
ども、しゃしゃ。
今年の大相撲は日本人力士、琴奨菊が優勝した。おめでたい。
試合の運びと彼の勝ち方、展開をみると「八百長」疑う人もいる。
八百長ができる背後にギャンブルが一つ。
後は私たちが「感動できる物語」を欲していることだ。
そこで彼の優勝に関し「神様の演出」を抜き出してみたよ。
八百長とスポーツ作品
<千秋楽の様子>大関・琴奨菊が豪栄道を突き落としで破り、初優勝を決めました。 #sumo pic.twitter.com/iFl8k0s57v
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2016, 1月 24
八百長:真剣に勝負を争うように見せかけて、脚本通りに試合運びをするさま
漫画やアニメ原作のスポーツ作品なんて、ある意味八百長だ。
何しろ作者の考えに従って試合が決まるのだから。
琴奨菊大関 本当におめでとうございます。 あと2場所この調子を続けて横綱になってください。 pic.twitter.com/Z7UJb9w4VY
— エボ™ (@3h_plus_agency) 2016, 1月 24
漫画やアニメは「エンターテイメント」であり、
相撲やプロ野球、サッカーなども観客に楽しんでもらうこと。
すなわち「エンターテイメント」だね。
エンターテイメントで求めている気持ちは「感動」だ。
どんな試合にもっていけば、観客が最も感動するか?
今回の琴奨菊関による優勝までの道のりは、
日本人視聴者として感動できる要素があった。
琴奨菊優勝時の出来事
. 日本人力士の優勝で とても嬉しいのだが 報道ではなぜか 「日本出身」や 「日本生まれ」と表現し 「日本人」力士とは言わないね ◆大相撲初場所 大関・琴奨菊が初優勝 https://t.co/hD2nGahv5U . pic.twitter.com/uJjwQRaXL8
— 丘田 (@okada014) 2016, 1月 24
奄美大島で大雪
彼が優勝した日、鹿児島でも雪が積もる異常事態が発生した。
奄美大島では115年ぶりに雪が積もった。
奄美大島最高峰湯湾岳山頂付近にて撮影★ pic.twitter.com/ABmgpvkJdH
— しーまブログ (@sima_blog) 2016, 1月 24
亜熱帯に近い地域で雪が積もってしまう現象が一つ。
普段、雪なんか降らない場所で積もった。
私たちは気象と未来の出来事をつなげようとする癖がある。
特に小説だと何かを暗示する伏線で用意されるよ。
例:星が落ちる⇒誰かが死ぬ
横綱に勝利を収める
平成18年初場所の栃東関(現・玉の井親方)が最期になるとは当時は全く思わなかった。栃東関には綱取りがおおいに期待されたが、病気のため引退された。魁皇関(現・浅香山親方)も横綱の力はあったと思っている。が、怪我のため叶わなかった。 琴奨菊関ほんとうにおめでとう-そしてありがとう。
— 江木 駿 (@egi_Ivory_shun) 2016, 1月 24
琴奨菊の優勝を多くの人が確信に至った背後に、横綱らに勝利したことだ。
私も二人の横綱に勝利を収めた際、
「ああ、こりゃ優勝琴奨菊できまりだなあ」思ったよ。
相撲の中で最も強いとされる「横綱」に勝利すること。
優勝できる確率は高いよね。
大親友+ライバル豊ノ島
豊ノ島、少年時代からのライバル琴奨菊の優勝を問われて 豊ノ島「一番優勝してくれて嬉しく、一番悔しいです。」 #sumo pic.twitter.com/buYznSirsC
— bossa_m_k (@bossa_m_k) 2016, 1月 24
初め、琴奨菊は全勝するかと思われた。
しかし、豊ノ島(琴奨菊のライバルであり、大親友)
が彼を破ったところで、すんなり優勝できなくなった。
ここに「ドラマ」としての面白さがある。
すんなり勝つより一敗でもして、千秋楽まで気持ちの乱れを生じたほうが、
千秋楽の勝利を見たとき、大喜びするだろう。
しかもライバルは同期であり、破ったところにドラマもある。
ただ一人、琴奨菊に負けを作らせたのも彼だからね。
脇役の大活躍
サンデースポーツにて 琴奨菊「自分が優勝できたのは稀勢の里との稽古のおかげ。1番強いのも稀勢の里だから」 めっちゃ嬉しい言葉いただきました。やっぱり琴奨菊と稀勢の里はお互いを認め合った宿命のライバルなんだよな #sumo
— ジェラード@じぇらきんぐ (@gerrard_z) 2016, 1月 24
「琴奨菊及び、彼を優勝してほしいと願う人たち」にとって、
琴奨菊関以外はみんな脇役、ライバル役だ。
脇役の活躍によって、優勝候補を叩き落とす。
白鵬横綱を破る恐怖の関取、稀勢の里はここぞというときに仕事をする。
本当は琴奨菊から見ると稀勢の里はライバルなんだけど、
稀勢の里以上に脅威を振るうライバル、白鵬から勝利を取って、
琴奨菊の優勝を間接的に支えてくれた。
「間接的な支持」も相撲の面白さであり、ドラマでもあるね。
誰かがうまく考えた小説?
今場所のまとめ ・時天空の回復を祈る ・幕下上位が面白い ・土佐豊と大道が引退 ・不調の稀勢の里、なぜか白鵬に勝つ ・疑惑の取組みが2番 ・インフルエンザの流行 ・豪栄道、昇進後の勝率が5割以下に ・若手の休場 ・正代はビジネスネガティブ ・白鵬が心配 ・琴奨菊優勝!
— 砂漠力士 (@SabakuRikishi) 2016, 1月 24
今回の琴奨菊関の物語、相撲の視点だけで見ると「おめでとう」
でも、別の視点こと作家の目で見ると、「なんてすごいドラマなんだ」
見ているほうもハラハラさせられた。
横綱らに勝利をおさめ、「優勝する確率高くなったなあ」期待し、
ライバルに敗れたとき「ここで他の力士が勝利しちゃうの?」不安になり、
千秋楽は白鵬が逆転優勝をするのかなと思いながら、
きちんと勝利をおさめ、横綱同士の試合がただの消化試合となった。
すんなり全勝して終わるのでなく、
ちょっと予想外の展開を入れて「はらはら」させる物語。
「紳士的で評判よい」「何でもたくさん食べてくれる」…地元商店街 琴奨菊の優勝に快挙で飛び交う万歳 https://t.co/66EUziy6uK pic.twitter.com/XjEdTCwVqL
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2016, 1月 24
しかも大雪という異常気象もあって、
「相撲の歴史に新しい何かが起きても不思議じゃない」
天気とスポーツの異なる物同士を結びつける特徴。
作品を書く場合、参考になるんじゃないだろうか?
結びに:おめでとう
琴奨菊関、おめでとうございます。
優勝インタビューを見ていたとき、私の父が述べていた。
「大きな口を叩かない、こいつはすごい」
しゃしゃはどう思う?
