理に疑問を感じていた人がいたのか……【TDW出火死亡事故】神宮外苑イベント火災、発火対策を尋ねられた日本工業大学の学生が「鼻で笑って無視していた」と判明 https://t.co/YzfbKjuKlc pic.twitter.com/frHh8CcftI
— 500円 (@_500yen) 2016年11月6日
彼らは「まさか」を考えていなかった。
ジャングルジムを作った日本工業大学の生徒たちは、
火事になるリスクを考えておらず、消火器を置かなかった。
「燃えるリスク」を考えていたら、
ライトを別な場所から照らしていただろう。
クリエイターだからこそ、「リスク」は考えねばならぬ。
日本工業大学の新建築デザイン研究会さんは炎上即消ししてて逃げ足の速さ凄い pic.twitter.com/WwqbKkbedQ
— こいつ (@8796n) 2016年11月6日
どれだけ「まさか」を想定できるか?
今後、生き抜くうえでこの考えは必要だ。
日本だと地震をはじめとする災害はもちろん、
詐欺師による金銭の無駄な排出を食い止める。
他にも「まさか……」を事前に考えて想定しておくと、
万が一起きても、食い止められるだろう。
「注意深く観察する」だけでも効果がある。
注意していないから、いざ起きたとき慌てる。
「まさかだけど、嫌なことが起きるかもしれない」
想定しておくだけでも、危機は避けられる。
裁判で学生側は無罪を主張(2020)
【社会】5歳児死亡の展示物火災、男子学生ら無罪主張https://t.co/rP8Xb9jbG5
検察側は「高熱を出す白熱灯を放置すれば、展示物に付着していた大量の木くずが脱落して発火し、火災になることが予見できた」と主張。
— エキサイトニュース (@ExciteJapan) August 19, 2020
2020年になって地裁による初公判があった。
学生側は「発火するとは考えられなかった」無罪を述べている。
もちろんツイッターでは厳しい意見が飛んでいるよ。
脱線:危機管理に最適な教材

「まさかを想定白なんて、無理だよ~」
思っているなら、良い方法がある。
国際的な視野に立って、日本を見る行為。
地政学の知恵を取り入れると良い。
地政学は「現在」置かれている状況を通し、
強みと弱みを分析し、強みを生かして弱みを防ぐ。
地政学において「まさか」は起きるから、
現在状況を見つめるうえで勉強になるよ。
「普段からまさかに備えなかった」ばかりに、
危機意識を失い、起きてはならない事故が起きる。
そのとき後悔しても遅い、罪の意識も残るし。
※ 学生らは罪の意識にさいなまれているはず。
だからこそ逃れるためにますます周りを怒らせる行動をとる。
罪の意識をそのときに抱えたくないなら、
地政学のテキストを通し、普段から備える意識を持っておこう。
倉山さんの地政学は「ドラえもん」で語るからわかりやすいし、
日本史を別な視点から見るため、面白いよ。
わかっている分野の再勉強

