ツイッタートレンドにて、安倍政権を批判するやり方が稚拙すぎて、
しかも教育者がやったことで話題になっています。
下記画像は「アベ政治を許さない」というクリアファイル。
![アベ政治を許さない](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2015/10/jn556.jpg?resize=300%2C215&ssl=1)
北海道教育委員会が調査し、
一部の学校で政治主張入りのクリアファイルを配っていた。
配った側の教職員組合側は「学校現場を萎縮させる」
反発しているのですね。
やることが稚拙で笑ってしまいます。
ただ、同時に現在の教育問題も明らかになっています。
すなわち「批判」させない教育です。
批判とは何ぞや
![ブラックジャック](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2015/10/n5yjn5.jpg?resize=300%2C170&ssl=1)
批判を辞書で調べると、
- 物事をあらゆる角度から見て分析し、判定を下すこと
- 単なる悪口や誹謗中傷、人格否定など
2つの意味があり、教職員側が行う批判は「悪口」に該当します。
また、私たちが一般的に使う批判は「悪口を含んだ否定」に当たります。
悪口は「言動が道徳や社会的規範から外れ、有害かつ迷惑」を意味します。
一方で「物事をあるがままに見つめたうえで判断を下す」
という形を行うと、頭を鍛えられます。
いろんな意見に対し、一つのデータとして受け入れることができます。
私が書いている記事も主に批判です。
しかし「誹謗中傷を含んだ否定」でなく、
「できる限り物事を科学的かつ論理的に分析を行い、
わかった内容を乗せる」意味を持っています。
研究者になると、批判が仕事になります。
もちろん、物事をあるがままに見詰めたうえで観察し、
わかったことを人々に説明することが仕事となるのです。
批判を受ける意味
※知らない人から批判を受けて、このような状態になる人はいるかな
私も批判はされ、数日間考えます。
もちろん、イラッとすることだってあります。
「お前に何がわかる」と言いたくなりそうなときもありますよ。
しかし、冷静に批判を受けた理由を見ていくと、
自分の生き方の見直しにつながっていくのです。
このままの考えを持ってよいのだろうか?
もう少し視野を広げてみるべきではないか?
自分の考えを深めるきっかけになるのです。
今回の低能な批判を通し、私は危機感を持っています。
「教育者ですら考えているようで、操り人形が多いのか」
という現実です。
「批判」させない教育とは
![](https://i0.wp.com/ecx.images-amazon.com/images/I/51md-4GXuCL._SL160_.jpg?w=728)
※ 出口現代文実況中継の問題として載っている、
「小林秀雄」の文章はぜひ読んでおくこと。
批判についてより深い考え方ができるようになる。
相手の意見を抑圧
操り人形ができるまでの流れを簡単に見ていきます。
前提として、「お前(主に子供)の意見は述べるな」
人はそれぞれの生き方があり、様々な視野で物事を見ます。
このとき、教師が「自分以外の考え方はすべて悪」
思い込みに染まっている場合、
自分と違う意見を述べた生徒に対し、
大人という権力を使って、子供の意見を封じ込めます。
一部の大人からすると、
年下から意見を言われることは腹が立つのです。
相手の意見が本質をついていると、自分の意見が稚拙だとわかる。
だから強引に説教し、相手の意見を無理やり封じ込める。
見方を変えると思想弾圧です。
思想教育
![新聞](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2015/09/by4y89.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
続いては思想教育ですが、一方的な意見しか載せません。
テレビや新聞は一方的な主張を私たちが読んで判断します。
受動的な情報を受け取るのです。
(反対にグーグルなどを使ってキーワードを自分から調べる場合、
能動的に情報を得ていくのです)
例えば戦争について教育する場合、戦争反対ばかり見せます。
わかりやすい事例として原爆の写真を見せる。
このとき
「日本がアメリカにたてついたから、原爆を落とされた」
特定の考えのみを教員そろって主張します。
すると子供は無意識のうちに
「アメリカに逆らったから原爆を落とされたのだ」
一つの意見ができてしまうのです。
ここで次のような子が出たら思想弾圧に入ります。
「戦争は賛成です。やらねば領土がとられ、
私たちは奴隷扱いを受けてしまいます」
「戦争に賛成も反対もありません。やるかやられるかです。
原爆を落としたアメリカは極悪人です。
アメリカは日本人すべてを殺したくて原爆を落としたのです。
何しろ白人はイエローモンキーと黄色人種をバカにしていましたから」
特定思想を植え付ける側にとって最も恐ろしい情報は、
自分が植え付けようとする情報と少しでも違う意見が出ること。
違う意見が出ると、そこに賛同する子が出るかもしれない。
すると自分たちの教育が間違っていたと判明し、権威が落ちる。
防ぐために刷り込みに成功した子を使って、
違う意見を持った子をいじめたり、教師自ら説教したりするでしょう。
象徴やキーワードを作る
思想はわかりやすく誰もが何も考えずに口ずさめるようにします。
言葉を凝縮することで、深い考えを省略できるのです。
言い換えると、論理の飛躍を利用するのです。
例えば安保法案反対デモにおける、ラップ。
「戦争反対」「アベ政治は許さない」
戦争反対だけで、批判対象が「戦争させようとしている安倍政権」
思い浮かべてしまいますよね。
安倍政権は戦争させようとしている→戦争反対
しかし、論理に飛躍があります。
安倍政権はどんな形で戦争させようとしているの?
