数学に必要条件と十分条件という言葉があります。
ここを深く突き詰めると、社会に応用できることがわかりました。
必要条件と十分条件
画像元:必要条件と十分条件の使い方
命題「PならばQである」とき、
P⇒Qを十分条件 Q⇒Pを必要条件 と呼びます。
2つの条件について、1つでも反例があれば否定されます。
例えば、「XY=0ならば、Xは0である」という命題に対し
P:XY=0 Q:X=0
P⇒Q 確かにX=0だと、XY=0になる。
しかし(反例):Y=0の時もXY=0になり、成り立たず
Q⇒P X=0だとYにどんな値を入力しても、XYが0になる
よって必要条件だけど、十分条件ではないのです。
十分条件が必要条件になる時
現実を見渡すと、自分の夢を叶える事に対し、
必要条件とおくか、十分条件に設定するかによって、
生き方が大きく関わってきます。
例えば作家になること。
作家になるためには、原稿用紙に言葉を書く必要がある
P:作家になる
Q:原稿用紙に言葉を書く
反例は思いつくでしょうか?
私が思いついた反例は
P⇒Q 代行者に任せれば良い (ゴーストライター)
Q⇒P 周りから「作家」と認められること
反例が思いついた時点で、十分でも必要でもなくなります。
世の中、自分が定めた条件に合致しないものは、
たとえ十分、必要条件だとしても、違うのです。
では、これをひっくり返して考えてみます。
本来、十分でも必要条件でもないのに、
強引に必要十分条件に持っていく方法があります。
ただ、このやり方は反発も大きい。
突き通すには覚悟が必要になります。
その例として、中国の覇権主義を見ていきましょう。
中国の必要条件戦略
中国は南沙諸島や尖閣といった、領土(海、空)を主張しています。
最近はハワイ、そのうちヨーロッパやアメリカ合衆国に対し、
「中国の領土」と言うでしょう。
南沙諸島や尖閣において、
中国が領土を主張した理由は商売になるからです。
資源(海底油田)を独占すると、自由に価格を決めることができ、
うっはうはな状態になります。
さて、ここで本来は中国の領土でない部分。
それを強引に「中国の領土」とするところ。
すなわち「強引に必要条件に持っていく」状態です。
彼らが行っている戦略は
・情報戦略
⇒メディアを掌握し、中国を批判する報道はあまり流さない
(少しは流すところがポイント。
全く流さないとメディアや政府に対し、不信感しか抱かない)
・外交戦略
⇒敵である日本の弱体化を狙うため、海外の力を借りる
そのため、第二次大戦問題を持ち込み、情報戦略+賄賂を送る
・弱肉強食戦略
⇒弱いと判断したところは武力及び数の力で民族浄化を狙う
狙われたところは恐怖心、及び情報戦略によって
徐々に幅広い思考が失われ、ロボットになっていく
・スパイ戦略
⇒数人の「サクラ」を送り込み、
何も知らない人たちを集団で洗脳し、巻き込んでいく。
他にもあるでしょう。
必要条件は洗脳を招く?
洗脳も大方これと同じです。
情報を遮断し、幅広い思考をさせないこと。
疑った人を恐怖で処罰し、思考を固めさせる。
結果、目先のことしか考えられない人間が生み出され、
権力者の良き人形となっていくだけ。
日本という国は不思議なもので、
良い方も悪い方も取り入れる器があります。
(もちろん、どちら側に立っても言論で批判はされます。
ただ、武力による制圧はほとんどありません)
韓国では慰安婦に疑問を持つものは国内に入れない。
という法律ができるらしいです。
そこまでしないと行けないほど、
慰安婦戦略が崩れているということですね。
情報を遮断し、凝り固まったものしかいれない。
結果として、「無知」が生まれてしまうのです。
彼らが恐れていることは1つ。
情報に疑問を持ってしまうこと。
疑問を持つ方法は簡単です。
心に不満を抱えることです。
たいてい、間違っていると感じた場合、
心が働くのです。おかしい、違和感があるなあと。
その気持を権力者は恐れています。
違う情報を持った場合、
「よくも俺たちを洗脳したな」
反撃され、洗脳が崩壊するからです。
反例・必要十分を作る勇気
そこで、反例を作る勇気が必要になります。
世の中は必要でも十分でもないことを、
強引に必要十分条件に持っていくか。
あるいは誰かによって必要十分条件になっている常識に対し、
強引に必要でも十分でもない状態に変えていくか。
わかり易い例として、お金の稼ぎ方があります。
お金は仕事をすることで、得ることができます。
これに納得している人は
「お金を得るために仕事をする」ことが必要十分条件になっています。
「仕事をする以外でお金を得るって方法はないの?」
現状に不満を抱くと、違和感に気づくようになります。
すると、仕事をしなくてもお金を得る方法を見つけてしまうのです。
例えば、お金持ちを説得してお金を引き出すこと。
あるいは宝くじに当たること……。
と、反例に気づき、行動する。
反対に自分が将来、こんなものをやっていきたい。
築いていきたいと思った場合、強引に必要十分条件へと変えます。
そのため、中国の戦略を利用して
・情報戦略
⇒自分の潜在意識を書き換える。
言葉を意識し、反対側の気持ちが出てきたら、
すかさず自分が書いた言葉を声にだして読み、黙らせる
・弱肉強食戦略
⇒身近に行動できる場所から行動していく
遠くよりまず目先の条件を確認する
・スパイ戦略
⇒自分の気持に共感する仲間と付き合い、
お互いに夢などを語り、
やりたいことから逃げさせないようにする
(自分を追い込む)
ただ、中国のように毎日ねちっこくやっていく必要があります。
それだけ、自分が抱えている情報、植え付けられた常識は強い。
強く、気持ちが弱ったところを狙って元に戻そうと働くのです。
終わりに
必要条件と十分条件の話を元に、考え方を変えるお話をしました。
中国の動向をみていると、ボロも出ているんだけど、
抑えている部分はきちんと抑えているため、強いなあと思います。
日本は平和に見えるけれど、実は戦時中だった。
気づいたら、今までどおりの生活ができなくなってしまうのです。
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