※ 日本工業大学の受験科目より
おがくずと電球→炎
日本「工業」大学の工学部なのに、
物理の考えを抱いていなかったのか?
工業大学は基本、物理や化学を高校で学んで受験に挑む。
日本工業大学は「物理・化学」のどちらかを選ぶ。
「物理・化学常識は持って当たり前。耐火は学ぶはず」
思い込みを私は抱いていた。なのでショックを受けている。
東京デザインウィーク 日本工業大学の作品。ここで火災が発生し、中のおがくずや空隙の多さも重なって規模が拡大。5歳の子が亡くなり、2名が怪我。
形態は機能に従うっていう事を改めて感じた。 pic.twitter.com/NLDHcC0anX— らぼん (@archi_pangaea) 2016年11月6日
しゃしゃにも言える内容として、
「これまで勉強したもの」について、
「学んだ内容を8割がた忘れていないよね?」
今まで勉強したものを手に取り、実際に解いてみると、
たいていは忘れているんだ。
「勝手に手が動くよ」でなく、
「わかっているつもり、すらすらと手が動かない」
この事件を通し、「専門」領域をもう一度勉強し直し、
「わかっているつもり」を減らさねばならぬ。
わかっているつもりを減らすからこそ、
電球のあたりにおがくずをまぶす行為について、
「火事になるかもしれない」万が一の危機を抱くのだ。
100Wの電球でも熱はLEDで50℃以上、白熱電球なら90℃以上。
おがくずで放熱できないまま発火点約250℃へ向かって際限なく上昇する温度。
この時期の静電気の要素。
そして、日本工業大学の建築学科 偏差値37.5 …
うーん…https://t.co/HLZpVUfXwX— CyberIguana (@CyberIguana) 2016年11月6日
作成した学生の何割かは「危険」と抱いていたかもしれない。
でもリーダーが「いや、これでいくんだ」決断した結果、
事故が起きてしまった。
リーダーだけの責任ではない。
「仮にわかっていた」としても食い止められなかったら、
スタッフ全体の責任になるよ。
アート業界にも必要なネガティブリスト
昼には多摩美のバカが勝手に生きてる他人の葬式やって炎上するわ、夕方には日本工業大学は雑な展示物炎上させるわ、日本のアート()は「これをやったらあかんだろ」っていう勘が働かないのか?
— ユリア・クソリプニツカヤ (@teracy) 2016年11月6日
「自衛隊が置かれているポジティブリスト」じゃないか。
思ってしまった。
ポジティブリストは「できる・やれる」ことのみする。
やれる範囲外はすべて「違法」。
ネガティブリストは「やってはならない」ことをしない。
後はしてもよいという考え方だ。
自衛隊は「ポジティブ」に動き、他国は「ネガティブ」で動く。
芸術業界も「ネガティブ」意識を持っておくべきだなと。
(あるサービスを使う際の利用規約がまさにネガティブリスト)
神宮外苑で火事になった、日本工業大学の「素の家」は、谷尻誠「マウンテンジム」のパクリアートなんやな pic.twitter.com/Wa6xeisspq
— うまるたばかりの掲示板です。 (@nnnn330) 2016年11月6日
ここにも日本の防衛問題と結びつくのかあ……
結局私たちの意識が大きな問題だなと気づかされたよ。
この問題も「他人事、自分には関係ない」思うのでなく、
きちんと「未来の自分もこうなるかも」考え、今できる対策をしておこう。
自ら招く不幸を食い止めるために。
書類送検(2019年3月18日)
当時の学生ら書類送検へ… 日本工業大学の学生が制作し展示されていた木製のジャングルジム出火で5歳男児死亡 https://t.co/I3z9RkWSFg @sharenewsjapanから
— 柊木 零 (@hollyhiiragi0) March 18, 2019
警察は事故を起こした日本工業大学の学生や指導者らを書類送検すると決めた。
事件から3年の月日が経っている。
書類送検になぜ3年もかかったのだろう?
調べたところ弁護士ドットコムに回答があった。
検察で身柄を拘束している人を先に行い、
拘束していない人は後回しになりやすい。
だから今回の事件のように身柄を拘束しなくても逃げないと判断した場合、
後回しになりやすいと。
参照:検察の処分決定までの期間
おまけ:イラストや更新情報など

インスタグラムにて、イラストを上げています。
上記画像の真ん中にいる女の子は、
他人が書いた作品(タイに住む女性)に出る少女です。
インスタグラムを通し、英語でやり取りしています。
「まさか」インスタグラムをきっかけに英語を使うとは。
相手は私に配慮して、ローマ字で書いてくれている。
(本当にありがとうございます、Mayrina・E)

程度は日本工業大学の生徒と違えど、
私も想定していなかった意味において、他人事じゃありません。
英語は中学校で学ぶ文章を書ければ十分です。
他に英文で書かれた読み物(くまのぷーさんなど)も、
単語を辞書で調べれば、大体の意味は分かります。
