どうも、しゃしゃ(今ここを読むあなた)さん。
いつも足を運ぶ書店にこんな本がありましたよ。

AIIBに入らなかった日本は大きな損をこくよ。
日本が国際政治や経済で追い詰められている。
中国にGDPなどで抜かれ、日本はこれからどんどん衰退していく。
ということを述べている本です。
私はAIIB不参加で良かったと考えています。
だからこの本は私の考えと真っ向から反対です。
私の意見と反対の本を読む事により、
「へえ、反対論者はこんな考えを持っているのか」
視野が広がっていきます。
同時に突っ込みどころもたくさん出てきます。
次のような分析がありました。一部かいつまんで引用します。
(後で引用先を見てください。
原文の意味を変えないように編集しています)
現代ビジネス 2015年06月29日より 著:近藤 大介
(著者は2009~12まで中国ビジネスに携わっていた)
引用URL http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43931AIIBへの不参加は安倍外交2年半で最大の「判断ミス」であり、
「日本外交の汚点」として、後世に残るだろうと見ている。2万3000社もの日系企業が中国へ進出し、
1000万人もの中国人を雇用してビジネスにいそしんでいる。
日本は全体の貿易額の約2割にもあたる、
年間3,000億ドル規模の貿易を中国と行っている。中国の内懐に入っていかないと自国の発展はない。
だからアジアのほとんどの国がAIIBに参加した。
(アジアの中で日本、ブータン、北朝鮮は未参加)日本も設立の段階でAIIBの内懐に入り、
ADBの半世紀近い経験を活かすべきだった。
それによって経験のない中国に代わり、
AIIBの実質的な主導権を取ることも可能だろう。AIIBへの参加は中国の好き嫌いとは関係ない。
1933年に国際連盟を脱退した「日本外交の孤立」の始まりである。
近藤氏はAIIB不参加によるデメリットをこう述べています。
今日読んだ右田氏の本もほぼ同じ展開でした。
他、孫崎氏も似たような論調です。
当初、民主党や朝日新聞などもAIIB不参加デメリットを煽っていました。
しかし、「国だけじゃなく、企業も投資して良いよ」
中国が発表すると、一気にトーンダウンしましたね。
自分以外の金は出させるけれど、自分は出さない。
けちくさい思考をしていた昔の自分だw
(原因はお金の捉え方にあったんですよね)
一方でAIIB調印式においてこんな出来事がありました。
南シナ海問題で対立の7カ国が署名せず
フィリピン、デンマーク、クウェート、
マレーシア、ポーランド、南アフリカ、タイ
調印式当日にドタキャンです。
南シナ海でもめている国や、
中国進出で痛い目を見ている国ですね。
彼らが当日ドタキャンした狙いはなにかわかりません。
私だったら中国に赤っ恥をかかせるか、
自分らが内部から潜り込み、めちゃくちゃにしようと考えていたら……
実は中国の手のひらで踊らされていることに気づき、急遽参加を断った。

日本ももし参加していたら、中国にいいようにお金が巻き上げられ、
その補填を税金で補っていたでしょう。
株価はまた下がり、日本の景気が悪くなっていたでしょうね。
今はギリシャでATMが使えず、お金不足に陥っています。
ギリシャデフォルトにより、中国政府がギリシャ国債買ってたことから
中国株が大幅下落しました。
(日本も日経平均株価が500円ほど下がっているが、今日は回復した)

現在、中国の動きを通して改めて反対論者の本を読んでみる。
普通、反対論は読みたくないものです。
書いていることがアホらしいと感じるからです。
でも読むことによって、
自分が考えているものとは違う視野が分かります。
中国という国を知っていると、
いくら日本が世界を相手に討論で負けているとはいえ、
「さすがに今までの行動を踏まえて信用するのはなあ……」
舌が引っこ抜かれた気分です。
本当に日本はAIIB不参加でよかったと私は思っていますが、
もしかしたら……入ったほうがよかったのかな?
これは未来が示してくれるでしょう。
ぜひ本屋で読んでみてもらいたい。
