ども、しゃしゃ。新書を購入したよ。
布施英利著「遠近法がわかれば絵画がわかる」だ。
冒頭を読んで、遠近法の奥深さを知ったよ。
そこに「色彩」のヒントもあったのだ。
遠近は一つだけでない
私にとってとても勉強になった考えが、
「遠近法は一つにあらず」
重なり・色彩・陰影・縮小
4つもあると本を通して教えてもらった。
遠近法といえば、1から3点遠近法がある。
水平線を引いて、消失点を定め、後は合わせる……
これだけが遠近法とは限らないとわかった。
例としてスザンヌ「キューピッドの石膏像のある静物」
を取り上げながら、4つの遠近法について語っている。
特に色彩の遠近法が勉強になった。
HSV空間において、H(色彩)を見ていくと、
0は赤、180はシアン(青は240くらい)となっている。
赤→黄→緑→青の順番に遠くなる。
赤が一番「観ている人」から近い色だ。
私にとって衝撃だった。
色彩遠近について、深く考えていなかったからだ。
そのとき、どうして自分は〇〇さんのような光や影を表現できないのか。
※ 「キューピッド石膏像のある静物」画像元はこちら、解説あり
気づいてしまった。色彩遠近を意識していなかったからだ。
意識しながら色を塗ると、塗りは確実に変わる。
私にとって「塗りの常識」を変えてくれる、
大変すばらしい本だったよ。
自分の「色塗り」に満足がいかない。
少しでも「これだ」と言える色の塗方に気づきたい。
考えているなら、今すぐ注文して読むといい。
4つの遠近を常に意識しておけば、
高度な計算を持った色塗りができると思っているよ。
実践:4つの遠近を意識して
色鉛筆とクレヨンを使って塗ってみた。
意識しないで塗るのと、意識するのとでは塗り方に気を遣う。
気を遣うから、違った成果になると思う。
後は何度も意識して描いてみるとするか。