安保法案がなぜ戦争につながるの?
世界における、日本が置かれている立場って何?
そもそも安倍政権は戦争をしようとしているの?
こういった部分を一つずつ埋めることで、
初めて論理の飛躍がなくなります。
同時に「あれ、この主張おかしくないか」疑問も出るのです。
そこを防ぐために考えさせず、すぐさまイメージをつなげるよう、
ある言葉を言ったら、多くの人が予想通りの行動をするよう、
メディアなどを使って操作します。
![]()
例:私が「戦争賛成」と言います。したら他が批判します。
「お前はたくさんの人の血を見たいのか」「人殺し」
メディアを中心に私が徹底的に批判され、社会的な抹殺を受けます。結果、「戦争賛成」という言葉は「社会的殺人」を受けてしまう。
自分の立場が危なくなってしまうから、使わないほうが良い。
こうして言葉がタブー視され、特定の思想を形作っていくのです。
これがよく見られる状況は「争う」描写があるアニメや特撮です。
正義の味方VS悪の大王において、悪の大王による主張は一つ。
「この地球を侵略してやるぞ」
そしたらヒーローたちが敵をぼこぼこに倒します。
結果、「地球を支配しようとするやつ」は「正義の味方に倒される」
公式が脳の中で出来上がるのです。
もちろん、感情としても正義が勝利したほうがよいでしょう。
しかし現実は正義以外にもいろんな「裏」があります。
そこまでは見せないから、簡単に騙されやすくなるのです。
補足:アベをあえてカタカナにする理由
「安倍政治は許さない」と「アベ政治は許さない」
アベとカタカナで書いたほうがわかりやすいですね。
また、ヒロシマ・ナガサキ・フクシマといったように、
戦争や原発といった、特定の意味を込めた言葉として、
カタカナを使っているのです。
批判の本質
ジャスラック、著作権業界の独占は批判も許さぬ場所だったが……
批判するということは、事実を調べることです。
自分からたくさんの情報を調べ、整理することで得られます。
例えばねつ造説が大きい南京大虐殺。
これは本当に存在したのか、あるいはねつ造なのか。
調べていくには、当時の歴史状況を調べます。
歴史以外にも南京がどの地方に存在するのか?
南京の気候や生活情報、当時の世界情勢など、
ありとあらゆる分野をデータとしてつかんでいきます。
詳しいことはこちらをお読みください。
中国ユネスコ(南京)から事実の強さを知った
たいてい嘘に引っかかる人は自分から調べようとしません。
いや、受け身で入ってくる情報だけで判断するのです。
情報を得る場合、受け身でなく能動的に動くこと。
自分から調べることで、多様な考えができます。
結び:教育者が見せた問題
教育者が一方的に政治主張をする。
アベ政治を許さないなら別にいいのです。
しかし大きな問題は「安倍政治」を様々な方向から見ないこと。
教師なのに多様な視点から物事を見ようとしない姿勢が、
クリアファイル一つに表れているのです。
物事は一つの側面から見てはいけません。
必ず自分から情報をつかみ、多様な視点を持っておくこと。
これこそ生徒が教師やメディアに勝利する手立てです。
![お願い](https://i0.wp.com/www.megabe-0.com/main/wp-content/uploads/2018/05/sheare2.jpg)