おはよう。
最近漫画「のたり松太郎」を集めている。
昔、親父が集めていた漫画を今、自分が集めている。
松太郎のどこに惚れているのか?
なぜ時間があれば仕事も勉強も少し休めて、
のたり松太郎を読んでいるのか?
自分が熱中して読む理由を探ってみた。
理由を探って何がわかるのか?
熱中して読ませるためにどういう演出はもちろん、
自分がどういう読者だから熱中して読むのか?
ビジネス上の考察だ。
のたり松太郎の簡単なあらすじ
のたり松太郎は九州に住む松太郎は19才でありながら中学生。
※というより高校生?
ある日、松太郎が先生と一緒に就職のため、
あちこち回ったものの、暴れん坊松太郎は就職などしたくない。
と、ちょうど相撲の巡業があって、力士といざこざを起こした松太郎。
飼えりうちにした後、最初は多くの力士がいる雷神部屋にいた。
暴れてもめて、伊勢駒部屋に移った。
少数精鋭の伊勢駒で松太郎たちは力をつけていく……
松太郎の主要脇役と第二脇役
自分がのたり松太郎を読んでいて何度も読み返す部分は二つ。
一つ目は田中君が優勝を飾って、松太郎を含む周りが喜んでいるとき。
二つ目はみんな楽しくちゃんこ鍋を食べているときだ。
昔は松太郎の優勝を何度も読んでいた。
雷神部屋編より伊勢駒編の少数精鋭+家族感あふれるほうが面白い。
のたり松太郎は脇役がいて、
田中君や阿久津といった関取、親方といった相撲関係者を「第一脇役」
おかみさんや娘ちゃん、松太郎や田中君の家族、じいさんを「第二脇役」
二種類のわき役がいい味を出しているんだ。
松太郎自身は暴れるわ、倫理観もないわで「くそ野郎」でしかない。
くそ野郎をうまくなだめる(酒を飲むと逆に暴れる)田中君の存在が一つ。
青木に戸室、豊に阿久津といったメンバーもいい。
試合でない日常の空気がいい
もう一つがじいさんにおかみさん、そして娘の存在だ。
むしろこっちの「日常」に強く惹かれる。
日常一つを見てみて癒される。
松太郎が絡んでくる場面もだけど、からまない場面でもだ。
特に絡まない場合、おかみさんや娘ちゃんがどんな行動をとっているか?
松太郎が絡まなくても「物語」が生まれ、進んでいる。
漫画を一気読みしないと、第二脇役の動きはわからないだろう。
ただし、第二脇役がいいと思えるのも、
メイン(松太郎の活躍)があるからこそだ。
松太郎が活躍しないで脇がよくても、あまり面白くない。
松太郎はもちろん、脇役が相撲で勝利を挙げると、
「おっしゃあ」手を叩いて喜ぶよ。特に優勝とか。
第二脇役とけいおんのモブ
![けいおん](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2021/09/zmmju21.jpg?resize=485%2C300&ssl=1)
第二脇役の話で私は一つのエピソードを思い出した。
アニメ「けいおん」のモブや第二脇役(生徒)だ。
モブ一人一人にも名前、役職を考えていると。
けいおんの山田監督らスタッフの意見にもどつき、
自分もモブキャラを作るとき、名前は意識してないが、生い立ちは考えている。
考えるといっても問われたら、少し考えるけどね。
「このキャラはここで生まれて、こんなきっかけがあって、
今ここであれをしている」
くらいは軽く言えるようにしておこうと思った。
どう自分の仕事に当てはめるのか?
漫画や小説を読む。読んだら仕事にいかせないか?
活かすとしたら、どういう仕組みを当てはめればいいか?
物語作りも私の仕事の一つだからこそ、
のたり松太郎で自分が感動した部分、
熱中した部分をきちんとわかりやすく説明できねばならぬ。
説明できるとは自分も扱えるのであり、
作品を描くときに「気を配る対象」の一つになるからだ。
現在、私はゲームを作っている。
ゲームにおいて「時がたつと、一部の人の会話が変わる」よう、
いろいろ仕掛けを施している。
物語の展開上、時の経過が重要だからだ。
ちばてつやさんは脇役の動かし方が面白い。
面白いというか、松太郎がいなくても脇役だけで勝手に話が進む。
脇役の些細な動作一つで、部屋の雰囲気がよくわかる。
(特に親方の娘の動作一つ一つが愛らしい)
登場人物、脇役も含めて「軽い主役扱い」にすると、
登場人物たちが一つのコマであれこれ動き回るのかもしれない。
![お願い](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/05/sheare2.jpg)